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SCP-3122-JP

登録日:2026/02/08 Sun 23:52:41
更新日:2026/04/16 Thu 22:29:10
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-3122-JPとは、創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
オブジェクトクラスKeter

概要


SCP-3122-JPは、岐阜県全土に出現する、人間の女性のような実体。SCP-3122-JPは頬部が裂けており、口角が耳の横にまで達している……つまり、口が裂けているという。更に、コート及びマスクを着用しており、包丁を持っている。
なお、SCP-3122-JPとの対話には失敗しているが、身体の機能が一般人と同程度なのは判明している。

SCP-3122-JPは、日本時間の21:00~2:00に岐阜県内のランダムな住宅街の道路上に出現し、3:00に消失する。出現したSCP-3122-JPは人間を捜索し始め、人間を発見した場合マスクを外し、「私、きれい?」といった質問をする。都市伝説の口裂け女じゃねーか!と思われるかもしれないが、一旦読み進めていただきたい。

「私、きれい?」に対し肯定した場合、SCP-3122-JPは他の人間の捜索を開始する。否定した場合、SCP-3122-JPは包丁を使用し相手を殺し、消失する。やはり口裂け女っぽい振る舞いだ。

なお、SCP-3122-JPは、殺害されたり拘束されたりした際にも消失するという。なんとSCP-3122-JPを殺傷しても次回の出現時には回復しているので、無力化も収容も不可能だといえる。
また、「████」という言葉を累計3回発言された場合にも消失するそうだ。この言葉は上代日本語であり、岐阜県の一部の集落にて古来より伝わる「退魔の呪文」だという。「消失した」というより「退散された」ということになるのだろうか。

財団は、1978年に発生した岐阜県内における連続殺人事件に関連して、SCP-3122-JPを発見した。当初、この事件に異常は関与していないと思われていた。だが、被害者の一人がSCP-3122-JPと揉み合いになった際に誤ってSCP-3122-JPを殺害し、しかもその死体が消失したことによりSCPオブジェクトの関与が疑われ、SCP-3122-JPの調査がなされたのだ。

SCP-3122-JPによる被害を抑制するため、財団は都市伝説「口裂け女」を流布した。「口裂け女」の発祥には諸説あるが、なんと、SCP-3122-JPへの対処法として、財団が流布していたのだ!
また、「退魔の呪文」である「████」については、現代日本語で発音が近くかつ有名な「ポマード」で代用された。口裂け女に「ポマード」と3回言うことで、「退魔の呪文」を3回言うことになり、SCP-3122-JPを消失させられる。
岐阜県内にこの都市伝説と対処法を流布することにより、SCP-3122-JPによる被害は劇的に減少したという。異常存在から民間人を保護するのも、財団の役目、「正常性の保護」なのだ。岐阜県外にも都市伝説が広まってしまったが……

これにて、危険なオブジェクトに対しての対策が確立されたのだ。


追記


36年後の2024年。SCP-3122-JPの異常性に変化が生じたという。以下が、その変化である。

外見的特徴の変化。発見時、SCP-3122-JPは30代程の外見だったが、現在は70代程の外見となった。
口裂け女が年をとってる!

身体機能の低下。
外見のみでなく、身体機能も老化しているようだ。

出現する時間の変化。5:00~7:00ほどに出現する場合が増加した。
朝型だ……高齢者だからそりゃそうかも。

出現する場所の変化。山中や川の中等に出現する場合が増加した。
そんな所には、あんまり人はいない。場所がわからなくなっているのだろうか。

視力の低下。案山子やマネキンへと質問している様子が確認されている。
人間とマネキンが分からないくらいに老化してしまっているようだ……

聴力の低下。現在以下のような言葉を発言することでSCP-3122-JPを消失させた事例が確認されている。
  • フォワード
  • 走馬灯
  • 高架橋
  • おはよう
「おはよう」で消失する。もはや呪文も「ポマード」も不要である。

このように、口裂け女が老化してしまったのだ。この変化を受け、財団は岐阜県内において挨拶推奨キャンペーンを開催。特に朝方における「おはよう」の挨拶を推奨することで、SCP-3122-JPを早期に消失させることが可能となった。
「挨拶をしたら人が消えた」という通報が行われた場合は、エージェントによって通報者の拘束及び記憶処理が行われる。

出現時間の変化によって、財団による早期発見及び対処が可能となった。しかも、挨拶キャンペーンにより、SCP-3122-JPの被害は劇的に減少した。
民間人に露見しにくく、露見した場合にも被害が少なくなったため、SCP-3122-JPはEuclidへ再分類された。よかったね。



……さて、SCP-3122-JPの老化により「このSCPへの対処がしやすくなった」とお考えの方も多いだろう。しかし、███博士によると、むしろ逆だという。もしSCP-3122-JPの聴力が完全になくなったら、「おはよう」も「ポマード」も「退魔の呪文」も効かなくなる。更に、出現場所が住宅内部や高速道路上となったら、被害は拡大するだろう。もしかしたら、知的能力の低下によって、無作為に人間を殺害するようになるかもしれない……?

このようなことが起きるという確証はないが、考慮する必要性はありそうだ。怪物とて永遠のものではなく、時には逆らえないのだから。
彼女はもはや、

SCP-3122-JP

口裂け老婆

となってしまったのだ。


余談


当該記事は、2024年に開催された「恐怖のコンテスト」の参加作品である。このコンテストでは「読者を恐怖させる記事を書いてください。」というルールが定められていた。SCP-3122-JPは、「恐そう、と思いきやコミカルだし切ないなぁ、と思ったら何やら不穏な予感が……」という構成で恐怖感を演出し、コンテストのSCP部門にて9位を獲得した。


追記・修正は老いを実感してからお願いします。



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最終更新:2026年04月16日 22:29