登録日:2024/10/16 Wed 23:06:26
更新日:2025/05/21 Wed 11:01:15
所要時間:約 19 分で読めます
灰被りて、我らあり!
コーラルよ、ルビコンと共にあれ!
以下、作中のストーリー等についての
ネタバレも含みますのでこれから当該作品をプレーしようと考えている方、ネタバレを回避したい方は閲覧しないことを推奨します。
◎目次
◎概要
惑星ルビコン3において嘗て発生した大災害「アイビスの火」を生き延びた人々、通称ルビコニアンによりコーラル搾取を目論み不法侵入した企業に対抗するべく立ち上げられた組織。
大元は「コーラルとの共生」を唱える思想家サム・ドルマヤンとその教えに共感した者達の集まり…即ち一種の宗教集団であり、本編時点でも己の死を厭わず戦い続けるような人員が散見されており、一部構成員からもそう言った過激派や宗教テロリストのような思想的傾向を危惧されている。
チャプター1のミッション「武装採掘艦破壊」に登場するストライダー乗員たちなんかは特にこの手の傾向が顕著であり、621に機体を次々に破壊されていっても通りいっぺんに警句を唱えながら「諸君は誇り高いルビコンの戦士だから狼狽えずに何とかしろ」と繰り返すばかりで、結局具体的な対策を取れぬままに機体と運命を共にすることになっている。
戦力としては主に土着企業「
BAWS」の製造する2脚・4脚MTやAC、その他汎用兵器を有するものの、人的資源や技術力の差から企業勢力を完全に押し返すには至っていない。
一方でBAWS製品の中には解放戦線の新兵向けに大量生産されたものがあることからそれなりの数のACを戦力化しているらしく、その他にも武装採掘艦ストライダーや「壁」と呼ばれる難攻不落の要塞、重装機動砲台ジャガーノートなど、企業も手を焼く攻め手や守り手も保有している。
因みに土着勢力だが
惑星封鎖機構からは排除対象と見なされているらしく、しばしば攻撃を受けている。
実際インデックス・ダナムのアリーナ解説文にある通り解放戦線は「惑星封鎖の打破」を目標に掲げているうえ、コーラルが生命線のルビコニアンとコーラル関連施設を押さえている封鎖機構は利害が対立しているため、敵対関係と言ってよいと思われる。
過去作における
インディーズや
ユニオン、
マグリブ解放戦線らといった立ち位置だが、企業の傀儡だったり企業になすすべなく蹂躙されたりする事が多かったそれらと違い、総合戦力では複数の企業と正面から戦えるほど強大であり、企業にスパイを潜り込ませたり裏工作で各企業グループから技術供与を引き出したりと諜報や戦略の面でもかなり強か。
この辺りは
fAの
ORCA旅団、上述の宗教集団的な要素からは
VDのEGFとも重なる所が見出だせる。
更に蜂起の理由も「コーラルを奪われればルビコニアンの食料源であるミールワームを育てられず、皆飢えて死ぬしかなくなるから」と至極真っ当かつ切実極まるものだった上、彼らを支援する各企業も同じルビコニアンの土着企業であるため謀略など皆無であり「所詮どこかの企業の傀儡だろう」と考えていた古参傭兵からは驚きの声も上がっている。
組織の警句は「灰被りて我らあり」「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」。
我々の警句には続きがある
「コーラルよ ルビコンと共にあれ」
「コーラルよ ルビコンの内にあれ」
「その賽は 投げるべからず」
解放戦線の面々が合言葉かスローガンのごとく用いている「コーラルよ ルビコンと共にあれ」という警句だが、実は本来の警句の冒頭部分であり上述の二節が続く。
詳細は
ドルマヤンの個別項目を参照してほしいが、作中時間軸時点での彼は過去の経験から諦観に浸るただの老人と成り果てており、そんな中で彼の
「コーラルはルビコンの内に留めておくべきもの」という思いは次第に忘れられ、上述の全く違う意味合いへと変わっていったと思われる。
◎構成員
ネームドのACパイロット6名の名前は5本の指の名称(とその次の数字である6)が由来となっている。
CV:ふくまつ進紗
AC// アストヒク
ルビコン解放戦線の帥父と称される
歴戦の軍事指導者にしてコーラル神秘主義思想家
青年期を流浪のドーザーとして過ごしたドルマヤンは
アイビスの火を生き残った後 コーラルとの共生を
強く志向するようになる
彼の思想はやがて解放戦線の支柱となり
多くの戦士がそれに殉じた
ルビコン解放戦線の
帥父と呼ばれる最高指導者。サムズアップの「親指」。
エンブレムは「天の川と天秤」で、アストヒクはアルメニアの神話における星空を司る女神の事である為、それにちなんだものだろう。
アリーナランクは解放戦線最高の4位と屈指の実力者だが、表舞台に姿を現さず「全ては消えゆく余燼」として完全に気力を失った厭世的な老人と化しており、現在はフラットウェルが実質的指導者として解放戦線を率いている。
彼の内心はミッション中に時折取得できる若き日の彼による随想録からある程度推察することができる。
詳細については
個別項目にて。
我々ルビコニアンが屈することはない
鉄の棺桶で送り返してやる
CV:後藤光祐
AC// バーンピカクス
ルビコン解放戦線のゲリラ指導者のひとり
彼はグリッドの建造に携わる職工であったが
コーラルとの共生および惑星封鎖の打破を掲げる
帥父ドルマヤンの思想に共鳴し解放戦線に加わった
ダナムは清廉で士気も高く見敵必殺を誓う烈士だが
パイロット適性には恵まれなかった
ルビコン解放戦線のゲリラ指導者。インデックスフィンガーの「人差し指」。エンブレムは機体名通り「燃えるツルハシ」。
元はグリッドの建造に関わる職工でドルマヤンに感化され解放戦線の一派を率いる烈士だが、高潔な思想や演説家としての才能に恵まれた一方でACの操縦技能は持ち合わせなかった模様。
詳細については
個別項目にて。
そいつは使われるだけの猟犬ではない
可能性が見えるのだ!
CV:藤井隼
AC// ツバサ
ルビコン解放戦線の実質的戦争指導者
帥父ドルマヤンに次ぐ重鎮であり、内部では帥叔の尊称を以て支持されている
彼には密偵として星外企業に潜伏していた時期があり
中でもシュナイダー社の人事部門には太いパイプを持つという
ルビコン解放戦線の帥叔と呼ばれる実質的指導者。ミドルフィンガーの「中指」。エンブレムは「空高く飛ぶ鳥」。アリーナランクも13位と中々強い。
過去にスパイとして星外企業に潜入していたらしく、とりわけアーキバス系列企業
シュナイダーとは強いコネクションを持つ。
作中では着実に結果を残す621を評価し、ルビコン解放戦線を代表してある任務を依頼する。
詳細については
個別項目にて。
CV:綿貫竜之介
AC// キャンドルリング
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
フレディは帥父ドルマヤンに近侍する男娼であり
他の同志たちとは一定の距離を置いている
彼はドルマヤンの精神世界を敬愛し
その孤独に寄り添うべく戦場に身を投じた
ルビコン解放戦線の戦士。リングフィンガーの「薬指」。アリーナランク21位。エンブレムは「環状のロウソク」。
ドルマヤンの思想に惚れ込み、
男娼として周囲と距離を取りながら解放戦線に身を置いている。
アリーナではメーテルリンクやヴォルタ同様、ランク詐欺の一角を成している…
というか解放戦線のネームドではドルマヤンに次ぐ実力者と言っていいくらい。
詳細については
個別項目にて。
CV:泊明日菜
AC// ユエユー
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
ツィイーの両親はコーラル採掘による富貴を求め
まだ乳児だった彼女を抱いてルビコンへの密航を試みた
墜落現場にて奇跡的に一命を取り留め
解放戦線の帥叔フラットウェルに保護された彼女は
ACのコアを揺りかごに育ち長じて戦士となった
ルビコン解放戦線の
テロサーの姫女性戦士。リトルフィンガーの「小指」。
アリーナランク24位。エンブレムは「川から跳ねる鮭」。機体名は中国語でアカマンボウを意味する「月魚」をピンイン読みした物と思われる。
赤ん坊のツィイーを抱えてルビコンで一攫千金を狙った両親を墜落事故で亡くした過去があり、フラットウェルに保護され解放戦線で育てられた。
詳細については
個別項目にて。
ルビコン解放戦線に身を寄せる流浪の独立傭兵
今では失われた古典芸能に造詣が深く
中でも「ニンジャ」 「カブキ」 といった日系移民文化は
六文銭のスタイルに強い影響を与えた
彼はかつて餓死寸前のところをツィイーに救われ
そのとき施された一宿一飯の恩義に報いるため
彼女ら同志に仇なすものを敵としている
ルビコン解放戦線に所属する
ルビコニアンニンジャ独立傭兵。5本指に続く「6」。エンブレムは「鏡写しの"忍"の一文字」。
忍者や歌舞伎といった大昔の芸能文化に影響を受けており、独立傭兵でありながら義理人情を重んずる(AC世界には)珍しい性格の持ち主。
ちなみに、同じ機体名のACがLRのアリーナにも登場していた。
詳細については
個別項目にて。
アーシル
独立傭兵レイヴン
貴方に引き受けてもらいたい作戦がある
CV:浜田洋平
ルビコン解放戦線の一員。
普段は名前が出てこないが、
解放戦線の仲介担当の人である。
彼がヘリを駆り出す「捕虜救出」ミッションの終了時には敢えて個人としてツィイー救出の礼を言うことから、二人の間には何かしら特別な感情がある様子がうかがえる。
いかにもレジスタンスという感じの愚直そうな青年だが、独立傭兵が相手でも礼は欠かず、頼り切りにしてしまう事を恥じるなど言動からは良識を感じさせる。
1周目では621に壁越えの一件があるものの「あなたが企業に雇われるだけの狗ではないと信じている」と解放戦線からの初依頼を出してくるある意味凄い人。
しかも、ストライダーを破壊されたために解放戦線内部で慎重論が強くなり、異変があった
BAWS第2工廠の調査を依頼する事になったにもかかわらず「
身内の恥を晒すようだが助力して欲しい」と
ストライダー破壊の張本人である621に依頼してくる。
聖人かな?
さらにはツィイーを含む解放戦線メンバーを次々に殺している状態で依頼を受ける場合もあるが、その場合それを彼は知っているのか否かなどは定かではない。
本作では仲介担当者がAC乗りと兼任傾向なので(
もっと言えば、ウォルター等も含めた「ブリーフィングに顔を出す人物」は彼以外何かしらの形でACに乗る)、意外と貴重な非AC乗りである。
メッサム
詳細不明。とあるミッションで捕虜の1人となっていた彼(彼女?)を救出に向かうのだが、
時既に遅く、企業からの過酷な尋問に耐え切れずに亡くなっていた。
救出に立ち会ったアーシルやツィイーの反応からして、戦線メンバーにとっても重要且つ親しい仲だったと予想される。
企業勢力内部でスパイとして諜報活動を行っている戦線メンバーの1人。
企業や封鎖機構に脅かされ続けているルビコニアンたちの真の夜明けを目指す熱意は強いものの、
思想に凝り固まって客観的な視点を失いがちな現在の戦線の在り方には不満を持ってもいる。
詳細についてはリンク先参照。(かなり重大なネタバレのため注意)
◎作中の動向
本編開始時点において、アーキバスとベイラムの企業間抗争のついでにちょっかいを出されたり、惑星封鎖機構にいじめられたりと、苦しい立場にある。
チュートリアルミッションでは封鎖機構の大型ヘリに追い回され、
チャプター1のミッションでも621の実績作りのために、移設型砲台や物資輸送ヘリ、多重ダム施設の変電設備を壊されたり、
重要戦力である武装採掘艦「ストライダー」や、重要武装拠点である「壁」及び防衛兵器のジャガーノートを攻略されたりと散々。
加えて621の立ち回り次第では下位とはいえランカーACパイロットの2名(ダナムとツィイー)が早々に撃破されるなど、戦力的に大ダメージを受けてしまう。
チャプター3では惑星封鎖機構が本格的な武力介入に乗り出し、アーキバスやベイラムと三つ巴の争いを開始。
そんな混乱の最中で621にも、壁の奪還のためにヴェスパーの隊長格の排除や、封鎖機構の特務機体の撃破などを依頼するようになる。
しかし、最終的にはアーキバスが封鎖機構の勢力を吸収し一気に戦力強化。ライバルのベイラムに大きく差をつけることとなり、
両企業と封鎖機構、纏めての消耗を見込んでいた解放戦線にとっても大きな逆風となってしまうことに。
2周目以降は既存ミッションの展開の変化や新ミッションなどが発生するようになり、解放戦線寄りの動きを取れるようにもなる。
多重ダム襲撃では解放戦線からの交渉で元の依頼主であるベイラムを裏切り、同行していたレッドガンメンバーを逆に奇襲したり、
それによって信頼を得た結果、後に解放戦線の捕虜奪還ミッションの依頼が新たに来るようにもなる。
チャプター3でもそれらの行動によって信頼を得た結果、戦線メンバーの重鎮であるフラットウェル直々の指名で、
企業勢力の鹵獲による技術流入阻止を目的に封鎖機構の新型機体を破壊するミッションなども発生したりする。
ぶっちゃけて言ってしまうと、ルビコンの解放者ルートへと自然に繋がる展開への分岐がオープンするため、解放者ルートは2週目以降にこれらのミッションを受けて入るのがお勧め。
言われずとも1週目でごすずんとカーラを裏切れない621も多いだろうが
フラットウェルからヴェスパー部隊の奇襲ミッションが依頼されたりもするが、それでもアーキバス優位の大勢は揺るがず、
最終的に621及びウォルターの調査がきっかけで発見された、旧技研都市と集積コーラルをアーキバスが確保。
コーラル外部持ち出しのためのバスキュラープラントが完成し、ほぼほぼアーキバスの1人勝ち状態となるのだが…
- ▷レイヴンの火ルート
- 勢力としては大きな動きは見せず、チャプター5のミッション「カーマンライン突破」の終盤において、ルビコン解放戦線としての立場を明かしたラスティが急襲。
- 621とカーラが行おうとしている「バスキュラープラントの破壊によるコーラルの根絶」という目的を、
- 「ルビコンを脅かす危険因子」であると見なし、それを阻止しようと最後の戦いを挑んでくるが、激闘の末にラスティは戦死。
- 最終的にもたらされた第2の災禍「レイヴンの火」は、ルビコンに駐留していた他勢力諸共、解放戦線のメンバーさえも灰塵としたと思われる。
- ▷ルビコンの解放者ルート
-
行くぞ同志たち 企業勢力を打ち払え!
地を這うばかりがルビコニアンではないと
上のカラスにも見せつけてやれ
エアの願いを聞き入れた621がカーラと決別し、コーラルの根絶を阻止すべく独自に動き始めるのだが、
- そんな中で自分達だけではザイレムの破壊は難しいと考え、そして自分達が守るのは人とコーラルの可能性だけではなく、ルビコンそのものと考えたエアがレイヴンの名を使い「灼けた空の上でレイヴンが戦っている」との声明を発表。
- これによって地上に残っていた解放戦線を含めた全てのルビコニアンたちが蜂起。
- 声明に真っ先に反応し、621の下に駆けつけたラスティも「君が燃え殻に火をつけた」と称する程の大反抗が巻き起こることになった。
- なお、この時の解放戦線の面々はいつもの警句を一切使っておらず、ラスティも「灰に塗れた警句をいくら唱えたところでそこにはルビコンを変える力などない」と口に語った。
- 最終的に紆余曲折こそあれ、バスキュラープラントの破壊とそれによるコーラル根絶は阻止される形に。
- 企業勢力も健在なため戦い自体は続いているものの、621がアーキバス指揮官のV.II スネイルを討ち取っているうえ、コーラル関連の見解が違うという不安要素がありつつも今後も621が味方に回っているであろう事や後述の余談の事もあり全ルートでも解放戦線視点では最も希望が残されているルートと言える。
- ▷賽は投げられたルート
- コーラルリリース計画を本格的に進行させたオールマインドの策略により、ルート終盤で企業勢力は大混乱に陥たが、
- 争奪戦の蚊帳の外であろうルビコン解放戦線が勢力としてどうなったかは詳しく描写されておらず、リリース後にどのような末路を巡ったかは完全に不明。
- ただ、その過程において総司令たるドルマヤンが討たれているため、彼が既にお飾り状態だったということを踏まえても、
- その思想に賛同していた戦線メンバーの多くを通して、少なからず組織に影響を受けている可能性が高い
………んじゃねえかなぁ……。
- そもそも最終的にコーラルリリースが発動した結果がアレのため、解放戦線がどうなったとかいう次元の話じゃあないのだけど。
◎拠点
- ▷武装採掘艦「ストライダー」
- コーラル採掘と輸送のための移動拠点だったものを武装・改修したもの。
- ユーザーの検証によれば実に全長約5km・全高約1.3kmに及び、シリーズを通しても最大級の巨大兵器と言える。
- 多数の砲塔やミサイル砲台が全体に配されているが、艦首に据えられた巨大レーザー砲台「アイボール」が最大の脅威。
- ▷「壁」
- 文字通り壁のような巨大建造物を中心に据えた要塞。元はルビコン3のベリウス大陸における物流の要衝であったらしく、中央にそびえる「壁」や街区を囲む外周壁に多数の砲台とMT、さらに守りの要として重装機動砲台ジャガーノートが配されており、主人公C4-621ことレイヴンの活躍で陥落するまで星外企業の侵攻を退け続けていた。
- 星外企業側でもこの要塞を攻略する作戦を「壁超え」と称して特別視していたことに加え、その「壁超え」のためにトップランカーを動員する予定であったらしいことからも、その防備の堅固さがうかがえる。
- ▷ベリウス本部
- 解放戦線の本部らしいが、ブリーフィングで一度言及されるのみで作中には登場せず、位置も不明。
- ▷中央氷原支部
- ミドル・フラットウェルが自ら司令官を務めている支部。事実上の指導者が直接指揮を執るという意味では、中央氷原での戦いはかなり重要視されている模様。
- エア曰く「中央氷原はルビコニアンにすら捨て置かれてきた」とのことなので、Chapter3で戦いの場が中央氷原へ移ったことに伴い新規に設置された拠点なのかもしれない。
◎関連組織
- ▷BAWS
- 古くからルビコン3に存在する土着企業の1つ。「顧客を選ばない」という経営姿勢から、アーキバスやベイラムのような星外系企業には当然頼れない解放戦線にとって貴重な戦力供給源である。
- また、BAWS側も本当に単なる死の商人というわけではなく、敢えてそういった姿勢を演じつつあらゆる勢力に手を貸して得た資金を裏ではエルカノや解放戦線に流し、コーラルの井戸を星外系企業には隠匿してルビコニアン側に提供しているなど、云わば汚れ役を進んで担っているという一種の高潔さを併せ持っており、解放戦線がこの内情を理解しているのはもちろん、ルビコニアンの一般市民達ですら、表向きを掻い摘めば「星外系企業にも媚びを売っている」ように見えかねないBAWSに対して暴動を起こすような話題は一切ない事からBAWSの内情を理解している可能性がある。
- 最初期のフレームである「BASHO」シリーズを手掛けていることなどから考えるに、恐らくはアイビスの火以前から存在しているだろう老舗企業であり、となれば当然彼らもまた解放戦線と同じく大半がルビコニアンであるため、上下や利害の関係が存在しない、本当の意味での同志と言えるなど、歴代ACシリーズの企業としては非常に珍しい存在でもある。
- ▷エルカノ
- こちらもBAWSと同じでルビコン3での活動を主とする土着企業。
- 解放戦線のネームドであるフラットウェルやフレディがエルカノのフレームを使っていることや、情報ログから得られる記載、何よりレイヴンの火ルート及びルビコンの解放者ルートの終盤で参戦するある人物の新型機のことなどもあり、BAWSと同じく解放戦線に強く肩入れしているのは間違いない。
- BAWSの技術力不足をカバーする要であり、両企業が共同で開発したパーツなども見られる。一方でBAWSはエルカノを資金面で支える要となっており、互いを補い合うベストパートナーとなっている。
- ちなみにBAWSとは違い基本は解放戦線が主な顧客のようだが、こちらもこちらでRaDと手を組むくらいにはヤンチャ。
- ▷シュナイダー
- 表向きは解放戦線と敵対するアーキバスの系列企業であり、ストライダーの破壊依頼を出したりもしているのだが、フラットウェルの経歴やラスティの立ち回りなどから、裏では解放戦線に肩入れしているのはほぼ確定。
- ラスティの新型機であるスティールヘイズ・オルトゥスのフレーム「ALBA」シリーズの技術転用や、解放者ルートにおいて戦線がシュナイダーのACを戦力として用いてる描写もある等、関係はかなり深いと見える。
「アーキバスは好きに頭空力させてくれないのが不満だから裏切った」だの「頭空力だから解放戦線のストライダーをぶっ壊す依頼を出した」だの「ダナムやツィイーなどが元の機体から装甲スッカスカのラマーガイアに乗せられて涙目になってるかも」だのネタ的な話もいくつか挙がったりするが。
- ▷ファーロン・ダイナミクス
- 表向きは星外系企業と解放戦線のどちらにも製品を卸している中立企業だが、こちらも「ALBA」シリーズの開発に関わるなど、裏では解放戦線に肩入れしているのはほぼ確定。情報ログから「壁超え」よりも前に協力すると口約束をしていたほか、一部の傭兵の間では「あの古狸は表立っては動かないだろう」と見られていたらしい腹黒企業。
- 解放戦線のACのパーツ構成を見てもファーロンとの取引がないと色々困るのは間違いなく、見方を変えれば「解放戦線を利用してコーラル利権を狙う黒幕」と言えなくもないが、従来シリーズのように抵抗組織を傀儡にしているといった印象は薄い。
- 元ファーロンのミシガンの死によりベイラムに肩入れする理由がなくなったので解放戦線に味方したのではないかという説もあるが、それだと下手すると解放戦線のラスティがミシガンを殺した事で解放戦線に味方するという妙な事になってしまう……
◎余談
実は本編での立ち回り次第では、ネームドキャラの大半を生存させたままエンディングを迎えることが可能だったりもする。
ドルマヤン→3周目以降のALTミッションにおける敵対以外では登場しない。すべてのルビコニアンが立ち上がった時くらいアストヒクで暴れててほしい
ダナム→ミッション内で撃破せずに無視or2周目以降に解放戦線側に寝返れば生存。
ツィイー→ダナムと同じく敵対時に撃破は必須ではないorダナム登場ミッションでベイラムを裏切ればその後の敵対ミッション自体が消滅。
フレディ→ほぼ隠しキャラみたいな扱いなので、該当ミッションを未受領orこちらから撃破しに行かなければ生存。
六文銭→登場ミッションで条件を満たさなければ敵対せずに終わる。
唯一どうにもならないのがラスティなのだが、
直接手にかけることになるレイヴンの火ルートはともかく、ルビコンの解放者ルートでは死亡が断言されたわけではないので、
強引な考え方によっては彼もどうにか生き延びており、解放戦線はフルメンバーでその後も企業勢力との徹底抗戦を続けていると考えることもできるだろうか。
追記・修正はコーラルと共にありながらお願いします。
- 最後の一人はあの状況でも生還して621達と再開するんじゃないのかって気はする。機体反応消失だから絶望的ではあるんだけども -- 名無しさん (2024-10-17 00:03:12)
- アーキバスも真っ黒だけどベイラムもレッドガン除いた本隊は捕虜を死なせるほど過酷な拷問してるし結構黒いよね -- 名無しさん (2024-10-17 00:30:38)
- 本来ルビコンの統一政府みたいなもんだからか規模が凄い。 -- 名無しさん (2024-10-17 07:59:04)
- BAWS、エルカノ、シュナイダーが支援しているという手厚すぎる反企業組織。恐らくタキガワも。と言うよりも、地下勢力を企業が支援しているんじゃなくてルビコン外の2大企業に対抗する前線部隊として実質的には3大企業が連なって組織しているというのが実態じゃなかろうか。 -- 名無しさん (2024-10-17 11:19:51)
- なんとなく、イオングループに対するCGCグループなイメージ -- 名無しさん (2024-10-17 16:15:10)
- 宇宙政府さんはもうちょっとルビコニアンの帰還政策とかなかったんかねえ。出ていけと言われて出ていける人達じゃなかろうに -- 名無しさん (2024-10-17 20:40:26)
- バックは多いが内部分裂寸前な気がする。親指は永遠に悩んでるだけだし、薬指は親指しか見てない。それ以外は盛り上がってるけど、潜入スパイは冷めた目で見てるっていう… -- 名無しさん (2024-10-17 22:39:13)
- 潜入スパイはどうやって(特に無駄に勘が良さそうなスネイルの目を掻い潜って)潜り込んだのかが気になる… -- 名無しさん (2024-10-18 01:17:39)
- 六文銭とか言う本当の意味での警句を言ってくるやつ -- 名無しさん (2024-10-18 03:08:13)
- ドルマヤン死亡しても解放者ルートに影響ないのはフラットウェルの手腕な気がするな。というか捕虜救出見るにどうにもフラットウェルの帥父の扱いはきな臭いんよね。一応組織の長が捕まってるのに向かった戦力が武装のないヘリと傭兵一人ってのはどう考えても異常、序盤で戦線の強豪が大部分健在なのにダナムすら付けないってのは助けたくないようにしか見えない。ここからフラットウェルは本当は帥父に死んで欲しいんじゃないかって考察見かけるし自分もそう思う。となると帥父が死亡しても解放者ルートで影響ないのは既に死んでも問題ないような手を打ってるんじゃないかってフロム脳 -- 名無しさん (2024-10-18 05:11:05)
- ↑3作中の潜入スパイへの言動を見るに序盤から勘づいてはいたような気がする。実際それでチャプター4の621との潰し合いを画策したんだろうし。ただ、あのスネイル相手に疑惑止まりに留めてただけでも凄いが。 -- 名無しさん (2024-10-18 06:03:12)
- ↑2前者のドルマヤンについてはともかく、後者の捕虜救出は何かどうにもならん事情があったと思いたいが…でなきゃツィイーやメッサムまでそういう扱いをしてたってことになるし、わざわざ幼き頃のツィイーを拾って自分たちで世話してたフラットウェルがいくら解放戦線のためとはいえ鬼畜すぎることになってしまう… -- 名無しさん (2024-10-18 06:04:37)
- ↑自分も情はある人だとは思うけど、非情な決断もできそうな人な気もするんだよね。他でもないフラットウェルの同志のアイツがそれを出来る人物だし… -- 名無しさん (2024-10-18 07:29:00)
- ↑3ヴェスパー部隊に入り込んだ時点では限りなく協力者に近いだけでガチのスパイじゃなかったけど劇中のどっかのタイミングで本格的なスパイになってその前後で潰し合い仕込まれた…とかだと思ってたけど潜入スパイのコネとか信条の強さを見てるとそれもなさそうか -- 名無しさん (2024-10-18 19:35:43)
- 義娘相手でも非情になれる所とか自分の価値を分かってるから死ぬまで戦ったりしない所は王大人を彷彿とさせるけど権力欲や陰湿さは無いイメージ。どっちかっていうと最終的な勝利の為ならなんでも出来る鉄の男というか。 -- 名無しさん (2024-10-18 20:13:29)
- 救出時点だとフラットウェルは動くわけにはいかない、ダナムは戦力的に傭兵の方がマシだし烈士として演説してもらう方が貢献度高いので温存したい、フレディはドルマヤンに仕えてるっぽいのでフラットウェルが動かせるかわからん、ので声かけるとしたら六文銭はあくまで距離の近い独立傭兵なので621が依頼受けてくれなかったら依頼する候補止まりって考えるとあんな無茶な内容になるのもわかる気がする -- 名無しさん (2024-10-18 20:44:28)
- 「コーラル搾取を目論み不法侵入した企業に対抗するべく立ち上げられた組織」って書いてあるけど本編でそういうこと言われてたっけ? -- 名無しさん (2024-10-19 11:00:34)
- 宗教用語の師父由来であろう『帥父』という称号を使ってたりするあたり、創設時点でのドルマヤン的には『コーラルの封じ込め』『全てを失ったルビコニアンの精神的支え』を重視した、どちらかというと宗教よりの組織を意図してたんだろうな。その後フラットウェルなんかがドルマヤンとしては優先度低かった抵抗運動要素を重視し始めていったっぽいのがなんとなく見えてくる。ドルマヤンとしてはすっかり形骸化しちゃった組織なので完全にヤル気無くしてるし、実利的な抵抗運動の指導者のフラットウェル的には『正直お飾りとして引っ込んでてくれ(何なら死んじゃってもいいや)帥父』が本音臭い(なので奪還作戦もロクに戦力回してない)。そういう溝があるのでドルマヤン存命のまま解放ルートEDを迎えた場合、その後ドルマヤン派とフラットウェル派の分裂が起こりそう……帥父に付いてくる奴が少な過ぎて大したことにはならないかもしれないが -- 名無しさん (2024-10-20 12:33:29)
- ↑地味に厄介なのがドルマヤン自身と側近のフレディが共に戦線内でも上澄みの実力者ってことなんだよな…フレディは勿論、万一ドルマヤンに本気出されたら、内乱で少なくない数の被害が出そうというね。 -- 名無しさん (2024-10-21 07:20:02)
- 警句は割とキャッチーだと思うけど、叫ぶのがお遊び組なせいかいまいちなんだよね。世に平穏のあらんことを。 -- 名無しさん (2024-10-31 23:14:45)
- ↑2解放者√ED後はコーラル破綻について知っている621(とエア)も合流するだろうし、破綻にどう対処するのか次第ではもっと分裂しそう -- 名無しさん (2024-10-31 23:33:40)
- 捕虜救出の依頼なんて時間との勝負なんだし解放戦線の態勢が整う前にアーシルが独断に近い状態で依頼出したとかじゃないかね。壁越え直後の依頼なんだし -- 名無しさん (2025-05-21 11:01:15)
最終更新:2025年05月21日 11:01