Comb (コムフィルター)
Comb (コムフィルター)は、非常に短いディレイ(遅延)音を元の信号に加えることで、特定の周波数帯域が強調・減衰される「櫛(くし)」状の周波数特性を生み出す
Filterデバイスです。
パラメーター説明
スペクトラム表示
Frequency(周波数)
フィルターの作用する中心周波数(=ディレイタイム)を設定します。
値を変化させることで共鳴ポイントが移動し、サウンドキャラクターが大きく変わります。
Feedback(フィードバック)
ディレイ信号をどれだけ元信号に戻すかを設定します。(-100〜+100%)
値が大きいほど共鳴が強くなり、金属的・ロボット的な響きや特殊効果が得られます。
ディレイ音を追加する前提のエフェクトなので、フィードバックを "0%" (デフォルト) に設定した場合何も起りません
Mix
Combデバイスから出力される信号量 (Dry信号と混ざります)
特徴
- サウンドの特徴と使い方
- 金属的な響きやロボットボイス、物理モデリング的な効果によく使われます
- Feedbackを0にすると効果が現れないため、必ずフィードバックを上げて使います
- FrequencyをLFOなどでモジュレーションすると、フランジャーのような効果も作れます(フランジャーはコムフィルターのFrequencyをLFOで自動変化させたものと言える)
- フランジャーとの違い
- フランジャーはコムフィルターのFrequencyをLFOで時間的に変化させるエフェクトですが、CombデバイスはFrequencyを任意に固定したり、自由にモジュレーションできる点が特徴です
- 一般的なローパス/ハイパスフィルターとは異なり、周期的なノッチ(減衰)とピーク(強調)が並ぶ独特のスペクトルを作り出します
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最終更新:2025年05月06日 10:04