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小山よし治(クレヨンしんちゃん)

登録日:2026/01/14 Wed 00:15:11
更新日:2026/08/18 Tue 11:01:05
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「おっしゃあ!やったばい!」


「熊本のじいちゃん、どうしたの?」


秋田のジジイよりも先に儂の項目が立ったとばい!」


小山(こやま)よし()とは、漫画・アニメ『クレヨンしんちゃん』の登場人物。

声:坂口賢一(第209話Aパート - 第466話Bパート)(1996年11月22日 - 2003年4月26日)→池田知聡(第611話Aパート - )(2007年9月14日 - )


【概要】

小山ひさえの夫で小山まさえ野原みさえと小山むさえの父。

ひろしにとっては義父、しんのすけひまわりにとっては母方の祖父にあたる。
基本的に作中では「熊本のじいちゃん」「九州のじいちゃん」などと呼ばれる事が多く、たまに「銀の介おじいちゃん」と呼ばれる銀の介とは異なり、本名で呼ばれる事は滅多にない。
なお、名前の読みは「よしじ」だったり、「よしはる」だったりと安定していない場面が多かったが現在では概ね「よしじ」で統一されている。

娘や孫達は呼び捨て、ひろしの事は「ひろしくん」と呼んでいる。

趣味は写景、囲碁、NHKのニュースを見ること。

普段は熊本県に在住だが孫達に会うために春日部にやって来る事が定番になっている*1

【人物】

一言で言うなら厳格で堅物、価値観も古典的な自他共に認める九州男児。

しんのすけ・ひまわりの父方の祖父である銀の介が陽気でおおらかでスケベな性格で年齢の割に流行に敏感なのとは全くの正反対。

よって、色々と癖者揃いの野原一家の一族の中では比較的常識人な部類に入り、しんのすけやひろしのボケないし暴走を咎める事が多い印象だが、亭主関白で古臭い発言*2が多く、周囲(特にひろし)を困惑させる事がある。

元々は中学校の教頭先生を務めており、不良を何度も追いかけた経験から足には自信があるらしく、実際にタクシーに乗車中に銀の介が抜け駆けして自分だけ野原家に向かおうとしているのを見つけた際はその場で即座に下車して走って追跡し、かなりの距離があったにも拘わらず追いついている。
また、教員を務めていた経験から頭も回るタイプであり、アニメ版でしんこちゃんと初めて会った際には彼女を『ひまわりが5歳になった感じ』と推測しているのだが、実際にしんこちゃんの正体は未来からやって来た5年後のひまわりという説があり、この説が正しいのであればよし治は現状だと野原家一家の親族で唯一、しんこちゃんの正体を初見で見抜いている事になるため*3、その観察力の高さが分かる。なお、説が誤りだったらシンプルに節穴である。

義理の息子となるひろしに対してはみさえに会いに上京した際に初対面を果たしているが、最初はみさえとの結婚を中々認めずに池に押し飛ばすという行為に出ている。
そんな経緯や性格の違いからひろしはよし治には苦手意識を持っており、みさえと結婚してからも気まずい関係が続き、ひろしは「よし治から信頼されていないのではないか?」と思い悩む場面もあった。

ただし、しんのすけが成長するにつれて同時に彼の性格面もやや丸くなっており、義理の息子となったひろしに対しても、


「ひろしくん、みさえと結婚してからもずっと君の事を見ていた。君はよくやっている。」


と、温かい言葉を告げてひろしを心の中で号泣させている。

3人いる娘達にも普段は厳しいが独身であるまさえのためにひさえにも内緒でお見合いを斡旋したり、カメラマンになる夢を諦めかけて野原家に居候していたむさえを奮起させた上で「お前に才能があるかは知らんが夢があるならその道を行け。」と励ましの言葉を投げ掛けていたりと実際には非常に娘思いな人物である。尤も、3か月でプロになれと無茶な条件を付けてきたが。
また、みさえとひろしの結婚に反対していたのも、ひろしが自身の目の前で決心が固まらずに煮え切らない態度を取っていたからであり、娘を思う親ならば当たり前の感情からだった。

反面、意外にもしんのすけに対して厳しく振舞う描写は少なく、よし治なりに「孫には甘い」ところはある様子。
ただ、さすがに登場するたびにしんのすけを遊びに連れ出している銀の介ほど行動を起こしているわけでもなく、その銀の介と両方のおじいちゃんが来ている回以外では「一緒に家にいる」のみのことも多め。
その反面で「悪いことだと思ったら、知らない人が相手でもはっきりそれはダメだと伝えるべき*4で割と一貫している」「ブレなさも男らしさのひとつだと思っているフシがある*5」など、案外しんのすけはよし治から影響を受けた可能性のあるパーソナリティも備えており、結果的にはよし治もまたしんちゃんのためにはなっているとも解釈できる。
しんのすけからも「口うるさいけど大好き」と言われており、その事を影で聞いたよし治は思わず泣いていた所も。


...と、ここまでの説明なら堅物ながらも根は優しいツンデレなおじいちゃんというキャラになるのだが...

野原銀の介との関係】

野原銀の介とは共演する度に互いの性格の不一致や孫の取り合いなどで何かと張り合う機会が多い。

全部挙げるとキリがないので一部を抜粋すると…

  • どっちが先に野原家に着くかやどっちが先に家に帰るかで揉めたり、実際に勝負する
    • 帰路はともかく、どちらが先に野原家に着くかの勝負では秋田在住の銀の介と比べて地理的なハンデがあるにも拘わらず、互角になる事も多い。
  • ひまわりのプレゼントでお互いに相手よりも高い物を買おうと張り合う
    • よし治はテディベア、銀の介は着せ替え人形を選んだのだが張り合ううちにどんどんエスカレートし、終いにはツキノワグマの剥製(銀の介はタワマンセット)を買っていた。そんなもん売ってる玩具屋も何なんだよ
  • 互いに相手の事を『干からびた茹で卵』『雪景色頭』『電球頭』『阿蘇山カルデラジジイ』呼ばわりする
  • 互いに泊まった野原家にてくだらないチャンネル争いを繰り広げる
  • テレビ電話にて言い争いになって銀の介に挑発されたよし治が自分の肥後もっこす*6を見せそうになる
    • 両者とも妻からげんこつを食らった。なお、翌日も全く懲りずに読み聞かせで喧嘩になり、お互いにおまた毛を見せようとしていた。
  • 写真撮影で互いに相手に撮影を押し付けて自分だけ野原一家と映ろうとする

などなど…銀の介が絡むとよし治は普段の堅物さが嘘のようにコミカルな描写が多くなる。逆に言えば銀の介と共演しない回では堅物なおじいちゃんで終わる事が大半。

あまりに酷い時にはしんのすけやひまわりすらも困惑させ、みさえや双方の妻から怒られる事も多い。
一応、擁護するなら先に喧嘩を売ったり喧嘩の原因を作ったりするのは銀の介の方である事が圧倒的に多く、よし治の方から喧嘩を売る事は滅多にない事だろうか*7

だが、実際には互いに連絡先を交換していたりと仲は決して悪いというわけではなく、みさえが入院中に野原家の家の片付けを手伝いに来た際に互いの妻が片付けを放り出してアイドルのコンサートに行ってしまった挙げ句、グッズをたくさん買って帰ってきた時は銀の介とよし治が一緒になって互いの妻を責めたり、凧揚げ大会でしんのすけの凧が落ちそうになった時は互いの知識を生かして再び持ち直させる事に成功させたりと、場合によっては協力し合う事も少なくない。
総じて言えば、喧嘩する程仲が良い関係である。

ちなみに自身の妻・ひさえと銀の介の妻・つるは一緒にアイドルコンサートに出かけるほど仲が良い。


【余談】

  • 実は長崎市の生まれであり、原爆による被害で疎開した先の熊本でひさえと知り合ったという暗い過去を持っている。

  • 前述したようにかつては中学校の教諭(教頭)。まさえはそんな父の影響なのか、現在は中学校の国語教師を務めている。

  • 堅物ゆえか表情の変化に乏しく、無表情を貫く事が多いが幼少期のむさえが撮った写真内やしんこちゃんの遊びに付き合っている時など、たまに笑顔を見せる事もある。怒り顔は銀の介と共演する回で高確率で見られる。

  • 流石に銀の介ほどではないが不可抗力で看護師のスカートを捲ってしまった時にしんのすけにパンツの色を聞かれて赤面しながら教えたり、しんのすけに好きなニュースキャスターのタイプを聞かれてあっさり答えたり、ガイドのお姉さんの好みのタイプが九州男児と聞いた時は妻と娘が近くにいるにも拘わらず、自分は九州男児だと強くアピールしていたりと実はしんのすけの親族らしく、この人もこの人で異性には弱いという一面を例外なく持っている。そして、それはしっかりとみさえのイケメン好きに遺伝されている。

  • 実は九州男児を気取っている割に酒は飲めない下戸である。一応、全く飲めないわけではないが1杯飲むだけで酔ってしまうほど弱い。

  • 声を演じた坂口賢一氏と池田知聡氏は両名とも九州出身であることから、よし治の九州方言は自然なものとなっている。特に坂口氏はよし治と同じ熊本県出身である。

  • 頑固で堅物なよし治とスケベでネアカな銀の介と言う構図は、ある意味でお気楽で破天荒なしんのすけと、生真面目な優等生である風間トオルと似たような構図とも言える。

  • 上記の性格からかあまり表に出ないため、ライバルである銀の介とは対照的に外部作品での出番は多くない*8。ゲーム作品『炭の街のシロ』ではひろしの地元である秋田県が舞台になったこともあり、銀の介とつるとせまし*9が登場した一方でこれの前作である『オラの博士の夏休み』ではみさえの地元である熊本県が舞台となっていたのによし治やひさえを始めとした小山家の面々は一切登場しなかった。


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最終更新:2026年08月18日 11:01

*1 大体は連絡なしで来訪してくる。

*2 例を挙げるなら「小さい事は女房にやらせろ」、「結婚前の男女は同じ部屋にいてはいけない」、「男は簡単に謝るものではない」など。

*3 野原一家やむさえ、銀の介ですらもしんこちゃんは『不思議な子』という認識どまり。しんのすけは『5年後のひまわりの友人』と知っているがそれはしんこちゃん本人から教えられたためであり、自分で見抜いたわけではない。

*4 映画作品で顕著だが、普段のシリーズでもしんのすけの行動規範にはこれは定期的に見られる。不良を注意する→逆ギレしたらしんのすけより戦闘力のあるレギュラーキャラがより強く注意(回やメンバーによっては「子供に手を出すのはいくらなんでも」として実力制裁)する、など。

*5 軽微な話ならともかく、シリアス寄りな話となると意外としんちゃんは頑固である。シロを拾ってきた際、実質的に家から追い出されても別れなかった(ハナから捨てようとしておらず、箱こそ用意していてもずっとシロと一緒にいた)のが好例。

*6 あえてこう書く。

*7 皆無というわけではなく、餅が四角いのが気に入らないとしつこく言い張って呆れた銀の介に窘められるなど、よし治が原因になる場合もある。

*8 映画「栄光のヤキニクロード」では秋田の実家が敵に押さえられてしまったため熊本の彼も同じ目にあってるかもとして連絡を断念したため登場する機会を逃している。とはいえ、前述したように他の登場人物よりかは聡明なよし治が敵の甘言に乗るとは考えにくいため、ストーリー的にも登場させられなかったのかもしれない。

*9 せましの妻と連れ子は当時まだ未登場。