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ガブリエル(とある魔術の禁書目録)

登録日:2026/07/24 Fri 10:23:13
更新日:2026/08/01 Sat 18:46:14
所要時間:約 4 分で読めます




水の象徴にして青を司り

月の守護者にして後方を加護する者

———その名は『神の力』

常に神の左手に侍る双翼の大天使


▷目次

【概要】



とある魔術の禁書目録に登場するキャラクターであり、初出は旧約4巻。
初登場した時の偽名をそのまま呼んで、ミーシャ=クロイツェフとも呼称される。
元ネタは当然だがガブリエル(天使)。また不完全な属性の揺らぎでミカエル(天使)も多少混ざっている。

天使らしく慈悲深い存在……と言ったものではなく、むしろこれみたいなもん。
基本的に天使とは別次元に生息する超エネルギー生命体であり、神のプログラムに従って行動するロボットに近い存在と言われる。
混線などで暴走して命令を受け付けなくなった天使は『悪魔』と言われるが、これは暴走しているだけで別に邪悪になったとかではない。

意志はないが、自分の現状を改善するために問題解決のための自律行動は出来る。
だが、その思考回路において、周囲の事を全く考慮しない。

  • 天界に帰るために、自分を呼び出した存在を見付けだそうとする→犯人を特定地球の半分を焦土にする術式で抹殺しようとする
  • 属性の揺らぎも直って元の大天使に戻る→帰還するために、北極圏の氷を極短時間で溶かして、自分の力の増幅のために吸収しようとする

人に憑依して偽装した時はその人間がする思考や台詞を真似て対話が出来るが、その本性を露わにすると思考は人間とは別物である事が嫌になる程分かり、対話など不可能になる。
人に憑依した時はその人の外見そのままだが、実体は、装束と肌に区分が無く一体化した、2m近い精巧なマネキンのような女性体。
上述したように対話は不可能なので、現れたら殺す気で戦うべき敵として扱われる。

なお、人間憑依時、実体時どちらも不完全な顕現であり、本来の出力にはこれでも全然足りていなかったりする。

【動向】



4巻において、上条当麻の父親が偶然発動させてしまった御使堕し(エンゼルフォール)により人間に憑依。
世界に降り立った後は犯人を捜すために、憑依した人間の肩書を名乗り、上条や土御門達に協力する事となる。

偽名がバレた上に、犯人を見付けた後は地球の半分ごと滅ぼすために、全力で足止めする神裂火織との死闘に入った。
土御門元春が儀式場となった上条の実家を、家ごと*1遠距離砲撃により消滅させた事で御使堕し(エンゼルフォール)もキャンセルされて、天界に帰還した。なお、真意を話さなかったせいで止めようとした上条は土御門の手でボコボコにされて病院送りにされた、ひでぇ

続いては21巻、右方のフィアンマの術式により世界に降り立った。
学園都市の軍勢に押されるロシア側への救援のためだとフィアンマは表向きは言ったが、その目的は自分の目的を邪魔されないための障害の排除であった。

フィアンマの命令通りに学園都市やロシアの軍を排除していたが、イギリスと、それに加担したフランスのトップ集団と交戦。
本気を出した相手達を軽くあしらうが、フィアンマが居る飛行要塞のベツヘレムの星を狙った地対空ミサイル100発の迎撃のために戦地から離脱する。

ベツヘレムの星は、半径数十kmの大きさの上に自己再生能力まであるので、本来なら守らなくても問題は無い。
のだが、機械的判断しかできないガブリエルは命令に忠実に従ってしまった。
運悪く地対空ミサイルが、ベツヘレムの星を移動中の上条達に当たりかけたので、ガブリエルが来なかったら上条とサーシャは爆死していたりするので、ファインプレーだったりする。

なお、そこで上条を認識。幻想殺しを見た瞬間に、脅威度を引き上げたガブリエルがベツヘレムの星ごと殺しにかかった。
自分の力の引き出し方を知り、日本から飛んできた風斬氷華が横槍を入れた事で、風斬と交戦。
戦闘中に、離れた場所の一方通行の抱える、フィアンマの目的に必要な羊皮紙を感知した結果、一方通行を巻き込んで戦闘を続けた。

このままでも学園都市の能力者や、人工天使に勝てるとフィアンマは思っていたが、

  • 後方のアックアがガブリエルの力を強引に吸収して、力を半減させる。
  • 上条当麻がベツヘレムの星にある儀式場を幻想殺しで破壊する事により、ガブリエルの存在根幹の不安定化をさせる。

更に奮闘する二人相手に体の維持ができないほど追い込まれて爆発して木っ端微塵。
数百km四方が灰になる閃光を、一方通行が風斬の力をベクトル操作で整える事により封鎖して、300m範囲まで縮小化して事なきを得た。

そして22巻。フィアンマが倒された後で再生。
属性のゆらぎも収まり、純粋な意味での大天使に戻った後に、天界に帰還するために行動する。
一度その行動を阻害された事で、更なる即物的な力の増量を求めて、特別な記号や象徴を含む氷を吸収する行動をした。
北極圏の氷とラインを繋ぐ事により、北極海の氷を全て溶かして吸収し始めようとする。

超高速で溶かされた氷は大規模な津波、または更に極端に進行したら巨大な水蒸気爆発を引き起こす危険を持つ。
さらに、フィアンマが召喚したガブリエルは器が不完全であり、本来の力を取り戻そうとすると体その物が爆発する危険まであった。入るはずがない量まで風船に水を入れるような物。
だが、そこで落下先を操作していた上条当麻によりベツレヘムの星がガブリエルに直撃。
そこから幻想殺しにより天界に強制帰還させられた。

そこから長らく出番は無かったのだが、新約21巻でアレイスターとマグレガー=メイザースの戦いにおいて召喚された。
出番は微々たるものだったが

【能力】



能力の種が分かれば攻略法が分かる敵ではなく、純粋にあらゆるステータスが高いタイプ。

天使を構成するエネルギーである天使の力(テレズマ)を自在に使える。
基本的に天使は十字教由来の術式を扱う者に対しては完全無敵であり、それを越えて来た者に対しても超常の力で対抗してくる。


人間憑依時でも、正確に1/100秒単位で時間差を付けて翼の三連撃が出来て、
天使としての実体時には、二方向からの超音速の斬撃をそれぞれ両手で受け止めたり、飛翔した音がした瞬間には既に上空1000mに居るという高速飛行は序の口。

物質化した天使の力である故に、あらゆる攻撃に対して絶対的な防御力を持つ。
自分の翼と相殺する、紫電の翼を束ねた一撃を直撃させられても被害は軽微であり、人間ではないので決まりきった急所なども存在しない。

更に、後述したように水を吸収して損失分を補填できるなど、継戦能力にも長ける。

水翼、氷翼とも呼称される。水晶のようでもあり孔雀のようでもある翼。
長い物なら100m以上、短い物なら数十cm、大小無数のそれが100本近く背中から生えている。

羽の尾から羽の先まで、余さず天使の力が通ったそれは、一撃で山を根こそぎ吹き飛ばし地を抉って谷にする、天罰その物。
砂浜で放てばクレーター状に抉れて湾が出来上がる。
これを音より速く、戦車の砲弾を易々と打ち落とせる速度で振るって来る。

この翼は自壊させる事により、数千を超える刃の破片にして範囲攻撃もできて、僅か17本が砂浜に落ちただけで、砂漠の砂嵐のように辺り一面が視界を覆う量の砂の壁が発生する。

一本一翼を別々の生き物のように操作して、あらゆる角度、方向、速度、時間差による攻撃を可能とする。
破壊したとしても、瞬時に再生させられるので翼を攻撃してもじり貧になるだけだったりする。

また触れずとも、振るった空圧だけで見えない斬撃になる。
明らかに絶対に届かない場所から翼が振られた瞬間、数km以上は離れた学園都市の爆撃機の全長80mが縦に完全に真っ二つになる。
中に乗っていた御坂美琴は危うく墜落死しかけた。

氷の剣を虚空から生み出してそれで攻撃もできる。おそらく翼より更に威力が高い。

  • 天体制御(アストロインハンド)
天文単位で地球と太陽、月や他惑星すら操る事ができる術式。
本編では自身や他者の属性強化や、別の術式の発動のために、瞬間的に夜に変えるために使われたが、
地球は地軸を10度ズラしただけでも地球上の動植物の大半を絶滅させられるし、自転を止めれば世界を滅亡させられる。
これを思考だけで発動できるので、つまりは好きな時、好きな場所で思い望んだだけで地球を破壊できる凶悪さを持つ。

  • 一掃
あるいは神戮とも呼ばれる術式。かつてソドムとゴモラの都市を滅ぼしたのと同一の物らしい。
月を中心に、水平線の果てに消える程の超巨大な魔法陣を作成、そこから火矢の豪雨を放つ。
感覚的には数十億発のミサイルの雨を降らせるのと同じ事であり、地球の半分丸ごと焦土にできる。
これだと30分かかるが、範囲の再設定により時間の短縮と連発が可能。

この場合だと半径2kmに数千万発を落とせて、30秒間隔で連射ができる。
自分の翼と同質の一撃であるので、ガブリエルも範囲内だから当然くらうのだが全く問題にならない。

  • 情報の送受信
相手の懐に仕舞っている羊皮紙の魔術記号を知覚して、入手する事や、伝令の御使いとして情報を届ける力を戦闘に適用。
神の伝令と称される天使の能力。

勘や予兆といった情報を偽装・加工して、敵に対し好きな方向、距離、タイミングで受信させる能力。
『翼から得られる予兆の取得速度』だけでも速く遅く、変更されてしまうので、ガブリエルの攻撃に見てから対処するしかなくなる。
先手は取れず、先読みしようすると裏目に出てしまうので、達人としての戦闘勘よりも、超人としての身体能力が必要。

これだけでも大概だが、前述したように翼その物を生き物のように動かして攻撃してくるのが更に迎え撃つ難度を跳ね上げてくる。

  • 吸収
自身の中心km単位の四方にある雪、氷、水などを引き寄せ取り込み、自身の属性強化を行える。
またラインを形成する事により更に遠く離れた場所から力を供給できる。
さらに言うならば顕現するだけで四大属性のうちの「水」がすべて持っていかれるため、多くの魔術が封殺されるのも厄介。

  • 起爆
本質は膨大な力の塊なので、体を維持できないぐらい追い込むと莫大な量のエネルギーに戻る。
つまり、爆弾よろしく爆発する。

そうなると全てを呑み込む、純白の閃光がドーム状に炸裂。数百km四方を灰にする。
しかも天使の力の爆発なので、奇妙な副産物が生じる可能性や、文字通りの不毛の地になってもおかしくない現象まで発生する可能性がある。

  • 再生
体が木っ端微塵になっても、数時間もすれば再生して元に戻る。
水に向かって拳を振り下ろしてもはじけ飛ぶだけで、本質が傷ついたわけではないのと同じ理由による。

上述の起爆も合わせれば、戦って追い詰めれば爆発するのに、こいつだけ元に戻るというクソゲーをやらされる羽目になる。

【余談】


インフレが起こる度に、定期的に上位陣の退場や弱体化が起こる作品であるのに、
序盤に出たというのに作品内の上位格にまだ位置しているという珍しい存在であったりする。

前述のとおり元ネタはキリスト教の天使ガブリエル……なのだが
  • 彼女の名乗る「ミーシャ」は本来別の天使「ミカエル」の愛称である
  • ガブリエルが本来持たない火の属性を持つ
  • 作中で再三「歪められている」「本来の力を発揮できていない」と明言されていること
  • 神の右席の発言から、同じく四大天使であるウリエルとラファエルの属性に至っては真逆となっている……
  • というか見た目が「緋色の」「卑猥な格好の」「女」である
あたりから、正確な出典は「魔術師アレイスター・クロウリーにより曲解された*2」ガブリエルであるといえる。


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最終更新:2026年08月01日 18:46

*1 半端に壊すと別の大魔術が発動してしまうため

*2 史実におけるアレイスター・クロウリーの作成した魔術宗教セレマの属性配置と一致する、ガブリエルと同様の西・後・水に対応するのが「緋色の女」あるいは「ババロン」であることetc……