機動新世紀ガンダムX

登録日:2009/12/16 Tue 03:22:15
更新日:2025/03/01 Sat 21:14:11
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1996年 90年代テレビアニメ 96年春アニメ Fallout NEET×_NEATE○ あなたがいるから歩き出せる明日へ かつて、戦争があった… なんだかんだで傑作 アナザーガンダム アニメ アバンの先駆け オルタナティブガンダム カテゴリーF ガンダム ガンダムTVシリーズ ガンダムX ガンダムシリーズ ガンダム平成三部作 サテライトキャノン サンライズ スパロボ スパロボ参戦作 テレビ朝日 ニュータイプ バルチャー フラッシュシステム フリーデン ボーイミーツガール ポストアポカリプス 不遇の名作 主要キャラからは死亡者ゼロ 川崎ヒロユキ 川崎ヒロユキの本気 平成ガンダム 忘れかけた夢が今動き出す 愛・戦士 感動のラスト 戦後 月はいつもそこにある 月は出ているか? 機動新世紀ガンダムX 涙腺崩壊 西村誠芳 豪華声優陣 超豪華声優陣 高松信司




  GUNDAM X 


かつて、戦争があった――

一つのコロニーの独立運動に端を発した紛争が、地球全土を巻き込む全面戦争となったのだ
戦争が膠着状態となって八ヶ月
宇宙革命軍は、地球に甚大な被害をもたらす「コロニー落とし作戦」を切札に、地球連邦政府に対して降伏を迫った
これに対して連邦軍は、極秘に開発していた決戦兵器、モビルスーツ「ガンダム」を導入。徹底抗戦の構えを取った

だが、この一撃が、人類史上最大の悲劇の引金となった
勝利を焦った革命軍は作戦を強行。連邦軍も一歩も退くことなくこれに応戦
戦いは泥沼となり、遂には、人類全ての故郷である地球に、致命的なダメージを与えてしまった
百億を誇った人口のほとんどは失われた。最早、戦争に勝ちも負けもなかった


――そして、15年の時が流れた



機動新世紀(きどうしんせいき)ガンダム(エックス)



機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』と共に平成3部作と呼ばれるガンダム作品の一つ。
1996~97年放送。

これまでのシリーズとは違いコロニー落としで地球の文明の多くが破壊され、荒廃した地球を舞台としつつ、その荒れ果てた世界で生き抜いていく人々を描いた作品。
救いも希望も薄い暗い世紀末な世界観である一方で、主人公は底抜けに明るいキャラクターという、ジュドー・アーシタと合わせて珍しい明朗な主人公が設定された。
こういった性格の主人公は子供受けが良い一方でこれまではあまり好かれてこなかった。そんなキャラがその渋い世界観に投入されていることも斬新で、
ガンダムシリーズの中では非常に独特な雰囲気を持っている。

平成三部作の中では唯一放送期間1クール短縮(全39話)がなされたことで知られ、初代ガンダムと似た感じになっている。
ファンに対して「Xは打ち切り」と言うと激怒されるのはこのためである。
確かに厳密に言えば放送短縮であるが、扱い的に見れば打ち切りほどには突発的ではない、というだけで打ち切りとほぼ変わらない状況と言って差し支えない。エヴァブームの煽りに、子供のプラモ購買力の低下*1や『W』からの女子ファンの流出、そして『機動戦士Vガンダム』から続く視聴率の低迷が原因である。
実際に当時サンライズで経営幹部を務めていた松本悟は著書においてこのあたりをはっきり述べたうえで「ガンダムのTVシリーズ全体の『打ち切り』が決断された」*2と記しており、おそらく『X』が売れたとしてもどうこうできる状態ではなかった可能性が高い。
極めつけとして、海外企業が筆頭株主となったことへの経営方針変更*3で土曜朝6時に時間帯変更日曜朝ならよかったのにと言わないもされた。
そういった状況を踏まえ、バンダイ側の提案で放送短縮が決定された*4

内容としてもその荒廃した地味で渋い世界観に合わせて、話は深いものが多い。
一方でストーリー展開は2話1エピソード方式のため、作りは凝っているが人によっては冗長に感じることも多い。
特に当時の子供にはハイペースだった前二作と比べてダラダラした展開と思われていたようである。

アナザーガンダムでは唯一ニュータイプを取り扱った作品で、設定が幾らか異なるものの作中世界での扱いは宇宙世紀シリーズでのそれを強く意識しており、
「ニュータイプとはなにか?」という長年ガノタコミュニティで語られてきたテーマに付いても切り込んでいる。
これに類するテーマは宇宙世紀シリーズ内でも、当時は富野監督が関与した作品以外でほとんど扱われることはなかった*5
ただ、作中での結論が悪く捉えられて「ニュータイプの全否定」として、旧来のファンからかなり厳しく非難された。

放送短縮の憂き目にあった点も、物語的には綺麗に終わったため駆け足感などはなく、むしろ原則2話構成だったのがすっとまとまったことでテンポが良くなった。
一方で、せっかく満を持して登場した主役級ガンダムであるガンダムレオパルドデストロイの活躍の場がほとんどなくなる、
プラモで付属し本編にも顔出しはしたDX専用のファーストガンダムオマージュ武器の数々が文字通りお蔵入りになる*6など、
ロボット目当てで見ている視聴者としては残念な結果に終わっている面があることも忘れてはいけない。
特にレオパルドデストロイは後期OPに反映されるのがかなり遅れ、ヴァサーゴ&アシュタロンに至っては最後まで未改修機がOPを最後まで飾り続けた。
物語的にもウィッツやロアビィ、フロスト兄弟の掘り下げ不足は目立っている(後述)。

【特徴】

本作ではガロードとティファによるボーイ・ミーツ・ガールを描いている。少しずつ愛情を育んでいく2人にヤキモキしながらも胸を熱くするファンは多い。
サブキャラも充実しており、マッドな敵役や、ガロードに影響を与える年長者が登場する。
またレギュラーキャラが敵味方共にほとんど死なないガンダムには珍しい後味の良い作品。
ただしゲストキャラやモブキャラの死亡率は非常に高い。
特に第1話冒頭のプロローグで語られた戦争とコロニー落としで地球人口の9割以上、約99億の命が失われている。ガンダム作品1作あたりにおける総死亡数だけなら他の作品に大差をつけダントツトップであることは間違いないだろう。
また本作独自の解釈かつ賛否両論ではあったものの“ニュータイプ”という存在に答えを出した作品でもある。
さらに、ストーリーの関係で『∀ガンダム』以上にが重要である。

強いて言うなら、終戦後の話であることと、フリーデンクルーの目的が「ニュータイプを探して保護すること」であるためやや話が地味め。
もっとも、丁寧に描かれた人間ドラマが魅力であるため、人によってはまったく気にならないだろう。

他方、年端もいかぬ子供に銃弾の用意をさせている母親、村でお金を出し合って購入したMSが何の抵抗もできずバルチャーに破壊される、「落ちたコロニー」の中に家族がいた工作兵等々、モブ、サブキャラの描写も丁寧である。ほぼ無政府状態になった世界でなお逞しく生きる人々やMSの強力さ、平和が一瞬で踏みにじられる恐怖等、作中で残酷なまでに表現される「コロニー落としの後の世界」も魅力的と言えるだろう。

【評価】

こういった経緯のため、当時はいまいち知名度が低く、シリーズを終わらせた戦犯というレッテルまで貼られており、
富野由悠季はガンダムを続けるべきでないと制作側に言い続けていたこともあり「ガンダムXで落ちるところまで落ちた」とまで言わしめた。*7
とまあとにかく不遇な作品だったが、00年代以降各種ネットコミュニティでの考察や魅力の見直しがなされていった。
スーパーロボット大戦等ゲーム作品での露出が増え、近年では一定の評価と人気を得られるようになっている。
他のガンダムには時間が経ってもなかなか知名度の上がらない隠れた名作は多いが、本作はTV放送作品ということも追い風となり、時代が進み最も再評価されたガンダムと言える。
期間短縮を受けて終盤は急ぎ足となってしまったが、それでもなおストーリーはきちんと完結しており、このようにストーリーの完成度自体は高く根強い人気を持っている。
マイナスイメージを持って未見の人もいるが、ぜひ観てほしい。百聞は一見に如かず。

ただし戦闘シーンに関しては現場のカツカツ具合も相まって良い回と使い回しが目立つ回が混在している。
全話見てみると凝った勝負もあるのでチェックしてもらいたい。
(ディバイダーデビュー回などは作画も相まって評価高め)
とはいえ先の通り放送短縮によりお話はいい感じにスリムになった反面、戦闘面では名勝負と呼ばれる回がそこまで多くなかったり、割りを食ったものが多い側面もある。
エアマスターはまだいいが、特にレオパルドの改修機は出てきたのは本当に後半。しかもガロードが一人宇宙へ行く展開に移行したこともあって出番すら作れなくなる。
結果、プラモなどはしっかり出ていたのにそこまで見せ場なく終わってしまったのである。
実質Gジェネ限定となったGファルコンエアマスターB&レオパルドD*8もこれの煽りを大きく受けている。
そしてヴァサーゴとアシュタロンの強化形態はOPですら変更されなかったということは、これといって鮮烈なデビューを飾れなかったことを意味している。
MGガンダムDXプラモデルに付いてきたそれは、一応画面にこそ映ったが本編では一切使われなかった。
ラインナップもGハンマー、ツインビームソード、ロケットランチャーガン、ビームジャベリンなど一部は初代ガンダムを思わせる面白い武器だった。
放送短縮によって良くなったと言われることもある本作だが、せっかくかっこいいメカやギミックの活躍の場が一気に失われた、というのは残念というほかないだろう。

ストーリー的にも万全かと言われれば、これだけ魅力的なキャラを取り揃えながらしっかり掘り下げられたのはガロード&ティファとニュータイプ周りくらいで、
サブのガンダムパイロットであるウィッツとロアビィは、これまでのアナザーガンダムと比べると個別エピソードが不足していた。
そして何よりライバルキャラであるフロスト兄弟に至っては過去を描く余裕がなくなり、フロスト兄弟や関係者の反応で憶測することしかできず、
結果として「ただ手前勝手な劣等感から世界を滅ぼそうとした見た目に反して幼稚な兄弟」という立ち位置に落ち着いてしまった*9

ちなみにDVD-BOXでのスタッフインタビューによれば、少なくともシリーズ構成の川崎ヒロユキ先生が書いた・確認したエピソードからは「短縮する都合で実際に切られた(お蔵入りとなった)」回が出ているとのこと。
ティファ救出のためフリーデンから離れたあたりは本来はもっと話数をかけて進める予定だったとのことで、パーラとの出会いや協力だけではなく「他のサテリコン所属メンバーとももっと交流したり、いっしょに戦ったりする」「ガロードはじめての宇宙戦闘、をもっと時間をかけて描写する*10」エピソードをやるつもりだった、と川崎先生本人が語っている。

【立体物・グッズ】

こういった弊害がいろいろと災いして人気も偏っており、前二作と比べるといろいろと展開は縮小している。
例えばこれまでのシリーズはキャラソンがサントラ等で用意されていたが、Xはガロードとティファのもののみしか用意されなかった。
これも短縮の影響を受けていると言ってもいいかもしれない。

これもあって商品展開が途中で打ち切りになることも多い。
ゲーム作品でもかつては全てのガンダムくらいは網羅されたが、最近は物語上添え物のような扱い重視されないエアマスターとレオパルドがハブられがち。
特にアシュタロン・ハーミットクラブは立体化度外視でデザインされており、今でもキット化*11を望む人は多い。

時は流れて2010年頃から、BANDAIのアナザーHG計画の流れでHGAWブランドでプラモ化されていった。
その折りにガンダムX系列とエアマスター系列、ドートレスが現代クオリティで立体化されたが、レオパルドはハブられた。
もっともレオパルドはビルドシリーズで『レオパルド・ダ・ヴィンチ』で立体化されているので、その割を食った形か。いや本家もキット化しようよ*12
それでも90年代で立体化が止まってるラスボス兄弟の機体よりはまだ恵まれていると言えよう。

なお、ROBOT魂シリーズではではガンダムDXとヴァサーゴCBが立体化されている。どちらも傑作級だがヴァサーゴCBは腕の伸縮ギミックの完成度が非常に高い。

【あらすじ】

戦後15年。コロニー落としにより荒廃した地球では、戦争で残った兵器〈モビルスーツ〉を保有するMS乗りが幅をきかせていた。
ガロード・ランはMS乗りから機体を奪って売り飛ばす生活を送っていたが、ある日バルチャーに拐われた少女を助け出して欲しいと依頼を受ける。

バルチャー艦〈フリーデン〉に忍び込むガロード。
少年は、そこで少女と出会った……。


【登場人物】

ガロード・ラン
CV.高木渉
15歳の少年。MS乗りから機体を奪うなどたくましく生活していた。
元々MSに乗るつもりは無かったが、ティファに惚れてから彼女を守るためにGXで戦うようになる。
ニュータイプが登場するガンダム作品の主人公には珍しくニュータイプでも軍人でも無い一般人だが、MSパイロットとしての操縦センスや順応・成長能力は極めて高い。
ティファへの想いで困難を乗り越え続けた漢の中の漢。
「ガンダム、売るよ!」

ティファ・アディール
CV.かないみか
15歳の少女。戦後唯一見つかったニュータイプであり、その力を欲する多数の組織に狙われている。
口数は少なく内向的な性格だったが、ガロードと出会ってから少しずつ変わっていく。
画才も優れており、自分の見たビジョンを絵にすることでフリーデンを導いている。
「あなたに、力を…」

ジャミル・ニート
CV.堀内賢雄
バルチャー艦〈フリーデン〉の艦長。サングラスを掛けた物静かな男でクルーからの信頼は厚い。
元NTであり、同族を戦いの道具にさせまいとNT保護を目的に行動している。
戦争のトラウマからコクピット恐怖症に陥っていたが、ガロードらの奮戦に感化され後に克服。
名前はニートだが断じて無職ではない。むしろ自らMSに乗り込んで戦うなどかなり働いている。
○NEATE ×NEET
「何も考えずに走れ!」

ウィッツ・スー
CV.中井和哉
MS乗り。乗機はガンダムエアマスター。
言動がやや荒いが、熱血漢かつ純情で一本気な性格。
大家族を養うためにMS乗りをしているので金にがめついが、仲間になったあとは親身になっていた。
「何も喋るな」

ロアビィ・ロイ
CV.山崎たくみ
MS乗り。乗機はガンダムレオパルド。
ナンパな性格で女好き。軽いように見えるが、実は情に厚く、熱い一面も秘める。
ウィッツ共々回が進むごとにガロードの良い兄貴分となっていく。
「天国なんてあるのかな」

キッド・サルサミル
CV.くまいもとこ
まだ12歳の子供だがフリーデンのメカニックチーフを勤めている天才少年で、大人のメカマンからも尊敬されている。
メカに関しては誇りと責任を持っており、請け負った仕事は徹夜してでもやり遂げる。
自分よりも年上のガロードをガンダム坊やと呼ぶなど、年相応のやや生意気な面も部分も見受けられるがメカニックとしての手腕はチート級。
「作業中に持ち場を離れるメカマンにネジ1本でも触ってほしくないね」

◆サラ・タイレル
CV.かかずゆみ
フリーデンのオペレーターで副官的立ち位置の女性。
ジャミルに恋心を抱いている。
ややキツい性格でティファに当たってしまったことも。
ちなみに中の人はこれがデビュー作。
「不愉快だわ…」

◆シンゴ・モリ
CV.中村大樹
フリーデン操舵士。
普段は目立たないどころかガロードに眠らされたり等締まらないが、マニュアル読んだだけで宇宙戦艦を操縦出来る何気に凄い人。
「フリーデン、頼むぞ!」

◆トニヤ・マーム
CV.三石琴乃
フリーデンの通信オペレーター。奔放な性格だが他人への気配りが出来る女性。
クルーのムードメーカーである。
スパロボでは同じ声優の艦長の真似をすることも。
「まだ戦争してるつもりなわけ!?」

◆テクス・ファーゼンバーグ
CV.中博史
フリーデンの医師。艦内の最年長者であり、知的で冷静なナイスガイ。クルーの相談にのったりする大人。
ガロードやジャミルに助言を与えるなど、陰の功労者でもある。
「巷に雨の降るごとく」

◆シャギア・フロスト
CV.森川智之
フロスト兄弟の兄。弟に比べるとかなり大人びた顔をしているが、実は双子で19歳。
特殊能力を持つがフラッシュシステムに対応しなかったため「カテゴリーF」に分類される。
一部のスパロボ4コマでは「カテゴリー老けてる」などと言われたことがある。まぁ19歳にしちゃ確かに…。
自分たちの能力を認めなかった世界に復讐しようとしている。
非常に弟思いだが、逆に自分たち以外の人間には冷酷。
乗機はガンダムヴァサーゴ。
「私の愛馬は凶暴です」

◆オルバ・フロスト
CV.佐々木望
フロスト兄弟の弟。
兄と共に世界に復讐しようとしている。兄と同じく自分たち以外の人間に対しては冷淡。
すぐに熱くなる性格であり、しばしば兄に窘められている。
乗機はガンダムアシュタロン。
「僕らが求めた戦争だ」

エニル・エル
CV.本多知恵子
フリーのMS乗り。
年下のガロードに好意を抱くが、関係は決裂。
それ以降は執拗につけ狙うようになる。
つまりはヤンデレショタコンストーカー。
スタイルは申し分ないレベルで抜群であり、服装から声まで何もかもがエロい。
「あの子、許さない!」

◆カリス・ノーティラス
CV.水谷優子
雪で覆われた都市・フォートセバーンの自警団の若き隊長。男。
宇宙革命軍のNT用MSベルティゴを駆り、一度はオールレンジ攻撃でGXを完膚なきまでに打ちのめす。
自身をニュータイプと称するが、その正体はノモア・ロング市長の手で生み出された人工ニュータイプ(早い話強化人間)であった。
「僕がニュータイプだ」

◆カトック・アルザミール
CV.広瀬正志
政府再建委員会からガンダムダブルエックスの開発拠点であるゾンダーエプタに派遣されてきた特殊工作部隊の隊長。
凄腕のプロフェッショナルだが軍人としての素行が非常に悪い。反面、部下には優しく信頼されている。
フリーデンへの潜入に成功するがティファに見破られていたため捕虜となる。
しかしまんまと脱走に成功してブリッジを制圧。フリーデンの投降に寄与する。
ガンダムXによって迎撃されたコロニーの中に妻子がいたため、ジャミルを始めとしたニュータイプを憎んでいる*13
ガロードやティファの言葉で心が揺れ、彼らに加勢することになるが・・・
「死んだ女房の口癖だ」

◆パーラ・シス
CV.長沢美樹
反宇宙革命軍レジスタンス「サテリコン」のパイロット。カクリコンは関係ありません。
宇宙に上がったガロードが出会った少女。
作中でも屈指の暴れおっぱい。ガロードに二回も顔を埋められている。ティファに言ってやろ。
ティファと同じ歳…だと…
ていうかティファが発育不りょ…おっと誰か来たようだ。
「いただき!そして、さらば!!」

◆ランスロー・ダーウェル
CV.竹村拓
宇宙革命軍の元ニュータイプ兵で、現在は大佐。ジャミルにとってのシャアポジションで、乗機はフェブラルと専用のクラウダ。
しかしシャアとは違って腹に一物抱えていなければ仮面キャラでもなく、ジャミル同様にNT能力を失うも普通に軍人を続けている。
本作によくいるストレートな善人で、キャラ自体は薄い。後半のレギュラーなのに本記事でも永らく解説がなかったくらい
放送短縮さえなければもう少し掘り下げられていただろうに、彼もまた弊害をもろに受けてしまった人、と言っていいだろう。
ただXファンから人気がないわけではなく、スパロボZでようやく声付き参戦した時は結構喜ばれた。
「あれはGファルコン!」


【登場ガンダム】

◆GX-9900 ガンダムエックスガンダムXディバイダー
旧連邦軍が開発した決戦用の切り札である”最強のMS”
月施設から無線でエネルギーチャージして放つサテライトキャノンは歴代ガンダム作品でも随一の破壊力を持つ。
その威力は熱と光の奔流とでもいうべきで、周囲の物体を丸ごと飲み込む極太のビームを放つ。
他の機体と違い外してる状態では機体の操縦機能自体をロックしてしまう着脱式操縦桿”Gコン”を使用した高セキュリティのコクピットシステムを持つ。
中盤でサテライトキャノン等主要装備を失うが、キッドの手によって新たな姿であるGXディバイダーに改修された。

◆GX-9901-DX ガンダムダブルエックス
ジャミルの乗っていたガンダムXのデータを元に、新地球連邦軍が最新鋭MSとして新たに開発した機体。時代は離れているが真っ当な後継機
2門としたサテライトキャノンによる絶大な破壊力は、島一つを消し飛ばしたり、巨大兵器を長距離から一撃で破壊できる威力を誇る。
Gコンで起動するシステムが引き継がれ、サテライトシステムは流用しつつも改修を受けている。
正式に用意された携行武装は劇中に登場せず、DX専用バスターライフルやディフェンスプレートといった諸々の装備はフリーデンのメカマン・キッドの自作である。
多くの白兵装備を中心に様々な武装がキッドにより開発されていたが、日の目を見る前に終戦を迎える。なおこれらの武装は一部のゲームで再現されている。

◆GW-9800 ガンダムエアマスター/ガンダムエアマスターバースト
GXと同じ旧連邦軍製の可変型ガンダム。色は赤と白。戦闘機形態ファイターモードに変形可能で高速戦闘が得意。
主武装は二丁のバスターライフル。
戦後には貴重な航空戦力で、戦闘では機動性を活かしたヒット&アウェイで活躍。実はフリーデンチームの撃墜王。
後に中破した後はエスタルド国の協力を得てファイターモード時の火力を向上させたエアマスターバーストとして改修される。

◆GT-9600 ガンダムレオパルド/ガンダムレオパルドデストロイ
上二つと同じく旧連邦軍が開発した緑の重装型ガンダム。
左腕のインナーアームガトリングを始め多数の武装を備える移動砲台。
劇中のガンダムタイプで唯一飛行出来ないがローラー+キャタピラで地上を高速移動する事が出来る。
ある回でロアビィの捨て身の攻撃により諸々が破壊された際は「修理するより改造した方が早い」というキッドの判断でレオパルドデストロイへとパワーアップした。

◆NRX-0013 ガンダムヴァサーゴ/ガンダムヴァサーゴチェストブレイク
血のように深い赤色の新連邦(厳密にはその前身の政府再建委員会)製ガンダム。
伸びる両腕、手の先の爪、腹部が展開して出現するメガソニック砲、悪魔の様な翼などの見た目から「ゲテモノガンダム」と呼ばれる。
後半では宇宙向けに改修されたヴァサーゴチェストブレイクが登場し、変形したアシュタロンHCの砲手を務める。

◆NRX-0015 ガンダムアシュタロン/ガンダムアシュタロンハーミットクラブ
暗めの紫色のヴァサーゴと同じ新連邦製ガンダム。先端がハサミのアームユニット「アトミックシザース」を有し
甲殻類の様なMA形態に変形するためヴァサーゴ共々ゲテモノガンダムと呼ばれる。
当初はMA形態で偽装してガンダムであることを隠されていたなど印象的なデビューとなっていた。
立体化を一切考慮していない改修機、ハーミットクラブは現在でもファンから語り草にして、立体化を多く望まれている。


【主題歌】

OP
前期「DREAMS」
後期「Resolution」

ED
一期、最終回「HUMAN TOUCH」
二期「HUMAN TOUCH(日本語訳詩版)」
三期「銀色Horizon」

次回予告はEDをBGMにしながらEDと同時進行で行われる。
またサブタイトルは各話の台詞が使われるという非常に凝った構成となっている。
そのため印象に残る台詞が多い。登場人物の項に書かれた台詞も全てサブタイトルである。


【関連作品】

  • 【機動新世紀ガンダムX外伝 ニュータイプ戦士 ジャミル・ニート】
ジャミルが主役の外伝。本編の15年前の第七次宇宙戦争が描かれている。

月刊ガンダムエースにて連載されていた外伝。本編の9年後だがガロード達は出てこない。
賛否両論あるが当初2巻程度で終わる予定だったのが反響により4巻まで続いた。

  • 【あなたと、一緒なら】
ガロード達の後日談を描いた*14ときた洸一氏による漫画。ガンダムXのBlu-rayメモリアルBOXの特典として封入されることがアナウンスされている。
ガンダムエース2018年3月号に前半部分と製作者コメントが掲載されており、ガンダムエックス3号機及びカリス専用のガンダムが登場する予定とのこと。








一つの項目が終わりを迎えようとしていた


Wiki篭りと呼ばれた者達の時代は幕を閉じ


古き項目はwikiの彼方へと消えてゆく


アニヲタはこれからも文字を紡ぎ


命を燃やして追記していく


次の項目がどうなるのか


それは誰にも分からない


だが、例え項目が如何なるカタチになろうとも、


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  • アバンの先駆け
最終更新:2025年03月01日 21:14

*1 実際にこのころは、低年齢層人気の高いことが多いSD系作品も商業的にはあまり上手くいっていなかったようだ

*2 『ガンダム神話Ζ』より。

*3 早い話、これにビビったテレビ朝日の社長が『このままじゃうちの局は子供向け番組ばかりを放送してると思われてしまう!』と思い込んで急遽ニュース番組一色に路線変更した。が、普通に失敗に終わっている

*4 カツカツだったアニメ現場ではこの方針に安堵の声が上がったとか…

*5 例えば当時展開していたガンダムのOVA三部作ではニュータイプに触れることはタブーに近い扱いとなっており、ニュータイプの登場は少なくとも本筋においては一切ない。時系列上必須の描写としてちょっとハマーン様が映った程度

*6 ガンプラにはこれらも付属している商品もあったほか、後でEXVSシリーズやガンダムブレイカーシリーズで一応は動く媒体でも拾われた

*7 実際はVガン以降続いていたシリーズの不振がXでより明確化した結果でしかない。つまり爆弾が爆発するタイミングだったということで、富野もこの点を指摘していた。

*8 レオパルドは試験的には動かしているが実戦では使われなかった

*9 勿論劇中のそれを見れば彼等の劣等感は察するに余りあるが、あくまで彼等寄りに考察した場合であり、同情しづらくなっているのは惜しい。

*10 実際のTVシリーズでは「地上戦との挙動の違い」に戸惑うシーン自体はあるがすぐに慣れている

*11 一応MSアンサンブルで初立体化はされてはいる。

*12 ちなみにダ・ヴィンチのランナータグは「ガンダムレオパルド」名になっており、少なくとも出てきた時点では『X』のレオパルドに流用というか金型を共用する前提の登場だったとする説が主流

*13 のちに明かされるが逆恨みであり、本人もわかっていた。

*14 但し、本編最終回で旅に出たガロードが働いており、ティファも家で待っているなど多少間が空いている模様