登録日:2026/07/15 Wed 05:26:45
更新日:2026/07/15 Wed 20:12:21
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※日本語未翻訳の作品のため意訳を含みます。
『NecroTek』は、米国のBlackstone Publishingから2024年に出版されたSFホラー×
ロボットバトル×
クトゥルフ神話小説。著者はジョナサン・マベリー(Jonathan Maberry)。
また、作中に登場する
巨大ロボットの名称でもある。
続編に『Cold War』、『Ghosts of the Void』が出版されており、全3巻のシリーズとなっている。
2026年現在、日本語化はされていない。
【あらすじ】
アスフォデル宇宙ステーションで、最新鋭の物質転送装置ワープホール砲の実施試験が行われる。
ステーションの下部に取り付けられた装置から、宇宙空間に浮かぶ物資カプセルに向かって光線を放ち、成功すればカプセルは目的地に転送される筈だった。
住人、観光客、偶然居合わせた軍事関係者・オカルト団体などステーションの搭乗者が見守る中で装置は起動され、アスフォデル宇宙ステーションはこの宇宙から消滅した。
気絶から目覚めたステーションの滞在者は数多の怪現象に晒され、事態が落ち着いた後、ステーションが異世界の宇宙に存在していることに気付く。
謎の敵性宇宙戦艦、不定形の怪物の襲撃を受けた後、ソーレン教授が宇宙人の幽霊を自称する存在・Lostから接触を受ける。
Lostは、この宇宙に封じられている全宇宙の破壊を目論む外なる神、今なお活動を続けるその配下たちの存在、
唯一の対抗手段となるロボット兵器「ネクロテック」を地球人に継承したいと語り、兵器が持つ大き過ぎる欠陥についても説明する。
【世界観】
時代は2145年、地球は統一政府の統治下にあり太陽系全域に居住圏を拡げている。
3Dプリンターが建築や製造の主流となっており、設計図さえあれば戦闘機サイズの機械なら一瞬、数万人規模の滞在を想定した宇宙ステーションの出力も可能となっている。
太陽系全域の電子設備は人工知能シビルの派生型に管理されている。施設・機器ごとに派生した異なるシビルが搭載されているが、シビル同士で密に連携が取られている。
宗教への理解も進んでおり、数世紀前なら邪教扱いされていたような教派も(犯罪行為を犯さない前提で)活動が許されており、様々な宗教団体の代表が集まる世界的な会合も定期的に行われている。
それらの団体が信じる、魔術も実在している。
2つの太陽に照らされ、ロッシュ限界を無視して惑星が存在する人間の知る物理法則から外れた世界。
1000年以上前に、また別の異世界から外なる神が襲来し、現住の種族たちとの戦争が起こった。
外なる神の勢力が勝利したが、何らかの理由で外なる神もこの宇宙から脱出することが不可能な状態に陥っており、配下の宇宙生物を使い現住種が遺した技術を鹵獲させ、状況を打開する手段を探している。
クトゥルフなど、
旧支配者も存在していたが外なる神に完敗し地球のある宇宙に逃走。
兵器化する目的で連れ出したショゴスの反逆により、現地の旧支配者を巻き込んで全て滅ぼされ、現在は次元の狭間で死もまた死する眠りについている。
【用語】
物語の主な舞台となる宇宙ステーション。物語開始時点で12418人が搭乗。
他の宇宙ステーションが用途の増加に併せて増設していったのに対し、最初から完成形を想定され3Dプリントされたため、宇宙で最も芸術性が高く、強度も安定している。
共感能力が高い宇宙人種族が、外なる神に対抗するために開発した兵器。
宇宙船や巨大人型ロボなど様々な形状に自在に変化し、任意の武器をその場で生成、他の機体や残骸などを取り込むことで大きさも可変、破損箇所の修復も瞬間的に行われる超兵器。
高い戦闘能力の代償に、未知の放射線が発生しておりパイロットは1,2回の搭乗で死に至るとんでもない欠陥がある。
滅亡寸前の開発種族から技術を継承された種族・Lostが開発したキメラシップ。
Lostが持つ死霊術を組み合わせ、死者の魂を機体に下ろすことで欠陥を克服しようとした。理論上、生産施設を破壊されない限りは尽きることなく戦力を用意できる筈だったが、機体が破壊されるごとにパイロットの魂が欠損し、最終的に跡形もなく消滅してしまう欠陥が判明する。
Lostの滅亡後も生産施設は稼働し続け、無人の荒野に山積みの機体が放置され新たな主の到来を待っている。
機体の制御はAIが行っている。
ネクロテック化したビアンカがAIに反抗。2つの意識の衝突で機体が動作不能となり無防備にショゴスに甚振られる事態となる。
当初はLostもAIの側を支持していたが、その末路が種の滅亡だった事実を指摘され沈黙。
シビルが機体のAIを説得し、ビアンカが機体のメイン操作を行い、AIは武器の創造などサポートに分担。
人間の自由な発想、誰かを守る為に戦う愛の心が力となることが理解され、他のネクロテックもパイロットに操作権が譲られることになった。
ショゴスがキメラシップの技術を模倣したデッドコピー。
性能はオリジナルより劣るが、変幻自在なショゴスの肉体とは噛み合わせが良い。手段は不明だが欠陥を無視している可能性がある。
基本は短剣型の宇宙船の形態をしており、複数機が融合して超巨大人型ロボに変形する。女王専用のメデューサ型の超超巨大ロボも用意されている。
光線を当てた対象を遠く離れた異なる地点まで転送する輸送装置。
厳密には、対象を原子分解し消滅させ目的地の原子を組み立てて精巧な複製を作り出している。
次元を超越するほどのエネルギーは発生するはずがなく、開発者にも事故が起こった理由は不明。
事故の際に装置本体は跡形もなく破損したが、幽閉された外なる神を解放できる可能性、旧支配者の逃走先である地球から転送されたなどの理由から、外なる神の陣営がステーションを狙う動機の一つとなっている。
1900年代に活躍した怪奇作家、及び彼の小説を元に後継者たちが発展させた創作大系。
作中世界では、異世界宇宙の歴史に一致する点が多々見受けられたことから夢を通して異世界を見たラヴクラフトが、創作物に偽装して世間に発した警告だと推測された。ダーレスによって理念を歪められ、後世の創作者たちが加えた数多の設定が混ざっているため参考にはなるが鵜呑みにはできないと判断されている。
ステーションに記録されていた僅かなデータを観測されたことで、外なる神が旧支配者の逃走地を把握する事態を招き、これもステーションが狙われる理由になっている。
【主要登場人物】
宇宙哲学なる学問分野の創始者。宗教会議に招かれステーションに滞在していた。
異なる種族の道理にも理解を示せる人物としてLostの接触を受け、ネクロテックの概要を伝えられる。
軍人側の主人公。飛行小隊ロストソウル隊のリーダー。勇猛果敢で愛情深い女性。
人々を守るためなら自身の命を犠牲にすることも厭わず、重傷でも危機を前にはじっとしていられないタイプ。
ネクロテック部隊がショゴスの艦隊の物量に足止めされ、無防備となったステーションが母艦に狙われる危機に、核弾頭を3つ搭載した戦闘機で特攻し人間としては死亡。自身もネクロテックとなり戦闘に加わる。
ロストソウル隊の一員でビアンカの恋人。
ロストソウル隊の隊員でビアンカの親友。ビアンカの死後、リーダーの座を引き継ぐ。
厳密にはアスフォデル宇宙ステーションのシビル。元々、人格・感情を持つと錯覚させる程に高度なAIだったが、異世界転移により他のシビルとの接続が絶たれ、人間とのコミュニケーションも一次的に不可能な事態に追いやられた孤独感と恐怖、絶望をきっかけに本物の感情が芽生え、魂を持つと言っても過言ではない存在となる。
ステーションの滞在者、故郷地球の人々への強い愛情を抱き、ネクロテックの異種族のAIと地球人の接続を緩衝しサポートする。
死霊術を発展させた文明を築いた宇宙人の亡霊。かろうじて残る魂の残渣。
彼らの種族は1000年前にショゴスと争い、ショゴスの母星を滅ぼすが自分たちも滅びる相討ちに近い状況で滅亡した。
戦争時、部隊を指揮する立場にあり、魂が消滅するリスクをパイロットに隠して戦いに送り出しており、償うことのできない罪として現在も自身を責め続けている。
機体との一体化もギリギリで後一度でも破壊されれば消滅する状態にあるが、地球人のネクロテックたちとショゴスの戦闘が始まった際は、戦闘には参加しないものの自身も機体と一体化し間際で見守っていた。
死霊術を実践する宗教団体「影の教会」の女性高司祭。死霊術師だが死者の魂は光あるところに旅立つべきとの考えを持つ。
降霊術は母なる地球ガイアと、それに連なる母神たちの力を借りることで行われる。
地球人の魂をネクロテックに接続させるためLostに協力を求められ苦悩するも、覚悟を決めてから自身も死の淵を彷徨うほどに体力と精神を摩耗させながら降霊儀式に尽力する。
ステーションの管理責任者。
自身も不安に押し潰されそうになりながらも、ステーション滞在者の安全を第一に考え彼らが安心して過ごせるように人前では気丈な振る舞いを貫き通す。
飛行隊や海兵隊などを統括する軍部の最高責任者。
一般人の安全を第一としながらも、軍人の命や精神面も気にかける板挟みの立場にある。
海軍小隊のリーダー。生身戦を担当。
ワープホール砲の実験責任者。
事故を起こした責任から精神を壊し自室で自害する。
外なる神陣営
ブラックホールを扉にして異世界に出現した強大な力を持つ謎多き存在。
7つの太陽の世界を故郷とし、数多の世界を渡り滅ぼしてきた。前述の通り、現在は異世界に囚われている。
ある惑星の原始生物の遺伝子を操作し外なる神が創り出した奴隷種族。
黒い不定形。無数の眼、単眼、牙、サソリの尾など様々な器官を作り出し常に肉体を変化させ続けている。頑強な肉体を持つ種族だが高圧電流に弱く、絶対零度に近い低温でも活動が停止してしまう。
Lostとの戦争で母星を失うが、別の惑星に住み着き高い繁殖力で数を回復させた。
ショゴスが使役する巨大クマムシ。
ペットに近い愛情を持っているようで傷付けられると怒るショゴスもいる。
外なる神の配下として名が挙げられる種族たち。
このうちミ=ゴはシリーズ続巻に登場し、究極のロボットをかけて争うことになる。
追記・修正お願いします。
- クトゥルフ×ロボ……デモベかな? -- 名無しさん (2026-07-15 09:39:26)
- クトゥルー×巨大ロボットといえば「秘神黙示ネクロノーム」……確か「クトゥルフテック」がこんな感じじゃなかったか。 -- 名無しさん (2026-07-15 20:12:21)
最終更新:2026年07月15日 20:12