登録日:2026/09/01 Tue 22:06:01
更新日:2026/09/01 Tue 22:27:31NEW!
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鹿せんべい(鹿煎餅)とは、奈良公園名物の有名な特産品。
【概要】
奈良県奈良市の奈良公園に生息する1300年以上の歴史を持ち天然記念物にも指定されている鹿にあげるせんべいのこと。
1束10枚で、薄い作りになっている。
歴史は意外にも古く、
江戸時代前期の1670年代から販売されていたという記録があり、1791年出版の「大和名所図解」の中でせんべいのようなものを与えている姿が描かれている。
価格は2026年現在は200円。1991〜2019年は150円、1991年以前は100円だった。近年では自販機も登場したが、価格は500円〜1000円と倍以上嵩む。
英語で言うと「
Deer Snack」(意訳:鹿のおやつ)とされることが一般的。
【原材料・味】
米または糠、小麦粉でできており、特に砂糖や塩などは使用されておらず、鹿に優しくできている。
人間でも食べることはできなくはないが、パサパサしている上に衛生上食べない方がよいし、味はお世辞にもおいしくはない。とはいえ修学旅行生ならば好奇心で口にしたことはあるだろう。
人間が食べるせんべいは鹿にとって味が濃すぎるため鹿には絶対に与えないように。
公園のルールでは鹿せんべい以外の食べ物を与えることは禁止されているが、一部の客がお菓子やフライドチキンを与えてしまった事例もある。
なお鹿は本来草食動物であるため、食べ物の割合は草が圧倒的に多く、鹿せんべいはあくまでもおやつ的なポジションである。コロナ禍にて「観光客が減って鹿が飢えている」という話が出回り、餌付けが問題になったこともあるが、これらのことから誤情報だとわかる。
【販売会社】
鹿せんべいを販売できるのは「奈良の鹿愛護会」に承認された数社の企業だけである。
「奈良の鹿愛護会」は証紙を販売しており、公式の鹿せんべいには鹿のマークが入った証紙がせんべいを束ねるように貼られている。この証紙はぶっちゃけ綺麗に剥がすことが難しいが、万が一鹿に食べられても鹿の体に害のないよう、100%パルプ、大豆インクでできている。
奈良県は1913年7月に保護活動の資金確保のため証紙のない鹿せんべいの販売を禁止している。
近年では鹿の生息数が増加傾向にあり、2025年には過去最多の1465頭を記録した。観光客の増加も合わさって需要が増えており、現在5つある製造所ははフル稼働となっていることも少なくなく、後継者不足も指摘されている。
鹿せんべいの証紙(公認の紙帯)の売上は、年間約3,000万〜3,500万円にのぼり、保護活動の資金などに充てられている。数字でいうとだいたい年間約200万束ほど売れているという。
【販売所について】
前述通り近年では自販機も登場したが割高であり、基本的に露天で販売されているものの方が安く買える。
ところでこの販売所について、一部から「鹿は販売所を襲わない」という言説が出回っているが、これは全くのデマである。
実際には油断すると鹿せんべいを持って行かれる事もあり、フンの掃除などで一瞬背を向けた隙に取られた事例もあるという。
観光客が多い連休時期はまだ抑止が効いているが、少ない平日になると特に狙われやすくなる。
さらにベテランのおばちゃん(おじちゃん)店員と新人を見分けられる個体もあり、新人(特に若い店員)だけになった途端に襲撃をかけられて全部持っていかれることも。
対処法としてはシカの前でパンパンと手を鳴らしたり、「口で言って聞かせる」ことで狙ってはいけないと学習させるという。割れて売り物にならなくなったせんべいを与えることもある。
せんべい自体が前述通り保護活動の資金確保の手段であるため、下手に食べ放題にさせると回り回って資金源が断たれてしまいかねない。かといって厳しく追い払いすぎても今度はせんべいを怖がってしまうため、適度に追い払うという持ちつ持たれつの関係が今日も続いている。
【あげるときは】
せんべいを購入する場面を鹿に発見されると、多くはその瞬間から群がってくる。観光客が購入することを見越してその近くでたむろする個体も多いのでまずなるべくその場から離れて広い場所、特に鹿が単独でいる場所に移動すると良い。証紙は鹿が食べても大丈夫なので綺麗に剥がせなくても大丈夫だが、ビニール袋に入れる際はくれぐれも落とさないように注意。誤って鹿が食べてしまうと命を落とす可能性もある。
持ったまま逃げたり高く持ち上げるなどして焦らすなどの意地悪をすると体当たりされたり噛みつかれたりする可能性がある。証紙を剥がすのに手間取っても同様の事態に陥ることもある。奈良公園の鹿の特徴としてお辞儀のような動作が有名だが、これは鹿せんべいを催促するものであるため注意。
場合によっては数頭に包囲されてしまうこともあるが、その場合は割るなりして地面に置き素早くその場から離れよう。
そして無くなった場合は両手をパーにしてもうないことをアピールすると良い。
追記・修正は奈良公園の鹿全頭に鹿せんべいをあげてからお願いします。
最終更新:2026年09月01日 22:27