デーモン(Demon's Souls)

登録日:2011/04/04(月) 08:46:03
更新日:2025/01/24 Fri 23:00:29
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デーモンとはゲームDemon's Souls」におけるボス達の総称である
また、後のシリーズ作品のボスにはデーモンではないものもいるが、これにちなんでシリーズのボス全般を指してデーモンと呼ぶ場合もある。

老王オーラントが目覚めさせた『古い獣』が現れた際に出現した存在であり、生物からソウルを奪って『古い獣』にソウルを供給する役目を持つ。
ソウルを奪われた者は正気を失い、ソウルを求めて他者のソウルを奪う存在へと成り果てる。
デーモンを倒すことで『古い獣』へのソウルの供給を絶ち、『古い獣』を誘き出すのがプレイヤーの目的である。

主に、原生デーモンと呼ばれるデーモンの幼生がその土地の伝承や恐れを具現化した存在である。
例えば、ストーンファング坑道のデーモン「竜の神」は実際に存在する生きた竜ではなく、ストーンファングに残る竜の伝説を具現化したデーモンである。
また、他者のソウルを奪い続け強大なソウルを持つ、またはデーモンのソウルを受け容れるなどの方法で人間がデーモンとなる場合もある。


【関連用語】
  • デモンズソウル
デーモンを倒すことで入手できる。
デーモンは他者のソウルを奪う存在であり、そうして溜め込んだ強大なソウルの塊がデモンズソウルである。
ただ大量のソウルであるというだけでなく、それぞれが特別な力を帯びている。
逆に言えばそうした特別なソウルを宿した存在がデーモンであるとも言え、作中のキャラクターたちの中にも世界を救う事よりもこちらを目当てにボーレタリアに踏み込んだ者がいる。
デモンズソウルの用途は様々であり、単純に大量のソウル(お金)にしたり、強力な魔法や奇跡を覚える対価、武器の強化に使うことができる。

  • 楔の神殿
かつて要人達の手により古い獣が封印されていた場所。
現在はプレイヤーの拠点とも言えるべき場所であり、またデーモンから逃げ延びた人々が集っている。この場所から要石を介して、各地のデーモンを倒しに向かう。


【デーモン紹介】

●ボーレタリア王城
  • ファランクス
「鉛のデモンズソウル」を宿す、おそらく大半のプレイヤーが最初に倒すことになるであろうデーモンであり、多くのプレイヤーを葬った最序盤の難関。火炎壺が「火炎壺様」と呼ばれる所以。
中央の親玉は無力だが、大盾と槍を構えた無数の子分を従え守りを固めている。
こいつを倒すことで他要石の解放、ソウルレベルを上げることが出来るようになる。またオンラインプレイが出来るようになるのもここから。 こいつを倒してからこそが本当のデモンズソウルだ。
かつてボーレタリア兵達が得意としていた陣形が元になっていると思われる。

  • 塔の騎士
「鉄のデモンズソウル」を宿す、城門よりデカい騎士の姿をしたデーモン。
その圧倒的なまでの迫力に、初見で絶望したプレイヤーも多いことだろう。
ボーレタリア騎士の一人、「塔の騎士アルフレッド」の伝承がモチーフとなっていると思われる。

  • つらぬきの騎士
「銀のデモンズソウル」を宿す、人間の二倍はあろうかという大柄のデーモン。
塔の騎士に比べると小さいが、そのぶん攻撃スピードが速くリーチも長い。
ある条件を満たすとNPCと共闘が出来る唯一のデーモンでもある。
こちらは「つらぬきの騎士メタス」の伝承を模したもの。

  • 老王オーラント
「偽王のデモンズソウル」を宿す。世界を滅ぼしかねない災厄を生み出した元凶だが……
多彩かつ強力な攻撃パターンを持ち、作中最強クラスのデーモンの一つ。
中でも「ソウルアブソーブ」はプレイヤーのレベルをダウンさせるトンデモ技。
道中の難易度の高さも含め多くのプレイヤーの心を折ってきた。



●ストーンファング坑道
  • タカアシ鎧蜘蛛
「硬質のデモンズソウル」を宿す、その名の通り蜘蛛の姿形をしたデーモン。
糸を吐いてプレイヤーの動きを束縛し、炎で焼き殺す嫌らしい奴。
元になっているのは、小さな蜘蛛の群れが地下に張り巡らせた巨大な巣から人々が想像したモノ。

  • 炎に潜むもの
「赤熱のデモンズソウル」を宿す、全身が炎で包まれた人型のデーモン。
その見た目から、イフリートと呼ばれることも多い。近づくだけでスリップダメージを受けるため、接近戦には危険が伴う。
こいつのデモンズソウルは武器強化を解禁するために必要不可欠。
先人達によって大坑道の深奥へと幽閉されていた魔物

  • 竜の神
「竜のデモンズソウル」を宿す、OPや隠しムービーにも登場した巨大な竜。
多くのプレイヤーが激戦になることを予想していたが……
どうしてこうなった


●塔のラトリア
  • 愚か者の偶像
「人形のデモンズソウル」を宿す、かつてラトリアを治めた女王の姿を象った動く偶像。美人。
分身で攪乱し、遠距離から魔法で攻撃してくる。
また地面には触れた者の動きを止める見えない魔法陣が仕掛けられており、迂闊に飛び込むと瞬殺される。
本体が別の所におり、そのことを知らないと何度でも蘇る。

  • マンイーター
「混成のデモンズソウル」を宿した、翼と蛇の尻尾が生えた人型のデーモン。
戦う場所が狭い石橋の上であり、油断すると転落死する。多くのプレイヤーを文字通り奈落の底に叩き落とした。
一体でも十分強敵だが、体力が一定以下になるか時間経過により、もう1体が現れる。
ちなみに本体は蛇。
黄衣の翁の狂気の実験によって無理矢理デーモンにさせられた存在とも言われる。

  • 黄衣の翁
「黄色のデモンズソウル」を宿す、文字通り黄色い布を纏った老人。象牙の塔の国ラトリアをおぞましい監獄に変えた張本人。
かつてラトリアから追放されたが、黄衣纏いデーモンを連れて戻ったとされるものの、そこへ至るまでの経緯は不明。
実はデーモンの本体は老人に張り付く黄色の布…黄衣であり、老人は黄衣に見捨てられてあっという間にこと切れる。
ボスとして立ちはだかるのは、老人により召喚された他の世界の住人。
すなわち、うんこターバン……もとい「黄衣の頭冠」を頂く赤ファントムである。
オンラインプレイだと侵入した他のプレイヤーがボスになることがある。
侵入してきたボスは体力にブーストがかかり、魔法による援護があるので最強のデーモンになることは確実……と思いきや案外あっさり勝てる場合も。
どうしても勝てない時は一時的にオフラインにする手も……。
デーモンになったプレイヤーは、勝つと黄衣の頭冠が手に入る。


●嵐の祭祀場
  • 審判者
「肥大したデモンズソウル」を宿す、黄色いデブなデーモン。 本体は頭頂部にいる黄金のカラス。
分厚い脂肪であらゆる攻撃を無効化し、手に持った巨大な肉切り包丁でプレイヤーに襲いかかる。
長い舌をムチのようにふるい、手の届かないところにも攻撃してくる。
余談だが、発売当初こいつのデモンズソウルから作れる武器『肉切り包丁』は鬼性能だった。
元になっているのは異教の伝承にて死者を選別するとされる審判者。

  • 古い勇士
「勇士のデモンズソウル」を宿す、巨人型のデーモン。
”嵐を探し続けるもの”とも呼ばれ、ボロボロに欠けた晶石の曲剣を振るう。
外見でわかる通り目が見えておらず、聴覚に頼っており音に敏感に反応する。
そのため音を消す指輪を装備した途端サンドバッグと化す。 ただし、叫んでいる最中に攻撃するとバレるので注意。
普通に戦うとかなりキツい相手。

  • 嵐の王
「嵐のデモンズソウル」を宿す、空飛ぶエイのような姿をしたデーモン。
空を飛んでいるため通常の攻撃が当たらず、最凶なデーモン。
ステージ奥に刺さっている伝承の武器『ストームルーラー』でのみ倒すことができる……
と言うことはなく、飛び道具ならなんでも効く。
周囲にいる子分に袋叩きにされないように注意していれば、魔法や弓であっさり倒すことができる。
特に魔法に特化したキャラなら瞬殺も可能。大量に持ち込めばクナイだけでも倒せる。
しかし、ストームルーラーはこのステージでのみ攻撃の際、特殊な演出が見れるので、ぜひ見ておこう。
元になっているのは祭祀場における信仰の対象である「嵐」そのもの。

●腐れ谷
  • ヒル溜まり
「蠢くデモンズソウル」を宿す、無数のヒルが集まったデーモン。めっちゃグロい。
驚異的な再生能力を持ち非常にタフ。しかもヒルを撒き散らしプレイヤーの体力をジワジワ奪ってくる。
また腐れ谷は毒虫が犇めく気持ちの悪いステージであるため、耐性がない人は精神力をすり減らし挫折する人も少なくないという。
心が折れそうだ…

  • 不潔な巨像
「蝕まれたデモンズソウル」を宿す、ハエのような羽虫が纏わりついた二足歩行するガラクタのような物でできたデーモン。
回復の効果を半減する攻撃をしてくる以外は基本雑魚。
安全地帯もあり、弓で楽に倒すことも可能。
むしろこいつまでの道中、通称「腐れ谷2」の方が難関である。

  • 聖女アストラエア
「純血のデモンズソウル」を宿す、人間の身でありながら敢えてデーモンに身を堕とした聖女。
お供にガル・ヴィンランドを連れている。
その容姿と設定、素晴らしいBGMもあり、デモンズソウルでも上位を争う人気キャラ。
また、お供のガル・ヴィンランドも装備的な意味で愛されている。
どちらか片方を倒すと、もう片方は死ぬor止まるので、間違ってもアストラエア様を攻撃しないように……


●その他
  • 拡散の先兵
「灰色のデモンズソウル」を宿す、手に巨大な斧を持った悪魔のような姿形をしたデーモン。
チュートリアルでは、数多くのプレイヤーに洗礼を与えた。
ファランクスを倒した後は、嵐の祭祀場で再びプレイヤーを待ち構える。

  • 王の飛竜
「小さな炎の鱗のデモンズソウル」もしくは「大きな炎の鱗のデモンズソウル」を宿した、ワイバーンの姿形をしたデーモン。
どうやら無数の人間を食い続けた結果、デモンズソウルを宿すに至ったらしい。
ゲーム内で戦えるのはつがいの2匹で、ボーレタリア王城に生息している。
倒せばデモンズソウルが手に入るが、今のところ用途はソウルにするしかない。
一応、トロフィーは手に入る。

  • 原生デーモン
「色の無いデモンズソウル」を宿す、各要石が最も黒いとき、特定の場所に出現するデーモン。
カワイイ…のか?
一部の武器を強化するためにコイツのデモンズソウルが必要なため、地味に重要な存在。

  • 黒衣の火防女
火防女のデモンズソウル」を宿す。読み方は『こくいのひもりめ』
楔の神殿にプレイヤーを縛り付けた人物であり、両目を蝋で塞いでいる。
プレイヤーをサポートする一方で、かつては最も危険なデーモンの1体でもあった。
デーモンであった彼女がなぜ古い獣の封印に協力するのか。アストラエアや黄衣の翁の様な元人間なのか。
その行動や過去には謎が多い。
かぼたんの愛称で親しまれる、Demon's Soulsのヒロイン的存在。

  • なりそこないのオーラント

  • 古い獣
オーラントが呼び出した最古の存在。
作中ではデーモンとは呼ばれていないが、「獣のデモンズソウル」が手に入る。
その姿はおよそ生物とは思えないほどに巨大で異質である。
オーラントによると古い獣は神(と呼ばれる何か)が世界の悲劇を終わらせるために生み出した終末装置であることが語られるが、あくまでオーラントによる主観であるため詳細は不明。
残念ながら戦闘することはできない。

  • 最強のデーモン
デーモンは他者のソウルを奪い自身の力に変える。
皮肉なことだが、これは奪い集めたソウルで自らの能力を高めデーモンを狩る「プレイヤー」にも当てはまる。
そのソウルが黒く染まったとき、最強のデーモンたりえるのはあなた自身なのかもしれない。

  • 納期のデーモン
世界に直接干渉できる最強のデーモン。デモンズソウルにおいては北の巨人の要石エリアを丸ごと消滅させる、ボーレタリア王城以外のエリアを4ステージから3ステージに縮小させる、その他一部の敵、アイテム、NPCや強化派生系統を封印してしまうなどの被害をもたらしている。




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最終更新:2025年01月24日 23:00