MSEG(Multi-Segment Envelope Generator)
Bitwig Studio 5で導入されたMSEG(Multi-Segment Envelope Generator)は、モジュレーションやサウンドデザインを強化するための強力なツール群です。
概要
MSEGは、カスタマイズ可能なモジュレーションソースであり、複雑なエンベロープや波形を作成・制御するための多機能なシステムです。
- 種類
- 主な特徴
- 自由度の高いカスタマイズ: ノードや描画ツールを使って独自の形状を作成可能 (→カーブエディタ)
- 多用途性: エンベロープ、LFO、シーケンサー、ウェーブシェイパーとして利用可能
- リアルタイムモジュレーション: Bitwigのモジュレーションシステムと統合され、あらゆるパラメータを動的に制御可能
- テンポ同期: DAWのテンポに合わせた正確なモジュレーションが可能
各ツールの概要
- 1. Segments (エンベロープ)
- 自由にカスタマイズ可能な「エンベロープ」を作成できるツールです。
- 再生モード(ワンショット、ホールド、ループ、ピンポンなど)を選択可能です
- キックドラムの設計など、音の細部を調整する用途に最適です
- ノードベースで形状を編集し、複雑なモジュレーションを簡単に設定可能です
- 2. Curves (LFO)
- 「LFO」スタイルのMSEGで、幾何学的なパターンを描画可能です。
- グリッド上で形状を「ペイント」することで、ビート同期されたモジュレーションパターンを作成します
- グローバルテンポやトラックパラメータを制御し、独自のグルーブを作成するのに適しています
- 3. Scrawl (オシレーター)
- 手描き波形を基に「オシレーター」として使用できるMSEGです。
- 波形を自由に描画し、その波形がどのピッチでも良好に動作するよう数学的に調整できます
- 複数のScrawlオシレーター間でモーフィングすることでユニークなシンセサウンドを生成可能です
- 4. Slopes? (シーケンサー)
- 「シーケンサー」として動作し、音が発生するタイミングやピッチを制御可能です。
- 複数のSlopesシーケンスを使用し、それらを切り替えることで進化的または予測不可能なメロディーを作成します
- ゲート信号やピッチモジュレーションなど、複雑な音楽的変化に適しています
- 5. Transfer? (ウェーブシェイパー)
- 「カスタムウェーブシェイパー」として機能し、入力波形を再マッピング可能です。
- シャープなエッジで歪み効果を強調したり、滑らかな形状で飽和や圧縮効果を生成します
- DIYディストーションやサウンドデザインに最適です
関連ページ
最終更新:2025年04月19日 12:44