いつしか双星はロッシュ限界へ

登録日:2025/03/25 Tue 18:14:13
更新日:2025/04/14 Mon 22:41:56
所要時間:約 3 分で読めます





「限界を超えましょう、まだ行けます!」
ラスボス曲を作るときに毎回、安藤と話す言葉です。
毎作アプローチを変えつつ……限界ですかね?
熊崎信也(「星のカービィ ディスカバリー コンプリートサウンドトラック」ブックレットより)


『いつしか双星はロッシュ限界へ』とは、『星のカービィ ディスカバリー』のBGMである。
作曲はシリーズおなじみの安藤浩和氏。

なお、本曲が使用される場面はゲーム終盤のクライマックスであるためネタバレ注意!




概要

本作のラスボスであるフェクト・エフィリスとの戦いで流れるBGM。
WELCOME TO THE NEW WORLD!」をメインに、「ブリザードブリッヂの戦い」の3段階目として作られていたパートを組み込んだアレンジ。

前半と後半の3パートで構成されているBGMで、本作で多くのBGMに用いられている『インタラクティブミュージック』*1がこの曲にも仕込まれている。
HPの減少に合わせてパートが移行するようになっており、体力が6割以下になると中盤パートに、4割以下になると後半パートに移行する。
ここまでならゲームのいち演出としてさほど珍しくないが、なんと前半パートから移行するタイミングに合わせて中盤のフレーズが変化するようになっており、移行用のフレーズが複数存在するという非常に凝った作り。
歴代ボスの中でも随一の臨場感を重視した演出がなされている。

サウンドテストやNintendo Music、サウンドトラックでは「前半」→「前半がフルで流れた時の移行用のフレーズ」→「後半」というメドレー形式で収録されており、後半パートでループするようになっている。

本作……ひいてはシリーズの楽曲の中でも非常に人気の高い楽曲の1つであり、『Wii』の「CROWNED」や『トリプルデラックス』の「狂花水月」と並ぶ人気曲の1つとなっている。
第15回「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」では堂々の1位にランクイン。以降も(派生スレ含めて)トップ5以内にランクインし続けているなど非常に好評。
上記の通りNintendo Musicにて先行配信が始まったので、プレイ済みの方はもちろん本作未プレイでありながら本記事を読んでいる物好きなアニヲタの方々も聴いてみると良いだろう。

なお、曲名にある「ロッシュ限界」とは、惑星や衛星が破壊されずに主星へ近づくことができる限界距離のことを指す単語。



主なアレンジ

  • この世界も、あの世界も
フェクト・エフィリスとの戦いの後のムービー「この世界も、あの世界も」及びカオス・エフィリスの第1形態との戦いの後のムービーで流れるBGM。
イントロのフレーズや「WELCOME TO THE NEW WORLD!」部分のフレーズを使ったアレンジ。

  • 星届く場所へ
フェクト・エフィリス戦前の部屋やムービー「この世界も、あの世界も」で流れる環境音。
なんと風の音が本曲の序盤のフレーズになっている。
サウンドテストには収録されていないため、ゲーム内で聴くにはエフィリス戦前の部屋に行く必要がある。

  • カービィカフェの店内BGM
名称不明。OSAKAオープン時から店内にて流れている。
『サウンド・オブ・カービィカフェ』や『サウンド・オブ・カービィカフェ2』には収録されていないため、2025年時点では聴くにはカービィカフェに行く必要がある。


余談

  • 『30周年記念ミュージックフェス』での熊崎信也氏の発言によると、弦楽器を使った楽曲であることから「限界」を「界」にする案もあったという。




追記・修正はロッシュ限界を迎える前にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/
+ タグ編集
  • タグ:
  • いつしか双星はロッシュ限界へ
  • 安藤浩和
  • 星のカービィ ディスカバリー
  • 星のカービィ
  • ゲームミュージック
  • BGM
  • ラスボス戦BGM
  • フェクト・エフィリス
  • カオス・エフィリス
  • 星のカービィ ディスカバリー3周年に立った項目
  • 神BGM
最終更新:2025年04月14日 22:41

*1 場面に合わせてBGMが変化していく演出