モバイルアダプタGB

登録日:2012/02/27(月) 15:15:11
更新日:2021/06/24 Thu 09:30:00
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子供達にも、新しいゲームの世界にチャレンジさせたい。   by佐々木主浩


モバイルアダプタGBとは、ゲームボーイカラーゲームボーイアドバンス専用の周辺機器である。
2001年1月27日から翌年12月14日までそれに伴ったサービスが施行された。



【概要】

特定の端末をゲームボーイカラー対応ソフトと携帯電話に接続することで、データのやり取りが可能になる。
端末はPCD用の、cdmaOne方式用の、PHS用のの三色で、第2世代の携帯電話およびPHSに対応している。

通信方法は以下の二通り。

  • みんなでモバイル
専用プロバイダであったDION(現au one net)を介し、専用サーバーとして通信する。
楽しむには専用コースと契約が必要だった。

  • ともだちとモバイル
ゲーム内で「電話を待つ」状態を選択した相手に対して「電話をかける」ことで成立。
通信交換と対戦に使用する。
サービス終了後でも対応機種と通信相手さえいれば利用できたが、最後まで残った旧DDIポケット(現在のワイモバイル)のPHSが2021年1月31日でサービス終了したのでこれも完全終了した。


【ポケモンとの連動】

モバイルアダプタGBを語るのに欠かせないのが、『ポケットモンスター クリスタルバージョン』との連動である。
モバイル通信を生かして、バトルタワーで全国のポケモントレーナーと戦うことも可能となった。

また、セレビィを正規の方法で手に入れるためにも必要だった。

通信時のピチューが可愛い。


【問題点とその末路】

上記からいいこと尽し…と思いきや、そうは問屋が卸さない。

この機能、アホみたいに金がかかるのだ

まず、通信はパケットではなく通話として行われる。つまり接続時間に応じて通話と同じだけの料金がかかる。
第2世代の携帯電話は、少なくとも第3世代ガラケーより通信料がかなりかかる。
下手したら高いと言われているLTE世代のスマホより高かったかも…。
その上、モバイルシステムそのものの利用料(従量制、10円/分)と、コンテンツごとに設定された料金(10~100円程度)も必要になる。
ポケモンの場合はバトルタワーが1回10円、ニュース配信(セレビィもこれで入手)が月額100円といった具合である。

もちろん子供がメインターゲットである以上、使用料は天井知らずということにはならない。
例えばバトルタワーであれば最初(敵データダウンロード)と最後(成績アップロード)に数秒程度の通信を行うのみの上、
挑戦(敗北または7連勝で終了)は1日に5回までという制限がある。
それでも毎日フルに遊んでいれば月額数千円は必要となる。全国のお母さんが、後日届いた請求書を見て発狂したに違いない。
そこまで極端でなくとも、昨今のゲームでは当たり前となった追加コンテンツやサブスクリプション制(ポケモンの場合はそれぞれ剣盾のエキスパンションパス、『Pokémon Home』)という概念も、当時一般的ではなかった(※当時のオンラインゲームというとDCでサービスインしたばかりのPSOあたりになる)ので割高な印象は否めなかっただろう。

また、当時の携帯電話がゲームボーイのユーザーに浸透していなかったのも原因の一つ(浸透したとしても、一部のポケモン廃人のみ)。
ゲームボーイアドバンスとの連携も強調されていたが、結局の所サービスは約2年で終了したのだった。

サテラビューの反省を生かそうとしたが、残念な結果となってしまった。


だが、後年にはこれらの反省点を元にしたWi-Fi機能が誕生することになる。


【余談】

タイアップでは「ハマの大魔神」こと佐々木主浩が起用された。
モバイルアダプタGBを買うと、抽選で直筆のサインボールが貰えたそうな。

なお、VC版クリスタルバージョンでは、バトルタワーには挑戦できないが、セレビィイベントが収録されている。



バトルタワーをやり込んだ方は追記・修正をお願いします。

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最終更新:2021年06月24日 09:30