字伏(うしおととら)

登録日:2012/05/03 Thu 18:58:38
更新日:2024/07/16 Tue 13:00:12
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この項目にはうしおととらネタバレが多分に含まれます。












字伏(あざふせ)とはうしおととらに出てくる妖怪の種族名。


概要

中国において名前はおろか字まで伏せられた謎の妖と呼ばれてきた存在。
姿形はとらによく似ているが、それぞれ微妙に異なる。
雷や炎、鬣を操るなど能力もとらと同様のものを使うことが可能。
とらも長飛丸以前のかつての呼び名の一つであった。

その正体は獣の槍を使い続けた人間が、限界を超えて魂を削り取られた結果、獣と化した存在である。
基本的に字伏になると人間時の記憶は失われ、獣の槍から刷り込まれた白面の者への憎しみだけが強く残り白面の打倒だけを目指す獣となり果てる。
そして来るべき最終決戦の日まで、自身を石化して過ごすこととなる。
とらもその内の一体であるが、とある理由により他の字伏と違い石化はしていない。
とらと白面に寝返った紅煉以外の名前は不明で、あまり喋ろうともしない。
ちなみにメスの個体もいる。


劇中では第四十一章「獣群復活」で登場。
世界中で石化していた個体が、獣の槍に呼ばれたことで復活、うしお達のもとに集まってくる。
最初に集まった三体は「目つきが気に入らない」という理由でとらに喧嘩を売られ、交戦。
同族同士であるため技があまり効かず、数でとらが押されてしまう。
そのころ、集まってきている個体の大半は紅煉に襲われ殺害されてしまっており、新たにうしお達の前に姿を現せたのは二体のみであった。
そして、その字伏達も紅煉に挑むが圧倒され、一体が三枚下ろしにされてしまう。
その後、ヒョウにより字伏の正体が説明され、とらと交戦する紅煉の回想で十五年前に石化途中の個体が斗和子に襲われ、秘密の全てを吐かされた後、殺されてしまい、白面が字伏退治のために紅煉を仲間に誘い、石化から復活させたことが語られる。
紅煉が撤退した後は、生き残った四体が再び石化してしまう。
これは婢妖に取り憑かれ白面への憎悪を忘れてしまわないためであったことが後に、H・A・M・M・Rにより判明する。

しかし、その四体も紅煉が送り込んだ新型黒炎により砕かれてしまう。
だが砕かれても完全には死んではおらず、新型黒炎に苦戦するとらの血を浴びたことにより僅かに復活。
とらに決戦に連れていってもらうのを条件に頭部が字伏の鎧となって力を与え、五体分の雷で黒炎達を撃破した。
その後はとらに運ばれていたが、流と戦う際に捨てられ一旦姿を消す。
最終決戦後半、獣の槍及びとらの復活に呼応して海中から復活し再度とらの鎧となり、巨大斗和子の攻撃を防いだりするなどの活躍を見せる。



以下さらなるネタバレ











獣の槍を振るい、打倒白面を目指した人間は

魂を槍に削られいずれ獣になる

そして獣は字伏になる

そして字伏になっても白面への憎しみが消えない我らは何になる?

何になる?


ヤツになるのさ!


白面とうしおととらの二対一のタイマン時の終盤に更なる変化を遂げ、白面のような姿になってしまう。
これは字伏になっても獣の槍から刷り込まれた白面の者への憎しみだけは強く残り消えないため、最終的に白面と同じく憎しみの化身になってしまったためである。
つまるところ、白面への憎悪から生まれた獣の槍は、さらなる白面を生み出していた。

そして同じようにならないとらを特別な存在と言う字伏達。
それはうしおと出会ったからで、うしおと共にさまざまな経験を積んだとらを強いと言い、羨みながら体を離れ、白面に特攻。
嵐の尾を破壊し、白面にダメージを与えて果てていった。




追記・修正は獣の槍に魂を削られ尽くしてからお願いします。

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最終更新:2024年07月16日 13:00