悪魔神デスモナーク

登録日:2015/06/24 Wed 23:18:44
更新日:2024/07/21 Sun 11:02:55
所要時間:約 8 分で読めます





「光の時代は終わり、我ら一族こそがこの世に永遠をもたらすのだ!」

*1


悪魔神デスモナーク》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-19「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ) 第1弾」にて初収録。レアリティはスーパーレア。
DMC-55「コロコロ・レジェンド・7」、DMX-19「スーパーレア100%パック」などでも再録を果たしている。

不死鳥編になってついに姿を現した、『モナーク』の名を持つ悪魔。
その肩書が表すように、現在見ても強烈なリアニメイト能力を持つ。


スペック

悪魔神デスモナーク SR 闇文明 (6)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 8000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーが破壊された時、進化ではないデーモン・コマンドをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

デスモナークの魅力は、豪快なリアニメイトにある。

墓地に送られるとpig能力を発動し、非進化のデーモン・コマンドを蘇らせる。
ちなみにリアニメイトするかどうかは任意効果。

言うまでもなく、この豪快なリアニメイトは強烈。

重量級が多いデーモン・コマンドが蘇るというだけで、一気に戦況を変えてしまうと言える。
デーモン・コマンドの性質上、2~3体ほど蘇るだけで十分に能力の元は取れるだろう。

特にデーモン・コマンドは今なおプッシュされる主要種族。
光デーモン・コマンドやデーモン・コマンド・ドラゴンの登場で、リアニメイトの選択範囲は増え続けている。

ただし、墓地からのリアニメイトである点やデーモン・コマンドという種族上、専用デッキの構築が望ましい。

墓地肥しでデーモン・コマンドを送り込んだり、スーサイド的な戦法をする必要があるだろう。
闇文明はその辺の手段は整っているので、そんな難しいことでもない。
特に墓地肥しのデーモン・コマンドは《暗黒導師ブラックルシファー》や《死神明王ガブリエル・XENOM》、《墓標の悪魔龍 グレイブモット》 などの優秀な逸材がいる。

そして、専用デッキを組むならば豪快な能力に見合ったコンボを使いたい。
デスモナークと組み合わせて強烈なコンボを生み出せるクリーチャーは意外にも数多く存在する。
下記ではその一例を紹介するので、参考にしていただきたい。

このデスモナークの弱点としては、破壊以外の除去をされること。

pig持ちの宿命だが、バウンスやマナ送りなどをされたら厳しい面がある。
マナ送りやシールド送りは、回収が容易では無いのでなるべく避けたい。

そう考えると、やはり相手に除去される前に自分で破壊して能力を起動させたいところか。


相性の良いカード

封魔の戦慄ジュマゾール SR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 8000
バトルゾーンと墓地にある自分のグランド・デビルはすべて、種族にデーモン・コマンドを追加する。
このクリーチャーが破壊される時、自分の他のデーモン・コマンド1体をかわりに破壊してもよい。
W・ブレイカー

デスモナークと組み合わせる為に生まれたかのようなクリーチャー。

自分のグランド・デビルが全てデーモン・コマンドと化す。
バトルゾーンだけでは無く、墓地にいるグランド・デビルさえも悪魔化してしまう。

つまりデスモナークを使えば、グランド・デビルもリアニメイトできるようになる。
グランド・デビルは軽量級から重量級まで幅広いので、リアニメイトの選択肢が一気に広まる。
従来のデーモン・コマンドに比べ、墓地肥しなどもしやすいだろう。

ジュマゾールを守るために犠牲になったグランド・デビルも蘇るように設計されているのも注目。

漆黒戦鬼デュランザメス VR 闇文明 (12)
クリーチャー:デーモン・コマンド 12000
G・ゼロ-バトルゾーンにデーモン・コマンドが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーをすべて、自分の墓地から手札に戻す。
T・ブレイカー

踏み倒しが可能かつ強力なサルベージを持つ代償として、コストがかなり重い悪魔。

デスモナークが死んだ時に踏み倒し条件が満たせれば、手札から出せる。
そうすると、墓地に送られたデスモナークを再び回収することができる。

普通に墓地にデュラザンメスが置かれた状態でも似たような動きが行えるところもポイント。

ヒラメキ・プログラム R 水文明 (3)
呪文
自分のサイキックではないクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、その破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまで、カードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。


黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 7000
E・ソウル
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から3枚選び、残りをすべて墓地に置き、その後、選んだ3枚を好きな順序で山札に戻す。
W・ブレイカー

デスモナークはこの二枚とのコンボも考案されている。

ヒラメキをデスモナークに唱え、デスモナークを破壊する。
その時に、ヒラメキの効果でコスト7のエザワを踏み倒すことができる。

ここで、エザワで山札から大量のデーモン・コマンドを墓地に落とせることに気が付くだろう。
つまり、二桁にも上る非進化デーモン・コマンドのリアニメイトも夢では無くなるのだ。
正に漫画のような、悪魔軍団による地獄絵図を形成できる。

ただし、実現してみたいコンボだが難点もある。

まずは、ヒラメキで誤って踏み倒さぬようにコスト7のデーモン・コマンドはデッキに投入できない。
そして当然ではあるが、コンボを使用したら山札がライブラリアウト寸前になるので、早めの決着が必要となる。

しかし難点こそあるものの、発動への準備はそう難しいものでもなかった。
専用デッキを組めば、意外にもコンボを達成しやすかったのだ。

ところが、ヒラメキが殿堂入りとなってしてしまい、残念ながらコンボ発動はかなり難しくなった。


モナークの名を持つ悪魔


デスモナークの魂が闇へと還る時、あまたの邪悪なる魂が現世へと蘇る。

デスモナークの基本的な設定

概要でも述べた通り、DM史上で初めて姿を見せたモナーク。

モナークの名前を持つクリーチャーは、基本セットの時点で『覇王ブラックモナーク』の存在が明かされていた。
ところが、このブラックモナーク、多くのカード化希望を集めながらも背景ストーリー上の存在にとどまっていた。

また、転生編で登場した《骨食怪人ボーンリーパー》においては「ダークモナーク」なるモナークの存在も判明。
こちらもやはりフレーバーテキスト上に留まり、カード化はされなかった。

そのため、初めてカード化した「モナーク」はこのデスモナークである。

フレーバーテキストでは、モナーク家の末弟にあたる人物だとされている。
EXギャラクシー・テルセットの付属DVDによると、三兄弟の末弟であり、転生編以前の時期から既に存在していたとされている。

フレーバーテキストでの台詞によると、光の時代は終わりを告げ、モナーク家の時代が来たことを宣言している。
不死鳥編の時代って旧種族にとっては過酷過ぎて、モナーク一族も笑っていられない気もするが……
EXギャラクシー・テルセットでは、終末魔道大戦で各文明が荒廃したタイミングを好機として表舞台に現れたとのこと。
だが、デスモナークが不死鳥編の世紀末世界において大きな動きをしたとは今のところ語られていない。

イラストをよく見ると、デスモナークの足元には《悪魔神バロム》の姿が確認できる。
さらにバロムだけでは無く、《悪魔神ドルバロム》や《呪縛の剣豪バロスト》などの姿も見える。
そのことから、デスモナークが異常なほど巨大であることが分かる。
ちなみに実際のゲームでは、バロスト以外にはパワーは劣っているのだが……
まぁ、《英霊王スターマン》が《超竜バジュラ》を瞬殺する世界だし。

EXギャラクシー・テルセットの付属DVDでは、背景ストーリーでの能力設定に関しての説明がされている。
右の掌は「魔神掌」と呼ばれており、これに触った物は異次元に放逐されてしまう
デスモナークはどうやら単体で異次元空間に干渉することが可能なようだ……よく異次元から来るDMの特殊種族や覚醒獣が欲しがりそうな掌だ。
腹部は「降魔の水晶」は、浴びた物を灰とする「滅亡の輝き」を放つ。


その他

デスモナークの存在によって、《覇王ブラックモナーク》の種族設定に疑問が生じていた。

《ブラックモナーク》は性別こそ不明だが、少なくともダークロードであることは分かっている。
しかし、モナーク家の末弟であり、つまりは《ブラックモナーク》の弟であるデスモナークはデーモン・コマンドの単種族。
さらに、後に登場したモナーク一族の《死神明王バロム・モナーク》もデーモン・コマンド単独所持だった*2

このことから、当時は一部の熱心なデュエリストによる考察が行われていた。有力とされた説は下記の通り。

  • ブラックモナークが実は「デーモン・コマンド/ダークロード」の二種族持ちだ
  • モナークという名は一族共通の名なのではなく、当代のモナークが死ぬことで別のダークロードかデーモン・コマンドへと継承される
  • そもそもいつからDMのクリーチャーと我々人間の血縁関係が同じだと錯覚していた?

こんな感じの解釈が生まれていた(当たったのは一番最初の仮説である。二番目も後述するように設定自体は同様の物があったが)。

DMX-19版のフレーバーテキストによると「モナーク」は最上級の悪魔のみが名乗ることを許された名前だとされている。
つまり、モナークと言う名は世襲制やら血族の家名やらではなく、単に強い悪魔でさえあれば名乗れる尊称みたいなものであった。
少なくともバロム・モナークは、誕生経緯的にブラックモナークと血縁関係を名乗っていいかは微妙なところなので、「強いから」モナークになれたのだと思われる。

そうなると、デスモナークとブラックモナークは血縁関係が薄い義理の三兄弟関係の可能性もないわけではない。
ただ、容姿には共通する部分が多々見られるので、血縁の可能性も濃い。
だとしたらなんで末弟のデスモナークはダークロードを持っていないんだろう



「Wiki篭り」。それは、最上級の編集者にのみ名乗ることを許されし名前。

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最終更新:2024年07月21日 11:02

*1 画像出典:Twitter イラストレーターhippo氏 2016年10月20日投稿 https://twitter.com/handstandhippo/status/789054081377538048?s=20&t=r7KszDioiOiLLp12tTIpXg ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 こいつは後にブラックモナークの戯れで作られたと判明したが