【性別】男性
彼はとある姫巫女の家系に産まれ、立身し、葉桜城を建て、一つの島を領国とし、有力武将の一人として扱われるようになる。それでいて姫巫女と御門には忠実であった。
しかし、時はエルニア帝国の時代。姫巫女ウタ・アマミヤらは肥邑の戦い――秋津史上珍しい、総力レベルの戦を敢行した。
だが、彼は肥邑の戦いに参戦することが出来なかった。大兵力を持ち、御門に忠実な彼の徒党は政治的、軍事的判断から各地の防衛に回された。
肥邑の戦いは東マジョリア連合軍の勝利に終わったが、親氏の心はこう叫んだ。
だが、彼は肥邑の戦いに参戦することが出来なかった。大兵力を持ち、御門に忠実な彼の徒党は政治的、軍事的判断から各地の防衛に回された。
肥邑の戦いは東マジョリア連合軍の勝利に終わったが、親氏の心はこう叫んだ。
「我が御門様を押しきって参戦しておれば、姫巫女様も龍神様も無事だったのでは?」と。
そう考えた彼は愛刀を抱き抱え、血の涙を流しながら月が満ちてから欠けるまで(28日程)を寝て過ごし、そのまま亡くなった。
葉桜家は嫡男の親長(ちかなが)が受け継ぎ、鏖戦禍血丸は家宝として仕舞われた。
葉桜家は嫡男の親長(ちかなが)が受け継ぎ、鏖戦禍血丸は家宝として仕舞われた。
後に葉桜家は本国陥落に至るが、20年の雌伏の末に城を奪還。領国復帰を果たしている。
だが、城に鏖戦禍血丸はなかったという。
だが、城に鏖戦禍血丸はなかったという。