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光年(距離)

登録日2026/08/22 Sat 01:32:07
更新日:2026/08/22 Sat 07:44:17NEW!
所要時間:約 4 分(光が7200万km進む)で読めます





タケシさんに ちょうせんなんて 10,000こうねん はやいんだよ!

しまった! 10,000こうねんは…… …… じかん じゃない! …… ……きょり だ!」


光年(こうねん)」とは、主に天文学で使われる長さ・距離の非SI単位。


概要

文字通り、ザックリ言えば「が一間に進む長さ」を1とする単位。
正確には、光などの電磁波が真空中で1ユリウス年(=365.25日)掛けて進む距離のこと。
宇宙を語る際には外すことができないほど著名な単位である。英語ではライトイヤー(light-year、記号ly)。

他の単位で表すと

= 9,460,730,472,580.8km(約9兆4600億kmと表されることが多い)
= 約6万3,241天文単位(太陽と地球の距離、約1億5000万km)、すなわち太陽と地球を1年で3万1620往復できる。

となる。
なお現在観測可能な宇宙は約930億光年であるが、さらに宇宙の大きさが有限と仮定した場合の実際の直径は 7兆光年を優に超える。さらに上位の単位パーセクも存在し、約3.26光年(約30兆8000億km)となっている。

太陽の重力が及ぶ限界地はオールトの雲と呼ばれる地帯で、約1.6光年(0.5パーセク)先に広がっているとされている。
太陽系に最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリは4.246光年先にある。*1
天の川銀河の直径は約10万光年とされる。

距離の単位であるが、「年」が付くため、冒頭のセリフにもあるようによく時間だと勘違いされる
日本の楽曲では「光年」を時間の意味で使っている楽曲が散見されるが、その勘違いをネタとして用いるケースもある(『ドキドキ!プリキュア』のED「この空の向こう」の歌詞等)。

どれほど途方もない距離なのか

上にも書いたように1光年だけでも本当に途方もない距離である。
まず光の速さかいかにヤバいかをおさらいしよう。真空下の光の速度は宇宙の絶対的な上限であり、秒速約30万km(厳密には29万9792.458km)、1秒で地球7周半分と極めて早く、この領域に到達するには無限大のエネルギーが必要とされている。
音の速さなんかとは比較にならないほどの速さで、マッハで表すと約881742.5である。
日常での分かりやすい例は稲妻が走った後にゴロゴロ音が聞こえてくる現象だろう。
また年以外の他の時間の単位に換算すると以下の通り

1光週:1813144785984000 m(約1813億km)
1光日:25902068371200 m(約259億km)
1光時:1079252848800 m(約10億8000万km)
1光分:17987547480 m(約1800万km)
1光秒:299792458 m

現在人類が作り出したもので最も遠くを飛んでいるのはボイジャー1号(1977年9月5日打ち上げ)だが、その時速は最速で61500kmで、音速の約50倍。現在は約256億キロあたりを飛んでおり、2026年11月18日には光が1日かけて進む距離に達する予定である。人類は約49年2ヶ月かけてようやく1日の領域に到達できたのだ。このペースで飛び続けたと仮定して1週間の距離に達するのは2320年代であり、さらに光年に達するには約1万7940年必要とする。
地球を仮に1cmまで縮めたとしても、約7400kmに相当し、東京からオーストラリアくらいまでの距離に当たる(オールトの雲までは1万2000kmで南極大陸に到達し、プロキシマ・ケンタウリまでは約3万1420km)。

ちなみに、どこでもドアの限界距離は10光年先。結構遠いところまでカバー出来るようである。

太陽系の惑星等を何往復できるか

※太陽からの平均距離で換算
名称 往復数
水星 約8万1684
金星 約4万3714
地球 約3万1620
火星 約2万802
木星 約6077
土星 約3315
天王星 約1647
海王星 約1047
冥王星 約801
エリス 約465
セドナ*2 約59
2012_DR30*3 約21

遠くの天体は昔の姿

太陽と地球の平均距離は約1億4960万kmなので、単純計算で約500秒、すなわち太陽の光は約8分20秒で地球に届く。よって我々が見ている太陽は8分20秒前の姿である。最も外側の惑星海王星にも約4時間10分で届く。
すなわちこれを拡大していくと、1万光年先にある天体の光は1万年かけて地球に届くので、我々はその天体の1万年前の姿を見ていることになる。それだけ昔の光を見ているので、その星が仮に消えてなくなっていても分からないかもしれない。
宇宙が誕生したのは138億年前なので、138億光年先より遠いところを見ようとしても、そこには天体はおろか宇宙そのものがなかったのわけなので、なにも見えるはずはない。そのような意味では、どの方向を見ても、138億光年の距離が「宇宙の果て」だと言えよう。

主な恒星・銀河の距離・直径

☆は全天21の1等星
名称 距離(光年)
プロキシマ・ケンタウリ 4.246
ケンタウルス座α星☆ 4.37
シリウス☆ 8.6
白鳥座61番星 11.1
プロキオン☆ 11.4
アルタイル☆ 16.73
ベガ☆ 25
フォマルハウト☆ 25.13
ポルックス☆ 33.8
アルクトゥルス☆ 36.8
カペラ☆ 42.92
アルデバラン☆ 67
レグルス☆ 77
アルコル 81.7
アケルナル☆ 140
スピカ☆ 261
みなみじゅうじ座β星☆ 280
カノープス☆ 310
アクルックス☆ 320
ケンタウルス座β星☆ 390
プレアデス星団 444
べテルギウス☆ 530
アンタレス☆ 550
リゲル☆ 864
デネブ☆ 1400
たて座UY星 5100
かに星雲 6233
砂時計星雲 8000
天の川銀河の直径 10万
大マゼラン銀河 16万
小マゼラン銀河 20万
アンドロメダ銀河 254万
車輪銀河 5億
ラニアケア超銀河団の直径 5億2000万
エアレンデル 129億
ハップル距離 138億
観測可能な宇宙の直径 930億

追記・修正は1光年先に到達してからお願いします

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最終更新:2026年08月22日 07:44

*1 恒星と言っても赤色矮星であり、直径は木星の1.5倍程度で、質量は太陽の8分の1程度である

*2 2003年に発見された小惑星で、将来的に準惑星(冥王星型天体)に分類される可能性がある太陽系外縁天体の一つ。平均距離は冥王星の10倍を優に超える。公転周期は脅威の約1万2281年で、冥王星49周半分

*3 2012年に発見された極めて遠くを回る小惑星。当時は最も軌道長半径と遠日点距離が大きい小惑星だった。公転周期は驚天動地の約5万5000年である。現在では抜かれている可能性が高い