Stickerbush Symphony(スーパードンキーコング2)

登録日:2024/04/13 Sat 19:11:00
更新日:2025/07/23 Wed 02:15:18
所要時間:約 4 分で読めます




Stickerbush(スティッカーブッシュ) Symphony(シンフォニー)とは、『スーパードンキーコング2』のBGMの1つである。
かの「とげとげタルめいろ/Brumble Blast」を始めとした、茨のステージで流れる。

作曲者はDavid Wise(デビッド・ワイズ)
サウンドテストでは「Brumbles*1という曲名であり、『Nintendo Music』における日本語版タイトルは「とげとげタルめいろ」となっている。


概要

静かに始まるイントロから徐々に増えていく音源。
どこか切なく、そして癒されるようなノスタルジー溢れる曲調。

Bメロからはパーカッションが追加され、勇ましい雰囲気を感じる。
そして静かにBGMが収束していき、ループとなる。

その完成度と幻想的な曲調から神曲としての声が多い。
デビッド・ワイズが天才と言われる理由の一曲である。

この茨ステージはどれも高難易度でなかなかクリアできず、何度も繰り返しこのBGMを聞いたことによってプレイヤーの印象に残り、
動画サイト等で当時遊んだプレイヤー達がこのBGMを思い出したことで人気が出たとか。もしくはトラウマが蘇ったか


まさしくスーパーファミコン…いや、ゲームミュージックを代表するBGMといえるだろう。


アレンジ


ドンキーコングランド

『スーパードンキーコング2』のGB移植版。
茨ステージも収録されており、当然このBGMも登場。
SFC版とはまた違ったイントロから始まり、GB音源とは思えない驚異の再現度でプレイヤーを奮い立たせてくれる。
ステージは大幅に改変されているがやっぱり難しい。

なお、同作ではイワオ!ジャングルステージのBGMは再現性の都合上で削除されている代わりに、この曲が入れ替わりで同作におけるジャングルステージのBGMになっている。
原作と全く異なる雰囲気の楽曲という事から、原作経験者ほど違和感が強い。
ちなみに、同作ではアニマルランド改めアニマル ライド も登場しているが、勿論この曲も使用。
ただ、こちらも再現性の都合で茨のシーンは削除。このため、某悪魔城XXよろしくBGMだけが移植の際に残った様な形になっている。

スーパードンキーコング2(GBA)

『スーパードンキーコング2』のGBA移植版。
基本的には原曲に忠実にアレンジされており、一部のメロディーが変更された。
ただGBA故か若干音が軽いのを残念がるプレイヤーもいる。


大乱闘スマッシュブラザーズX

「とげとげタルめいろ」の曲名でなるけみちこ氏によるアレンジが登場。DKシリーズ以外では唯一のアレンジ。
乱闘では大滝のぼり、亜空の使者では湿地エリアで流れる。

癒し系のBGMだった原曲から大幅にアレンジされており、爽快で勇ましい曲調へと変わった。
亜空の使者のストーリーでは「ディディーコングが自分を守ってくれたドンキーコングを救うべくフォックスと共に突き進む」というどこかSDK2を思わせるシチュエーションで、まさしくディディーのためにアレンジされたと言ってもいいだろう。
特にサビ部分はアニソンのOPのような盛り上がりを見せ、(良い意味で)らしくないアレンジとなっている。
後半のパーカッションパートには移行せず前半部分で一周となる。


ドンキーコング トロピカルフリーズ

サバンナアイランドのステージ5、「月夜の巨大魚(Twilight Terror)」の序盤で流れるBGM。なんとデビッド・ワイズ氏のセルフアレンジとなっている。
原曲のような癒し系に回帰しており、民族音楽のような曲調。
あえて音を外したような笛の音色も雰囲気にマッチしている。


だが、このステージのメインはロケットバレル。ロケットバレルに乗るとBGMが変わってしまう。
なので素早く進んでしまいBGMに気づかなかったプレイヤーが多数いたとか。

ちなみに本作には「イバラパニック」というまさしく茨の中を進んでいくステージがあり、このステージで流したほうが良かったんじゃないのかという声もある。
が、有志の検証の結果、「あんまりマッチしていない」という結論が出た。


また、本作ではスタッフロールの後半でもアレンジされている。
こちらはジャズ風のアレンジがなされており、1ステージのBGMがエンディングBGMまで出世したと考えると感慨深いものがある…気がする。


余談

当初は水中ステージのBGMとして作られていたそうだ。
だがSDK2には水中ステージ(水中と兼用するタイプのステージはあるが)が無かったので茨のステージに移動したという裏話がある。

SDK2はステージの種類によってミスとゴール時のBGMが変わるという仕様があるのだが、茨のステージではステージBGMとは真逆の明るい雰囲気。何故だ。

よく曲名で間違えられるのは「Stickerb”r”ush Symphony」。「r」は入れないので注意しよう。



追記修正はもう戻れないあの青空を振り返らず、今という茨の道を突き進みながらお願いします。

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最終更新:2025年07月23日 02:15

*1 茨の英語