絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男

登録日:2025/04/18 Fri 20:30:00
更新日:2025/04/21 Mon 18:17:28
所要時間:約 6 分で読めます




俺は気づいている
俺は漫画の世界の住人だと

しかも
ただの漫画じゃない

所謂ボーイズラブ漫画の住人だ

『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』とは紺吉による漫画作品。
略称は『絶対BL』。
2018年からの連載当初は『マンガJam』で連載していたが、2021年に『FEEL web』、2022年に『くらげバンチ』へ移籍した。
単行本既刊5巻。

【概要】

「BL展開に巻き込まれる主人公がBL展開を回避する」といった内容。
本作の世界は異様にBL展開になりやすく、肩をぶつけたりするだけでも恋に発展することすら起こる。
BL展開になりそうなシチュエーションを主人公が解説するといった、メタフィクション要素も含んでいる。

2018年1月には「pixivコミック月例賞」の大賞を受賞。
「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で11位を受賞し、「WEBマンガ総選挙2019」では4位を受賞した。

2020年にはドラマCDが発売され、テレ朝チャンネル1で2021年に実写ドラマ1期が、2022年には実写ドラマ2期が放送された。
さらに2024年にはLeminoにて実写ドラマ『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 2024』が独占配信された。

【登場人物】

CVはドラマCD、演者は実写ドラマ版より。

主人公の大学


主人公

CV:中島ヨシキ / 演:犬飼貴丈
文字通り本作の主人公。大学生で巨乳好き。
なぜか名前が明かされていない。*1
ある日この世界がBL漫画の世界と気づき、自身に降りかかるBL展開を回避すべく奮闘する。
違和感を感じ始めたのは高校生のころ。
身の回りで起こる現象(イケメンの比率が高め・男友達を連れ去る男・猥談の話題が男 など)が「BLの展開なら説明がつく」ことから、ここがBL漫画の世界だと確信した。

彼の基本戦略は
  • 自分の暮らす環境に近いBL作品を読み*2
  • BLになりそうなシチュエーションを察知し、回避する
といったもの。
単にBLシチュを回避するのではなく「モブキャラに徹する(=主要人物にならない)」というのが彼なりのやり方。
例えば飲み会に誘われた場合は「行かない」のではなく「行ったうえでモブキャラに徹する」のである(誘いに乗らないと「一匹狼」という属性がつくため)。

「絶対BLになりたくない」のタイトル通り危機回避能力が尋常ではなく、道行く人に肩をぶつけるのを避けたりといった些細なことまで気を遣っている。
ただそれでも完璧にBLシチュを避けられるわけではなく、機転を利かせてなんとかBL展開を回避している(たいていの場合はほかの人物に押し付けている)。

また、BLあるあるを解説して突っ込む回もある(もちろんモブに徹しながら)。

真山真純

CV:岡本信彦 / 演:和田颯(Da-iCE)
「綾小路マーヤ」名義でBL漫画家として活躍する腐男子。
情報収集のためにBL漫画を読んでいた主人公と接触して問い詰めるものの、「BLを初めて読んだ」とごまかされて追及を避けた。
町に出てはネタ探しという名目でBL展開を探しまわる変人。

水元

CV:増田俊樹
子供のころから他人の心の声が聞こえる能力を持っている。
だが本人にとっては煩わしいだけであり、この能力をよく思っていない。
大学でBL展開を解説する謎の声と出会い、声の主を黙らせるために接触を図っている。
あと女子にモテる。

滝本

CV:谷山紀章 / 演:草地稜之(円神)
主人公の友人で宅飲みメンバー
秋人と交際している。
秋人の体調の変化にはなぜか敏感。

秋人

演:濱正悟
主人公の友人で宅飲みメンバー
滝本と交際している。

洋司

主人公の友人で宅飲みメンバー
電話越しにマサヤとおっぱじめていたが主人公にはバレていた。

マサヤ

主人公の友人で宅飲みメンバー
主人公たちが宅飲みに訪れようとする間際まで洋司とヤッていた。

斗真

演:小林亮太
華奢な涼太のことを心配している。
好きな人がやたら華奢に見えるのはこの世界ではよくあることらしい。

涼太*3

演:矢部昌暉(DISH//)
食いしん坊なようで、早弁したうえに焼肉弁当まで食べていた。

湯川

演:瀧澤翼(円神)
鈴野を「リン」と呼んでいるが主人公に「捻るんじゃない」と内心ツッコまれていた。

鈴野

演:池田匡志
湯川に変なあだ名をつけられて嫌がっている。

加地

演:北村諒
一匹狼な男。
はじめは断ったものの、なんだかんだで飲み会に参加し、酔いつぶれた。

咲田

演:栗山航
そんな加地を飲み会に誘った男。
その後主人公の計らいで加地をお持ち帰りする羽目になった。

山崎

演:井手上漠
女装男子。
女キャラにしては妙に顔がくっきりしているので主人公には男であることを見抜かれていた。
自分になびかない筧に興味を持ち、近づいた。

演:大平修蔵
あざとい系の山崎に初めは拒否反応を示していた男。
その後山崎が男と気づかないまま交際を始めるが…

菊池

演:伊藤あさひ
不運続きだった頃に主人公に優しくされ、それがきっかけで主人公に好意を寄せている。
だが主人公の計らいで三好とくっつけられた。

三好

演:砂川脩弥
そんなわけで菊池のフラグすり替えに選ばれた男。
だが春生とすでに交際していたためトラブルになった。

春生

演:坂田秀晃
三好と交際していたが、菊池が割り込んでトラブルになった。
主人公にも予想外だったようで、主人公は内心謝っていた。

内海

演:小南光司
主人公が合コンで出会ったマーガレット男子。
主人公とともに合コンをバックレようと提案するも、主人公が並々ならぬ意気込みを見せたため引きつつも応援した。
その後三崎とともに合コンを抜け出した。

三崎

演:定本楓馬
主人公とともに合コンに出席していた男。
思うところがあったのか、内海とともに合コンを抜け出した。

小賀

CV:榎木淳弥
隣人の事故で火事に遭い、真山の家に泊めさせてもらうことになった。
そして真山のネタ探しに利用された。

綾人の高校


綾人

CV:土田玲央 / 演:ゆうたろう
主人公の弟。
ある日東條から告白されたことから彼のBLストーリーが幕を上げた。
その後も順調に恋のライバルを増やしている。
また、単行本書下ろしでは彼と東條のBLストーリーが掲載されている。

東條

CV:江口拓也 / 演:塩野瑛久
綾人の親友にして彼とBLフラグを立てた男。
さらに金髪・イケメン・生徒会長など多数の属性持ち。
将来大物になりそうなので主人公は媚と弟を売ることを選んだ。

CV:下野紘 / 演:田村心
綾人の友人。
綾人に思いを寄せているがそれを伝えられずにいる。
東條の存在から綾人と結ばれることはないと察したのか、主人公は心の中で哀れんでいた。

三郷

CV:天﨑滉平
関西弁の転校生。
幼少期は綾人と結婚の約束をしたが当の綾人(と主人公)からは忘れられていた。
東條とは逆に女子にはモテない。

旗野

CV:羽多野渉 / 演:世古口凌
綾人の友人。
8年前に主人公に助けられたことがきっかけで主人公に思いを寄せている。
意を決して主人公に思いを伝えるものの、綾人に出くわしたため告白は保留になった。
別の日には「3年後にまた告白する」と伝えられたため、主人公は旗野とのフラグ回避に追われる羽目に。

SSRくん(仮称)

CV:千葉翔也
新学期に主人公の前に現れた男。
旗野と何かしらの関係があるらしく、主人公は彼に旗野のフラグを擦り付けようとするが…?

その他


青柳

演:庄司浩平
主人公が入院した際に隣のベッドにいた。
事故で記憶を失っており、やたら主人公に絡んでくる。

*4

演:坪根悠仁
青柳と同じ高校の男。
青柳と内緒で付き合っていたと自称している。



追記・修正は身の回りで起こりうるBL展開を回避しながらお願いします。

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最終更新:2025年04月21日 18:17

*1 単行本の人物相関図やドラマCDのキャストでは「主人公」、実写ドラマでは「モブ」表記

*2 書店で買うのは恥ずかしいので通販を利用している

*3 実写ドラマでは「亮太」

*4 実写ドラマでは「光輝」