Sampler

Sampler (サンプラー)


Sampler (サンプラー)は、オーディオサンプルを自在に再生・操作できるSynthデバイスです。
単純なサンプラーだけではなく、マルチサンプルやモジュレーションによるピッチの変化、グラニュラーシンセとして扱うこともできます。


機能

🗓️ デバイスビューボタン
このボタンを押すと読み込んでいるサンプルの情報を拡大して表示します。
+ 🗓️ モードごとの拡大表示
🗓️ モードごとの拡大表示
通常のサンプルの場合
マルチサンプルモードの場合

[★マルチサンプルモード] Select
選択範囲に基づくトリガーゾーンを設定します。
Pitch (再生周波数)
再生周波数コントロール (サンプル選択には影響しません)
Glide (ポルタメントタイム)
ノート入力ごとのポルタメントタイムを設定します。
📂フォルダアイコン (コンテンツブラウザ)
コンテンツブラウザを開きます。
[★マルチサンプルモード] ZONE PARAMETER (ゾーンパラメータ)
現在トリガーされているゾーンのパラメータを設定します。
再生モード
オーディオ再生/コントーロール方法を指定します。
Pepitch
伝統的なサンプラー方式です。
  • ノートの高さに応じてサンプルの再生速度とピッチが同時に変化します
  • テープやレコードのような挙動で、逆再生(リバース)も可能です
  • ドラムやワンショットサンプル、ピッチを変えたい場合に最適です
Cycles
Wavetableのようにサンプルのピッチは維持したまま、再生速度だけを変化させるモードです。
  • ループポイントを使ってサンプルを周期的に再生し、ピッチとタイミングを独立してコントロールできます
  • フォルマントやキートラッキングの調整も可能です
Textures
グラニュラー(粒状)合成方式です。
  • サンプルを細かい粒に分割して再構築し、ピッチと再生速度を独立して操作できます
  • 音響テクスチャやアンビエントサウンド、特殊効果の作成に向いています

再生モード パラメータ 説明
Repitch
Speed 再生スピード。
Repitchモードは、再生スピードがピッチに影響します
Cycles
Speed 再生スピード。ピッチへの変化はありません
Formant 明るさや太さ、ボーカルの母音変化を行うパラメータです。
・大きくする:音が明るくなる。金属的・ロボット的な響き
・小さくする:音がこもる。太く柔らかい音になる
Textures
Speed 再生スピード。ピッチへの変化はありません
Grain Grainの長さを指定します
Motion Playhead Motion。
再生ヘッドに追加するアニメーション量を指定します

通常のサンプルビュー

🎹 (キートラッキング設定)
🎹鍵盤アイコンを無効にすると、ノートのピッチの影響を受けなくなります。
ピッチ変更が不要なドラムや、ワンショットボイスなどでは無効にすると使いやすいです。
GAIN (ゲイン)
サンプルのゲインを調整したい場合はここで変更できます。
サンプルの開始位置の調整
黄色い四角をドラッグして、サンプルの開始位置を変更できます。

またサンプルの下にある部分を上下にドラッグしても開始位置が変更できます。

サンプルの終端位置の調整
サンプルの終端位置は、この部分をドラッグ操作で動かせます。

R (逆再生)
"R" を点灯させると逆再生となります。
区間ループの指定方法
区間ループを有効にするには、EnvelopeセクションのEnvelope Modeを「AHDSR」にして、ループモードを「単一方向ループ」または「ピンポンループ」に設定します。
区間ループの開始、終端、クロスフェードについて
ループ区間の指定については、波形の上にあるを左右にドラッグしても良いですが、下にある数値の部分を上下にドラッグする方が操作しやすいと思います。
クロスフェードの割合というのは、ループ区間での「次のループ開始と終端とのクロスフェードの開始割合」の指定です。
上記のループ区間であれば終端に無音があるので、早めにクロスフェードすることで前後のつながりが滑らかになります。

Offsets (開始オフセットの指定)
"Offsets" は「再生開始ポイント」「ループ開始ポイント」「ループの長さ」のオフセットを指定するパラメータで、モジュレーションで操作可能なパラメータです。

ここをCurvesなどのモジュレーションで動かすと、かなりトリッキーな音作りができるので色々試してみるのも面白いと思います。

その他Tips

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最終更新:2025年07月08日 09:00