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モンスターガーディアンズ(GBA)

登録日:2025/12/20 Sat 16:30:00
更新日:2026/03/28 Sat 18:01:34
所要時間:約 21 分で読めます





モンスターを「集める」・「育てる」・「合成する」!!



モンスターガーディアンズ』は、KONAMIより2001年3月21日発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト。
ゲームボーイアドバンスと同時発売されたローンチタイトルでもある。
そしてあの某クリスタル版で使えることしか知られてなさそうなモバイルアダプタGB』にも対応していた(後述)


■概要

冒頭の箱裏のキャッチコピーの通り、モンスターを収集・育成・合体して戦っていく。
戦闘システムはよくあるターン制ではなく、ステージ上をオートで動き回るモンスターに指示を出すRTSめいたもの。
2000年代によくある奴の一種であることは否定できないものの、独特のシステムや
あんまりにもハードなストーリーなど、独自の魅力を備えた作品である。


■ストーリー

神のいない世界に繁栄などは無い。だから私が使わされた。

暗黒の時代、グランデート大陸は常に人類の危機と共に存在していた。
永遠の命を持つと言われた巨大な2匹のハイドラゴンが大陸の権力を掌握していた。

空を支配していた天空のカノン、地を支配していた大地のイグニス
二匹は互いに対峙し、大陸を征服しようと、血塗られた戦争を繰り広げていた。

長き戦いの末、この大陸全ての生命と繁栄が消え去ろうとしたとき……
見たことも無い二匹の魔獣を引き連れた、一人の魔術使い*1が現れ、二匹に戦いを挑んだ!

長く壮絶な戦いが繰り広げられ……
天空のカノンは敗れ、傷を負った大地のイグニスは、
ファムファンタル火山の火口の地下深く、姿を隠したのであった。

その勝利は、二匹の魔獣の命と引き換えに勝ち取った。そして魔獣使い自身もまた力尽きようとしていた。
その時、この魔獣使いを救える技術を持つものは以外、この世界には居なかった。
その後この魔獣使いと二匹の魔獣は、伝説の魔獣使いとして人々に伝えられた。

そしてグランデート大陸は人類が支配者となった。
──プロローグより抜粋


バルロニア王国、ウィンスロー二世が治めるヴァンダム城は、突如法王直属の魔獣騎士団の襲撃を受ける。
魔獣騎士団の最高司令官ベリンガム・ロー公爵はウィンスローに国家反逆の濡れ衣を着せ、城を占拠。
その混乱の最中ウィンスローは殺害され、その子である主人公も追われる身となる.。

ベリンガムの放った追っ手から主人公を救ったのは、魔獣使いの老人クリムトであった。
ベリンガムと因縁があると言うクリムトは、戦うための力として自らの魔獣と魔獣使いのタクトを主人公に譲る。
そして、ベリンガムと戦うために伝説の魔獣を生み出すよう伝え、姿を消すのであった……


■モンスター

このゲームの主役。こまごまとしたドット絵ながらよく動くモンスターたちは頼もしくも愛らしい。
全84種存在し、そのうち64種には色違いの亜種が存在するため、使用可能なモンスターの総数は142体にのぼる。
計算が合わないのは84種中6種が敵専用なため。

モンスターにはそれぞれ「生命」「耐久」「攻撃」「防御」「行動」「知識」
「必殺技」「反撃」「索敵」「従順」「命中」「回避」「技能」と13のパラメータが存在し、
さらにランダムで「カゼ」「ミズ」「ホノオ」「ダイチ」「シンセイ」「アンコク」の6属性が振り分けられる。

パラメータの多さに困惑必至だが、モンスター確認画面でパラメータを選択すると何に影響するのか*2
きちんと教えてくれるため、説明書を読まない魔獣使いでも安心できる。
属性に関しては教えてくれないがまぁなんとかなる。

モンスターは攻撃を敵に当てるたびに経験値を獲得し、100溜まるとその場でレベルアップする。
このゲームはレベル差補正が強く、レベル差が5もあると「命中」がカンストしてようが攻撃が全然当たらない。
かといって地道にレベル上げをしようとしてもレベルが下の敵をいくら倒しても経験値はほとんど貰えない。
敗北時のペナルティが少額の金銭を失うだけと軽微なため、レベル上げしたいなら格上の敵とダメ元で戦おう。

新しいモンスターはショップでの購入か、戦闘時の捕獲で入手できる。
捕獲は敵モンスターのレベルが捕獲を実行する味方のレベル未満の場合に行える。
「技能」カンストかつレベルが上回っていればほぼ確実に成功するが、同レベルだと全然捕まらないので注意。
なお、捕獲方法はボールとかではなく縄で相手を簀巻きにしてからの拉致



■ゲームシステム

◇PP

主人公が所持しているポイント。初期値は400であり、主人公のレベルアップのたびに徐々に増加していく。
戦闘時、モンスターへ指示を出す時に消費する他、モンスターのパラメータを上昇させることもできる。
最初から攻撃力や行動速度をカンスト*4させることも可能だが、強化に使いすぎると
今度は戦闘時にモンスターへ指示を出せなくなってしまう。
PPの割り振りはいつでも無償で変更できるため、臨機応変に調整しよう。


◇戦闘

仲間のモンスターと共に野良の魔獣やベリンガム配下の魔獣使いと戦う。

戦闘が始まると敵味方のモンスターたちがフィールドに解き放たれ、各々好き勝手に歩き回り始める。
「知識」や「索敵」が高ければ自分から敵を見つけて攻撃していくが、そうでなければウロウロあたりを彷徨うだけ。
敵とすれ違ってもスルーして何もしないことすらよくある。

主人公はこんなモンスター達に対し、PPを消費することで指示を行うことができる。
敵へ攻撃させる「たたかえ!」や、落ちてるアイテムを回収させる「アイテム」など、状況に応じて指示を出す必要がある。
指示は個別に出すだけでなく、PP消費は増えるが全体一括で出すこともできる。*5

モンスターが強ければ放置でも勝てはするが、ボス戦では敵の必殺技を「まもれ!」で無力化するのが重要になったり、
何より指示を出すたびに対象モンスターのパラメータが上昇する*6ため、パラメータにPPを全部注ぎ込むのは考えもの。
特に「攻撃」「命中」「技術」に関しては指示を連打して成長させたほうがお得。


◇本拠地

いわゆるメインメニュー。モンスターの能力確認やパーティ編成を行える。
モンスター図鑑の確認やセーブ、イベントシーンの回想などもここから。

モンスター確認画面では名前の変更やアイテムの装備の他、前述の通りパラメータにPPを割り振ることができる。
パラメータは上下に伸びる棒グラフで管理され、低いほど下方向に、高いほど上方向にグラフが伸びる。

パーティ編成は1チームにつきモンスター4体までを選択。3チームまで編成できるが戦闘に出せるのは1チームのみ。

本作には周回要素はないが、モンスター図鑑やイベントシーンはニューゲーム時も保存されるため、
ルート限定要素もニューゲームを繰り返せばコンプリートできる。イベントシーンに関しては。


◇合成屋

手持ちのモンスター2体を合成できる。
合成後は最初に選んだモンスターの名前を引き継ぎ、別種族との合体であれば派生種に変化する。
レベルは高い方のものが引き継がれ、パラメータは2体の平均値となる。
高レベルで弱いモンスターと合成すると弱体化したうえにフォローも効かなくなるので、むやみな合成は厳禁。

ストーリーの進行上、伝説の魔獣の合成が必須となるため、合成は必ず行う必要がある。
そしてストーリーの根幹を担うシステムでもある。


◇ショップ

アイテムやモンスターを販売するショップ。
アイテムはモンスターごとに1個装備できる。店売り品でもパラメータがかなり上昇するため有用。
ただ、アイテムドロップ率が高いため攻略を進めていくと溢れるくらい装備品が手に入っていく。
ドロップ品ではまだ売ってない強力な装備が早期から入手できたりするため、利用する機会はあまりないかもしれない。

モンスターの売買はその名の通り。捕獲すればタダだがラインナップによってはまだ手に入らないモンスターも購入できる。
購入できるモンスターのレベルはストーリー進行に応じて上がっていく。

ショップの目玉はモンスターの卵。一律50Gで何が生まれるかわからない状態で販売されている。
卵はパーティに編成して戦闘に参加し、戦闘参加時間が一定を超えると孵化する。
卵は一切の行動ができないうえ、攻撃されてHPが0になると割れてロストしてしまう。*7
孵化条件は経過時間のみのため、序盤のステージを十分に育てたモンスターに引率させて周回するのが手っ取り早い。
指示連打による育成も兼ねれば一石二鳥。

卵の中身はランダム……ではなく、実はショップの品揃えが更新されない限り固定。
例えばステージ1攻略直後とステージ9攻略直後では、品揃えが違うため商品番号が同じ卵から別のモンスターが生まれるが、
次のステージをクリアしない限り品揃えは変化しないため、同じ番号の卵からは同じ種類のモンスターが量産できる。

◇闘技場

通信メニュー。通信交換や通信対戦ができる。

◇港

本作の最大の問題点特徴。モバイルシステムGBを使用したコンテンツが遊べる。
2002年12月14日にモバイルシステムGBがサービス終了したため、それ以降はプレイ不可能。

・修行

 編成したパーティのうち1つを修行に出す。これで言うところの遠征に近いか。
 修行を完遂するとベヒーモス、ファーブニル合成用のアイテムが貰えたようだ。

・通販

 アイテムやモンスターを購入できる。リアルマネーで。
 アイテムは強力な限定装備が、モンスターは伝説合成素材や卵のほか、テンペスト、ガリズーントが購入できる。

今で言うところのDLCとも言えるが、導入ハードルが高いモバイルシステムGB必須に加えて
リアルマネーまで消費するのは流石に時代が早すぎたのではないだろうか。



■登場キャラクター

◇主人公(レオ(男性デフォルト名)/ティーナ(女性デフォルト名))

このゲームの主人公。性別と名前はゲーム開始時に自由に設定できる。
ウィンスロー二世の子としてヴァンダム城で暮らしていたが、ベリンガム率いる魔獣騎士団により追われる身となる。
襲撃の混乱の最中父は死に、自身も捕まる寸前にクリムト老人に助けられ、魔獣を託される。

その後は伝説の魔獣を生み出しつつ、魔獣騎士団と戦いを続けていく。
ヴァンダム城でベリンガムと会合するも逃亡され、何もわからないままファムファンタル火山へ誘われるが……


◇クリムト

魔獣騎士団に追われていた主人公を助けた謎の老人。主人公に伝説の魔獣の作り方をえらく具体的に教えてくれる。

◇リトルガウ→メインガウ→ヘビーガウ

◇チンビュアリー→リンビュアリー→メインビュアリー

必須キャラでCGもあるのでこちらに記載。かつて伝説の魔獣使いが従えた伝説の魔獣。
四足歩行の怪獣のガウ系と翼の生えた竜のビュアリー系のどちらかをゲーム開始時にを選択。
選択しなかった方はゲーム中に登場しない。*10選択した方は何体でも生み出せる。

ガウは近距離攻撃タイプでビュアリーは飛行型かつ遠距離攻撃タイプ。パラメータは全てそつなく伸びていく。
伝説に限った話ではないが、テキトーにそのへんで捕まえたモンスターを素材にすると初期値が悲惨になる。
伝説の魔獣は進化に必要なモンスター以外とは合体できなくなるため、パラメータの補強手段が限られてしまう。

ストーリー進行に必須であり、ステージ10の攻略には幼体のリトルガウかチンビュアリーを、
ステージ20の攻略には中間体のメインガウかリンビュアリーを、
そしてステージ27以降の攻略にはヘビーガウかメインビュアリーを編成する必要がある。

+ 伝説の魔獣育成の注意点
伝説の魔獣は合成素材としてホワイトドラゴンかブラックドラゴンを要求されるが、こいつらは入手手段が限られる。
ただ、ステージ10突入前は幼体合成に必要なモンスターが全て店売りされている他、卵からもドラゴンが生まれる。
ステージ27突入前も店売りはされていないものの、ドラゴンが生まれる卵が販売されているので、
間違って売り払ってしまったとしても問題はない。

問題はステージ20。
この段階での店売りラインナップはめちゃくちゃ貧弱で卵からもドラゴンはでない。
ステージ再戦で出現するドラゴンはステージ10のレッドとブルーのみのため、ホワイトとブラックの捕獲手段がない。

さらにタチの悪いことに、ステージ20に必要なのは中間体のメインガウかリンビュアリー。
もし偶然ないし攻略情報を見て中間体を進化させてしまっていた場合、伝説の魔獣がいないと言われてしまう。
新しく幼体から作ろうにも合成素材の入手方法がない。
面倒なことになるのは確かなので、進行度を守って進化させることをお勧めする。



◆ベリンガム・ロー公爵

法王の軍事顧問にして法王直属の魔獣騎士団最高司令官。ある日突然魔獣騎士団と共にヴァンダム城を占拠した。

◆ザーゴ&ラミレス

ベリンガムの配下の魔獣。山のような大男と翼の生えた細身の男のコンビ。
カタコトながら言語を話しているため、両名とも魔獣人間だと思われる。

ザーゴは1章のボスとして初戦闘。高レベルとカンスト近い近接戦闘ステータスを武器に立ちはだかる。
ラミレスは2章ボスの前座として初戦闘。高機動で飛び回り遠距離攻撃でチクチクして時間切れを狙ってくる。

大地のイグニス

過去にグランデート大陸を蹂躙していた2匹のハイドラゴンの片割れ。赤い鱗と黒い翼をもつ巨大なドラゴン。
天空のカノンと争いを続けていたが、伝説の魔獣使い達に敗北。

天空のカノン

過去にグランデート大陸を蹂躙していた2匹のハイドラゴンの片割れ。緑の毛に覆われた体と4枚の翼をもつ巨大な龍。
大地のイグニスと争いを続けていたが、伝説の魔獣使い達に敗北。



■余談

開発元のモバイル21はモバイルアダプタGB対応ゲーム開発のため、任天堂とコナミが共同出資した会社。
本作のモバイルシステムの活用はそういった経緯があるからかもしれない。



追記・修正はモバイルアダプタGBを接続してからお願いします。
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最終更新:2026年03月28日 18:01

*1 原文ママ

*2 「攻撃」→与ダメージ、「技能」→捕獲率など

*3 テンペスト種のドラゴン派生であり、ドラゴン種のテンペスト派生の同名モンスターとは別種。

*4 上限は255

*5 全員で1体を集中攻撃する「ボコれ!」は全体指示専用、敵を捕獲する「ほかく」は単体指示専用。

*6 たたかえ、ボコれ→攻撃と命中、まもれ→耐久、ほかく→技術が上昇する。

*7 卵以外のモンスターはいくらやられてもロストせず、戦闘終了後にHPが全回復する。

*8 パラメータはカンスト値を255として、初期値からカンストまでに要したPP量をもとに計測

*9 ステージをクリアするたびに敵レベルが上昇し続けるため、他ステージで苦行じみたレベル上げを行わない限り敵レベルを上回れない。

*10 伝説が生まれる組み合わせで合成しても別のモンスターが生まれる。