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ガンガゼ

登録日:2010/06/25 Fri 18:43:13
更新日:2026/04/27 Mon 10:16:24
所要時間:約 2 分で読めます





ガンガゼ(学名:Diadema setosum)とは、ウニの一種。


特徴は何と言っても、本体の約4~6倍もある長いトゲである。
ガンガゼの存在を知らず、はじめて見る者は大抵面喰らう。

このトゲ、他のウニとは比較にならないほど鋭く、人間の肌程度ならば、触れた程度で簡単に突き刺さる。
ダイバースーツをも突き破るとの報告もある。

しかもコイツ、トゲの中に毒を持っている

そのため、刺されると約3日に渡り激しく痛む。
さらにそのトゲは折れやすい上に逆刺*1も付いているため、体内に残りやすい。

日本では房総半島以南によく見られる。
主食である海藻を狙って磯の岩場にいることが多いので、そういった場所で遊ぶ際には充分な注意が必要である。
なるべく、近付かないようにしよう。

食用として用いることはあまりないが、一応食べることもできる。
食通の間では通常のウニの代用にも耐えられると言われるとか。
さすがに食品として流通しているバフンウニやムラサキウニと比べればあまり美味しくない*2とされるが、愛媛大学の研究によれば、「ブロッコリー」と「ミカン」を与え続けることで味に風味が増し美味になったらしい*3
特殊調理食材かお前は。

最近は数が増えすぎて磯の海藻を食べ尽くして磯焼けの原因にもなっているので、漁師からは嫌われる存在になっている。
「なら多少マズくても駆除のためにみんなで捕まえればいいじゃない」と思うかもしれないが、コイツは腐ってもウニなので漁業権が適用される。
つまりいくら漁師さんが困ってるからと素人が許可なく勝手に捕ってはいけないのである。
大手YouTuberのホモサピ氏もガンガゼを捕獲して食べる様子を動画として公開しているが、氏は生き物に対するしっかりとした知識を身につけ、かつ地元の漁師にも配慮した上で撮影および捕獲を行なっている。
素人目にも通常のウニとは見た目が大きく違うので間違える心配は少ないとは思うが、万が一にも別種のウニを獲ってしまったらそれこそ大問題になってしまうので、やはり素人は安易に手を出さない方が無難だろう。



通常多くのウニ類は群れない(岩場などに群れているイメージはあるが、それは海藻を求めてたまたま同じ岩場に行き着いたもので所謂「群れ」ではない)が、ガンガゼは群れる習性がある。
特に南方に行けば海底に10~30のガンガゼが固まっている光景がよく見られる。
やや不気味である。


ガンガゼは「移動速度」もウニ類一である。
ただ、あくまでウニなので、そう驚くほどの高速移動をするわけではない。
が、やはりウニとしては驚嘆ものの速さである。

金色に輝く眼のようなものが特徴だが、実は眼のように見えるのは「肛門」である。

ガンゼと読む人もいる。ガンゼで検索すると「もしかして:ガンゼ」とGoogle先生が突っ込むがそれなりに検索結果に出る。
漢字で書くと雁甲蠃・雁石陰子と書くが、甲蠃または石陰子とはウニを指す古語で「カセ」または「ガゼ」と読む。
雁のように黒い色のカゼだから雁甲蠃と名付けて、ガンの音に引っ張られてカセもガゼと濁ってガンゼ”になったのだろう。
ガンゼと読んだとしても間違いだとは断定できない。


余談だが、よゐこの濱口はテレビで頭に刺されたが、翌日何事も無かったかのように魚をとりに行っている。




追記・修正は、ガンガゼとウニを食べ比べてからお願いします。

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最終更新:2026年04月27日 10:16

*1 先端とは逆方向に向いたトゲのこと。銛や槍といった武器においても、刺した獲物が抜けないようにするという目的で先端がこのような構造となっている。

*2 実際に食したYouTuberのホモサピ氏が語るには「工業油のような風味がする」とのこと

*3 ウニは食べた餌によって身の食味が変化しやすく、最近は痩せたウニに廃棄するキャベツを食べさせて育てるという試みがあるが、本当にキャベツだけ食わせたウニは美味しくないので出荷する1週間くらい前から餌を海藻に切り替えている。