登録日:2012/02/02(木) 02:13:42
更新日:2025/07/15 Tue 01:41:18NEW!
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昏き処より来りて人間どもを昏き処に引きずり込まん。
●概要
白面の者の
尾の一つが変化した分身。
カミキリムシとカマキリが混ざった巨大な虫のような姿をしており、空中を泳ぐように動く。
髪の毛のような触覚も特徴。
外から受けたあらゆる力を跳ね返す
反射能力を持ち、前足による斬撃を得意とする。
他にも触覚を枝分かれさせた上で硬化させて鋭利な無数の棘にする事もできる。
特に反射能力は圧巻で二百人以上の法力僧が全力で放った不動縛界「月輪の陣」を難なく反射し、修行前の潮と
獣の槍の一撃すら跳ね返し無傷なほど。
…と白面の者の眷属だけあって非常に強力な妖怪なのだが扱いはやや不遇。
そもそもコイツの真の役割はエルザールの鎌を活躍させて光覇明宗に「量産も可能なこの鎌と使い手のキリオさえあれば獣の槍や潮など不要!」と錯覚させ、内部分裂を引き起こすための呼び水である。
一応作戦の段階ではある程度戦ったら逃げ帰る露骨な八百長をする算段であったが、日崎御門を舐めていたのが運の尽き。八百長する前に瀕死に追い込まれ、僅か数話で退場してしまった。
…が、それでもキリオの強さを光覇明宗に錯覚させ、ついでに指導者であった日崎御門も道連れにしたことで内部分裂を引き起こさせるという最低限の任務は達成。
例えあっさり倒されても、ただでは死なない白面の眷属特有の厄介さを見せつけた。
後に白面の計画を見破った蒼月紫暮はくらぎの真の名前は「眩偽」ではないかと推察している。
●主な活躍
初登場は第二十七章「四人目のキリオ」
何の前触れも無く光覇明宗の総本山の結界を破って襲撃し、壊滅状態にまで追いこむ。
この時は、口の下に、女性の顔と胸があった。
潮が来るまでの時間稼ぎとして、二百人以上の法力僧から不動縛界「月輪の陣」をかけられ動けなくなるもこれはわざとくらったに過ぎず、潮が到着した後、上記の反射能力で跳ね返し、逆に動けなくしてしまう。
潮の攻撃も、
獣の槍があればどんな相手でも大丈夫と油断していたことも有り、反射能力でことごとく跳ね返し、法力僧共々殺そうとするが、二代目
お役目様日崎御門の結界により防がれる。
御門の存在を「ただの老いぼれ」と油断し、結界を力尽くで破ろうとするも、御門の命を賭して放たれた結界を口の中に受けて、内部から破壊され沈黙。
最後はキリオのエレザールの鎌に切り裂かれ爆散する。
第二十八章「檄召〜獣の槍破壊のこと」において実は、白面の者の獣の槍破壊のために、キリオを活躍させるための囮役だったことが判明する。
上記の女性の部分は、内部に潜んでいた別の分身
斗和子のものであった。
その後は白面の者の回想で登場、自分を追ってくる獣の槍に対して放たれるも一瞬で倒されてしまう。
白面の者
復活の際に尾一つが変化する形で復活、
火の兄(西)を切り裂き倒してしまう。
その後、再度
合体して復活した火の兄を斗和子ともに法力僧の張る結界に投げつけて完全崩壊させた。
獣の槍の復活後は、潮に体を切り裂かれた後、頭を真っ二つにされ倒された。
●余談
藤田和日郎がキャラクターデザイン・原案を担当した妖逆門にも登場する。
陰属性の妖で、アニメ版では「陰の妖の女王」と称される強力な妖怪として登場。
通常召喚出来る妖怪でありながら、上位召喚と互角に渡り合う戦闘能力に加え、撃符を喰らい傷を治す悍ましい能力を持つ。
最大の能力として人の心の闇を暴走させて、人の心・体を乗っ取る能力を持つため、妖怪を撃符に封印してその力を操る華院一族に封印されながらも使用を禁じられていたが、力を求めた当主重馬に持ち出されると彼を厳格な性格から撃符のためなら何でもする外道に堕とし、妖逆門を混乱に陥れた。
三志郎に倒されて重馬の手から離れると物語のラスボス灼銅の鬼仮面に回収され、陰属性を使いこなす彼には能力も通用せず、終盤陰属性最強の上位召喚「夜幢丸」の召喚元として使用される。
漫画版では上位召喚として灼銅の鬼仮面に召喚されたが、妖怪化した三志郎に一撃で空の彼方へ吹き飛ばされてしまった。
追記・修正お願いします
- 初登場・再登場、微妙な扱い。 -- 名無しさん (2013-09-14 04:20:44)
- 妖逆門にもでてたな -- 名無しさん (2015-01-06 20:41:35)
- 分身達を白面の象徴として捉えると、コイツは白面の第一印象を象徴してるのかも知れない。自分に逆らう連中を叩き潰し、自分を滅ぼそうとする者を寄せ付けない力を持つ存在。しかし、その第一印象に眩み、偽せられる形で、本心である『誰かに愛されたい(それの象徴が斗和子)』は隠されてしまう。正に『眩偽』である。 -- 名無しさん (2015-11-21 11:34:24)
最終更新:2025年07月15日 01:41