ルイージ(沢田ユキオ版スーパーマリオくん)

登録日:2025/09/09 Tue 21:40:54
更新日:2025/09/10 Wed 09:37:59NEW!
所要時間約 4 分で読めるよ、兄さん




本項で紹介するルイージは、コロコロコミック連載の漫画『スーパーマリオくん』、通称「沢田マリオ」に登場するキャラクターである。

概要

マリオの双子の弟で、永遠の脇役。
戦闘面では敵にやられることがほとんどだが、アイテムを持ってきたりそれを使用してマリオたちを手助けするなど主にサポート役としての役回りが多い。
基本的にマリオやヨッシーのツッコミ役に回ったりヨッシーやキノピオなどのサブキャラと一緒にいることが大半だが、「マリオ&ルイージRPG2編」以降からは自身もボケ役に回ることも増えつつあり、また自身がメインの回も増えている他、「NewスーパーマリオブラザーズWii編」や「NewスーパーマリオブラザーズU編」などではヨッシーとコンビで活躍する回も多い。
後述するように作中で最も雰囲気が変わったキャラでもある。

人物像

一人称は連載初期の「スーパーマリオワールド編」から「ペーパーマリオRPG編」序盤までは「オレ」、「ペーパーマリオRPG編」終盤以降からは「ぼく」。
マリオに対する呼称も当初は「マリオ」と呼び捨てで呼んでいたが、後に「兄さん」と呼ぶようになった。
また、容姿に関しても初期は作者の沢田先生が「マリオの色違いだと思ってた」ことから服装の色以外はマリオと同じで、「スーパーマリオ64編」からは身長が伸び顔が面長になりヒゲの数も5つから4つに減らされ、「スーパーマリオサンシャイン編」からは原作同様の2つになった。

連載当初はマリオに似て熱血的で面倒見のいい兄貴肌だが、「ペーパーマリオRPG編」が終盤に入ってからは原作と同じ気弱で意気地無しな弱虫に変化した。
以上のように作中の登場人物の中でも一番人物像が大きく変化しており、60巻刊行を記念した漫画では当時の自分を見た際は「これってぼく!?」と自身の変わりっぷりに驚いていた。

上記のように基本的にボケに走るマリオやヨッシーにツッコミを入れるしっかり者の常識人で、「未来編」でクッパ軍団に支配された未来のキノコワールドを救う際「クッパ軍団を倒したら今度はおれたちの帝国を作って好き放題してやる!」と主人公にあるまじきブラックジョークをほざいたマリオたちを本気で叱るなどの真面目さを見せたが、「ワリオの森編」ではアイテムを入れたバッグを間違えてヨッシーの食糧が入ったバッグを持参してしまったり、「マリオパーティ3編」でのかくれんぼでピーチ姫に成り済まして鬼となったワリオの前で正体を明かして見つかってしまったりとちゃっかりとしたところも見せ、他にも「スーパーマリオギャラクシー編」以降からはマリオほどではないが金にがめつい一面も受け継いでいる。
また、「スーパーマリオワールド編」のレミー戦では事故で『マリオペイント』の巨大バエと合体事故を起こして誕生したハエヨッシーに殺虫剤を掛けようとするマリオを「どんな姿になってもヨッシーはオレたちの仲間だ!」と制止したり、「ヨッシーアイランド編」の最終話ではヨッシーをちょうだいとねだるビッグクッパの要求を断固拒否するなど仲間想いな一面を見せるが、「スーパーマリオワールド編」のアッパレ戦ではドラゴンコインの力でシールドとなったヨッシーに攻撃を防いでもらうことを提案したり、「スーパーマリオ64編」ではクッパの策謀により記憶喪失となったマリオをヨッシーと共にフルボッコにしてショック療法で記憶を取り戻させたり「マリオパーティ編」ではマリオに便乗してワリオと共にヨッシーに家事を押し付けるなどなかなか手荒い側面を見せることも。

主役願望が旺盛で、マリオが何らかの事情で不在の時は自身が主役のストーリーを画策することもあり、特にまだルイージが主役の作品が出てなかった時期のストーリー(「スーパーマリオワールド編」から「スーパーマリオ64編」)はその面が顕著で、事ある毎に「マリオが死ねば主役に…!」と口走ることが多く、「マリオとワリオ編」や「ヨッシーアイランド編」ではその願望を敵に利用されて洗脳を受けてマリオに襲い掛かることもあった。

またマリオを含めクッパを始めとした敵キャラからは「わき役のルイージ」と呼ばれることが大半で、「ペーパーマリオRPG編」では「弱虫で泣き虫でボケもパワーもいまいちなルイージ」とマリオに似たあんまりな不名誉な噂で知られていたりとマリオには及ばないもののそれなりに有名人ではある模様。

戦闘能力

戦闘面ではマリオよりもパワーが低く、クリボーなどのザコ敵の大群相手に倒されたりと彼に遅れを取りがちで、クッパからも「わき役で弱虫で体力がなくてなさけなくて役立たずなルイージ」とボロクソに見下されて対象外扱いされており、しまいにはザコ敵であるクリボーやクリボンにさえ「目立たないルイージ」と舐められてしまっている。挙げ句の果てにはストーリーの序盤で意味もなく敵にやられることなんてこともあったりと基本的にやられ役に甘んじることが多い。
しかしいつまでもやられっぱなしではなく、「ワリオの森編」ではワリオの手下たちが集合合体して気持ち悪い姿となった巨大モンスター・究極合体 全周悪男顔(ぜんしゅうワリオがお)に爆ダンクシュートを叩き込んで撃破したり、「マリオパーティ編」のバトルキャニオン編でクッパに率いられた黒ボム軍が製作したメカワリオを甲羅の中に入ったマリオを投げつけて(…とはいえ投げる力が弱かったせいで勢いがなく軽く鼻に当たった程度だったが、メカワリオの内部の部品が欠けて不具合が生じていたことが幸いして)破壊するなどいざという時には度胸を見せて活躍してみせるシーンもある。…けれども、マリオをも圧倒する強敵がルイージに倒されたところを見たクッパなどのボスキャラに「ルイージにやられるなんて、情けない…!」と悔し泣きされたりすることもままある。

また、「スーパーマリオワールド編」ではオーバーオールの中にアイテムを数個持参しており、アイテムを与えてマリオをパワーアップさせて逆転勝利に導いたり自身がアイテムを駆使してマリオのピンチを救ったりと仲間のサポートに定評があり、また敵を言葉巧みに誘導尋問などで油断させたり隙を作らせてマリオに反撃のチャンスを与えるなど自身の非力さをフォローするかの如く持ち前の利口さを活かした駆け引きにも長けている。

しかし、マリオやヨッシーと違って「アホには効かない」系の状態変化攻撃やウイルスへの耐性は無く、強制変身や重病に冒されて行動を制限されることも少なくない。

わんぱっくコミック版のルイージ

かつてわんぱっくコミックで連載された『マリオくん』の前身ともいうべき漫画『スーパーマリオブラザーズ2』に登場するルイージは基本的な役回りは『マリオくん』と同じだが、服の色はイメージイラストでの配色である水色の帽子とオーバーオールに緑のシャツとなっている。

マリオよりも頭が良く機転が利き、マリオのピンチにはアイテムを持って駆けつけるなど逆転の要因になることが多い。
ジュゲムとの戦いではジュゲムに倒されたマリオの許に飛来した大量のキノコによって蘇ったマリオと合体し、自身は鞄のような姿となるが、役回りは以前と変わらずサポート役に徹した。


追記・修正はマリオがいない隙に主役になることを望みながらお願いします。

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最終更新:2025年09月10日 09:37