v1 Tom
v1 Tom(旧名称:E-Tom)は、エレクトリックタム音源として設計されたシンセサイザー型
Tomデバイスです。
概要
v1 Tom(旧E-Tom)の特徴
- 音源構造
- v1 Tomは、軽く整流されたサイン波オシレーターを中心に構成されており、音の高さはTuneノブで調整します
- オシレーターの音量はAD(アタック・ディケイ)エンベロープで制御され、アタックは固定で非常に短く、ディケイ時間は調整可能です
- GENセクション
- Tune: オシレーターの基本周波数を設定
- ADエンベロープ: レベルの時間変化を制御(短いアタック、調整可能なディケイ)
- Click: 音のアタック部分にインパクトを加えるため、音の一部を倍音的に重ねる効果
- Tone: 穏やかなローパスフィルターのカットオフ周波数を調整し、音色の明るさを変化させる
- PEGセクション(Pitch Envelope Generator)
- ピッチ用のADエンベロープで、オシレーターのピッチを時間的に変化させることが可能
- Decay: ピッチエンベロープのディケイ時間
- Contour: ピッチディケイの形状(曲線の調整)
- Amount: ピッチ変調の強さ(半音単位)
- その他のコントロール
- Velocity Sensitivity: ベロシティに応じた音量の変化を調整
- Output Level: 出力音量の調整
- FXチェーン: デバイス全体の音声出力に対する後処理用エフェクトチェーンを内蔵
- 音の傾向と用途
- シンプルでクリーンなエレクトリックタムサウンドを持ち、ピッチモジュレーションによる表現力が特徴的です
- キックドラムに近い音作りも可能で、トムとしてだけでなく、様々な電子パーカッションの音源として活用できます
- ClickやToneでアタック感や明るさを調整できるため、ミックスの中で存在感を出しやすい設計です
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最終更新:2025年05月03日 14:43