「アニヲタWiki」サービス終了のお知らせ

2012.11.22



平素より「アニヲタWiki」をご利用いただきありがとうございます。

誠に勝手ではございますが、この度「アニヲタWiki」は全てのサービスを全面的に終了させていただくことを決定いたしました。

理由は、サーバー管理者がサーバー室で愛猫と遊んでいたところ、データを保存していたサーバーにうっかり渾身の猫パンチが入り全てのデータが吹き飛び、復旧も困難であると判断されたためです。

今後は全てのページにこの告知文章が表示されるのみとなり、閲覧・編集・履歴の参照は一切行うことができなくなります。

今までご愛顧いただきましたお客様には深く御礼申し上げますとともに、突然の終了告知となったことを心よりお詫び申し上げます。


アニヲタWiki管理運営一同


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   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *



登録日:2018/09/26 Wed 07:52:48
更新日:2025/01/14 Tue 19:55:32
所要時間:約 122 分で読めます




サービス終了とは、悲劇である。




【概要】

読んで字のごとく、サービスの提供を終了すること。略して「サ終」とも。
この世に永遠はなく、始まりあれば終わりあるもの。
漫画やアニメ・ドラマなら「最終回」と呼ばれるし、何かしらの事情により突然終了した場合は「」とされる。

ここでは主にオンラインゲームやソーシャルゲーム(ソシャゲ)のサービス終了を中心に解説していく。
また、それ以外のオンラインサービスの終了についても併せて解説する。

基本的にオンゲやソシャゲというのは後々のアップデートで補完していくために「明確な終わり」を定めずに設計されている事が多く、それゆえにサービス終了となると風呂敷の畳み方に苦慮することが多い。
特に明確なエピローグも無く「これで終わり」としてしまう作品もザラにある。

また、オンラインゲームはサービス終了と共に全データが無に帰すため、入れ込んでいたプレイヤーにとっては(精神的にも金銭的にも)ダメージが大きい。
一方でスマホアプリでは、図鑑やストーリーや着替えなど各種コンテンツを引き続き利用できるようオフライン化対応をするケースも増えてきている。



【サービス終了の理由】

〔単純にサービス開始から時間が経ち過ぎ、コンテンツとして寿命を迎える〕

栄枯盛衰は世の流れ。
次世代機器や別コンテンツに人が流れ、利用者が減った末にひっそりと幕を下ろすもの。
利用者は減っていなくとも、技術は絶えず更新され続けるものであり、運営に必要なハードウェア等が寿命を迎えてしまうという場合もある。

例えばニンテンドーDSWiiのインターネットサービスは、主体となるハードウェアが完全に次の世代に移行したためにサービス終了している。
この手の場合、大抵は半年~1年程度の余裕を以って緩やかに終了告知が為され、自然消滅のように終了する。
また、一部サービスは継続して利用可能だったりと、サポートも比較的手厚い。

サービス開始時に「○○年○月までは確実にサービスを継続するけど、それ以降は保証しないよ」と宣言されているタイプが、この様な終了方法を取ることが多い。

難点としては、対応ソフトを中古で買うなどした場合満足に遊べなくなることだろうか。

もちろん、オンラインゲームにおいてもこの例は当てはまる。
近年では市場がPCからスマホに移ったこともあり、かつてインターネットを風靡したMMORPGが十数年の歴史に幕を下ろす例も多く見られる。

コンテンツとして天寿を全うしたということであり、幕引きとしては円満な部類だろう。

ゲームセンターに展開された事のある作品でもこのパターンは存在する。
アーケード版『ボーダーブレイク』は各店舗に設置するクライアント機の専用ICカードなど ハードウェア面の寿命 で保守が困難になり終了し、『ガンダムトライエイジ』は筐体の老朽化(+後継筐体の手配が出来なかった可能性が高い*1)によりサービス終了に至った。
特に『ボーダーブレイク』は後継作品もなく(『トライエイジ』は事実上『アーセナルベース』が後継*2)、『三国志大戦 新筐体版』『戦国大戦』→『英傑大戦』の様なグレードアップ版を求める意見は現在でも見られる。

例外の一つとして、(サービス終了と少し違うが)タイトーのアーケード音ゲー『グルーヴコースター』がある。
当ゲームは2013年の稼動開始から定期的に新曲・新アイテム・新アバター追加やアップデートを行ってきたが、サービス10年目にして 「筐体のHDD容量が一杯になってしまったのでこれ以上何も追加できない」 *3というかなり珍しい理由がプロデューサーより発表され、2023年以降はオンラインで接続してプレイはできるものの、新しい楽曲の追加やランキング集計は行わないよう運営体系が変更されていた。
HDDの容量をより大容量なものにして続行する案もあったそうだが、一方の筐体が10年モノでこれ以上の使用も限界とのことでこの結論に至ったそうだ。むしろ12年ものの筐体で今日も二重の意味でバリバリやってる湾岸6RR+……*4
しかしその約1年半後の2024年4月1日をもってオンラインサービスの終了が発表された。


〔名前を変えた続編に完全に移行するために旧作のサービスを打ち切る〕

マーケティング戦略でタイトルが変わる事例。MHFがこの代表例。
プレイヤーからすれば実質大型アップデートに伴って名前が変わっているだけに近く、大抵は歓迎を伴って受け入れられる事が多い。
……が、名前が変わった後のアップデートが必ずしも肯定されていたわけでもない

一方、続編で大幅に内容が変わりプレイヤーのデータも引き継がないというものもある。
これは先述の名前変更に留まらない、まさしく言葉通りの「続編」ということになる。

サービス終了ではないのだが、これに関連した特殊なケースとして、『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス(PSO2:NGS)』が挙げられる。
大型アップデートとしての続編への移行という扱いだが、この場合は 内容もシステムもグラフィックエンジンもまるっきり変わっている のに 『NGS』開始後も既存の『PSO2』のサービスを同一クライアントで並行して継続 し、『PSO2』側も グラフィックエンジンを更新し『NGS』とキャラクターを共有できる ようにしている。
更にこの並行化のためか、 日本版では8年かけてやってきた『PSO2』を北米版では1年で消化しきっている


〔Adobe Flash PlayerからHTML5への移行断念〕

ブラウザゲーム特有の理由。多くのブラウザゲームで用いられていた「Adobe Flash Player」が2020年でサポート終了したため、ブラウザゲームはHTML5へのシステム移行を余儀なくされた。
このシステム移行には、言うなれば既に建っている家を土台から作り直すレベルで大規模な置換作業が必要になるため、単純に移行が困難だったり、ゲームの収益的にそこまで大幅な費用をかけての移行に踏み切れず終了せざるを得なかったりするのである。

艦隊これくしょん -艦これ-や刀剣乱舞の様に、膨大なユーザーデータを引き継いだ状態でHTML5へ移行できたケースは幸運であろう。
もしくは『Imperial SaGa』の様に「移行するよりも後継作を作り直した方が良い」と判断し、現行サービスを一度打ち切って再出発を図るケースもある。


〔単純に採算が取れず、商売として継続することが不可能であると判断された〕

昨今のソシャゲ・オンラインゲーで一番多いサービス終了理由。
基本無料のゲームは課金して貰えなければ商売として成立しないのだが、その課金額が当初の見込みよりもあまりに少なかった場合こうなる。
特に、「豪華声優陣orスタッフ」「美麗イラスト」「お手軽操作」なんかを謳っているタイプは、このドツボにハマりやすい。

  • 豪華声優&スタッフ→美麗グラフィック・本格シナリオ・フルボイス・フルオーケストラやボーカルを使用したBGM・有名アーティスト起用の主題歌 → 開発費高騰
  • お手軽操作 → ゲーム性が低く飽きられやすい → キャラクターに愛着が持てないと他のゲームに客を取られがち
…となるためである。
逆にゲーム性が複雑すぎても初見で投げるプレイヤーが続出して間口が狭くなるため、この辺りのさじ加減が難しいのも事実だが。

また、更に頭の痛い問題として、 ゲーム性のデザインやゲームバランスが良すぎてもいけない
創意工夫で何とかやれてしまうと、やっぱり課金されないのである。
ただ、位置情報ゲームの場合は「リアルにおける企業や自治体コラボを積極的に行うことでスポンサー料確保、さらに社会貢献性も持たせることで継続する」という手がある。多数の元ネタ鉄道会社のオフィシャルキャラを抱える『ステーションメモリーズ!』はこの一例。

ほか、 若い世代から強い人気を集めるも、その若い世代はそもそもお金を持っていないので課金がされず収益が上がらない という切ない事情でサ終した例も。
その為、ゲームとしては一切問題なく、終了となると結構な人数が悲しむような作品でも唐突に終わってしまう。

コンシューマーゲームのみならず、ソシャゲ等でも年々開発費の高騰が報じられており、更には本数も多いために競争が苛烈で、こちらでも新規参入はますます厳しくなっているのが現実である。
採算を見込めない……特に、開発費の回収も難しいと判断された場合 サービス開始から半年~1年程度で終了に追い込まれる ソシャゲも珍しくない。

また、少し違うが原作物のオンラインゲームだと、原作が旬を過ぎるとやはりサービス継続は難しくなる傾向にある。
「原作漫画完結」「アニメも終了」なのに引き続きアニメ版の声優陣を使ってまでサービスしてくれるゲームはそうそう無いだろう。唯でさえユーザーのコンテンツ消費速度の速い界隈なのだから。
更に原作ものは「原作ファンを引き込みやすい」というメリットがある一方で、
  • 版権使用料が発生するため、それを賄うぶん自前のキャラでゲームを作るよりも高い売上が要求される
  • 早期にサービス終了すると原作のイメージダウンにも繋がるため「サービス開始から○○ヶ月以上は続けるように」などの契約を結んでいることがある
    • これを破ると違約金が発生する上に業界内での信用を失い、今後他の原作も貸して貰えなくなる恐れがある
    • 結果としてたとえ売上が伸びずサービス終了したくても 終わらせることができず 、赤字を垂れ流し続ける羽目に陥る可能性がある
……などのリスクを背負っていることもある。
これらのリスクはむしろ原作継続中・メディアミックス戦略の真っ最中という場合に発生しやすい。

過去のコンシューマーゲームではサービスを導入するためのハードルがやたら高く、利用者を一向に増やせないまま早い段階でサービス終了、というパターンも見られた。
レンタル分割払いのためクレジットカード契約だった64DDのランドネット、携帯電話必須で通信料も情報料もかさむモバイルシステムGBなど、当該ハードユーザーの大多数には無茶な条件のため「興味があっても利用できなかった」「周囲で利用している人を見たことも聞いたこともない」という人は多いだろう。


〔ストーリー完結等による自発的な終了〕

技術や資金の面ではサービス継続可能だが、そのゲーム内で語るべきストーリーや魅せるべきキャラクター等を描き切ったソシャゲが「完成」「エンディング」を迎えるパターン。
継続して売り上げを出すことが存在意義だったソシャゲが、ゲーム業界の主要プラットフォームの一つになった証と言えるかもしれない。
一応、後発プレイヤーや最早ゲームの存在自体に意義を見出したファンの為に更新無しで継続する道もあるが、かなり稀。

実際には「採算等の理由で近々終了せざるを得ないから、打ち切りにならないように完結」と因果が逆のパターンということも考えられ、プレイヤーが両者を見分けるのは難しい。


〔人手不足〕

資金面に問題がなくても、サービス継続に必要な人が退職したため維持できなくなり終了する事もある。
滅多にない事例と思われがちだが、現在の日本はIT人材が不足しているのでこうなってしまうケースが多い。


大人の事情

サービスを提供している会社が合併や買収された際に、事業整理の対象となるケース。
双方の会社に客層の被るサービスがあると「共食い」とみなされてしまうのが主な理由とされる。
後述するWebサービスの場合は、サービス統合という体で移行する事が多いが、ゲームの場合は単に終了となる。

サテラビューはサービス開始の1995年からすでに半ばを過ぎていたスーパーファミコンの製品寿命や採算性の問題もあったものの、最大の原因は共同でサービスを運営していた二社の軋轢という大人の事情である。
ゲームソフトなどコンテンツを提供していた任天堂と、任天堂傘下のBS放送局としてサービスを実施していたセント・ギガが対立。
その結果、任天堂は1999年にセント・ギガの経営から離れ、サテラビューのサービスからも撤退してしまったのだ。
その後もセント・ギガのみでサービスは続けられたものの、新たなコンテンツを一切供給できないまま、2000年6月にひっそりと終了した。


〔ゲーム自体に問題があってサービス終了となった〕

何かしらのトラブルにより、終了せざるを得ない状況に追い込まれた作品。
後述するが、結構この手のタイプは多い。いわゆる「やらかし」事案である。
制作/運営会社内のトラブル、権利問題、サーバーなど機材不具合etc…と種類も多い。

他社作品からのソースコードや背景画像等の盗用の露見が原因となるパターンもあり、これは著作権侵害等でトラブルに発展する可能性があるせいか、露見した瞬間オンラインゲーム/ソーシャルゲームとしては即死コースである事が殆ど。
中には問題箇所をメンテナンスで修正して再出発を図る作品もあるが、「緊急メンテナンスからの終了直行」「リリース前に開発中止」となる事が多く、コストの回収も出来ずスタッフ等の苦労も水の泡…と誰にとっても嬉しくない終わり方となる。


〔掃除のおばちゃんがサーバーのコンセントを抜いてしまった〕

掃除機のコンセントを繋ぐためにサーバーのプラグを抜いてしまい、サーバーがダウン・破損してしまった事による。
まず間違いなくジョークとされる 。この「原因」が広まった元凶も2ちゃんねるのスレと言われる。
おそらくは子供の頃、掃除機をかけようとしたお母さんにゲーム機のコンセントを抜かれてしまったという誰もが一度はありそうな苦い思い出が元ネタであろう。

…が、全くの余談だが、「サーバーシステムの不具合の原因を探ったら、掃除のおばちゃんが掃除機をつなぐために一部機器のコンセントを抜いていたことが原因だった」というのは実話として存在する。



【すごい幕の下ろし方をしたオンラインゲーム達】

サービス終了の例を片っ端から挙げていてはキリがないが、世の中には特記せずにはいられない、良くも悪くもあまりにも、数奇な過程を経てインパクトのある終わり方をしたオンラインゲーム達が存在する。

〔ブラウザゲーム/オンラインゲーム〕

M2 -神甲綺譚-

日頃より「M2 -神甲綺譚-」をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
このたび、ご利用いただきましたお客さまへお伝えしなければならないことがございます。
2011年10月21日(金)20:00より、サーバに致命的な不具合があったため、緊急メンテナンスを実施しておりました。
なんとかサービスを再開すべく、「Sankando株式会社」との間で調整をおこなっておりましたが、
データ復旧が難しく大変遺憾ながら、終了の判断をせざるを得ない状況となりました。
このため、大変急なお話しではございますが、本日2011年11月10日(木)をもってサービスを終了させていただきます。
長らく「M2 -神甲綺譚-」をご愛顧頂きましたお客さまにはこの様な結果となりましたことを、心よりお詫び申し上げます。

運営やらかし系のサービス終了では、間違いなく最悪の部類に入る事例
なんと、メンテナンス中にサーバーのデータを残らず吹っ飛ばすという重大なミスが発生。
あろうことかバックアップもなかったため復旧は不可能と判断。そのままサービス終了となった
発表のあまりのインパクト故にかそのサービス終了告知は大いにネタ化&コピペ化しており、他のゲームでも大型メンテナンス中には、サービス終了告知の文章を当該ゲームの名前や環境に合わせて改変した文章が流れる事がある。
その際、一番最後の「M2 -神甲綺譚-」の部分だけは改変してはならないという事になっている。


後に日本でのサービスのライセンス契約をした別の会社により、「M2-神甲天翔伝-」のタイトルで新たにサービスが開始されている。
……が、そちらの10周年記念として2022年には 「謝罪」をメインに据えたフリー素材サイト「スキマソーリー」を公開した上、サイト説明で「前作はメンテ失敗によるサービス終了(要約)」と宣う など公式で上記の謝罪文コピペをネタにしてしまったのだった。サイトを外注した会社がバーグハンバーグバーグだから仕方ない


時が流れて2020年1月31日、実在の酒を擬人化した『萌酒ボックス』にて 類似のトラブルが本当に発生 。しかしその対応は上記M2よりはるかに誠実だった。


英雄*戦姫WW/英雄*戦姫WWX

2019年配信のブラウザ偉人擬女化シミュレーションRPG。アダルトゲームブランド「天狐」の「英雄*戦姫」シリーズ第3作。
ゲーム自体は好評だったが、2022年2月末に1か月後の3月29日終了が発表され、予定通り終了した。
公式曰く売り上げは問題なかったものの、不健全な開発状況を理由に開発元からサービス終了を提言したという珍しいパターン。
各種ディレクション、ゲームデザイン、シナリオおよびスクリプト制作、ビジュアル関連素材の制作進行、デバッグといった文字通りゲーム制作の根幹を為す要素のほぼ全てを たった1人のスタッフが回しており、運営継続すればクオリティとスタッフの健康状態のどちらかが犠牲になる というとんでもない状態だったとのこと。

ただ「売り上げに問題は無い」というのもこの開発状況とクオリティありきの話と思われ、体制や開発ペースを見直す方針に出来なかったというのはゲームブランドの維持・運営の厳しさを窺わせる。
最終イベントと天狐公式サイトでは「オフライン版を企画中」である旨が語られた。


エンゲージプリンセス〜眠れる姫君と夢の魔法使い〜

2019年4月1日サービス開始、2019年9月30日サービス終了。

電撃文庫の25周年記念タイトルとして、ドワンゴによって配信されたブラウザゲーム。
メインストーリーの原作を伏見つかさが、メインキャラのデザイン・イラストをかんざきひろが担当するという、
俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『エロマンガ先生』を生み出した強力タッグが携わっていることと、
この二人の他にも電撃文庫に携わる作家・イラストレーターが制作に参加する、ということをアピールポイントとしていたが、
「スマホアプリで遊ぶことは出来ず、ニコニコ動画に登録して専用のプラットフォーム『ニコニコアプリ』で遊ぶ必要がある」というアクセスの悪さが足を引っ張った他、
高スペックを要求する推奨動作環境や不安定な動作*5などの問題がプレイヤーの定着を阻み、 約6ヶ月 でサービス終了。

これだけなら「大言壮語を掲げて爆死したズッコケソシャゲ」で終わりなのだが、本作がネタにされる所以は森キノコ氏によるサービス開始記念のコミック(電撃文庫MAGAZINE2019年5月号掲載)。
これは「進研ゼミ」の宣材漫画をパロディしたもので、作中の人物が本作のアピールポイントを語っていくのだが、
  • 「リリース記念でガチャ石たくさんもらえるから無課金でガチャを回せる」
  • 「2回もリリース延期している分とても完成度が高い」
  • 「超大手出版社のKADOKAWAとニコニコ動画とかで超有名なドワンゴの超強力な二社が作っているから、 そう簡単にサービス終了して課金が無駄になることもないんだ!
という、 すごいことを言っているようで大体のブラゲ・スマホゲーがやっている当たり前のことを語っているだけ という、ツッコミどころ満載の内容だった。
とくに最後の一文に関しては、カドカワは前年にクソゲーオブザイヤー大賞作品『RPGツクールMV Trinity』を送り出しており、
ドワンゴは本作稼働開始のひと月前に、位置ゲー『テクテクテクテク』の半年でのサービス終了を発表していたことから、大いにツッコまれてしまった。*6

エンプリ自体は忘れ去られてしまったが、この「 そう簡単にサービス終了して課金が無駄になることもないんだ! 」という一文はオタクの記憶に悪い意味で残り、
本作と似た様な「大言壮語を掲げて爆死したズッコケソシャゲ」が出てくる度にこの一文がSNS上を飛び交う事は多い。
ちなみに本作のサ終が発表された直後、本作のプレイヤーランキングページは、上位者のメッセージ欄が「そう簡単にサービス終了して課金が無駄になることもないんだ!」で埋まった。


御城プロジェクト

※この項目で扱うのは旧版であり、現在提供中の『御城プロジェクト:RE』ではない。

事前登録者数はDMM.com最速最多の26万人を突破するなど出だしは好調だったが、「タワーディフェンスとは思えない程の運ゲー」と称される余りにも苛烈なゲームバランスに、即投げ出すプレイヤーが続出。
更にサービス開始1ヶ月頃に開始された「稲荷山イベント」が 目玉キャラの入手には平均的なユーザーが課金アイテムを使ってもクリア困難or不可能な超絶難易度の面を50周 する必要があるとんでもない仕様で、
公式Twitterで課金を遠回しに催促し、イベント開始6日後に「今から種族特効持ちの城をレベリングしろ」と取れる発言 をし、挙句の果てには 特にイベントと関係ないツイートを繰り返す運営への怒りが臨界点に達したユーザーによるチートが横行
次の斑鳩イベントでは難易度は大幅に落ちていたが目玉キャラのドロップ率が尋常でなく低く、中には300周しても出ないユーザーもいた。
目玉キャラの入手や次の面に進むために倒さなければならないボスの出現すら運ゲーであり、イベント進行すら覚束ない有様を呈して ユーザー番付の上位100名のコメント欄には運営への罵詈雑言が飛び続けるなど無法地帯化
「稲荷山」で初心者~中級者層を、「斑鳩」で上級者層すらも切り捨てる様なスタートを切った運営に対し、この時点でユーザーの多くは愛想を尽かし他ゲームへ流れていったとされる。

流石の運営も事態を重く見たか、サービス開始から1年足らずでゲーム全体の根本的な改修及びリニューアルを決断。
2015年4月27日の12時から秋まで半年間の休止状態に入る……が、半年経っても続報がなかった。
夜逃げも疑われる程にユーザーの不安がピークに達する最中、 ドメイン情報サイトで『御城プロジェクト』のドメインの廃止申請が行われた事が記載され、10月31日にドメインが廃止 。誰にも看取られる事なく旧版はひっそりとサービス終了となった。
当時のユーザー曰く「装備の価値的に装備課金と周回用のキャラ保持数拡張の課金で十分稼げるゲームだったが、焦ってイベントで集金しようとした事が最大の失敗だった。イベントでスベってプレイ人口を減らさなければヘイトなしで稼げるゲーム性だった」との事。

このまま企画倒れかと思われたが、2016年3月29日に現在の『RE』が提供開始。
UI等は同じDMMのタワーディフェンスである『千年戦争アイギス』を基に作り直されており、その後は本家のアイギスや『モンスター娘TD』とのコラボも実現するなど、堅実に続いている。


カオスサーガ

日本での配信が メンテ除く提供時間わずか21時間半 という超短命に終わったMMORPG。
詳細は「クソゲー」の該当項目を参照。


神姫戦舞~ロストグリモワール~

DMM提供ゲームの中でのサービス終了最速記録保持作品
2015年7月28日から事前登録及び事前登録ガチャを開始したが、 事前登録ページのソースコードから何故か『グランブルーファンタジー』のPVへのリンクが見つかり(もちろんCygamesは一切かかわっていない)、
戦闘画面も同作品に酷似している事が指摘されていたのも併せてソース盗用疑惑が持ち上がり翌日には事前登録を中止。
以降長期メンテナンスに入ったが2015年9月14日にサービス提供中止が告知され、 サービス開始前にサービス終了 。DMM提供ゲームの中でサービス終了最速記録を打ち立てた。

なのだが、その後「ラグナリーブレイブ」と名前とページだけ変えて事前予告を再開。リリース予定が延期されているうちに名前も更に「神姫PROJECT」と変更された末、2016年3月末にサービス開始に成功した。サービス開始しただけで驚かれたり褒められたりするゲームとは…
全年齢版では上記の名前で、R-18版では「神姫PROJECT R」として運営中。色々問題もあるようだが元になったゲームがある程度完成されているおかげで軌道に乗っているようだ。

ちなみに似た様な経緯で事前登録が中止になったゲームに「 三国志・乱闘--真の三国統一戦 」(こちらは三国志パズル大戦のパクリ)がある。
こちらは1日どころか 約4時間 で中止になってしまった。


ガールズクロスクロニクル

DMMが乱発している普通のエロ美少女RPG。
複数のPCエロゲメーカーから既存のPCエロゲのキャラがそのまま登場しているクロスオーバー作品であることが特徴。
システム面がありがちで出来もそれほどよろしくなかったためか、3か月でサービス終了。
まぁそれだけならよくある粗製乱造で終わる話だが、最後に配信されたストーリーが一部界隈で話題になった。
それは「実は敵を繰り出していた真の黒幕がいたよ→でも主人公が冒険している間に他の人が倒しちゃったよ→だからもう敵は出てこないよ→冒険する必要なくなったよ→ おしまい 」という説明が たった6行 で語られたというもの。
さすがに前後にもう少し説明が付いているが、肝心の部分はこれだけ。
……ソードマスターヤマト打ち切り漫画みたいな終わり方だが、適当にストーリー投げ出して終了するソシャゲが多い中、一応はストーリーに決着を着けたのは評価していいのかもしれない……?
しかしサービス終了告知直前に高額ガチャを開催していたため「あくどい」と指摘されることも


空戦乙女☆ヴァージンストライク

戦闘機の擬人化ゲーム。DMMでのサービスは2014年11月16日開始、2015年12月18日終了。その後はにじよめで『空戦乙女 -スカイヴァルキリーズ-』として配信されている。
DMMでの終了原因は資金繰りの悪化で、ガチャの確率を「最低レアリティが60%、当たりが30%、大当たりが10%」という設定にしてしまったり、てにをはを間違えただけで大当たり確定チケットを配布してしまっていた事と振り返っている。
どちらも「あまりメジャーでないゲームを流行らすには高確率にした方がユーザーの満足度が高くなるのではないか」或いは「ユーザーが喜んでくれれば」と思っての事だったそうだが、
前者は短期的な売上は確かに上がったものの、引きたい大当たりが無くなったユーザーが増えていき大幅に売上が下がるもサービス提供中に排出率を弄る訳にもいかずそのまま懐に大ダメージを受け続け、
後者はチケットをばらまいた事でユーザーのモチベーションが下がってしまったのではないかと当時の運営関係者は語る。

ここまでならただの短命で終わったゲームだが、このゲームが真にはっちゃけたのは サービス終了から数日後の ある日だった。
突然本作公式Twitterアカウントが再始動したかと思うと、
  • みなさん勘違いしておられますが、 サービス終了どころかリリース当初からこのノリで進めたかった が方々から止められてしまい、ここ1〜2ヶ月になってようやく書くことが出来るようになった
とぶっちゃけ始め、 年明けまで続く大暴走を開始

  • レズは二次元、ゲイは三次元に限りますね
  • 「課金を煽る」「無課金でも遊べる」 「両方」やらなくっちゃあならないってのが「ソシャゲ」のつらいところですね 覚悟はいいですか? ワタシはできてる(両立できたとは言っていない)
  • 個人的に「無課金でも遊べる」ってフレーズは、ソシャゲ禅問答のトップに入るものだと思っております。
  • 今は亡き企画チームのヤバさを一言で表しますと 「シモ・ヘイへを戦闘機の擬人化として出す気でいた」こと ですね。 えっ何それは(ドン引き)。
  • その昔、PM*7が「空戦乙女のレアリティは星3から始めましょう!」とおっしゃったので理由を伺ったら 「★が多いとユーザーが喜ぶから、最低レアリティを★3すればきっと満足してくれる」 という素敵な回答を頂きましたので、副官権限でその仕様は撤廃され、程なくして 彼はバックれました
  • バックれた元PMが一昨年の10月頃に 「冬コミに企業ブースで出店して、空戦乙女の同人誌を売って一儲けしよう」と一度もコミケに参加したことのない事が丸わかりのような妄言を口にされた ので、思わず「屋上へ行きましょう…久しぶりに…きれましたよ…」となってしまいましたね。
  • シモ・ヘイヘを戦闘機の擬人化にする」のフレーズは、ミリオタのSANチェックとして流行らせたいですね。
  • 皆さん勘違いしておられるようですが、 これらは全て空戦乙女の【公式】の発言です。どう考えても個人垢のノリですが、公式アカウントの発言なのです

などなど、 リリース3日でPMがバックれた事 を始めとした運営の実情暴露やかなり危ない下ネタを連発。
その自由奔放過ぎて手のつけようがない様子からか、サービス終了してから公式アカウントのフォロワー数が爆発的に増加するという珍現象が発生した。


コズミックブレイク

サイバーステップが提供していたメカカスタマイズアクションシューティング。
2020年8月27日、2008年12月から約12年に渡るサービスを終了した。
サービス終了の理由は「 長年続いたことによる格差や閉鎖的なサービス環境等の問題から、今後ユーザーに満足してもらえるサービスの提供が困難になった 」との事。
元より廃課金前提のシステムや杜撰なバランス等が問題視されており、そういう意味ではいつサービス終了してもおかしくない状態であった。
また本作のサービス終了前には、続編であったはずの姉妹作コズミックブレイク2が先に同年6月にサービス終了しており、不穏な空気は既に流れていたと言える。

とは言え、腐っても12年続いた老舗オンラインゲームの一角。
サービス終了告知後は「お前らはジオン残党軍か何かか?」と言わんばかりに多くのユーザー達がワラワラと出現。
その中には既に引退しているコマンダーも多く、また一部のユーザーが音頭を取って運営スタッフにお礼の寄せ書きと花を贈ろうと動き始め、実際に贈り、それに対して運営がお礼を述べていた。

そしてサービス終了日。
セントラルエリアにはサービス終了に立ち会わんと多くのユーザーが押し寄せ、予定時間を約5分オーバーした13:05にサービスを終了した。
奇しくも、その日はオンラインゲームを舞台にした「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」の最終回放送日でもあり、また両タイトル共に同月末で活動を終了するニパ子が関わるという偶然が起きた。*8

しかし、元より本作にはかなり根強いファンがおり、 メカカスタマイズ系のゲームが相次いで死に体であった ことから本作の終了を惜しむ声が多数存在した。
そんな声に応えたのか、それとも開発スタッフは諦める気が無かったのかは定かでは無いが、6月に多言語に対応し、一部スキンやポリゴンを調整、ゲームバランスや課金システムを見直した『''CosmicBreak Universal(CBUni)''』を2020年にSteamでリリースする事を宣言。予定より少し延期したものの、2021年4月に無事リリースされた。
予想外の展開にユーザー達が大歓喜したのは言うまでもない。

また、前述したニパ子に関しても、活動停止宣言前には『ユニバーサルの方でも度コラボして(意訳)』とニパ子側がラブコールを送っており、活動停止宣言後にはユニバーサルの公式が実装を示唆するツイートをしていた。
そしていざリリース開始されると、何と 最初から入手可能 *9というかなりの優遇ぶり。

尚、ユニバーサルには無印のプレイデータは引き継がれないので注意されたし。

ちなみに、今作の元ネタに当たる鋼鉄戦記C21は現在でも絶賛サービス中であり、しかも一足先にSteam版がリリースされている。


CONCORD

2024年8月23日にソニーからPS5・PC向けに発売された、開発に8年かけたという大型タイトル。
2018年に設立されたFireWalk Studiosの処女作であり、同開発スタジオの立ち上げ前からプロジェクトは動いていたとされている。
5vs5のチーム戦FPSで、『Apex Legends』などに代表される、固有能力を持つ個性的なキャラを操って競い合う、界隈で「ヒーローシューター」と呼ばれるジャンルのゲームであった。
しかし、国内外問わず何故か発売前の宣伝活動に消極的だったため知名度が非常に低く、発売直前である6月に開催されていたSummer Game Festでも試遊や展示すらされておらず、
7月に開催された本作の無料オープンベータテストも宣伝不足のままひっそりと行われたため、 2300人 程度しか集まっていなかったとされている。
そんなこんなで宣伝不足のまま正式リリースを迎えたものの、
  • ブサイク・デブ・モブに毛が生えた様な地味さ・逆に奇抜すぎる 等、いわゆる ポリコレよくばりセット のまるで華が無いキャラ群*10*11
  • 先述の『Apex』が基本無料、『オーバーウォッチ』も有償だったのが無料プレイに変化するなど2024年時点でのこの手のジャンルは基本無料が主流、しかもヒーローシューター自体が飽和状態でレッドオーシャンの最中、 4,500円 という強気にも程がある値段設定*12
    • の割にこれといった目を引く独自要素も無い、それどころか ULT*1のような逆転を狙えるシステムが無い ので戦闘が地味
など、他のヒーローシューターから固定客を引き剝がせる様な魅力がゲームそのものにも無い状況から早々に見切りを付けられてしまう。
現地のゲームメディアからの評価も「楽しいマルチプレイヤーゲームとしての骨格はあるが、 肉が足りない 」「キャラクターが デザイン不足かデザイン過剰かの二択 」「高すぎるので PlayStationPlusで遊べるようになるまで待つべき 」などと散々な言われようであった。

結果Steamですら最大同時接続数697人*13と、1戦に10人使うゲームとしてはどうしようもない低記録を叩き出してしまう。

ピークですらこの有様な上、有料であることと初動で付いてしまった悪評故に回復する事もなく右肩下がりに人が減っていく惨状で、ソニーも結局2024年9月4日でサービス終了と各種プラットフォーム及び小売店での全額返金対応を決定し、この発表と同時にオンライン上でのソフト販売も中止。翌々日の6日には強制オフライン化されてしまった。
一応、公式的には「サービス終了」ではなく「サービスの一時中止」であるとされており、公式も本作の改善に意欲を見せてはいた…のだが、''2024年10月30日を以てFireWalk Studiosが閉鎖された''事が発表された。開発会社が吹き飛んでしまっては、サービス再開はもはや絶望的であろう…。
結果として、 開発8年 プレイできたのはたったの2週間弱全額返金対応により大赤字確定、サ終の約1か月後に開発会社閉鎖という、 他に類を見ない、ゲーム史上に悪い意味で名を残しかねない大爆死 であり、あまりに派手な散り様から、皮肉にもサービス終了のニュースが恐らくサービス開始以来最も強い話題性を獲得することになった。

なお、本作の開発が開始されたとされる2016年は『オーバーウォッチ』『Apex Legends』をはじめとしたヒーローシューターのメジャータイトルがリリースされるより前*14
2020年頃のコロナ禍で「今しかない」と判断し急遽リリースに踏み切った『VALORANT』の様にリリース時期が良ければ少なくとも2週間以上は生きた可能性はあるが…。

また、サービス終了後にも 「開発費が4億ドルかかった」「社内ではこのキャラで売れると本気で思っていた *15」などなどお粗末な内部事情が漏れ出たり、
2024年12月からAmazon Primeビデオで独占配信された、様々なゲームが題材のオムニバスアニメ「シークレット・レベル」にしれっと本作が題材の回があったりと、盤外戦の話題やネタにも隙がない。
「名前がよく似たコンコルド効果*16に陥らず、すぐ損切りに踏み切った点だけは褒められる」と評されるのは余りにも皮肉が効いている

一応、ゲームバランス崩壊や致命的なバグといったゲームとしての根本的な問題が指摘されることは稀で、作り自体はさほど破綻したものではなく、基本的なグラフィックも相応に美麗であったとされる。
しかし 唯でさえアピールポイントに乏しい内容な上に宣伝不足、そして開発の長期化に伴って同ジャンルの競争が激化したタイミングで市場に飛び込んでしまう間の悪さ 、と様々な要素が絡み合った結果、近年稀に見る大コケを演じてしまったと言える。
裏を返せば 仕様通りに作り込んだだけのゲームには客は集まらない 事を示す好例とも言えよう。


The Day Before

2023年年末に界隈に激震を齎した、MMO形式のゾンビシューターとなる 予定だった と思われる作品。

当初は2021年3月1日リリース予定だったのを2021年11月に延期。
その後、ゲームタイトルの商標権のクレームを受けた事でSteamのストアページが一時削除、更にタイトルの商標が個人に取得された結果更に延期するなどのトラブルに見舞われたが、
約1年半に渡ってSteam上で期待されているタイトルの一角となり、一時はウィッシュリストランキング1位に躍り出た事もあった。
しかし、公式サイドから先行公開されていたゲームプレイ映像に不自然な点が指摘され、更に設定等が他社タイトルに似ていた事、新情報がなかなか発表されなかった事も拍車をかける形で開発会社であるFntastic側への批判が少しずつ溜まっていたせいか、先述の商標権トラブルにすら同情する声は少なかった。

そんな中で迎えた2023年12月8日、漸くアーリーアクセス版が解禁されたが、当初アナウンスされていたMMO形式ではなくCo-opシューターとしてリリースされていた上に、システム面の不備や「物資保管庫の中身が全て消失する*17という致命傷級のものを筆頭とする数多のバグに留まらず、
PV等で紹介されていた多数のゾンビが出てくる様なロケーションは無く寧ろ物資を狙った対人戦がメインコンテンツという実情、「イチから開発した」と公式が発表していた市街地のグラフィックの出来はいいと思いきや、実際はアセットフリップである事が指摘されるなど、広告詐欺と罵られても不思議ではない経緯から大炎上。
この出来でアーリーアクセス版が約40ドル(当時の日本円にして4500円)という価格設定も火に油を注ぐ形となってSteamのレビュー欄も大荒れとなり、 発売後数時間という超スピードで「圧倒的に不評」という凄まじい低評価を叩き出し、そのインパクトから旧Twitter(現X)のトレンドワードにも上がる 有様となった。

また公式側の対応等も問題だらけであり、この圧倒的な低評価を中和しようと同じ文章の高評価レビューを大量投下し、それを公式Discordサーバーで指摘すれば問答無用でBANされる一方でチーターが同Discordサーバーでチート使用プレイを配信していただけに留まらず、
アーリーアクセスのリリース後 僅か4日後 、Fntasticが「開発資金が底を尽き、収益も借金返済に充てる為、購入者への返金対応は行わない」と 一方的に吐き捨てて開発スタジオの閉鎖を突如として発表
これらの大騒動から売り逃げの疑惑を掛けられるなどカオスな4日間となった。

流石にこのままではまずいと判断したのか、Fntasticではなく発売元が返金対応を行う旨を発表。翌年1月22日にサーバーが停止され、サービス終了となった。
同時に返金申請を行っていないユーザーのライブラリーからも自動削除され、半強制的な返金も行われるというSteamではレアな措置が取られる事となった。


JUNKMETAL

エニックス(現スクウェア・エニックス)が提供していた、SFな世界観とロボット兵器が特徴のMMO型FPS/TPS。
サービス期間は2004年4月〜2005年10月と短いものの、致命的な不具合や運営ミスがあったわけでもなく、むしろ熱心なファンを獲得し惜しまれながらサービス終了に至った良作として知られる。
サービス終了はちょうどスクウェアとエニックスの合併の時期にあたり、「当時リリースを控えていたフロントミッションオンラインとの共食いを懸念されたのではないか」という声が多い。
細かく書くと長くなるので詳細は省くが、運営サイドがサービス開始当初からサービス終了時を想定して設定とシナリオを練り上げていた珍しい例のひとつ。



スクール オブ ラグナロク

2015年8月27日稼働開始、2017年6月30日ネットワークサービス終了。

スクウェア・エニックス発の3D対戦格闘ゲーム。
「大爆死したアーケードゲームと言えば?」という話題になると真っ先に出てくる、ある意味伝説の作品。

「2D格闘アクションに陣取りゲーム(MOBA)の要素を組み合わせた『オンライン1vs1タクティカル5Dアクションゲーム』」という触れ込みで颯爽登場したものの、
多くのプレイヤーはコンパネに鎮座する小ボタン6つ、大ボタン2つ、レバー1つにアナログスティック1つ*18という異様な光景を見てプレイ意欲を失い、初動で固定客を得ることに大失敗。
様々な操作ボタンが混在するコンパネのすごい見た目だけは独り歩きしてネタにされたものの客足には結びつかず、
加えて「自キャラと、プレイヤーからの指示出しで動くNPC『学園神』を同時に操作し、学園神で陣取りをしながら相手のHPをゼロにすることを目指す」という直感的とはいえない戦闘システムも
初見のプレイヤーからは理解されず、プレイヤーの定着を阻害。
「プレイヤー全員が『BLAZBLUEシリーズ』のカルルや『EXVSシリーズ』のラファエルガンダムのような複数キャラ操作を強いられるゲーム」という誤解も生んでしまった。

宣伝に関してもあまり精力的ではなく、広告塔としてプロゲーマーの「ふ~ど」氏を起用するも、
現在ほどプロゲーマーのシーンが注目されていなかった15年において、有効な宣伝となったとは言い難かった。
加えて、あえて「厨二病」的なダサさを狙ったキャラクターデザインもゲーマーからは敬遠されてしまった。
(これは、同時期に稼働開始していたセガのMOBA『Wonderland Wars』のサンドリヨンの爆乳童話をモチーフに統一されたキャラデザインと比較されてしまった面も大きい)

上記した要素の最悪のシナジーにより本作は大ゴケ。
その過疎っぷりからマッチングシステムは機能不全を起こしており「興味を持ったプレイヤーがネットワーク対戦を始めたら、全国一位プレイヤーとマッチングしてしまった」という証言もあった。
当時のゲームセンター店員からは「インカムが『ワニワニパニック』以下」という悲鳴が飛び出し、「USB充電ができる、ピカピカ光る休憩ベンチ」などと揶揄された。

後に数少ないプレイヤーにより、
「試合中に常用するボタンは8ボタン中4ボタン程度で、ボタン配置さえ把握すればむしろ操作は簡単」
「学園神は基本的にオートで行動し、プレイヤーに委ねられているのは『移動先の指示』、『必殺技『神わざ』の使用指示』だけ」
といったゲームシステムの解明がなされて「爆死はしたがクソゲーではない」ことはそれなりに知れ渡り、
プレイヤーによる草の根的な広報活動も行われたものの、最後まで初期の大失敗を挽回することはできず、約2年間*19低空飛行を続け、捲土重来は果たせずネットワークサービスを終えた。

その後本作の筐体は、PC向けに展開していた同社のTPS『フィギュアヘッズ』のアーケード移植作『フィギュアヘッズエース』に破格の安価でコンバートされたものの、そちらもさしたる戦果は挙げられず、14ヶ月で稼働終了している。


姫雀鬼

2021年9月6日サービス開始、同日に9月30日にサービスを終了する告知を出したことで知られるゲーム(実は2021年1月5日に正式にリリースされていたのだが、サービス終了告知の際にサービス開始日が9月6日となるバグが発生したため、サービス開始と同時に終了が決定したと誤解されるに至った)。
本作は多数のバグを抱えており、待機画面・対戦中のボイスが全員同じ上に超棒読み*20、牌を河に捨てない、計算が合わない点数表示、揃ってないのにロン、手牌が増えたり消えたりする、そして亜空カン …など例を挙げるとキリがない。
その有様から、ユーザーからは令和のジャンラインと呼ばれることになった。
またUI等がこれ以前に配信されていた『雀魂』という麻雀ゲームの丸パクリであるなどバグ以外も隙がない作品であった。

結局9月30日にサービス終了…と思いきや10月に入ってもしばらくログインできるという怪現象が発生。最後の最後までユーザーを盛り上げた。
あの『ジャンライン』を彷彿とさせるトンデモな内容からか、クソゲーハンターによるツイートやレビュー動画が盛んであり、無名のブラウザゲームながらかなりの知名度を手に入れる事になった。

FINAL FANTASY XIV

※この項目で扱うのは通称「根性版」ことパッチ1.0時代であり、パッチ2.0『新生エオルゼア』以降サービスが続いている現FF14ではない。
通称「旧14」「根性版」等。
詳細は「クソゲー」の該当項目を参照。


ミリ姫大戦 -Militärische Mädchen-

このゲームはリメイクとして作られた「ミリ姫大戦~RELOAD~」も含めて紹介する。むしろそっちがメイン
陸空における第二次世界大戦の軍人、そして兵器をモデルとしたゲーム。艦これフォロワーゲームとして2015年2月24日にサービス開始。
開発はヘッドロック。同社は怪作として知られる「名探偵エヴァンゲリオン」や、サービス開始から9年3か月(αテスト期間も含めれば実に10年3ヵ月)と大往生を遂げた「ガンオン」こと「機動戦士ガンダム オンライン」の開発も手掛けていた。

あらすじは、「バタリオン」と呼ばれる存在が欧州を跋扈している中、司令官となるプレイヤーは「ミリ姫」と呼ばれるユニットを指揮して反撃を行う、これまた艦これと似たようなもの。
艦これのシステムは踏襲しつつ、戦闘の加速、マップ移動や戦闘がある程度便利になる各種アイテムの実装など、あればうれしい機能を追加したことで、当初のユーザーからの評価は上々だった。
しかし、同年11月にユーザー同士を競争させるレイドイベント「撃滅戦」が実装されると、一気に嵐が吹き荒れることとなる。
その実態は、出撃コストとして使うのが通常の資源ではなく、「撃滅戦燃料」という専用アイテム。
しかもそのイベント限定のキャラがランキング報酬として配られることが周知されると、ユーザー離れが加速、イベントの熾烈さも相まって「ユーザーを撃滅している」と言われる有様であった。
これが月に1回のペースで行われたものだから、ユーザーがどんどんふるい落とされていき、ついには2016年3月22日に1年1ヵ月でサービス終了となった。

しかし、翌年2017年1月に、「ミリ姫大戦~RELOAD~」としてサービスを再開することが発表された。
これには元ユーザー達も喜んでいたが、一方で運営が課金圧の強すぎる「にじよめ」であること、そして新たに開発中である画面の中に「ガチャ」という字が見えるなど、不安が渦巻いていた。
さらに、当初は2017年2月を予定していたが、以下の通り何度も提供開始時期を延期してしまっている。
  1. 開発が難航しているとのことで2017年内に変更。
  2. それでも難航は続いたため、開発会社を変更し、11月に再び延期を発表。2018年春予定になったがそれっきり全く音沙汰なし。
  3. 2018年6月には「2018年内予定」として3度目の延期。
  4. これでも難航が続き、12月にまたまた延期。
  5. 2019年3月25日の告知にて、明後日である3月27日にサービスが開始されることを突然発表。
    • 当日になってもなかなか始まらず、結局、日も替わろうかとしていた23時45分にサービス開始となった。
この時点でヤバいと感じた人もいたが、その勘は正しかったことがゲーム内容で明らかになる。

以下、RELOADでの変更点
  • 「エルツ」と呼ばれるゲーム内アイテムと交換するためのアイテムが、RELOADでは廃止。
  • 命令書(艦これでいう開発資材)の入手手段が渋くなる。しかも旧版と違いRELOADではなぜか売られていない。
  • 装備の開発が、旧版では艦これのように自由に投入量を操作して確率を調整できたが、RELOADでは投入する資源量が4種類のうちどれかに固定される。
  • ドロップ率が旧版よりもかなり渋くなる。艦これと同じくキャラのステータスを伸ばすためにもキャラが必要なので、前述の命令書の出にくさも相まってキャラの強化がなかなかできない。
  • 戦闘マスに到着した時、RELOADでは「戦闘開始」のボタンを押さないと戦闘に移行しない。旧版ではボタンを押さなくても自動で移行していた、
  • 旧版で2段階あった戦闘の加速が、RELOADは1段階のみ。しかも旧版の2段階目より遅い。
  • 同じキャラでもレア度が違っており、しかも低いレア度のキャラは昇格(艦これでいう改二のようなもの)ができないという仕様。その上、救済措置も無し。そしてこの仕様が正式に発表されたのは開始から約1か月後の4月26日。

というように、改悪に改悪が重なり、逆に改良されたところを見つけるのが難しい有様だった。
第一、2019年と言えばフォロワー元の艦これのサービス開始から6年も過ぎている時期であり、そんな時期に艦これフォロワーであった旧版から更に劣化させたものなどを持ってくればどうなるかは火を見るより明らかだっただろう。
案の定と言うべきか、ミリ姫大戦~RELOAD~は旧版より短い約9ヵ月、2019年12月18日に2度目のサービス終了を迎えた。
旧版終了時の様なラストバトルとエンディングも用意されないという、あっけない幕切れであった。

唯一救いがあるとすれば、旧版終了後に画集が販売されているので、一応形には残ったことだろう。


モンスターハンターフロンティアZZ

2019年12月18日21時、2007年7月から約12年半に渡るサービスを終了した、モンスターハンターシリーズ初となるPCタイトル。
サービス開始当時は『モンスターハンターフロンティアオンライン』だったが、サービス展開中の大型アップデートの節目でタイトルが何度か変わっている。

同作Pの宮下氏曰く「PS2で発売された『モンスターハンター2』(MH2)を土台とした仕組みで開発を継続する中で様々な制約が発生してしまい、データベースサーバーのハードウェア交換やソフトウェアアップデートなど打つべき手を尽くしたものの、サービス提供の継続が困難と判断した」と語り、
アシスタントプロデューサーの砂野氏も「ハード・ソフト面から対策を講じて来たものの、12年という歳月の中で続いた開発環境ではハンターが満足出来るサービスの継続が困難と判断した」と語っている。

参考までに、MH2は2006年2月発売の作品で、オンラインサービスの期間も2011年6月にネットワークサービス提供元のKDDIが撤退する最後までの5年間と、コンシューマ機としてはそこそこに息は長い。
一方で、メインシリーズではシステムの刷新をしながら発展を続け、MHFのサービス終了が発表された時点で、MHWorldでマップのシームレス化やアイテム採取の高速化などシリーズの伝統を多数見直した上に、PC版がSteamでの配信になるなど全世界展開が進んで海外でも作品の良さが広く知られるようになり、超大型拡張コンテンツとして『アイスボーン』のリリースも控えていた位である。

総括すると、直接的な原因は「サービス開始時の想像を超えた超長期のサービス提供となった事に伴うハードウェア・ソフトウェアの老朽化」、つまりオンラインゲームとして不可避的な寿命を迎えてしまったという事であり、終了の原因にやらかし等が絡まないという点では大往生と言える。
同等の大往生を迎えた、となるとオンラインゲームとしては見当たらず、他形式のゲームとして考えても楽曲と映像の容量で筐体のハードウェアがパンッパンになった上に筐体そのものの設計時想定寿命も来ていたから新規楽曲追加停止して実質サービス終了状態となったGROOVE COASTERや、専用のICカードの入手困難と使用基板であるRINGEDGEにも限界が来たためにサービスを終了した『ボーダーブレイク』あたりしか見当たらない。
そしてサービス終了後。Twitter上にサービス終了時の様子をキャプチャした動画が投稿され、そこには最後の瞬間まで手を振る数え切れない程のハンター達が映されていた。

そしてサービス終了から2年半後、MHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』でMHFの看板モンスターとも言うべきエスピナスが電撃参戦。
派生シリーズの完全オリジナルモンスターがナンバリングシリーズに逆輸入される初の事例*21で、しかもMHP2Gに登場したヒプノックとヴォルガノスと異なり*22、MHFのモンスターであったことを隠す事無く紹介しているため、界隈を大いに沸かせた。
また、MHRiseに登場した「千本集めると願いが叶うという言い伝えがある」という設定の武器を本当に千本作って本作のマスコットであったグークとの再会を願ったとあるハンターも話題になっていたが
『サンブレイク』ではグークそのものではなかったものの、家具の中で「グーク人形・雨着」が登場。
形は違えど一人のハンターが千本の剣斧に込めた願いが成就されたのであった。なお、かのハンターはこれに感激しつつ千本全部最終強化したらしい

モンスターハンター メゼポルタ開拓記

DMMで配信され、カプコンオンラインサービスのCOGでサービス開始予定だったMHFのスピンオフ作品。
力の入ったフルアニメPVなどのプロモーションが注目を集め、サービス開始初期のDMMゲームズランキングで、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった『艦これ』をも抜いて1位を取ったが……。

  • 2014年11月27日 サービス開始
  • 2015年4月 初イベントのGvGイベント「総力戦」開催
  • 2017年3月30日 サービス終了

なんと、初イベント開催から約2年間イベントも定期メンテナンスも行われないままサービス終了という、DMMゲームでも類を見ない幕の引き方をした。
不定期な小規模メンテナンスは行っていたようだが、動きらしい動きといえばそれだけ。公式ツイッターもカプコン作品のRTをするだけで、付いた渾名は「廃村」「バグポルタ」。
原因は、サービス開始直後に発見された「クエスト中にデータ更新などで強制終了した場合、次回起動時に全滅した状態でスタートする」という致命的なバグを開始2日目にして仕様と断言してしまい解消までに1週間を要したことと、ゲームバランスは課金大前提の典型的なPay to Winであったことであるとされる。
システムもモンハンらしさがほぼ無く、総力戦開催時には既に相当数のユーザーが離れた後で巻き返しすらも出来なかった。
サービス終了理由は「外部環境の変化によるサービス継続困難」とされるものの、同じ頃にMHFのサーバー強化と統合が控えていたのでそれに巻き込まれたのが真相と思われる。

なお、サービス最終日のセールスランキングは当時の最下位である61位。MHFがDMMでのサービスを開始した時や、終了発表時には僅かにランキングが上昇したが、1~2日経てばまた元通りであった。
数あるDMMゲームの中でも1位と最下位の両方を飾ったゲームは前代未聞である。一度は1位を奪い取られた艦これですら、HTML5化及び第二期以降に伴う長期メンテナンス中に不可抗力で順位が下がり続けても最下位は取れなかった
因みに一時期、同じDMMゲームである「かんぱに☆ガールズ」と互いにゲーム内外にバナー広告を出し合っていたが結果は上述の通りである。向こうはスタートで色々ありつつ約7年続いた長寿コンテンツだが。


ラングリッサー・シュヴァルツ

基本料金無料、有料アイテム課金制の、シリーズ初となるMMORPGになる…はずだった。
2011年に大々的に開発が発表されたが、その後は全く情報が更新されず、長年に渡って放置され続けていた公式HPが2019年に突如閉鎖。サービス開始前にサービス終了してしまった。
当初発表されていた情報では、プレイヤーは光輝、帝国、闇の3勢力のいずれかに所属し、敵対勢力となったプレイヤー達との対人戦がメインとなる予定だったらしい。
ちなみに公式HPに記載されていた光の女神ルシリスのイラストが全裸だった事で非常に有名。流石に大事な所は光に隠れて見えなくなっている。


Lord of Walkure

2012年12月よりリリース開始、2018年12月10日を以って約6年の生涯を閉じたブラウザエロゲ。開発会社はスマメことスマイルメーカー。
DMM GAMESの草創期から存在し、彼の地におけるハーレムブラウザエロゲのヒロインの総称をワルキューレとするムーブメントの源流。
派生ゲームを幾つも生み出し、そしてそれらが次々とサービス終了して行く中でも、これと麻雀ゲー「麻雀オブワルキューレ」だけは残っていたが、2017年の夏に開催予定だったイベントの中止が発表され、その後コンテンツ追加も運営からの告知も、何も無いまま数ヶ月が過ぎる事態が起きる。
プレイヤーは「今作も最早これまでか……」と溜息を漏らしたが、そのまま年が明けても音沙汰無しの状況が続く。
そのまま2018年4月、遂にサービス終了が告知され、更に翌5月には課金アイテムの販売が終了する。
しかしサービス終了時期はこの時点で未定となっており、またも数ヶ月間告知無しの状況が発生、11月になってようやくサービス終了日時が告知され、その後告知通り終了した。

サービス終了告知から実際に終了するまでに半年以上かかった例である。*23
ちなみにサービス終了の際、カード画像とアダルトシーン(差分が収録されてないなど抜けがあるが)のCG集が配布された。現在でもFANZAで無料ダウンロードできる。またサービス終了後も同じ開発会社の別ゲーにコラボとして度々キャラが登場している。


〔iOS/Android向けアプリ〕

あかねさす少女

2018年10月15日サービス開始、2019年1月31日サービス終了。

アニメ専門チャンネル「アニマックス」開局20周年記念に制作された、スマホゲームとTVアニメの二本柱によるメディアミックス作品。
メモリーズオフシリーズ』『infinityシリーズ』『AI:ソムニウム ファイル』などの名作ゲームに携わってきた打越鋼太郎が原案を務め、
キャラクターデザイン原案は言わずと知れた大ベテランで、当時は『TIGER&BUNNY』の大ヒットが記憶に新しかった漫画家・桂正和、
ゲームのメインテーマは「イトケン」こと伊藤賢治が作曲、音楽プロデューサーは『BEMANIシリーズ』で現在も大活躍中のRyu☆*24…という豪華布陣が話題となった。

最初こそ事前登録者数が30万人を突破するなど好調なスタートだったものの、その後はアニメ・ゲーム共に泣かず飛ばずに終わり、
話題になったのは『カードキャプターさくら』とのコラボと、下記のあまりにも短い寿命くらい。
アニメの終了とほぼ同時にゲームもサービス終了が発表され、ゲームのみならずメディアミックス全体が、3ヶ月という超短命で幕を下ろしてしまった。

それにしても前述の『エンプリ』といい、後述する『咲うアルスノトリア』といい、「周年を記念して作られたスマホゲー・ソシャゲー」には悪いジンクスでもあるのだろうか…。

偽りのアリス

正確にはまだサービス終了していないのだが、サービス終了に深く関わる事例のため記載する。

ビジュアルアーツが2019年10月3日にリリースした放置系ゲーム。
2023年7月31日をもって新規コンテンツの追加停止を発表したが、それと同時にゲームの存続に関わる画期的なシステムを実装する。
それは「サーバー代カウンター」と「何かのカウンター」である。「何か」とぼやかされているが、どう考えても一月あたりの有償金貨消費量(課金額)であり、何かのカウンターがサーバー代カウンターの金額(195万6331円)を下回らない限り運営を続けるというものであった。

サービス終了時にはプレイヤーが「継続が危ういなら教えてくれればよかったのに」と嘆くのが常だが、本作が本当にそれを実行したことは驚きをもって受け止められた。

それからというものの、毎月わずか1週間前後で目標金額をクリアし、ついにはカウンター実装から1年を突破。特に5周年となる2024年10月にはわずか22時間20分で目標金額を達成するなど、未だに衰え知れずのまま現在に至っている。

WAVE!!~波乗りボーイズ~

サーフィンに全てを賭ける若者の青春を描いた、同名アニメ映画を原作とするメディアミックスプロジェクトの1つ。
有名声優を始めに新人声優を招牌し、アニメ版にあたる『WAVE!!サーフィンやっぺ!!』も3月に終了していたが、そちらで投げ出されたままの伏線回収がなされるのだろうと期待されていた。
しかし、運営会社が先述の神姫PROJECT(旧・神姫戦舞~ロストグリモワール~)でやらかしたテクロスであることと、複数のキャスト及びキャラ名の表記ミスというキャラゲー及びキャラありきのメディアミックスプロジェクトにおいてマズいミスをやらかした*25事で早々に海が白波を立てて荒れ始める。
そして2020年冬リリース予定から延期して2021年3月1日にサービスインした直後から、案の定ゲーム面での杜撰な作りという大波に襲われた。
致命的なバグこそないが全体的に大味な作りの合間にバグが挟まりユーザーのストレスは溜まる一方。ある意味致命傷だったのが、ゲームのメイン要素であるサーフィン中にスキルが発動すると挿入されるカットインが都度都度要求されるタップの判定位置に重なった場合、カットインが邪魔でタップ位置が視認困難という仕様だった。
更にプロフィールにIDこそあれどフレンド機能はなし、アイテムドロップのリザルト表示は表示速度が遅いにもかかわらずタップ等でスキップ不可能とシステム面での不備に留まらず、
お知らせがバグによってコードで表示され、アプリ内問い合わせ用ホームから何かを問い合わせようにも表示されるのはメールアドレスが記載された画像のためコピーすら不可能、通常のガチャの最高レア排出率は2%*26という強気の構えで波に攫われるが如くリタイアする者は後を絶たなかった。

それでもサービスインと同時に開始したバレンタインデーイベントと並行して極短時間のメンテナンスを繰り返していたが、サービスイン僅か3日後の2021年3月4日に突如として終了日時不明のメンテナンスに突入。
そのまま約2週間後の3月15日にはメンテ継続を告知しそのまま音信不通となり、とうとう約1ヶ月後の2021年4月6日に同日付でのサービス終了が告知された。
メンテナンス期間約1ヶ月の末の享年約3日の臨終は国内のオリジナルIPのアプリとしては文句なしで最速クラスの短命。
しかも、よりによってキャスト出演イベントのチケットの先行受付開始日と同日という最悪のタイミングでの告知となった。
サービス終了の理由は「今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難」とのことだが、そう判断するにはあまりにも短すぎる提供期間であり、2021年3月4日の公式ツイートではゲーム内データの調整をメンテナンスの理由としており、重大なバグや無断盗用等は見られなかったため調整の過程で何かしらのトラブルが起きたのではないかと囁かれている。
2021年4月7日より期間限定配信の無料版を同年7月末まで提供し、実際3月末に無料版へのサイレントアップデートを実施しており無料版特典として毎日ガチャ石が配られるものの、このアプリが『WAVE!!』という作品群への扉となった初見ユーザーにとってたった3日の提供期間に加えて恐らくはサーバー貸与期間ギリギリまでの短期間でキャラに愛着が沸くかと問われれば……

余談となるが、終了日時告知ツイートが「202年」と1文字だけ全角になっており、ガチャ石の名称がコーラルストーンとコーラスストーンでブレていたりと、このサービス終了に関して運営側もかなり混乱あるいは動揺していた事が窺える。


うた☆プリアイランド

人気乙女ゲータイトルの一角を担うまでに成長した「うたの☆プリンスさまっ♪」のスマートフォン向けアプリ。
通称「課金島」。あまりの内容に開発会社の株価も暴落し、ファンのみならず投資家まで翻弄した。
詳細は「クソゲー」の該当項目を参照。


ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ

名前のようにウルトラシリーズの怪獣を動かして戦うSLG。
2021年3月、「もう新規実装怪獣が出ることはない*27」「5月にサービスを終了する」という告知がなされそのままサービス終了。売り上げに問題があったとされる*28

終了が決まったのち、エンディングイベントではいわゆる案内キャラに以前からあった考察に公式の回答を出し*29、ついでにプレイヤー達もクソコテロボ軍団の残党狩りに参加できるという形で『Z』(当時の現行作品)でちょっと出てきたエピソードと連動。
ゲームとしてもお話と呼べるほどたいそうなイベントがそれまであったわけではないが…しても大団円に…
終わらなかった。いや、バンダイナムコとしては終わらせてもプレイヤーはそれを認めなかった。*30

オフラインアプリとして「ジオラマ作成」「怪獣・ウルトラ戦士図鑑」の機能が残されたところ、元からジオラマ機能の人気が高かった*31ことから、プレイヤー達はサービスが終わってもなお「怪獣やウルトラマンの人形でジオラマを作る*32アプリ」として遊び続けていた。
明らかにサービスが終わっているにもかかわらず、プレイヤーコミュニティではまだわいわい遊んでいるという珍しすぎるその後を辿り、2022年初夏ごろでもまだ新しいジオラマ作品が投稿されていた???「ウルバト死すともトレーナーは死せず!」*33
そして6月28日のニンテンドーダイレクトにて同じくウルトラ怪獣を題材にした、育成SLG「ウルトラ怪獣モンスターファーム」が発表され、このゲームのグラフィックを流用しているため、ウルバトのファンからは「ウルバトの生まれ変わりなのでは?」と言われている。

これに限らずいわゆる特撮シリーズ作品やニチアサキッズタイム作品のソシャゲは明らかに人気が高い割には短命なケースが多く*34、スマホアプリでのゲーム化自体が難しいのではないかとする意見もある。


ガーディアンプロジェクト

通称『守護プロ』。中国発の艦船擬人化ゲーム。
2016年に製作が発表されたが、日本での審査通過が難航して2019年になって審査を通過出来たため、同年5月16日にサービスイン。日本版も事前登録者数が5万人を突破するなど出だしだけは好調だった。
…が、特定操作で暗転フリーズの発生を始めとした多方面から吹き出るバグの嵐と、広告宣伝に対して消極的だった事が裏目に出てしまい、その後の新規ユーザー獲得が難航してしまう。
更に7月中旬に行われたイベントも不具合まみれで、緊急メンテを実施するも焼け石に水どころかバグは悪化。
それに対する運営の挙動にユーザー間で不満と不信感が着実に蓄積していき、8月の大型イベントも難易度調整ミスによるイベントの高難易度化、通信エラーの多発や一部ユーザーがログイン不能に陥る重大バグが発生。
運営側は対応に追われながらも詫びアイテムを配布していたが、あまりにもミスを犯し続ける運営に対して既にユーザーの多くが愛想を尽かし、相当数が離れてしまった後で手遅れの状態だった。

そして同年9月27日、何をやらかしたのかGoogleの審査を通過できず、Google Playから本作が削除され、Android版を既にDLしていたユーザーは引き続き遊べたが課金は出来ず、新規DLも出来ない状況に陥る事に。
翌月10日にはiOS版の課金決済も運営側からストップされ、公式Twitterは10月25日の投稿を最後に更新停止してアプリ側も目立った動きがなくなり、11月には公式サイトも閉鎖され急速に腐敗臭にも似たキナ臭いニオイとユーザーが「何か」を察した空気が充満し始めた。
iOS版に限りゲームそのものはプレイ出来るという報告は成されていたが、2020年4月7日に日本版が突如接続不能に陥りサービス終了。
日本版の運営を担っていたウィローエンターテイメントが管理していたMMOの『パンドラサーガ』も突然ログイン不能に陥り、中国版『守護プロ』も後を追うようにしてサービス終了。払い戻し措置やサービス終了告知も無い突然の幕切れであった。
しかし、日本版の一部ユーザーは引き続きログイン及びプレイが可能という状態になり、数名がSNS上に細々とプレイ報告を上げていたが2020年11月17日にアクセス不能に陥り臨終。
運営会社のウィローエンターテイメントは以前から経営状態が芳しくなく、2020年1月頃には所在地とされていたビルから名前が消え、夜逃げしたのかオフィスはもぬけの殻となっていたとされる。
運営側が一切更新しなくなってからほぼ1年が経過したタイミングで日本版が11月17日にアクセス不能(事実上のサービス終了)となった事も含め、恐らくサーバーの契約更新切れがアクセス不能の原因と思われる。
ウィローエンターテイメントは他にも『Master of Epic』を運営していたが、2020年1月21日*35に株式会社MOEへ権利が譲渡されている。


拡張少女系トライナリー

2017年4月12日サービス開始、2018年8月31日サービス終了。
ガスト(現・ガストブランド)で『アルトネリコシリーズ』『サージュ・コンチェルトシリーズ』などの作品を手掛けた土屋暁氏が携わったスマートフォンゲーム。
  • 「『平行世界の2016年』に存在する5人のヒロインと『拡張少女系トライナリー』というアプリを通じて交流する」という今までのスマホゲーにないコンセプト
  • ゲーム内で視聴可能なアニメーションとの2本柱での展開
  • 土屋氏が手掛けた過去作同様のハードSF的な設定を多数用いた壮大な世界観
  • 丹念に作り込まれた5人のヒロインの魅力
などのポイントが話題を呼び、ディープなファンを獲得したものの、
同時期のスマホゲームと比べて、システム的にもビジュアル的にもあまりに不出来なバトル部分や、ガチャ関連の訴求力の薄さが仇となったか、16ヶ月でサービス終了。


…が、トライナリーはここで終わらなかった。
前述した「ディープなファン」の願いに応えてか、サービス終了したにもかかわらず本作は現実世界で周年イベントを開催しており、周年イベントに連動して「ヒロインとの結婚指輪」を筆頭にブッ飛んだグッズを販売するなど*36、サービス終了したコンテンツとは思えない展開が現在に至るまで続いているほか、
ガストの周年イベント・ライブにおいても本作は黒歴史扱いされてはおらず、ライブでは楽曲も披露されている。

また、2021年には土屋氏の代表作である『サージュ・コンチェルトシリーズ』のリマスターに伴って、サージュ・コンチェルトと世界観を一部共有する本作も再注目され、
先人の残した資料やプレイ動画を通じて本作を履修したファン、通称「トライナリー令和世代」を生むなど、後継となるゲーム・メディアミックスが出たわけでもない、サービス終了済みのスマホゲームとは思えない影響力を保ち続けている。
この局所的ながらディープな人気から、何らかの形でのリメイク、またはオフライン版の配信を望むファンは多い。


画太郎ババァタワーバトル

何を思ったか、漫☆画太郎先生名物のババァを使ったキャラクターゲーム
無課金でプレイする貧乏人は死ねーッ!!!」を始めやたら攻撃的なメッセージや、ババァの股間に軟膏を塗り込む史上最悪のガチャ画面は軽く引くが、それらも画太郎先生の作風だろう。
…ただ、ゲームシステムがまんま『どうぶつタワーバトル』だったのがまずかった。
一応「ガチャでババァを集めてデッキを組む」という独自要素はあったものの、無許可だったため「どうぶつ」の方の開発者本人からも苦言を呈され、わずか1日でサービス終了
悪ノリが過ぎたために踏み込んではいけないところまで行っちゃった事例だろう。


KAROS ONLINE

リリース時に〈10年間の安心、安全運営宣言〉を掲げ、
  • 10年間は何が何でも運営いたします
  • 最後の1人がゲームをやめるまでサポートを続けます
  • 売り上げが上がらなくなったとしたらバイトしてでも運営いたします
とコメントしていたが2年と4カ月でサービス終了。


けものフレンズ(NEXON版)

通称旧アプリ版。2016年12月14日にサービス終了。
しかし、けものフレンズは当初からメディアミックスプロジェクトとして進められており、2017年1月からはアニメ版が放送開始。
アニメ版はNEXON版からかなり大幅な世界観変更*37が行われており、当初はNEXON版と時系列的な繋がりのない話だと思われていたのだが……
後半にNEXON版とアニメ版を繋げる、ある衝撃的な話が明かされるのである。


またその後の作品においても、度々NEXON版を基にした要素が出ており古くからのファンを楽しませている。

サクライグノラムス

前作「シノビナイトメア」の後継作として作られたマーベラスのアプリゲーム。略称はサクムス。
2023年2月27日にサービス開始し、2023年4月28日にサービス終了という驚異的な短命作品である。タイトル公開からカウントしても半年もっていない。
UIの扱いにくさ、評判の良いキャラデザに反し着ぐるみの様なバランスの悪い見栄えの3Dモデル、
LINE:モンスターファーム」「ブルーロックPWC」など当時雨後の筍のようにぞろぞろと現れたウマ娘の二番煎じなゲームシステム、*39
バトルのテンポの悪さなど、様々な部分が不評を呼んだ。

また、作品の評価には直接関わらないものの、宣伝漫画が『うまよん』『びそくぜんしんっ!』『ぐらぶるっ!』等のようにキャラクターが活躍するものではなく
何故か今泉Pによる開発秘話漫画になっていたり*40とことごとく評判がよろしくなかった。
なお前述の開発秘話漫画は某作品になぞらえ「100話でリリースされる(復活する)」と銘打っていたがサービス開始後に2話分を公開してから更新が打ち切られ74話で終了している

これだけならよくある「ウケなかったタイトルが短命に終わった」だけの話なのだが問題はそのサービス終了一ヶ月前の出来事。
3月24日、マーベラスによる23年3月期通期業績予想の下方修正が発表される。要するに「サクムスが想定以上に全然売れなかった」という事であり、
なんと13億円もの営業損失を計上したとのことである。サービス終了秘話多かれど「(売れなさすぎたので)サービス継続について早急に検討する」と運営会社に言われた作品はそうそうあるまい。そしてサービス終了はこの一週間後の31日に告知された。
なお第2四半期(23年7~9月)でマーベラスの「ドルフィンウェーブ」の好調が発表されていたため「ドルウェブで稼いだ利益がサクムスで吹き飛んだのでは」と言われた事もあった。


サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜

セガと『Fate/Grand Order』で知られていたディライトワークスによる、『サクラ大戦』シリーズのRPG。
テレビアニメ1話分に相当するスペシャルアニメを制作するなどの大々的な宣伝が行われた。
しかし時系列の関係で過去のシリーズキャラは一切登場しないためにシリーズファン需要も弱く、開始前から悪い方面ばかり話題になり、配信開始後もそのイメージを払拭できず、配信から半年ちょっとでの早期サービス終了が4ヶ月目で決定となった。
それだけならただの失敗ソシャゲだが、早期終了となった事で
  • 事前登録数報酬でもあったホロライブ所属VTuber「白上フブキ」「宝鐘マリン」が声を担当するキャラの実装取りやめ(報酬目当ての事前登録が完全に無駄に)
  • サービス終了決定して課金不可能になった後に新規ガチャを追加(金を払ってでも最後に引いておきたい人すらどうやっても引けない場合がある)*41
…など、サービス終了決定後の対応についても話題となった。
特に「サービス終了予定日にオフライン版が出来上がらなかったのでサービス終了日が20日延期される」という出来事により、フェードアウトするはずがまた話題が再熱するという異例の事態となった。
そして2021年7月20日、変更後の予定通りその幕を静かに下ろした。

開発を担当していたディライトワークスは、本作のサービス終了後にゲーム部門を切り離す形で『FGO』関係の権利やスタッフをアニプレックスの完全子会社である新会社「ラセングル」に移管し、ゲーム業界から撤退。
リリース予定だった他タイトルは音沙汰が無くなる、或いは他会社に移譲された事により、ディライトワークスとしての事実上の遺作となった。

本作の終了については、前述の通り従来のファンにとっての需要が弱い内容の上に、新規ファン獲得についてもうまくいかなかった*42のが原因だろう。
またゲーム本体と並んで収益の柱と重視されていたサクラ大戦名物の歌劇ショウ(ライブ)展開が、2020年初頭より始まったCOVID-19パンデミックの影響で見通しがつかなくなったのも原因の一つという説もある。
別会社かつ別タイトルではあるが、DeNAから提供されていた『歌マクロス』も歌が主軸のシリーズ作品のソシャゲでありながら、同じくライブ展開の見通しがつかなくなってしまった事がサービス終了の一因ではないかという説がある*43


邪神ちゃんドロップキック 大富豪ですの!

2020年12月9日サービス開始。開発・運営は株式会社StuDeepl(旧会社名:RedQueen)。
邪神ちゃんドロップキック』のアニメ第2期と第3期の間の時期にリリースされた、オンライン4人対戦できる大富豪のスマートフォンゲーム。
同社のスマートフォンゲーム『SKE48の大富豪はおわらない!』がベースになっており、ガチャや育成などはあるが性能差はランキング用ポイント獲得のみの影響。
当初はボイスなしだったが、開始から半年後にサブスク形式でボイスが追加された。

2023年7月6日、制作会社により、事業再建を目指していたが困難になったため事業停止して破産手続きをすることになりそれに伴ってサービスを終了・今後の連絡は破産管財人へ(弁護士の電話番号も記載)、という内容のサービス終了のお知らせがゲーム内で17時に告知され即日サービス終了になった。
邪神ちゃんあんたまたなんかやったわね…

邪神ちゃんドロップキックの公式YoutubeチャンネルのVTuber番組の1つ「パトラちゃんのみんなでファラオう!」の同日20時の配信では、予定を急遽変更して本作のゲーム実況が行われた。

事業再建を目指していたということ自体ユーザーにとっては寝耳に水だったが、同社が配信していた『STU48の7ならべ』『NMB48のカジュアルパーティー(NMB48の麻雀てっぺんとったんで!)』『SKE48の大富豪はおわらない!』『AKB48のどっぼーん!ひとりじめ!』といったスマートフォンゲームを2月頃に新設した株式会社RedGamesに移管するなどの動きは一応見られていた。なお事前に移管したゲームはサービスを継続している。


スターオーシャン:アナムネシス

スクウェア・エニックスとトライエースが手掛けていた、スターオーシャンシリーズの流れを汲んだ3DアクションRPG。
スマホ媒体とは思えない美麗なハイクオリティCGと簡単な操作で楽しめる本格的な戦闘、『5』と『3』の中間に位置するストーリーが好評で一時はスクエニの主力ソシャゲの一角に名を連ねていた。
その一方で、未実装のシリーズキャラを放置しつつ(ソシャゲにはままあることだが)人気の高い女性キャラ・作品が優遇されることも問題となっていた。
シリーズ内作品の知名度や人気に開きのあるシリーズとは言え、『3』は最終的にバージョン違いを含め約50キャラが実装される傍らで『1』は最終的に僅か22キャラしか実装されず*44、メインストーリー絡みのキャラにもバージョン違いの露骨な実装数格差が発生するなど、その偏りはキャラゲーとして見ても明らかに度を超えておりユーザーからは不満の声も上がり続けていた。
最後まで別バージョンの無いキャラや、せいぜい2~3バージョン・ボイスの新録も無かったキャラが多い一方で、多いキャラは7~10バージョンある上に都度都度ボイスが新録されていたため、季節限定キャラが実装される時期になる度に歓待の声より「またこのキャラかよ」という声の方が大きくなっている状況でもあった。

そんな中で2018年秋に事前告知なしに開催された「メモリアルフェスガチャ」の仕様*45が原因で炎上したことが引き金となり、本作を担当していたスクエニ側の広報担当者がユーザーと下請けを貶めるコンプライアンス違反の発言をTwitter上で繰り返していたことが発覚し炎上は著しく悪化。
もっとも、この時点ではあくまで広報の一人がSNSで程度の低い愚痴を零しただけであり、すぐに謝罪して何らかの社内対応を取っていれば傷は浅く済んだと思われるのだが、謝罪が遅れた上に要領を得なかったことで禍根を残してしまう。

それだけに留まらず、一部ユーザーと当時の開発プロデューサーの癒着及び同開発Pによる展示用非売品グッズの横領+横流し、癒着相手のユーザーに対するリアルイベント当選優遇、未実装イベントの情報漏洩など、アプリゲームとしては前代未聞かつ最悪レベルの不祥事の疑惑が物証・証言付きで浮上。
広報担当者は直ちにスタッフロールから抹消、開発Pも人知れず広報へ左遷された*46ことが事実上の裏付けとなり、一時は栄華を誇った本作の評価は運営への信用失墜により文字通り急落。
共犯者狩りの勃発と共にユーザーが止めどなく流出し、有名作品と多数コラボを重ねても悪評が祟り新規ユーザーは近寄らないか居着く事なく離れるという構図が早々に定着。
サービス終了+オフライン版への切り替えとなる2021年6月まで、2年以上をかけて見えない坂を音もなく転がり落ちていった。

コラボ作品の中には『ペルソナ5R』『テイルズオブザレイズ(テイルズオブファンタジア)』も名を連ねており、前者は発売前からコラボイベントが実施され、後者はトライエース設立の経緯を知るユーザーに驚きを齎したが、ユーザーを繋ぎ留める事はできなかった。

サービス終了及びオフライン化の要因としては、運営に対する信用失墜による売上の低迷が、元々グラフィックのクオリティ故に重くなっていた開発コストに更に伸し掛かる形になったのではないかとされている。
公式生放送では「ソシャゲとしてはありえない位のコストが掛かっている」「1キャラの制作に数ヶ月掛かる」という言及がなされており、更に『1』『2』のキャラに関しては元々ドットで描写されており参考に出来るCGもなく、場合によっては設定原画の紛失により設定原画を描き起こす必要があった。
ある程度モデルやモーションを流用するとしてもほぼ新規でCGを制作する必要があり、更にボイスの新録等も考慮すると制作コストは相当高騰していたのではないかと推察されている。
逆に言えば、それだけのコストを先述の一部優遇キャラにほぼ一年中割いており、過去作キャラの実装が極端に遅れた原因ではないかともされている。

決して大団円とは言えない最期を迎えたが、サービス終了後も運営側の不手際と信用失墜を指摘しながらもその臨終を惜しむ声が絶えず思い出を語る声も多く、4年半というソシャゲとしては長めの寿命も含めて往生はできた方だろう。
運営なりに思う部分があったのか、サービス終了までにナンバリングタイトルのパーティーキャラの未実装分を急ピッチで全員実装。メインストーリーにも一応の決着を着けつつ実質最後のイベントである公式ラジオとのコラボイベントでは、存続していれば展開されたであろう設定が明かされるなど、後始末を付けた事は評価されている。
なお、多数実装されたコラボキャラはスクウェア・エニックス発売のトライエース作品を除き権利の関係上削除*47されており、現在はオフライン化までに入手出来ていれば『ヴァルキリープロファイル』シリーズと『ラジアータストーリーズ』『インフィニット アンディスカバリー』のキャラのみビュワーモードで閲覧可能。
また、メインストーリーはオフライン版でも閲覧が可能。戦闘やキャラのデコ要素はサーバーとの通信が必要になってしまうという理由から削除された。

スクウェア・エニックス及びトライエースとしては本作はいわば休眠させた状態であるらしく、「アナムネシスの世界観は今後も展開していきたい」という公式ラジオ最終回での発言や、スターオーシャンシリーズ公式サイト「エターナルスフィア」に掲載されている文言、メインストーリー第3部「The Leash Code」の最後に表示される文章がそれを示唆している。

そして年月が流れた2022年10月27日。シリーズ最新作である『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』が発売され、作品内のミニゲーム「ソーア」で本作で実装されたキャラの3Dモデルが流用されている事が判明。
『アナムネシス』の元ユーザーはスマホアプリとしてはハイクオリティだったモデルが形として残った事に驚嘆し、本作で『アナムネシス』の存在を知ったプレイヤーの一部からはそのサービス終了を惜しむ声が少なからず上がるなど、形こそ様々だが約1年4か月越しに追憶される事となった。


ディバインゲート零

それまで足掛け4年程続いた長寿アプリ『ディバインゲート』(以下、「無印」と表記)が、2017年9月末の大型アップデートで『零』となって1年ちょっとしか持たなかった。
ダークな世界での戦いを描いた無印に対し、何を血迷ったか『零』では一転して現代風の世界でバンドをやる世界観が2017年5月のガンホーフェスで発表され、バトルシステムとUIも変更されユーザーは困惑し、公式が推していた音楽の出来も今一つと評されてユーザーの熱は急激に冷めていった。

他にも
  • 電撃Appにて発表された零の前日譚で用いられ、無印勢の中で愛用され「人類には早すぎた」とまで言われたギターとドラムの擬音「ギュイーンダダダダダダ……シャーン!」
  • これまで開発を担当していたアクワイアの完全撤退とメインスタッフ総入れ替え
  • 無印時代のクエスト図鑑・キャラ図鑑、更にはイラストコンテストのサイトまでもが公式から消滅
  • 無印キャラの設定改変
  • 『零』事前登録特典の旧キャラの花嫁衣装Verについて本家イラストレーターが別のイラストレーターに線画を流用された事をほのめかすツイートを投下
  • 『零』追加キャラには担当絵師の記載があるが、無印キャラには記載なし
  • パズル要素がある戦闘では致命傷レベルの操作性の低下
  • 急激なインフレによるバランス崩壊
…という有様で、無印からのユーザーの熱は絶対零度へ。
無印からのファンとイラストレーターを足蹴にし続け、徹頭徹尾無印を軽視し完全否定し続けた事でセールスランキングは急落し一気に圏外にまで落ち込み、2018年12月11日11時にサービス終了。
ここまでの蛮行に走った理由は現在も不明である。

なお、アクワイア完全撤退時にアクワイアが前年度の赤字から謎の黒字転換をしているが、ディバインゲートの権利を売却したことが原因ではないかと囁かれている。


凍京NECRO SUICIDE MISSION

ニトロプラス製作の18禁PCゲーム『凍京NECRO』を原作とし、その本編終了からトゥルーエンドまでの空白期間を描いたスマートフォンゲーム(ブラウザ版も存在)。
原作がアダルトゲーム、それもゾンビものというやや人を選ぶ内容であること、そもそも原作ゲームの発売から3年近くも経過していたことから先行きを危惧する声が挙がっていたが、独特の世界観と個性的な登場人物により一定の支持を獲得。
設定ミスで無償高レア確定チケットを大盤振る舞いしてしまい、課金ユーザーが一斉に離れる等のトラブルもあったものの、なんだかんだで約3年半に渡ってサービスが継続され、サービス終了後にもデジタルアーカイブが公開されるなど、結果的には同社の『咲うアルスノトリア』(後述)以上の成功を収めた作品となった。

が、特筆すべきはコラボキャラの扱いである。昨今のソシャゲの例に漏れず、本作も主にニトロプラス関連作品を中心に(例外は『対魔忍アサギ』と『ニンジャスレイヤー』。何だこのチョイス……)コラボイベントが開催され、特に装甲悪鬼村正斬魔大聖デモンベインのイベントでは原作ゲームで濡れ場の無かったキャラクターの『寝室』が実装されるなど、それなりに力の入ったものとなっていた。
そしてコラボキャラクターが作中に登場した経緯としては、何者かが『過去の創作物の登場人物』をバイオプリンターで出力した、と設定されていたのだが、多くの作品におけるコラボキャラクターがそうであるように、作中の世界観にとってイレギュラーな存在であることには変わりなく、メインシナリオには一切登場していなかった。ここまでなら極一般的でしかない。

ところが、サービス終了決定後に配信された最後のメインシナリオにおいて、原作の登場人物が「コラボキャラが出現する現象」に言及してしまう。前述の通り本作は原作ゲームのトゥルーエンドまでの空白期間を描いた作品であるため、コラボキャラのほぼ全員が原作の世界に、しかもトゥルーエンドの時点で存在していることが確定してしまった。
後付け設定とはいえ、感動的なエンディングの裏で、巨大ロボやら学園生活部やら感度3000倍やらネオサイタマやら、凄まじくカオスな面々が凍京の街を跋扈していることになってしまったのである。どうしてこうなった。


東方ダンマクカグラ

同人ゲーム東方Project」のソーシャルゲーム第3弾。ジャンルは音ゲー
2021年8月4日サービス開始。企画・運営・配信はDeNA、企画原案は「不思議の幻想郷」シリーズを代表作とするAQUA STYLE、開発をxeenが担当している。

「月に叢雲華に風」「ナイト・オブ・ナイツ」「チルノのパーフェクトさんすう教室」「Bad Apple!! feat.nomico*48」など有名な二次創作曲を取り揃え、さらにはほんのわずかだが東方原曲そのものもゲーム内に取り入れるなどしていた。
ゲームシステムもスタンダードな音ゲーであり、Live2dも導入、ストーリーもフルボイスの豪華仕様。
ユーザーの評価も上々で、開始3ヵ月で500万DLもされていた。アクティブユーザーも音ゲーの中では多い方ではあった。

しかし、500万DLされているにもかかわらず、「課金要素が少なすぎる」として、売り上げは一向に伸びていなかった。
アクティブユーザー数は、かつて共に「ニコニコ御三家」と言われたアイマスの系譜である『デレステ』や『ミリシタ』などに負けていなかったものの、
他のアクティブ10万人以上の音ゲーが月に1億以上(2022年上半期の平均)は余裕で稼ぐ中、ダンカグは月に1億いかない、となればいかにアクティブユーザーに対して売り上げが低かったかがわかるだろう。
それもそのはずで、サービス終了前の最後の生放送にてアクティブユーザーの内訳が公開されたのだが、なんと全体の33%が14歳以下。それどころか14歳以下~24歳までが全プレイヤーの75%を占め、非常に若い層に偏っていたことが判明した。
長く続いているコンテンツであるにもかかわらず若年層の人気の根強さも証明され、世代交代に感心する声も見られたが……
それにしてもこの年齢層では課金要素があったところで、収入が維持できないのも無理はない。*49
運営はアップデートやプロモーションなど様々な対策を施すものの、状況を打開するには至らず、「このままサービスを継続するとなると、クオリティを著しく落とすしかなくなる」として、2022年10月28日にサービス終了となった。

それでも、運営もこれだけのアクティブユーザーに何も残せないということに思うところがあったのか、最後の公式生放送にて買い切りのSteam版のリリースが発表され、続いてクラウドファンディングの目標金額達成でSwitch版もリリースする予定と発表された。
そして30分でクラウドファンディングの目標額・1500万円を突破した。
『東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト』とタイトルを改め、2024年2月8日にSteam版、9月5日にSwitch版が発売された。

前述のサービス終了の理由に書かれている、「ゲーム性のデザインやゲームバランスが良すぎてもいけない」の典型例であると言えよう。
さらに他の東方公認二次創作ソシャゲでも、『東方キャノンボール』が1年で終了、『東方DungeonDive』もひっそり続いていたが売り上げが思うように伸びず2024年5月に終了、『東方アルカディアレコード』に至ってはさまざまな問題があることから大苦戦中かつ原作プレイヤーからは不評気味
未だ気を吐く『東方ロストワード』と、ケイブが開発した横STGソシャゲの『東方幻想エクリプス』が頑張ってはいるが、東方系のソシャゲは思った以上に苦戦を強いられている。
そしてなにより、原作者のZUN自身が(現在はある程度軟化したとはいえ)ソシャゲにはやや否定的な態度を取っていた*50こともあり、東方という巨大コンテンツをソシャゲにすることの難しさを窺わせる。ぶっちゃけ参入が遅すぎたせいもある。
プレイヤー層の若さを見れば「新規のファンを作る」という点ではいずれも失敗というわけではないだろう。実際、「推しが出来たキッカケはソシャゲ」という声は多い。

とはいえ、本作の場合はユーザーからの厚い支持を受けてスタンドアローン版としてのリビルドに舵を切っており、転んでもただでは起きないのは流石の運営の情熱といったところである。

余談だが、前述の『ファンタジア・ロスト』にはダンカグのサービス終了までの顛末を連想させる、
「幻想郷かどうかも定かではない砂漠で、記憶を失った霊夢が、砂漠に散らばった幻想郷に生きていた人々の記憶を集める」というオリジナルストーリーが収録されており、
冒頭では本作オリジナルの登場人物「ミタマ」が、砂に埋もれた世界のことを「もし幻想郷の人がいたら、こう呼んでいたかもしれないね。《砂愁異変》(さしゅういへん)と」
と比喩する、という特大の自虐ネタが仕込まれている。

突破 Xinobi Championship

スマートフォン向けDCGで「終わらないソシャゲ」を標榜しており、丁寧な運営対応や熊だろうがプテラノドンだろうが登場するカードは忍者という世界観で密かな人気を得ていた。
忍者村とまさかのコラボを行い、人手も資金も客も少ないがスタッフの熱心さだけは本物とされ、毎回斜め上のコラボ相手や同系統のアプリである『WAR OF BRAINS』サービス終了時は忍の里にウォーブレ民が迷い込んだりとひっそりとサービスは営まれていた。
が、2018年10月31日の22時に予定されていた大型アップデートが延期され、翌日11月1日の18時頃に運営会社のアスペクトが10月31日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けて倒産した事が発表。
その後15日間はサービスは継続していたが、16日12時から終了日時不明のメンテナンスに突入した。現在はアスペクト公式サイトは消滅しており、アーカイブのみ閲覧可能。

ユーザー曰く、メインのゲーム要素が対人戦に偏っていた上にカードプール機能も小規模で、ユーザー数が少ないにもかかわらず声優陣は豪華で開発費用の高騰は明らかであり、サービス終了は時間の問題で、サービス開始時点でアスペクトが相当額の負債を抱えていて倒産も時間の問題だった
…つまり正式サービスを開始した瞬間から八方塞がりだったと見る声もある。
また、公式による宣伝動画すらコメント数1桁や再生数3桁が多く、公式Twitterのフォロワー数も4桁に乗るか否かの少数しかいなかったことで注目度が低かったのも痛手で、滅多に出さなかった広告に不適切な文言があったことで自主削除せざるを得ない状況に陥り知名度が更に落ち込んでしまった事も響いた模様。
皮肉な事に、運営会社倒産という斜め上の幕引きを迎えた際の公式ツイートが、Twitterの本作公式アカウントのツイートで最もRT及びいいねの数が多く、一番注目されたものとなってしまった。
メンテナンス終了に伴う再開時期は公式Twitter等で告知すると発表されているが、運営会社が倒産した以上、引き継ぐ会社が現れなければ終わらないメンテナンスとなるのは火を見るより明らかとなっている。

別の要因としては、『Hearthstone』や『Shadowverse』に端を発するDCGブーム自体がこの時期には既にピークを過ぎていたことも挙げられる。


ドラゴン&コロニーズ

レベルファイブがゲームクリエイター稲船敬二氏と共に立ち上げた子会社「LEVEL5 comcept」の第一弾という、大プロジェクトの下で制作されたPvP搭載のソーシャルゲーム。
その看板の大きさから発表当時はファンの期待が非常に高い作品だったが、肝心のゲームシステムにあまりに粗が多く(一例を挙げれば、PvPで負けそうになった際に敗北の直前でリタイアすれば両者が負け判定になる仕様など)、
また、PvPであるにもかかわらずチート対策が全くないなど、ソーシャルゲームとしてはあんまりにもあんまりな杜撰さが目立ち、配信直後から堪えず仕様変更が相次いだ結果、リリースからわずか2ヶ月でサービス休止を伴う大型メンテナンス(約2ヶ月間)に突入。

…と、そこまでならよくあるスタートダッシュ失敗だが、この大型メンテナンスでの改修内容が
  • ストーリーの刷新
  • ユニットのグラフィック向上・立ち絵の追加・ボイスに豪華声優陣の投入
  • ついでにプロアーティストによるPVとテーマ曲発表
という、平たく言えばゲーム性とは直接関係が無い内容ばかり。*51
一方、肝心のゲームシステム・ゲームバランスにはほとんどテコ入れがなされておらずチート対策も放置のままであった……というか、大型メンテナンス明けの生放送で、ディレクター陣がオンライン対戦におけるチートの概念を理解していなかった事が露呈。
こうして根本的に方向性を間違えた結果、一度離れたファンは戻らず、新規客足も伸びず、改修後わずか2ヶ月でサービス終了の運びとなった。享年半年、うち稼働は約4ヶ月。
レベルファイブの子会社「LEVEL5 comcept」そのものも、2024年の『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』まで完全に暗礁に乗り上げる事となった。*52

低予算でノウハウもないズッコケソシャゲには良くありがちな展開だが、本件はそのプロジェクト規模の大きさと期待感、投入されたコストに対する余りの寿命の短さから、半ば反面教師的な伝説と化してしまった。


NieR Re[in]carnation



本当に、本当にありがとうございました


『NieR』シリーズ第3作であり、「檻(ケージ)」と呼ばれる謎の施設に保管された記憶を辿る群像劇を主としたストーリー重視のソーシャルゲーム。

ドラッグオンドラグーン』シリーズ及び『NieR』シリーズお馴染みの武器物語や、後味の悪いものから心温まるものまで多種多様なイベントストーリー、マルチバッドエンドなど散りばめられたヨコオタロウ作品要素や「罪と罰」という根幹が見え隠れするメインストーリーが好評を博し、
シリーズそのものの根強い人気も相俟って『ウマ娘 プリティーダービー』と同時期リリースという逆境の中で約3年間踏ん張り続けていた。
また、3Dモデルビューアーは本作の緻密かつ美麗な3Dモデルを使って様々なシチュエーションでの撮影が可能とあって非常に評価が高く、他社他作品をプレイしているユーザーから「3Dモデルビューアーがこっちにも欲しい」という声が上がったほどの完成度であった。
他にも、マスコットキャラ兼ナビゲーターキャラである「ママ」による絵本の読み聞かせを思わせるストーリーの朗読、赤ちゃんではあるがちゃん付けが嫌いだから「赤さん」と呼べと言ってくるCV竹内良太の赤ちゃん、
その赤ちゃんを前掛けの中に隠して出勤している「黒いママ」など、登場人物が兎に角濃いかバックボーンに救いがないのも特徴であった。
そしてママのママみにオギャるプレイヤーが後を絶えなかった
第一部『少女と怪物の物語』、第二部『月と太陽の物語』、最終章にあたる『人と世界の物語』の3部作の完結を以て『NieR』シリーズに於ける本作のまさかの時系列を放り込みながらサービス終了。

最初からストーリー完結=サービス終了という前提の運営であった事が示唆されており、『FF14』コラボでは同作シニアライターを務める石川夏子*53女史によって人気キャラの過去が描かれ、『FF14』側には『リィンカネ』側からのモデルデータの提供を受けてママが連れ歩けるミニオンとして実装され、
他にも2024年11月28日*54400ページ超の設定資料集が発売予定であるなど、オフライン対応はないが形として何かしらは残ったこと、
ストーリーはしっかりとエンディングを迎えたこと、そして何よりユーザーからは惜別の声が絶えないなどストーリー重視のソシャゲとしては大往生であろう。
なお、サービス終了日は2024年4月30日だが、時間は15時ジャスト。サービス終了を迎える時間としてはありふれた時間ではあるが、この時間は『NieR』シリーズの原点である『ドラッグオンドラグーン』のEエンドにおいて「母」が新宿に落着した時間とされている(ただし落着の日付自体は6月)。

そしてサービス終了後、本作公式X(旧Twitter)アカウントに本作の最後を飾る短い動画が投稿された。
それは約3年間プレイヤーを見守ってきた「ママ」がプレイヤーを現実世界へ送り返す見送りの言葉であり、「ママ」が文字通り「母親」のようにプレイヤーを見送って終幕となった。


プリンセスコネクト!

現在配信されている『プリンセスコネクト!Re:Dive』の旧版。
仮想現実世界を舞台にしたRPGだったが、残念ながら配信停止……とこれ単体での経緯は一般的なソシャゲのサービス終了と大差ないのだが、
特徴的なのはこの無印版の世界が終わったという事実が続編である『Re:Dive』にしっかり反映されており、世界観全体の根幹に関わる謎としてストーリーの重要ファクターになっていること。
継続参戦している明確なコラボキャラですらきちんと「一回『終わり』を挟んでいる」ことが示されている*55のは特筆に値するだろう。
本来、旧作がサービス終了したというのは開発サイドにとって黒歴史に等しいはずなのだが、「あえて」その事実を真っ向から受け止めて、より世界観を深める要素として活用しているのはFFXIVしかりなかなか特異な事例であると言える。


BLAZBLUE ALTERNATIVE DARKWAR

格闘ゲーム『BLAZBLUE』の最新アプリゲームとして、18年に発表されたがそのまま延期を重ねて21年2月配信開始されたアプリゲーム。
従来作で無事に1つの物語が完結したこともあり、オリジナルの話が展開されたのだが、プロローグの展開が「戦えない主人公が突然巻き込まれ、ヒロインに助けられて正しい歴史を取り戻しに向かう」という、
まんま『FGO』だった。……とはいえこれ自体は他のアプリゲームでもたまにあるのでこれだけならまだよかった。
しかし本作ではそれだけで終わらなかった。
  • 話の進め方がそのまま『FGO』。会話パートからそのまま戦闘に移るを何度も繰り返す。
  • 更に1章終盤、ラスボスポジだったバレットを倒そうとしたら味方だったジンとツバキが「世界の修正」で突然敵になる。そして一斉にかからずにわざわざ1人1人倒しに行くため非常にテンポが悪い。
  • 同時期に配信されたイベントストーリーでは何故か記憶喪失になったEsを助けるためにその世界を回るのだが結局記憶は戻らず、あろうことか主人公達はそのまま放置して世界を去る
等、お世辞にもストーリーの質は良くなく、メインストーリーのテンポの悪さやイベントストーリーの扱いの悪さで思いっきり大コケした。

戦闘システムもほぼほぼFGOそのまま(細かい点は異なっていたが)ではあったが、本作ではそれに加えて
  • 「本当にこれBBか?」と言わんばかりに令和にあるまじきショボすぎる演出。大雑把にたとえるならただの紙芝居
  • そのうえ攻撃がヒットするたびに画面が何度も点滅するため非常に目に悪い。
  • あまりにも小さすぎるUI。
と、劣化FGOとも言わんばかりの戦闘システムだった点も挙げられる。

それらのダメ要素にこれでもかと言わんばかりにつぎ込んだのが運営の企業態度。
石による単発ガチャがSR以上確定ガチャだったことならまだしも、あろうことかフレンドポイントによるガチャに関してもまたしても『FGO』のシステムをパクった。
しかも「フレンドポイントによる超激レアキャラがいる」というスクショを公開した際、なんとそれ以前に引いていたユーザーのスクショを無許可で転載した。運営どころか人としての態度も疑われたのはもはや言うまでもないだろう。
しかもそれに飽き足らず、ショップによる「石+オマケ」のセットによる石が通常よりも少ない……など、とにかく逆撫でにしたかのような悪評の数々を叩き出す。

このような欠点だらけのゲームが続くはずもなく、22年1月31日に本来の主人公のラグナが出ないまま1年足らずでサービス終了。
結果として、一応の完結を迎えたはずだったBBの晩節を盛大に汚してしまった。

そしてこの作品を最後に、シリーズプロデューサーの森Pはアークシステムワークスを退社した。


マジデス壊 魔法少女マジカルデストロイヤーズ

2023年4月7日サービス開始、2023年8月31日サービス終了。

イラストレーターのJUN INAGAWAが原案を手掛けた、あらゆるオタク文化が謎の組織「SSC」によって排除された2011年の日本を舞台に、
SSCを倒しオタク文化を取り戻すために戦う人々を描いたTVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』のメディアミックススマホゲーム。

開発が近年評判のよろしくないアソビモという時点で警戒されていた一作。
アニメ1話放映と同時にサービス開始というメディアミックス作品としては望ましいスタートを切ったものの、
蓋を開けてみれば令和とは思えない粗いグラフィックに、幅の狭いキャラクターメイク、単調なアクションが問題視され、
ストーリー面も、「オタク文化」をテーマとしている割にはオタクに対する認識が古いなどの点から高評価は得られなかった。
加えて「ヒロインである魔法少女はプレイヤーを援護するNPCで、プレイアブルキャラクターとしては使えない」という仕様が、
JUN氏の手掛けたキャラクター目当てにやってきた新規プレイヤーをふるい落としてしまった。
アップルのApp Storeでは5点満点中1.9点(2023年7月時点)という低得点を記録、
さらにほぼ同時期に『崩壊:スターレイル』などの注目作がサービス開始したこともあって、固定ユーザーを得ることに失敗してしまった。

その後も、本体であるアニメの人気が包み隠さず言えば根本的なクオリティの問題で伸び悩んだこともあって固定客は得られず低空飛行が続き、
アニメの放送終了の一週間後、サービス終了が発表。アニメ放送開始とともに生まれ、アニメ終了とともに余命宣告がなされた。享年4ヶ月。
皮肉にも、アニメ放送終了とほぼ同時という、他に類を見ない電撃的なサ終発表は本作最初で最後の大きな話題となった。

メギド72

メディア・ビジョンが開発するスマートフォン向けRPG。
魔族を統べるソロモン王として悪魔・メギドたちを率いて世界の終末へと立ち向かうゲーム。
主人公とヒロインが号泣しているインパクトがありすぎるタイトル画面で話題となり、個性豊か過ぎるキャラと独特のシナリオセンスで人気が伸び
2019年の日本ゲーム大賞・優秀賞をも受賞したれっきとした人気ゲーム。
オフライン版への移行も予定されており、サービスも足掛け7年とソシャゲとしては大往生の類である。

そんな本作品もいよいよサービス終了を迎えてしまったのだが、凄まじいのはそのタイミング。
終了予定時刻はサービス開始から7.2周年に相当する2025年3月9日、19:02……即ち午後72分。
エピローグの公開がサービス開始から72ヶ月後、令和7年の2月である。
そして最後に実装されたモレクで全メギド272体。
これまでも異様なまでに72への拘りを見せていたメギド運営であったが、最後の最後まで72を追求する姿に数多のソロモンが「いつものメギド」を実感したのであった。

METAL MAX FIREWORKS

スマートフォン向けRPGで、売り文句は「超改造戦車RPG」……なのに改造できない。*56
マニアックながら固定ファンの多い戦車RPG『METAL MAXシリーズ』のソシャゲだが、原作が自由度を重視した作品なのに対し、本作はその真逆を突っ走った。
当シリーズは戦車戦と白兵戦の絶妙な駆け引きが売りの一つだが、本作では仕様を作るのが面倒だったのか、なんと戦車から降りると即死する。…なのに白兵戦職も存在。どうしろと?*57
グラフィックはニンテンドー3DSで使ったMM4の3Dモデルをそのまま流用したせいで、異常に処理が重くバッテリーがありえない速度で消耗しスマホが発熱する事もしばしば。
敵の攻撃を撃ち落とす迎撃機能の設定がこちらは装備枠を犠牲にしても3割しか迎撃せず、敵はあらゆるものが7割迎撃する*58という謎仕様。
ゲーム性も投げ捨てており戦略など何もなく、戦闘ボタンを押すと両陣営が武装を全弾発射するだけという脳筋仕様のバトルシステム。
有料コインによる課金ガチャの内容が「一回300円で98%が無課金ガチャと同じ物が出る」「10連ガチャもあるが何の特典も恩恵もない」という壮絶なぼったくりと、なのに超低確率激レアガチャ*59の強さが前提になっているイベントボス。
特に最悪だったボスは数十万円掛けても勝てるかどうか運次第で、普通に戦うと10万以上突っ込んだ廃課金でも3ターンで皆殺しにされた。
ドロップ限定装備はボスと500回戦ってもドロップしない為、有料のスタミナ回復を余儀なくされた上、十数時間を犠牲にして神レアとは名ばかりのガラクタを掴まされる。
バグで有料コインが消失したとしても、課金で有利になるサービスを利用したのに運営のバグでプレイできなくても、利用規約でアプリの動作は保証しない為、補填は一切されない。
それどころかバグが判明しているにもかかわらず有償サービスは撤回せず引き続き買えるように放置し、バグは結局サービス終了まで完治しなかった。
最初で最後の詫び石はなんとガチャ一回分にも満たないコイン10枚(約100円~54円相当)

メタルマックス25周年キャンペーンと並行し、公式のリツイートを期間中に行うとタダでレアアイテムが貰えるイベントを開催するも、たったの409RTしかされなかったほど不評
結局一年も持たずストーリーすら回収されずサービス終了を迎えたのだが……その最後にソシャゲ史上に残る最悪の禁じ手を使ったのである。
それはサービス終了告知直前のイベントにイベント期間限定でしか手に入らない、シリーズで一番人気のキャラを最強の神レア限定ガチャにし取れるまでに平均3万円は必要という排出率で開催
その他にも今まで不具合やバランス崩壊でまともに使えなかった装備を活用できるようにするパーツガチャも多数追加。
それまでの不具合やバランス調整も可能だったのに導入しなかった故意の犯行の証明でもある。
どの異次元ガチャも魅力的な新パーツが盛りだくさん!
どちらも超強力なパーツですので、この機会をお見逃しなく!(原文ママ)

そしてイベント終了2週間後にサービス終了告知をして金を持ち逃げするという完全に投資詐欺のような最後を迎えた。
特に騙す気満々だった終了直前の露骨な誘導はソシャゲ史上でもここまで悪質な行為はなかなか無く、悪い意味で伝説となって名を遺している。


妖怪惑星クラリス

登場するキャラクターがほとんどクソコラみたいな見た目で、名前をユーザーから募集したら一部の悪乗りが過ぎたものをそのまんま使ってしまった怪作。
これだけでも色々とアレだが、サービス終了の経緯がまた凄まじいもので、運営のTwitterアカウントが「いつもご応援ありがとうございます!残念ながら、今日サービス終了させていただきます!」のツイートをした約3分後にゲームのプレイが突然不可能になり、約20分後に公式サイトも消失した。サービス提供時間はAndroid版では僅か75日。
終了の翌日、運営チームの中核メンバーが離職したのが突然の終了の原因と告知されたものの、あまりに突然の終了だったため、本来行われるべき有償通貨の払い戻しや有償コンテンツの停止が行われなかった。
しかも直前の生放送でクラウドファンディングを募り、目標金額に到達できなくても受け取り可能なAll-In方式で投資が少額ながら行われていたので、夜逃げまで疑われた。
なおTwitterアカウントは今も閲覧可能であり、2018年7月にはコンテンツとTwitterアカウントを別会社へ譲渡したことをツイートしている。

当時のアルバイトへのインタビューによると、「癒やし系の宇宙人」「良い妖怪」と評される運営からは熱意は伝わってくるがノウハウが全くないらしく、何もかもがアルバイトと投票に任せられていたという証言が為されている。
一方で、給料を出世払いとしてツケていたが終了を知らされていなかったシナリオライターの嘆きのツイートを公式アカウントがいいねし、執筆料が少額だったシナリオライターには給料を支払う傍らで4万円の給料未払いが別のシナリオライターのツイートから発覚し、
本作関係のツイートにいいねを飛ばしながらも給料未払いに関するメールは一時的に無視、更に支払ったと言いつつやっぱり未払いかつリプライで「来月か再来月また請求してくださいと伝えましたよ」と吐き捨てて逃亡するなど擁護不可能な点も多い。
システム等光る部分は多かったが、あまりにも短命かつ内容がかなりサイケデリックなアプリであったため、今なお集団幻覚扱いを受けることもしばしば。

そして2019年1月10日、公式Twitterアカウントにて妖怪惑星クラリスとは関連性のない新作ゲーム開発予定であることと、
コンテンツとTwitterアカウントを条件付きで譲渡したKBK Laboが新規開発を全く展開出来なかった事を理由に両方を戻してもらったという発表がなされた。
どういうことなの……?


ラブプラス every

約2年のリリース延期と40日に及ぶ長期メンテを行いつつも、かつて一世を風靡したゲーム『ラブプラス』の後継タイトルとして注目された。しかし、
  • ガチャでレアカードを引いてそれをデッキに入れなければ好感度が上がらない
  • レアカードをデッキに入れなければ同じ会話しかできない
  • レアカードがないと高難易度のデートはクリアできない
…という課金ガチャでのレアカード入手を前提とした仕様により、コンシューマ版に慣れ親しんだ彼氏の多くが離れていき、サービス開始から1年も経たない2020年8月5日にサービス終了が決定した。
これだけなら、運営が方針を見誤ったタイトルとして特に記憶にも残らなかっただろう。

だがサービス終了発表後、残った彼氏を更なる悲劇が襲う。
なんと、運営側が用意していた専用クラウドサーバーに保存されていたカノジョとの思い出の写真が、メンテナンス中に文字通り全て消えてしまったのである。
しかも、運営は消えた写真の復旧は出来ないと早々に明言した。消滅した写真をアプリ内アイコンに使っていた場合は進行不能に陥るおまけ付きで。
せめてもの救いは、ジューンブライドに合わせて彼女達が最後をウェディングドレスの晴れ姿で飾る事が出来たという事だろうか。


ロード・トゥ・ドラゴン

末期の1年ほどは復刻クエストを細々と配信し続けているだけで、サービス終了が近いことが誰の目からも明らかだったのだが、サービス終了が確定してからの盛り上がりが凄かった作品。
なんと1000体以上の仲間キャラ全員に個別のお別れの台詞を書き起こすという、末期のソシャゲーに対しては過剰とも思えるほどの熱意だったのだ。
そして同時に公式ツイッターで謎のカウントダウンが行われ、「これはひょっとして続編フラグか!?」とファンを沸かせた……のだが、やっぱりそのままサービス終了してしまった
結局、謎の熱意はスタッフの最後の努力だったのだろうか?

と思いきや、サービス終了から3年後、突如本作のデータブックとサントラを発売
データブックは全キャラ・全アイテムの能力や設定文章は勿論、イベント含めたストーリー全文やキャラ設定資料、果てはイベントバナーや各種UIに至るまでロードラの全てが載っていると言っても過言ではない内容。当然のごとく上述のお別れの台詞も全キャラ記載されている。
一部のキャラには書下ろしのストーリーもある力の入れようで「これはひょっとして続編フラグか!?」とファンを沸かせた……のだが、やっぱりそれ以降音沙汰は無い
ちなみにデータブックは内容が膨大なだけあって図鑑並みにデカい。


(わら)う アルスノトリア

2021年3月4日サービス開始、2023年3月31日サービス終了。

ニトロプラスの20周年を記念して、ニトロ・グッドスマイルカンパニー・NextNinjaの3社共同で製作したスマートフォンゲーム。
シナリオをニトロ所属の一肇(にのまえ はじめ)、メインキャラクターデザインを『Re:ゼロから始める異世界生活』の大塚真一郎が手掛け、
さらに音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」のMVなどを手掛けたwabokuが一部のデザイン原案を担当するなど豪華な布陣で話題になったものの、
蓋を開けてみればシナリオ面では悪くない評価だったが、戦闘関連のゲームシステムはNextNinjaの代表作であるスマホRPG『グランドサマナーズ』のほとんど流用、
加えて
  • 「シジル(装備アイテム)とペンタグラム(キャラクター)が一つのガチャから排出される所謂『闇鍋』ガチャ、かつペンタグラムの出現確率が全ペンタグラム合計して3%」という無法すぎるガチャ「迎典」
  • あまりにも多岐にわたってアイテムが必要、そのうえ各アイテムの収集手段にも難があり、プレイヤーに負担を強いるペンタグラム・シジルの育成
  • 令和のスマホゲームとしては貧弱な演出面
などの欠点も目立ち、プレイヤーから高い評価は得られなかった。

さらに、2021年の初頭といえば、アルスノのサービス開始1週間前に、延期に延期を重ねて最大限にクオリティアップした状態の『ウマ娘 プリティーダービー』がサービス開始したばかりで完全に話題を総ナメにしていた。
この時期にサービス開始したゲームの例に漏れずアルスノもウマ娘旋風の影に隠れてしまい、そもそもゲーマーに存在を認知されなかったという間の悪さ・運の悪さもあって固定ユーザーを得ることに失敗。
現在でこそウマ娘と並ぶ人気を誇る『ブルーアーカイブ』でさえ、当時はウマ娘の影に隠れてしまっていた状況下でアルスノが新規ユーザーを呼び込むことは困難を極め、
結果、本作は早々に人々から忘れ去られてしまった*60

この状況に対し運営陣は2021年10月、「21年10月から22年4月を『改善期間』とし、新規コンテンツの提供を行わずゲームの改善に集中する」という大胆な施策を宣言し、半年の期間をかけて上記の欠点を中心にゲーム内容を改善。
加えて『リリカルなのはDetonation』『この素晴らしい世界に祝福を!』などの大物タイトルとのコラボを行うとともに、
グッスマからはメインヒロイン・アルスノトリアを筆頭にしたヒロイン達のフィギュア発売がなされ、
2022年夏にはライデンフィルムが手掛ける1クールアニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』を放映するなど、3社の「アルスノを絶対に終わらせない」という執念にも似た猛烈なプッシュが続いた*61
初期の悪評を覆せなかったのか、根本的な知名度が足りなかったか、はたまたアニメも受け入れられるクオリティに届いていなかったのか、
猛プッシュも力及ばず、2022年10月に「2023年3月でのサービス終了」が発表。アニメ『すんっ!』終了からわずか1ヶ月後の出来事であった。
また、プレイヤーからは「改善とは言うものの、ゲームの根本的な欠点は最後まで解決されなかった」という証言もあり、これも早期のサ終の後押しとなってしまったことは想像に難くない。

稼働期間は約2年間、改善期間を差し引けば約1年半。「ニトロプラス20周年記念作品」という大役を背負いながらも、大きな結果を残せないままサービス終了を迎えてしまった。
『すんっ!』はゲームを盛り上げる施策ではなく、アルスノというロウソクが燃え尽きる前に放った最後の輝きだったのかもしれない…。




【コンテンツ配信サービスの終了】

主に権利者(書籍・音楽なら作者や出版社、ゲーム・映像なら製作会社)の意向により、配信が途中終了してしまうパターン。

インターネットを通じてさまざまなコンテンツを配信するのはもはや一般的になって久しいが、これらは「配信元がサービスを終了すると二度とそれに触れられなくなる」というリスクと常に隣り合わせである。

大抵は「〇〇年××月△△日の23:59をもって配信終了します」といった前告知があるのだが、そんな丁寧な前置きをせずいきなり配信終了になる事態もザラにある。
例えば、ジョージ・オーウェル『1984年』が警告なくkindleから削除され、騒ぎになった事件が過去にあった。*62

音楽や書籍であれば他にアクセスする手段が幾らでもあるが、特にゲームの場合は替えが利かないダウンロード販売限定タイトルも数多く、それらは遊ぶ手段が完全に無くなってしまう。
また、ダウンロード専売でなくても、追加コンテンツのダウンロードを前提に作られている『ファイアーエムブレムif』は、ニンテンドー3DS向けのNintendo e-Shopのサービスが終了しており、遊べなくなった要素が多数存在する。
各種ガラケーで配信されていたゲームや、サテラビューWiiウェアの限定のタイトルなどは2022年現在では実機で遊ぶことはほとんど不可能であり、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスでの配信タイトルも後継ハードへの移植が行われていないものが数多く、それらのサービスの終了告知がなされると駆け込み需要が生じることになる。*63

ガラケー用ソフトを現行機に移植する「G-MODEアーカイブス」など、これらのタイトルに再び日の目を見せる企画もないわけではないが、欲しいソフトは手に入るうちにダウンロードしておこう。



【Webホスティングサービスの終了】

自分でWebサイトを作ったことがある人は少なからずいるかもしれない。ブログだって立派なWebサイトだ。

多くの場合、Webサイトはホスティングサービスを利用してインターネットの海へ公開される。
「レンタルサーバー」という言い方が馴染んでいる人が多いかもしれないので、ここからはレンタルサーバーという表記を使用する。
レンタルサーバーが稼働を続けている限り、ホームページはずっとオープンであり続ける。

しかしレンタルサーバーだってそのほとんどが企業の営利事業で運営されている。無料プランと有料プランの2種類を用意し、有料プランでは大容量・緩い制限などを謳って利用者を集める。
もし有料プランの利用者が集まらず、サービスが赤字を垂れ流す状態が続けば企業としてはそのサービスを切り捨てる。これがレンタルサーバーの終焉だ。

2000年代前半頃までは、Web上で自身の作品や意見を多くの人に見てもらう場は個人所有のWebページか匿名掲示板のどちらかだった。
急速にインターネット接続人口が増えた当時、個人でも簡単にホームページを作成・保有することのできるWebホスティングサービスは重宝されることとなり、ことクリエイター達はサイトを保有することが常識という時代だったのだ。
だが個人サイトの運営はHTMLの知識と技術が必要で、更新そのものも「改行するのにも段落の文頭・文末ごとにプログラムタグを打ち込まなければいけない」等の、馴れていないと非常に煩雑な操作が必要という大きな欠点があり、2000年代後半に更新・投稿が比較的楽なブログやSNSが流行すると個人サイトは一気に廃れることとなったのである。

こうしたサイトやブログは、更新が止まった状態で大元のサービスが終了すると、移行もされず消滅する事となる。
特に「Infoseek」「Yahoo!ジオシティーズ」のサービス終了時には多くのインターネット遺産が歴史の闇へと葬られた。
余談だが、ある研究によると、ウェブページの平均寿命は約3年であるという。

アニヲタWiki(仮)のような巨大なWiki形式のサイトであっても、管理人個人の管理運営に頼ったWebサイトであれば例外ではない。
2020年の末に諸事情でドメイン及びサーバー使用料の支払いが不能となり、そのままシャットダウンされた超大手サイト「Chakuwiki」が記憶に新しい。
幸いにもファンが多かった事から、シャットダウンへのカウントダウンがスタートした段階で即座にバックアップが取得され、有志による後継サイトが立ち上がり、その膨大な文章が歴史の闇に消える事だけは回避されたが。

理論上の話だが、アットウィキが何らかの理由でサービス終了をすれば、このアニヲタWiki(仮)が消滅することもありうるのである。
まあその場合はどこかに移住するのだろうが……



追記・修正は、手を出したゲームが尽く早期にサービス終了する方にお願いします。

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最終更新:2025年01月14日 19:55

*1 『ドラゴンボールヒーローズ』『仮面ライダーバトル・ガンバシリーズ』が同じ理由から筐体を変更したことがある。後者は複数回のサービス終了とリメイクに近いが。

*2 バンダイナムコIDと専用ICカードのナンバーで『トライエイジ』のプレイ経験があることが確認できたら特殊なアバターアイテムやプロモーションカードをプレゼントする企画があったなど、開発運営側もある程度意識している

*3 このゲームは1曲ごとに背景演出用の3D空間が制作されており、2Dに見える部分もカメラ位置を調整し3Dポリゴンでうまく表現していた。そのためかかなり容量が嵩んでしまったとも言われている。

*4 こちらも老朽問題は結構指摘されており、「福岡コースに分岐がない、両端にあたるコースがあるのに阪神高速16号・大阪港線がないなど、本来なら収録されていておかしくないコースが割愛されているように見える」などがある。

*5 よりによってchromeでの動作が不安定で、Firefoxでのプレイが一番安定するという有り様

*6 ちなみに「テクテクテクテク」の方は後にスタッフが独立し、2020年に「テクテクライフ」として復活。4年以上サービスが継続している

*7 恐らくはプロジェクトマネージャーの事。プロジェクトの計画・実行に於ける総合責任者

*8 コズミックブレイクはゲーム内でニパ子コラボを二度行っており、実際にニパ子がプレイアブル実装されていた。そして活動停止宣言後には制作したモデルを使って所謂『止まるんじゃねえぞ…』のポーズと共に『達者でな、ニパ子』の文字をTwitterに投稿していた。一方Re:RISEはニパ子が放送一週間前に活動停止宣言をサンライズに伝えたが、その最終回には一瞬ではあるがニパ子を意識したニッパーを持ったガンプラと『達者でな』が出現していた。

*9 課金通貨なら空戦(+本名)、ミッション報酬のコイン交換品なら砲戦型が入手可能。しかもイベントで出た特製スキン版のデストラクト&キャノンボールも実装

*10 日本はもとより、ポリコレ蔓延る海外ですら不評の嵐だった模様。一応「真っ当なキャラデザの中に数人いるくらいならイロモノ枠として魅力的に見えたかもしれない」と評されるデザインもあるにはあったが、本作は全員がその調子なので…

*11 一応日本語吹き替えの声優陣は井上喜久子、高木渉、杉田智和、潘めぐみなどかなり豪華だったが、デザインがアレ過ぎてだから何だという話で終わってしまった

*12 有料販売に踏み切った理由は有料バトルパスなどのゲーム内課金要素を削減する目的があったとされ、加えてキャラのアクセサリーやカスタマイズ要素でマネタイズを狙っていたようだが……

*13 これは「2023年最強のクソゲー」と畏怖された『ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム』の最大同接数すら下回っており、両作を知るゲーマーには「あの『ゴラム』より最大同接が少ないゲーム」とネタにされる有様であった

*14 『Apex Legends』の前身となる「Titanfall2」の発売年が2016年頃

*15 実際に妙にキャラクターのバックボーンなどを伝える動画が多く、これもゲーム内容で人目を引く事に失敗した一因と言われる

*16 日本語では埋没費用効果という、「これ以上投資しても損が拡大するだけとわかっているのに、それまでの費用が無駄になることを惜しんで投資を続けてしまう」心理現象のこと。由来は超音速旅客機コンコルドの失敗で、元をたどれば似ているどころか同じ単語である

*17 本作は衣服は最低限補給されるが、一部アイテム以外は死亡時に全てロストするため保管庫での管理がほぼ必須となるゲームシステムであるにもかかわらずである

*18 しかも同時押しコマンドもある。

*19 ACゲーは一定期間のサービスを確約して販売しているため、早期のサービス終了が行えない。2年というのは恐らく契約の最短期間。

*20 メニューではキャラごとにちゃんとした声優を使っているのに、である

*21 『アイスボーン』のインタビューにて「MHF産のモンスターを出す予定はないのか?(要約)」という質問に対して、「MHF産モンスターも候補にはあるが、(ナンバリングシリーズに)そのまま出すことは難しい(要約)」という返答がされていた。

*22 この二体はナンバリングシリーズのスタッフと共同開発であり、MHFの名前は出てきていなかった。

*23 ちなみに課金ガチャを回すために必要なアイテム「ガチャゴールド」の有効期限が半年で、課金アイテムの販売終了となる5月に入手した分は11月末に失効する(販売終了と同時に無課金でも入手できなくなったため、所持分は全て最大でも11月末が期限になる)ため、それに合せてサービス終了したのではないかとも言われている。

*24 実際に作曲をしているのは『大雪海のカイナ』『贄姫と獣の王』などの劇伴を手掛けたKOHTA YAMAMOTOと、『望まぬ不死の冒険者』などの劇伴を手掛けた成田旬。

*25 公式Twitterで謝罪した上で誤植は訂正されたと思いきや、訂正後更に誤植が確認された

*26 リリース記念ガチャのみ3%

*27 最後を飾ったのはキングジョー・ストレイジカスタム。デストルドスを含めれば当時の現行作品の防衛チーム、ストレイジの特空機4機全員が何らかの形でプレイアブル実装されて終わった。

*28 ページに詳しいが、軽く課金して最低限の戦力を揃えれば後はイベント報酬やデイリー周回で十分な「好きな怪獣を入手する」だけの手持ちや戦力が手に入った。一説にはガシャじゃない商売モデルを模索したかったため、SF的な設定の許されるウルトラマンの作品でオークション形式の試験をしてみたのでは?とも

*29 「考察はかなり的確に言い当てていた」「善性を身に着けたのは、ホストサーバーみたいなもんとの接続が切れた拍子にバグって『自律したロボット』に変化したため」というもの。

*30 怪獣が1キャラ実装されただけで終わった作品が幾つかあるため、その作品のファンには別の意味で認めにくいものはあったかもしれないが。

*31 基本無料ゲーのおまけにしてはジオラマ素材や機能が結構充実しており、ある程度慣れがあれば、ウルトラシリーズ本編と見まごうような迫力ある作品から、『快獣ブースカ』的なちょっぴり不思議系のまでいろいろ作ることが出来た。シリーズ本編のメガホンをとっている田口清隆監督もこれ目当てに遊んでいたとか……

*32 公開はウルバト本体ではなくTwitterなどを使用する。元々ウルバト内で完結する形でのシェア機能は無かった

*33 ちなみにバラバは結局実装されなかった。

*34 『スーパー戦隊レジェンドウォーズ』『プリキュアつながるぱずるん』など。特に後者は『オトナプリキュア』や近年の1作品だけ以前のチームが参戦する映画に先駆けて当時キャストの新録を原則としており、ファンアイテムとしての強い売りがあった

*35 日付ともぬけの殻が確認されたタイミング的に夜逃げの直前と思われる

*36 シルバー、ウエディング、プラチナの3つのコースが用意されており、最も豪華なプラチナセットはプラチナ製の結婚指輪、ヒロインからの購入者へのメッセージの返信などの特典がある代わりに「税込197,001円」という凄まじい値段になっている

*37 舞台の「ジャパリパーク」は巨大動物園のはずだが、アニメ版では見渡す限りの大自然しかない。キャラクターも大半が声優、場合によっては性格も変更されている。

*38 作中では「ヒトは絶滅した」と表現される。パークの外に人類がいるかは不明。

*39 ウマ娘自体がアプリ版実況パワフルプロ野球のフォロワーゲームなのだが、UIなどをウマ娘側から意識した作品がこの頃多かった

*40 内容も前作タイトル買収の取引を悪し様に描いていたり、件のUIをべた褒めしていたりと怪しいところが多い

*41 一応、ガチャは元々緩めで、サービス終了確定後のガチャについてもPUを引きやすくした上で石を大目に配る等フォローされてはいた。尤も、そのような緩さのせいで売り上げが伸びなかったとも言われているが。

*42 VTuberの2人はこの時点でもそれぞれ100万人程度の登録者が居たのだが、彼女らの実装発表から報酬ラインまでの20万人程度すらかなり伸び悩んでいた。また一応宣伝大使という体であったのに、サービス開始後もロクに宣伝をしていなかった。

*43 こちらは元々『マクロス』シリーズが新作アニメのリリース・展開頻度の緩やかな作品であるため、それも原因ではないかとされているが

*44 但し、『3』以降は3Dモデルの参考となる土台があるのに対して、それ以前の作品は1からモデリングする必要がある為、他と比べて実装が遅れている事自体は仕方ないとも言われていた。公式生放送での発言曰く、『1』『2』はキャラ毎の設定資料を紛失しているパターンもあったようで、その場合は新たにモデルの資料から描き起こす必要があったとされている

*45 「最上レア枠の1人が本ガチャ初登場」「しかも本ガチャ限定キャラで、他の季節・衣装ガチャでも出現予定なし」「にも拘らず排出率は同レア帯と変わらない闇鍋状態の青天井」という三重苦であり、このガチャを10連1回回す期間限定実績を達成しなければ獲得できないスタンプもあったため尚の事質が悪かった

*46 左遷後はトライエースの社員が開発Pに就任したようだが、事実上の解任について公式からの発表が一切なく、新任の開発Pがプロデューサーレターなどの形で声明を出すことも公式生放送などの表舞台に立つことも結局一切無かった。

*47 トライエース作品のひとつである『エンド オブ エタニティ』は、セガからの発売となるため除外されてしまう。また「鏡宮のレナ」は、SOシリーズキャラであるものの『Persona5R』のコラボ枠で実装されていたため、こちらもオフライン版から除外されている。

*48 サービス終了が告知されてからの実装になってしまったが、なんと小室哲哉によるリミックス版も実装された。

*49 一方、同じくニコニコ御三家の片割れであるVOCALOIDを題材にした『プロジェクトセカイ』は、若年層に高い人気を誇るものの売り上げも好調だと言われる。

*50 『弾幕アマノジャク』おまけ.txtにそういった記載あり。ざっくり言えば、「ゲームの強さが運任せなのはどうなのか?」という内容だった

*51 少なくともユーザー側がわかる部分として、Twitterの公式ツイートリプライなどに確認された苦情は、ゲームのシステムやバランスに関するものが殆どであり、ビジュアルに関する苦情はほぼなかった。

*52 この間は親会社であるレベルファイブの妖怪学園Yなどの協力会社として開発に参加している。

*53 一部ジョブクエスト、パッチ5.xのメインストーリーの担当ライターでもある。社外で関わった作品は『Fate/EXTRA CCC』が有名

*54 本来は同年8月28日に発売予定だったが同月5日に延期が発表。ただし内容が64ページ増量している

*55 再参戦した際のイベントシナリオで明示されている

*56 MMでの改造とは車体に武装用の穴を開けたりエンジン出力を上げて上位モデルにしたり意味のないデコをしたり車体を変形させたりと、こだわりのMy戦車にカスタムするゲームの根幹要素。本作では穴一つ開けられず、ガチャで当たったクルマの最初から決められた穴に武装をつけるだけ。

*57 クルマの運転が下手なので実戦で役に立たない。固有スキルで一瞬だけ戦車を降りて白兵戦で戦えるが、Lv99でも序盤のザコすら倒せない。

*58 アリでも金庫でもATフィールド状のバリアを張る。一部の敵はなんと9割迎撃するという算数のできないバカが作ったような設定。この為、有料ガチャを含めた武装のほとんど(SSRでも)が実戦で何の役にも立たないという事態になっていた。

*59 特別なイベントでもなければ戦車どころか搭乗者までガチャでしか手に入らない上、実用レベルに達しているのがほんの一部。実質当たりと言えるものが揃う確率は脅威の0.002%である。

*60 この後ブルアカは、サービス開始半年後に開催されたイベント「船上のバニーチェイサー」をきっかけに人気がじわじわと拡大し、現在の地位を築いていくのだが、それはまた別の話。

*61 この「ゲームは売れていないのにグッスマからは非常に推されている」という歪な状況を「自分を覇権コンテンツと思いこんでいる凡作」と皮肉られることもあった。

*62 この削除騒動が、同作に登場する独裁者ビッグ・ブラザーの強権に関連付けて皮肉られたりもした。

*63 ゲームアーカイブスは2021年8月に終了予定だったのが撤回された。