メキシコ

登録日:2011/08/03 Wed 17:49:58
更新日:2025/01/09 Thu 01:54:50
所要時間:約 6 分で読めます


タグ一覧
アメリカの下の国 アルフォンソ・キュアロン アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ウエスタン エル・マリアッチ カルテル・ランド ギレルモ・デル・トロ クエンティン・タランティーノ クレイジージャーニー クレヨンしんちゃん サボテン タコス チカーノ テキーラ テスカトリポカ デスペラード ナチョス ノーカントリー バイオレンスジャック バルド、偽りの記録と一握りの真実 ヒスパニック ボーダーライン ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ マイ・ボディガード マカロニ・ウエスタン マチェーテ ミル・マスカラス メキシカン メキシコ ラテン ラテンアメリカ ラテンキングス リメンバー・ミー ルス・グアダルーペ レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード ロバート・ロドリゲス ワイルダネス 三人の騎士 世界の国シリーズ 世紀末 南米 危険地帯 友好国 国家 国家項目 戦闘潮流 産油国 西部劇 親日 親日国 運び屋 麻薬カルテル


メキシコ合衆国(正式名称:Estados Unidos Mexicanos(スペイン語)Mexihco Tlacetililli Tlahtohcayotl(ナワトル語)):通称メキシコは、北アメリカ南部に位置するラテンアメリカの連邦共和制国家である。
北にアメリカ合衆国、南東にグアテマラ、ベリーズと国境を接し、西は太平洋、東は大西洋とカリブ海のメキシコ湾に面する。

首都はメキシコシティ。
1968年にはメキシコシティでオリンピックが開催された。
面積は197万2000平方キロメートルで日本の約5.2倍、人口は1億2893万人で最近日本を上回った。


ラテンアメリカ最北に位置し、ブラジル、アルゼンチンに次いて面積は3番目の大きさ。また、総人口は約1億人でありラテンアメリカでは2番目に大きい。

日本では地図上でアメリカの南に位置することから「アメリカの下の国」と呼ばれる。
また、日本と同じく地震が多く、1981年には首都を直撃した地震が起こり大きな被害が出た。

公用語はスペイン語の他、全部で68の少数民族言語が認められている。国民の9割はカトリック教徒であるが、キリスト教到達前の信仰と融合している面も見られる。また国民の大半は白人とインディオの混血のメスティソであり、現地の聖マリア像の肌は褐色である。

本場メキシコのタコスは若干セロリくさいが、味と量は$1.2では安すぎると感じるほど。

国技は「ルチャ・リブレ」と呼ばれる関節技をメインにしたテクニカルなプロレス
リングが6角形なのが特徴。

※注意!!

ここから下は物騒な表現を含みます。









恐らくあなたはメキシコを「両手にマラカスを持ち、どデカい派手なハットを被り、髭を生やしたコミカルなおじさんが踊っているような国」を想像してはいないだろうか?

それは間違いではないかもしれないが、残念ながらメキシコの正しい認識ともいえない。
メキシコの実像としては、
「今訪れてはならない国」一覧の常連
である。

現在進行形で内戦や紛争が起きている国や、司法が正常に機能していない国が比較対象になるレベル。
日本の外務省やアメリカ国務省の危険度評価では、多くの地域において「渡航は推奨しない」扱いとなっている。
なお、ユカタン半島は比較的安全らしい。無論そちらも油断は禁物だが、下記は主に都市部の話になる。

何故メキシコがヤバい国なのかと言うと、麻薬組織の抗争により、麻薬戦争が起きているからである。
2024年現在も終息の見通しは立っていない。

この戦争はメキシコの北部を中心に泥沼化しており、メキシコ大統領府の集計では、抗争による2010年の死者数は、
15273人となった。

なんせ、軍隊が警察や市庁舎に突入して、麻薬組織とグルになっている汚職警官や役所の偉いさんを逮捕している位である。

刑務所の看守などにも麻薬組織に通じている者がいて、中には刑務所とシャバとを自由に出入りしてる囚人さえいるとのこと。国境付近には売人用のくぐり穴があるそうである。


あまりの事態にメキシコからは毎日のように亡命する者が出ており、さらにはメキシコの政府関係者がアメリカに亡命しちゃう始末。どうしてこうなった…

連中にとって警察など何の抑止力にもならない。寧ろ仲間が捕まったからとまったく関係のない警察官を殺し、あまつさえその生首をパトカーの屋根の上に乗せるわ、見せしめ等の格好の対象として見られてすらいる。
更に対麻薬組織の特殊部隊を丸々抱え込んだグループも。武装ヘリ等も接収しておりマジでお手上げ状態。メキシコでは将来なりたくない職業第1位が警察、という結果が出ている。


また、性被害や女性の誘拐も多いと言われている。


カルテルを批判するジャーナリストや政治家が見せしめとして殺されるのは珍しく無い…まさに命懸けの仕事である。

あまりに危険なため、警察官のなり手がおらず、20歳の女子大生が警察署長にさせられるほど。やはりというか幾度とない脅迫に心が折れ、彼女はアメリカに亡命したとか。


一部地域の治安の悪さゆえにトラウマ度が高い画像や動画の産地となっている。耐性のない人が見ればトラウマどころではすまない事態になるだろう。それらしきワードを見掛けても興味本位で開かない方がいい。

日本人も2010年に出張に行った男性が撃たれるという被害が出ており、油断は出来ない(幸い、命に別状はなかったが)。

上記の理由でメキシコの一部地域は興味本意で行ってはならない場所となっている。警察が機能しておらず、軍隊すらお手上げの場所に行きたいと思うバカはいないと思うが。


訪れた際には、


  • 必ず現地に詳しい人を付き添わせる

  • 面識もない人間に親し気に話しかけられたり食事などに誘われても決して応じず逃げる事。日本語ペラペラで日本人を歓迎するような対応(日本の観光客や芸能人との写真などを見せて警戒を解く手口もある)をされても例外ではない。

  • 高価な物(サングラス、財布、時計)は見える場所に身につけない。

  • スマホをみだりに取り出さないこと。スリに遭うリスクがある。

  • (特に人混みでは)ポケットはもちろんリュックや鞄から目を離さず、抱えるなりする事。混雑に乗じて中身を盗まれたり、刃物で鞄を引き裂いて中身を強奪されるケースもあるからだ。

  • ATMの操作をする際は常に背後への注意を怠らず、声をかけられても絶対応じない事。背後から襲われるのは勿論、声をかけて振り向いた隙に現金やカードを強奪される事例も多発している。

  • 道端で飲食物などを渡されても絶対に口にしない。衛生面は勿論、睡眠薬などを混ぜられているケースも多々。

  • 他人をジロジロと見ない。因縁をつけられてるとみなされ問答無用で危害を加えられる事も十分ありえる。特に美人には絶対関わらないように(カルテルのお偉いさんの女だったりして、気づいたら取り巻きの男に囲まれていて———といったこともありうる。)

  • 武器を持った人間に絡まれた際には絶対抵抗しない。脅しではなく本気で相手を殺す事前提に考えてる連中が多いからだ。

  • 信頼できるメディアで紹介されている観光地以外には行かない

  • 夜出歩かない(男性でも油断しない

  • 安宿に泊まらない(強盗や殺人に巻き込まれるリスクがある。安宿では従業員でさえ油断ならない)。信頼できるホテルを検索してそれなりのお金を出そう

  • タクシーも信頼できる会社のものを事前に手配し、どんなに急いでいても流しのホワイトタクシー(個人タクシー)なんかは絶対使わない事。料金トラブルに巻き込まれる事など当たり前、というかタクシーに偽装したギャングの類も多い。

  • 警察官とは目を合わせることも厳禁。警察の癖に金銭を要求してくることも。下手に抵抗すると適当な罪状で拘束される可能性があるのでタチが悪い。

  • いつカツアゲにあっても良いように財布は二つ以上持ち、カツアゲ用財布には$20紙幣1枚と小銭を数枚いれておくこと
    (カードの存在を知られると根こそぎ持っていかる)
    被害に遭わないよう空のサイフを差し出したりサイフを持ち歩かないようにしても逆上されて危害を加えられる可能性も。

  • 水はミネラルウォーターを買って飲む事。間違っても水道の水を飲まないように。腹壊すよ?(安全な水道水が飲める国はほぼ日本だけ*1





※例のごとく項目を見て訪れた際に、危険な目に遭っても責任を負いかねますので、悪しからず。

ただしここまで酷いのはあくまでも一部の地域だけである。 首都近郊と観光地は比較的安全であり、あくまで上記ほど治安が悪いのは一部地域だけである。
とはいえ、それはあくまでも日本と比較しての話。むやみに夜出かけない、怪しい人物や初対面の人物とは関わらないといった、諸外国に訪れる際と同様、安全な行動を心掛けることである。




追記、修正は下調べの上、充分注意してお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 世界の国シリーズ
  • メキシコ
  • 国家
  • 国家項目
  • アメリカの下の国
  • タコス
  • ナチョス
  • テキーラ
  • サボテン
  • ラテン
  • クエンティン・タランティーノ
  • ミル・マスカラス
  • ロバート・ロドリゲス
  • デスペラード
  • マイ・ボディガード
  • ノーカントリー
  • バイオレンスジャック
  • ボーダーライン
  • ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
  • クレヨンしんちゃん
  • 運び屋
  • カルテル・ランド
  • エル・マリアッチ
  • マチェーテ
  • 産油国
  • チカーノ
  • 友好国
  • リメンバー・ミー
  • 親日国
  • ギレルモ・デル・トロ
  • アルフォンソ・キュアロン
  • 三人の騎士
  • ワイルダネス
  • メキシカン
  • ラテンキングス
  • ヒスパニック
  • ラテンアメリカ
  • クレイジージャーニー
  • バルド、偽りの記録と一握りの真実
  • レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
  • アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
  • 親日
  • 戦闘潮流
  • 西部劇
  • ウエスタン
  • マカロニ・ウエスタン
  • テスカトリポカ
  • ルス・グアダルーペ
  • 麻薬カルテル
  • 世紀末
  • 南米
  • 危険地帯
最終更新:2025年01月09日 01:54

*1 レストランなどでも、場所によっては飲料水が有料な事も。