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新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ

登録日:2026/07/25 Sat 22:57:53
更新日:2026/07/28 Tue 00:00:14
所要時間:約 13 分で読めます




今、しいき始める!!

『新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ』は、TCGデュエル・マスターズ』を原作としたテレビアニメの3作目。
「おはスタ」内で2006年4月から2007年3月まで放送された。

別冊コロコロコミックでも松本しげのぶによる漫画版が2006年4月号から2007年2月号まで連載された。

概要


対応エキスパンション・シリーズは「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ)」、全24話。

おはスタ内の1コーナーとして、月〜金に分割されて5分ずつ、かつティーチング番組である「パコネコのデュエル・マスターズ道」と交互に隔週で放送された。
放送枠は引き継いでいるものの、これまでの世界観から登場人物・設定は完全に一新されており、完全なアニメオリジナルの作品となっている。

完全オリジナル展開となった理由は明言されていないが、当時デュエマの販売会社であるタカラが別の玩具会社であるトミーと合併しタカラトミーとなった事で、キャラクター等の権利関係に混乱が生じた事で調整期間として本作が制作される事になったことが考えられる。
また、当時原作漫画たる『デュエル・マスターズ(漫画)』が連載6年目、アニメ『デュエル・マスターズ チャージ』も前作含めると3年近く放送しており、当時の子供向けコンテンツとしては異例の長期化となっていた事で新主人公の投入による新規層の取り込みが図られた物と思われる。
事実、主人公たる夢実テルは当時のコロコロ誌上でも「中々自分を押し出せない内気なデュエリスト」と称されており、初心者でも彼と同じように成長していける事を売りにしていたと思われる。

アニメ側の原作ストックも尽きかけており*1、一度勝舞の物語に休止期間を設ける事で体制を立て直す事になったとも考えられる*2

当時からソフト化等はされておらず、キッズステーション内で30分枠に編集されての再放送くらいでしか内容を確認する方法が無く、版権の都合故か『ゼロ』二作品と共に配信サービスからもスルーされる状況が続いていた。
不死鳥編自体の不振や勝舞復活からの売上盛り返しもあり、再評価どころか概要の把握すらままならない状況が続いていた。
一応スタッフも忘れていないというアピールをしたかったのかデュエル・マスターズ(2017)のとあるアイキャッチで登場人物が描かれる等のサプライズも行われた。
ところが、デュエマ25周年の節目となる2026年に入り、三作品共に配信サービスでの取り扱いが開始。
満を持してデュエマTVシリーズ全ての視聴環境が整ったのだった。


あらすじ


近未来の日本では気軽にデュエルを楽しめるVRゲーム「デュエル・フラッシュ」が大流行していた。
ニュータウンに引っ越してきたばかりの夢実テルはひょんなことから廃れた筈の「デュエル・マスターズ」のカードを手に入れる。
それを契機に、謎の組織「ネスト」の刺客や、謎の少年ハヤテの襲撃を受けるように。
逃れられない運命が、テルに迫っていく。

登場人物


主要人物

夢実テル(ゆめみ てる)

CV:尾崎未來
本作の主人公。ニュータウンに引っ越して来たばかりの小学3年生。
レイのデュエルに居合わせた際に《超神星マーズ・ディザスター》のカードを拾った事で、アークを巡る陰謀に巻き込まれていく。
クリーチャーを友達と呼び、傷つく事を極端に嫌う・切り札を引けなかった事で「裏切られた」と感じデュエルを辞めようとする等年相応に内気な性格だったが、デュエルを通じて次第に前向きな明るい性格に変わっていく。

使用デッキは父のお下がりのカードで組み上げた【火単ティラノ・ドレイク】。
切り札は友達と呼ぶ《超神星マーズ・ディザスター》及び《ティラノ・リンク・ノヴァ》《キラ・ゼクス・ドラグーン》そして勝舞から貰った《超竜騎神ボルガウルジャック》。
終盤ではボルガウルジャックのスペックを最大限に発揮する為か《九龍騎神ドラン・ギレオス》等を投入した【闇火ティラノ・ドレイク】へと変化していた。

夢実ココロ(ゆめみ こころ)

CV:豊嶋真千子
テルの双子の姉。
性格はテルとは対照的に明るくて気が強い。テルによく「世界一のおせっかい焼き」と言われるほどに世話焼きな性格で気丈だが、それは姉としてしっかりしなければという気負いから。

使用デッキは【光自然アーク・セラフィム】。
中々クリーチャーを実体化させる事が出来なかったが、最後の最後で《霊騎ラーゼ・ミケランジェ》を実体化させることに成功した。
最終決戦ではテルに《超神星ビッグバン・アナスタシス》を貸し与える。

紅騎チシオ(あかき ちしお)

CV:陶山章央
ココロたちの同級生。
熱血漢で天然ボケであり「申し訳ない!」が持ちネタ。
友情に厚いものの初期の他人を寄せ付けようとしなかったテルには邪険に扱われる事が多かった。
デュエルを好きな気持ちは誰にも負けず、デュエル・フラッシュで学校内で998連勝する程の腕前を持つが、次第に負けが込むようになっていき、終いにはフラッシュ初心者である陽花にすら負ける程に低迷するも、テルとのデュエルを通じ自分を見つめ直した。

使用デッキは博士から貰ったカードで組んだ【光水グレートメカオー】。
切り札は《無敵巨兵オメガブラックZ》《仮面鉄人ブリキオン》《無敵巨兵ゴーマッハV》。
最終決戦ではテルに《アクア・サーファー》を貸した。

パコ

CV:松井菜桜子
ココロたちの同級生、本名は瞬王波子(しゅんのう なみこ)。
好奇心旺盛で知りたがりであり、「でもでも」が口癖。
存在のみとはいえ、かつてカードでのデュエルが行われいた事を知っていたりとかなり博識。
彼女の発案でレイの事を知り、チシオとパコ自身がアークを巡る戦いに巻き込まれる事になった。
友達を気遣う優しいところもあり、相棒であるパコネコが消滅したと思われた際には完全に意気消沈してしまった程。

使用デッキは【火自然ドリーム・メイト】。
切り札はパコから進化する《伝説のサンテ・ガト・デ・パコ》。
最終決戦ではテルに《ビックリ・イリュージョン》を与えた。

パコネコ

CV:山口勝平
パコのペットのネコ。
他の登場人物に通じているかは不明だが普通に言葉を話している。
中盤でアークの放つ闇に巻き込まれてしまい石化してしまうも、意識のみがカード化し《囚われのパコネコ》と化してしまう。
本放送時は本編と交互に隔週で放送されていた『パコネコのデュエル・マスターズ道』の司会も担当していた。

九守レイ(くかみ れい)

CV:渡辺明乃
中学3年生。
テルにデュエル・フラッシュ内でデュエルを仕掛け、アークを光らせられる者か選別しようとした。
幼い頃に両親が行方不明になっており、手に入れたアークを光らせる事が両親を探す手がかりと知るも、自分は一度しかアークを光らせられなかった為、テルのような人物を探していたのだった。
デュエルの腕はかなりの物で、テル達にカードのデュエルについて教えている。
エビフライが好物で事あるごとに食べようとしている。

使用デッキは【光単ガーディアン】。
切り札は《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》。
前髪や服装のデザインが似ている事や「主人公よりもやや年上のお姉さん」というポジション、登場初期は主人公に秘密を隠していたという点から後の『Duel Masters LOST』の九十九矢ワユミを思わせる。

九守元司郎(くかみ けんしろう)

CV:大竹宏
レイの祖父でテル達からは「博士」と呼ばれている。
アークを含む数々の文献を研究しており、行方不明の九守夫妻を見つける手段がアークにあることを知り、レイやテル達に協力する。
多数のデュエマのカードを所有しており、幾つかをテル達に与えている。

遠射ハヤテ(とおい はやて)

CV:野島裕史
テルにデュエルをやめるよう警告しつつ執拗につけ狙う謎の少年。
口数は少なく、忍者のように神出鬼没であり、アークの謎を知っている。
チカゲとはアークを巡り対立しており、開かせまいとしているが…?
{大体この辺りの二号ライダーを思い浮かべてくれればキャラは掴みやすい。}

使用デッキは【闇単デーモン・コマンド】で切り札は《悪魔神デスモナーク》。
後にデスモナークと相性のいい《封魔の戦慄ジュマゾール》を加え、デッキもグランド・デビルとの混成となる。
最終決戦ではテルに《ペインシュート・ドラグーン》を託した。

ネスト

アークの中に秘められた力を狙う謎の組織。
そのアジトにはボス(CV:村井かずさ)と呼ばれる石化した女性が鎮座しており、彼女の言葉に従いアークを光らせる方法を模索している。
+ その正体
レイの両親は考古学者であり、かつてアークを発掘したもののその力によって石化し意識も何処かへ飛ばされてしまっていた。
このアークの研究にスポンサーとして協力していたチームこそが、ネストの前身となる組織であり、九守夫妻を犠牲にしてしまった負い目を感じ救出する方法を模索していたのだった。
幼いレイにアークを与えたのもオウルであり、謎の組織を装っていたのも「お互いに正体を知っていては馴れ合いのデュエルとなりアークを光らせるに足るデュエルが出来ない」という危惧に基づくものだった。
完全に石化したボスもアークが開くと共に崩壊、入れ替わるようにレイの両親やパコネコも復活しており、ボスの正体もレイの母:九守サチコ(CV:夏樹リオ)だった事が伺える。

  • ホーク
CV:二又一成
物腰の穏やかな紳士で、「ネスト」のリーダー格。
嘴の付いたマスクで目元を隠し、靴底に仕込んだジェットで空を飛ぶことが出来る。

漫画版では打ち切りの影響なのか彼がラスボスとなっていた。

使用デッキは【闇単ティラノ・ドレイク】。
切り札は《ソウルバイス・ドラグーン》《覇龍凰ドルザバードドルザバードのみCGモデルを用意して貰えなかった

  • スワン
CV:半場友恵
言動、口調、デュエル、全てがエレガントな女性。外へ出る時は常に数人のメイドを従え、どんな路地にもリムジンで乗り付ける程。
白鳥の模型が上部に付いた仮面を着用。

  • オウル
CV:宗矢樹頼
ゴーグルのような仮面を付けた紳士。
ネストの中でも年長者であり、ホークに次ぐまとめ役。
いち早くアークの秘密に気づいており、アークを光らせる為の作戦を次々に繰り出す。

漫画版でも登場しているが、自らのお眼鏡にかなわなかったココロに鼻くそをプレゼントしたりと紳士デュエリストとは名ばかりの人物。

  • テンクロウ
CV:小形満
筋骨隆々の見た目通り、パワーあふれるデュエリスト。ジンクロウとコンビでいる事が多い。
配下共々デュエルの腕は弱いが、物語後半は後が無い事もあってか意外な強さを見せる。

  • ジンクロウ
CV:結城比呂
テンクロウとよく行動を共にしており、彼をからかって遊んでいる。
マスクの下の素顔は超美形らしい。

  • チカゲ
CV:???
デュエルの腕とアークへの知識を買われてネストに入った少女。
くノ一のような風貌が特徴。
常に真意を隠して行動しており、他のメンバーからは煙たがられている。
ハヤテとは因縁があるようで、事あるごとにデュエルしているが…?

その他登場人物

  • 夢実大(ゆめみ だい)
CV:鈴木琢磨
ココロとテルの父親。
デュエマの遊び方をテルとココロに教えたり、テルが悩んだ時は優しく諭したりと良き父親。

  • 夢実陽花(ゆめみ ようか)
CV:村井かずさ
ココロとテルの母親。
お菓子作りなど料理が得意。

  • 鬼怒川先生
CV:半場友恵
ココロのクラスの担任教師。
優しい女性。

  • 湯布院先生
CV:小形満
テルのクラスの担任教師。
体育教師らしく筋骨隆々の姿をしている。
内気なテルを事あるごとに気にかけている

  • カスミ
CV:三瓶由布子
レイのクラスメイト。
共に自転車通学するなど仲がいいが、レイ本人がしょっちゅうテル達と行動する為最近はあまり遊べていない。
+ 彼女が姿を消した直後、チカゲが現れる事が多いが…?
声質や髪型で気づいていた人も多いかもしれないがその正体はチカゲ
アークに接近する為にクラスメイトとして彼女に近づいていたのだった。

その正体は「守護竜」の力を解放しようとした一族の末裔。
ハヤテは同じ里の出身であり、守護竜をアークに封印したまま守護する一族の末裔である。

終盤でアークが完全に開放された事で本性を表し、アークに封印されていた「守護竜」の力を自らの切り札に宿す。
ダークロードっぽい異形の姿へと変貌し、世界を滅ぼさんとするもテルとの再戦に敗北。
守護竜がテルの肉体に宿った事で彼の望みにより守護竜は再び封印されたのだった。

使用デッキはグランド・デビルとドラゴンの混成デッキ。
光水闇のコントロール寄りのデッキとなっている。
切り札はデュエマ屈指のカスレアとして有名な《超神星ブラックホール・サナトス》。


  • ゴブリン
CV:麻生智久
ゲスト出演した勝舞編の人物。
ハヤテとの2回目のデュエルに負け落ち込んでいたテルと出会い、彼を神殿まで招き、《ボルシャック・ドラゴン》のカードを渡し、その背景に描かれていた勝舞を彼と引き合わせた。

  • 切札勝舞
CV:小林由美子
当時は漫画版で主人公を務めていた、言わずと知れた初代主人公。
ゴブリンに呼び出されテルと出会い、彼とデュエルした後自らのカードを託した。
使用デッキは当時発売されたばかりのDMC-33 「エッジ・オブ・ドラゴンデッキ」で、切り札は《超竜バジュラズテラ》。
余談だが、商業的には不振だったフラッシュ期だったが、構築済みデッキの完成度はこのデッキ及びテルのデッキをイメージしたDMC-32 「マーズ・フラッシュデッキ」を期に大幅に上がった。

詳しい時系列は不明だが、服装が『チャージ』後半及び『FE』で着ていた赤色のシャツであること、勝舞がボルガウルジャックをT(トト)戦後以降は使用していない事から、漫画版でエジプトでの戦いを終え帰国した後、ゴブリンに呼び出されてテルにボルガウルジャックを託した…と考えられなくもない。

用語


  • ニュータウン
夢実一家が引っ越して来た街。
近未来の時代設定ではあるが、レイたちが住む家の付近は古風な建築物が目立つ。
本編では町の名前は呼ばれておらず、公式サイト内の「これまでのストーリー」より引用。

  • デュエル・フラッシュ
近未来の日本で流行しているVRゲーム。
デュエマに登場するクリーチャーを直接操作し、相手のクリーチャーに攻撃を当てて勝利するアクションゲームに近い内容となっている。
対戦プレイの他にもクリーチャーの解説を見る機能もあり、テルは当初はこちらの機能のみを使っていた。
専用のゴーグルを装着する事でプレイする。

  • デュエル・マスターズ
言わずと知れた大人気TCGだが、本作の時代ではとっくに廃れておりカードでのデュエルはめっきり行われなくなっている。
カード自体は残っているようで、大もテル達に多数のカードを渡していた。
忘れ去られた事については、公式サイト内の解説では「カードの持つ『力』に秘密があるらしい」とされており、事実一部のデュエリストは自らの操るクリーチャーを実体化させる事ができたが、結局本編では詳しい事情は描かれなかった。
単に勝舞編で日常茶飯事だったクリーチャーが実体化するデュエルが危険過ぎてより安全なフラッシュに客を取られただけかもしれないが
最終回では再び流行の兆しを見せており、テル達を含む多数の子供たちがデュエルを楽しんでいた。

  • デッキケース
元司郎がテル達に渡したデッキケース。
デュエル・フラッシュ用ゴーグルと連動させる事が可能で、デッキを格納する事でフラッシュのVR空間でカードによるデュエルを行えるようになる。
当初はアニメ前作で勝舞たちが使用した物の同型だったが、後半からは丸型で正面のボタンを押す事で蓋が収納されデッキが飛び出す物へと変更された。

  • アーク
正式名称は「マスターズ・アーク」。
レイが所有するペンダント。
蒼色の宝石だが、テル達のデュエルに反応して光輝き、エネルギーを蓄える。
光ってる際には内部にある、デュエマのカード裏面のドラゴンを抽象化したような龍が浮かび上がる。
その内部には世界を滅ぼす程の力を秘めた「守護竜」が封印されているようだが…?

追記・修正して!僕のマーズ・ディザスター!

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最終更新:2026年07月28日 00:00

*1 当時最新だったDM-17のカードが『漫画無印』終盤に当たる『チャージ』終盤で販促されており、『FE』側ではエジプト編序盤での販促になった為、そのまま放送を続けていれば原作ストックが10話弱しか溜まっていない

*2 最終的に『ゼロ デュエル・マスターズ』『デュエル・マスターズ ゼロ』の二作品にて勝舞は主人公に復帰したものの、更に一年のアニオリ期間を挟み『FE』をベースにしているもののアニオリ要素多めの『デュエル・マスターズ クロス』として再スタートする事となった