エルザ・デ・シーカ(GUNSLINGER GIRL)

登録日:2012/09/05(水) 11:15:35
更新日:2018/03/09 Fri 07:51:45
所要時間:約 7 分で読めます




「ラウーロさんを思いながら、ラウーロさんの為にライフルを磨くの」


エルザとは漫画「GUNSLINGER GIRL」の登場人物の1人。
CV:能登麻美子(アニメ1期)


社会福祉公社作戦二課の主要戦力である義体(サイボーグ)1期生の1人。担当官はラウーロ。三つ編みにした金髪が特徴的な少女。帽子とマフラーを着用していることが多い。
原作では第4話に担当官のラウーロ共々、何者かに殺された状態で登場したのみであったが、アニメ第1期の9話にて彼女のエピソードが描かれている。


物静かで暗い性格。他の義体との関わりも殆ど無く感情らしい感情を見せるのは担当官のラウーロの前でのみ。
常日頃から担当官のために全ての時間を使うことを考えておりそれ以外のことには全く興味を示さないという本来想定された義体としての在り方に最も近い存在であると言える。


ラウーロのセリフから条件付けもそれなりに高いレベルで施されていると考えられ、やはり他の義体と同様にラウーロに対して妄信的な愛情を抱いている。
感情が希薄なリコとは違い、ラウーロのことになると感情的になって周りに噛み付くことも多い。
部屋は1人部屋で私物の類は全く存在せず、ラウーロが撮った写真くらいである。暇さえあれば仕事用の獲物の整備に時間を費やしラウーロの役に立つことを考えているというヤンデレ気味な少女である。


しかし、肝心のラウーロの方はエルザの能力を優秀と評してはいるものの人間的な扱いは全くせず、完全に仕事の道具として彼女を扱っている。
しかもジャンとは違って仕事で好成績を収めても褒めたりせずエルザに対する接し方はかなりいい加減である。


エルザの方もラウーロに認めてもらいたい、褒めてもらいたいという愛情に飢えており、仕事を終えて笑顔で近づいてもラウーロに何の興味も示してもらえずに途端に落ち込んでしまったりしている。
以上のことから、フラテッロとしての仲はかなり冷え切っていると言える。


とはいえラウーロ自身がそう言っているように義体としても優秀な能力を持ち合わせている。
活躍が描かれた9話冒頭では数人のテロリストが潜伏するマンションに単身で乗り込み、瞬く間にテロリストたちを殲滅している。


メインアームにはアサルトライフルのシグ SG551を使用。他の義体と同様に普段は楽器ケース内に収めて携帯している。サイドアームには自動拳銃のシグザウエル P229を用いている。


義体として座学や射撃訓練に参加する際にも他の義体と馴れ合うようなことはせずにいつも1人でいる。
その為他の義体からの印象も悪く、ヘンリエッタからは「話しかけづらい」リコからは「友達じゃないから関係ない」
面倒見が良いお姉さん気質のトリエラからもはっきりと「嫌い」と言われている等、散々である。


義体化以前にどのような境遇にあったかは全く不明であり、条件付けによる副作用の進攻に関する描写も見受けられないが、彼女自身は自分が普通の人間とは違う義体であるということを強く自覚しており
時間に限りがあるからこそ、残されている僅かな時間を少しでも担当官に捧げるべきであるという考えを持っている。


原作内における初めての戦死した義体であり、二課のことを疎ましく思っていた一課の課員が探りを入れてきたりもした。
その後の調査で遺体が発見された現場である公園から指定テロリストの血痕が発見されたことにより
2人はテロリストの待ち伏せを受けて襲撃され、エルザは担当官のラウーロを庇い眼球を撃ち抜かれて絶命。同様にラウーロも頭を撃たれて死亡したという結論に至った。


ラウーロからは道具として扱われていたものの、最期には担当官を庇って死ねて幸せだったろうと評されている。
だが悲しいことにエルザ自身が周りと関わるのを嫌う性格であったため彼女が死んだことを聞いても他の義体たちのリアクションはかなり薄い物であった


以下、衝撃のネタバレ




















実はエルザ、ラウーロが死んだのはテロリストが原因では無く、エルザがラウーロと共に無理心中を図ったというのが事の真相である。
9話において語られたエピソードでそこに至るまでのの部分も補完されている。


ある日、ラウーロはジョゼに対してテロリストをかくまっている県警本部長の暗殺任務の協力を持ちかける。
それを聞いたヘンリエッタはエルザとの共同の仕事であり、丁度いい機会だと思って彼女の部屋に赴いてお話ししようと持ちかける。


しかし、ラウーロのこと以外に興味など持たないエルザは話すことなど無いとヘンリエッタを突き放し、「あなたには担当官への愛情がたりていない」とキツく当たっている。


担当官であるラウーロの人物像についても描かれており、彼自身は決して冷たい人物ではなく、寧ろ嫌いな相手でも良く知ろうと飲みに誘ったりするという人付き合いの良い性格であった。
担当官になったのも給料が良いからという単純な理由で、同僚と義体は別物で同情などしたら仕事が出来ないから深く考えないようにしていると語っている。


そして作戦決行の当日。エルザは移動中の車内でラウーロに対して頑張りますと話しかけるが
ラウーロはそんな些細な一言にすら耳障りだと言わんばかりに音楽プレイヤーを音量を最大まで上げるといった行動を取っている。


現場に到着するもエルザは気落ちした様子で、そのことをジョゼが気にかけていたが肝心のラウーロはエルザの心情など全く気にも留めていなかった。
だがエルザは自分の側で仲睦まじそうに接しているジョゼとヘンリエッタの姿を見て激しく動揺。その所為で作戦に集中出来ず
行動のタイミングが遅れたり、銃のセーフティを外し忘れているのに気づかないなどの失態を犯してしまう。
その所為でラウーロに叱責された挙げ句に仕事を降ろされてしまう。そして自分の目の前でヘンリエッタとジョゼが完璧に仕事をこなす様を目の当たりにしたことに加え
ラウーロから「使えない奴だ」と吐き捨てられてしまい呆然自失してしまう。


作戦から数日後の夜、エルザは現場の公園にラウーロを呼び出し、自分がラウーロから名前を貰った時の大切な思い出を語るが、ラウーロは全く興味を示さずに公社に帰ろうとする。
そしてラウーロが背を向け歩き始めたその時、エルザは銃をラウーロに向けて発砲。直後に自分も眼球を撃ち抜いてその後を追った。


このことに関しては原作5話、アニメ1期11話でも描かれており、同じく担当官の愛情に飢えていたヘンリエッタがこのエルザの死の真相を語っている。
ヘンリエッタ曰く「誰かを好きで好きでしょうがなくなって、それでも永遠に満たされないとわかってしまった果ての行動である」とのこと。
条件付けで統制された筈の義体が担当官を撃ち殺したなどという真相を公にするわけにもいかず、
「作戦二課にとっては戦闘外で義体を失うことそのものが一課からの言及を含めてマイナス要素である」
として、「エルザ(義体)の実力不足が原因でテロリストに殺された」と報告することになった。
なお原作4話終盤において「2人の死因となった銃弾に関して分かったこと」がジャンに報告されており、
これに対して彼は「これが事実なら深刻な問題」と返しているので、エルザとラウーロから摘出された弾丸のライフリングがエルザの銃のものと一致し、ジャンも同様の答えに辿り着いたと考えられる。


担当官のことを強く思い続けたが故の悲劇と言える。ラウーロがもっとちゃんとしてれば…などと思う視聴者も多いだろうが
義体はあくまでも「人間」とは違う存在で、条件付けで担当官には決した逆らえない筈の義体がこのような悲劇を招くなど作中人物では誰も予想しえなかったであろう。


  • 作中での主なセリフ

「はい! とっても簡単なお仕事で…」

「あなた…自分の担当官と他の擬義体とどっちが大事なの?」

「私はラウーロさんが一番大事…他のことなんかどうでもいいの」

「私の時間は、全てラウーロさんの為に使うわ」

「私達はあと何年生きられるかもわからないのに…貴方達には愛情が足りないのよ!」

「ラウーロさん…今回のお仕事、あたし頑張りますから…」

「なっ…あたし、大丈夫です…ラウーロさん!」

「ラウーロさん…この公園覚えてますか?」

「ここで私に名前をつけてくださったんです。エル・ザ・デシーカ」

「大事なことです、絶対忘れたりしません…ラウーロさんに頂いた宝物です…忘れません…」

「ここで…名前を頂いたんです…」










私はラウーロさんの追記・修正が一番大事…他のことなんかどうでもいいの。

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