トゲアリトゲナシトゲトゲ

登録日:2010/09/24 Fri 16:32:43
更新日:2025/07/31 Thu 00:18:00
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トゲアリトゲナシトゲトゲ


そ れ は た だ の ト ゲ ト ゲ や ん



追記修正してほしくないけどしてはいけないとはいってないから一応しといて下さい。


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何をいっているのかわからねーと思うが大丈夫、俺もだ。




「トゲアリトゲナシトゲトゲ」とはトゲのあるトゲのないトゲのあるハムシのことである。

学界で一般に呼ばれる和名は「ベニモントゲホソヒラタハムシ」であり、こっちは学名に沿った名前である。
誰だトゲアリトゲナシトゲトゲなんて名前付けたヤツは



1.ハムシという虫がいました。

2.トゲのあるハムシが見つかりました。

3.トゲハムシ、あるいはトゲトゲと呼ぶことにしました。

4.トゲのないトゲトゲが見つかりました。この時点で凡人には理解できません。*1

5.トゲナシトゲトゲと呼ぶことにしました。おい誰か止めろ。

6.トゲのあるトゲナシトゲトゲが見つかりました。もう悪ふざけだろ。

7.トゲアリトゲナシトゲトゲ誕生。あるのかないのかどっちなんだ。


日本国内には生息していないと言われており、近年発見された種ということでインターネット等では情報がほとんどなかった。
しかし、そのインパクトがありすぎる和名に反してそこまで情報がないということから「実在しないのでは?」というデマと共に拡散され、
特にインターネット上では非実在説がそれなりに有力視されてしまうという事態が起こってしまった。

昆虫学者たちの間では東南アジアに生息する種として認められており、むしろ実在を疑う根拠の方がない、とインターネット上とは正反対の状況になっている。
写真等もあり、NHK番組「日本人のおなまえっ!」のSPで「変な名前の生き物」を特集した時には専門家の方がトゲアリトゲナシトゲトゲを紹介している。
和名についても、「棘があるトゲナシトゲトゲ」という意味合いでしかなく、その字面のインパクトに反して名付け方自体は悪ふざけでもなんでもないものの、
そこまでに至る経緯を考えると、本当にこの名付け方と名前でよかったのかと一抹の疑惑は残る。
また、「ベニモントゲホソヒラタハムシ」という名前でも呼ばれることがあり、学界ではこっちのほうがメジャーである。

なお、東海大学出版会『虫の名、貝の名、魚の名 和名にまつわる話題』に基づけば、
  • 棘のあるホソヒラタハムシ(トゲナシトゲトゲ)は存在する。
  • 東南アジア産である。日本にそんな虫は生息していない。
  • 日本人愛好家が東南アジア産のトゲナシトゲトゲの棘がある亜種の俗称としてトゲアリトゲナシトゲトゲと呼んでいただけで、和名として扱われているわけではない。
ということのようである。

しかし、実のところ虫などの和名を登録するような機関は存在せず、『学者が名付けた名前を図鑑や論文で発表した後、それが通称として世間で定着すれば和名となる』らしく、
この虫の場合、世間で定着する以前にあまり話題に挙がらないマイナーな虫なので、未だ和名が決まっていないというのが現状の模様。
そのため、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」と「ベニモントゲホソヒラタハムシ」、どちらが和名になるかはこれから次第。


書籍「不思議な生き物 生命38億年の歴史と謎*2」によれば棘のないトゲアリトゲナシトゲトゲもいるらしく、
そちらは、「トゲナシトゲアリトゲナシトゲトゲ」と呼ばれるとか…もうわけわかんねえな。


追記・修正はしないで下さいなんてお願いしないのでお願いいたします。

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最終更新:2025年07月31日 00:18

*1 一応補足するとハムシとトゲハムシの特徴の差異はトゲ以外にもあるため。その差異で分類するのであればハムシではなくトゲハムシに分類されることになる。国内のハムシ14種のうち4種がトゲナシトゲハムシである。

*2 著者:池田晴彦、出版:角川学芸出版、発行年:2013年4月23日