Note Sidechain
Note Sidechainは、「ノート(MIDI)」情報をトリガーとして、任意のパラメーターを自動制御できる
Envelope Modulatorsです。
これは従来のオーディオ・サイドチェインとは異なり、MIDIノートの発生タイミングでエンベロープを発動し、その形状でエフェクトや音量、フィルターなどを自在にモジュレートできます。
概要
主な特徴
- ノートトリガー型エンベロープ
- Note Sidechainは、任意のトラックやデバイスから発生するノート信号を検知し、そのノートに反応してエンベロープを発動します
- 任意の入力ソースを指定可能
- どのトラックやデバイスからノート情報を受け取るかを選択できます
- 例えば、キックドラムのノートをトリガーとしてベースの音量を下げる(ダッキング)など、柔軟な設定が可能です
- エンベロープ形状の調整
- トリガーされた際にどのようなエンベロープカーブでパラメーターを動かすかを細かく調整できます
- これにより、単純なゲートだけでなく、複雑な変化も作り出せます
使い方の例
- キックのノートでベースの音量をダッキング
- キックドラムのノート信号をNote Sidechainの入力に設定し、ベーストラックのボリュームやフィルターにエンベロープを割り当てることで、キックが鳴るたびにベースの音量が下がるサイドチェイン効果を実現できます
- 特定のノートやチャンネルだけをトリガーに指定
- 例えば、複数のドラムパーツの中からキックだけ、スネアだけをトリガーにすることも可能です
注意点・トラブルシューティング
- 入力ソースの選択に注意
- 入力ソースを正しく設定しないと、期待通りに動作しない場合があります
- 特定のトラックやデバイスの終端からノート信号を取得するため、場合によってはMIDIデバイスをチェーンの先頭に追加するなどの工夫が必要な場合もあります
- エンベロープのテンポ同期
- Note Sidechainのエンベロープは、FL StudioのEnvelope Generatorのように動作しますが、テンポやビートに完全同期させたい場合は、BitwigのMSEG(多段エンベロープ)など他のモジュレーターと組み合わせることも検討できます
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最終更新:2025年04月28日 22:09