Bitwig Studio まとめ wiki

Sweep

Sweepは、2つのフィルターとウェーブシェイパーを自在に組み合わせ、直感的なルーティングとBitwigならではのモジュレーションで、サウンドに多彩な動きとキャラクターを加えられる新世代のFilterデバイスです。

2つのフィルタースロット

Sweepは2基のフィルターを独立して搭載し、それぞれ異なるタイプや設定を選択できます。

ウェーブシェイパー内蔵

フィルター処理だけでなく、ウェーブシェイパーによるサチュレーションや歪みも加えることができ、音にさらなるキャラクターを付与します。

ルーティングノブでスムーズなブレンド

2つのフィルターとウェーブシェイパーの間の信号の流れやミックスバランスを、ルーティングノブで直感的かつスムーズにブレンド可能です。

多彩なフィルターとシェイパーの選択肢

Bitwig 5.1で追加された4種類の新フィルター（Fizz, Rasp, Ripple, Vowels）や6種類のウェーブシェイパー（Push, Heat, Soar, Howl, Shred, Diode）を組み合わせて使用できます。

シンプルなインターフェース＆即戦力プリセット

モジュラー的な柔軟性を持ちながらも、操作はシンプル。すぐに使えるプリセットも多数付属します。

FX Gridパッチへの変換

Sweepで作った設定は、右クリックでそのまま編集可能なFX Gridパッチへ変換でき、さらに細かい音作りやモジュレーションが可能です。

モジュレーションとの高い親和性

Bitwigのモジュレーションシステムと連携しやすく、LFOやエンベロープなどでパラメーターを自在に動かせます。

用途例

SweepとFilter+は「Gridモジュールの自由な組み合わせ」という共通基盤を持ちながら、用途や操作性に応じて設計が異なります。

Sweepは、2つのフィルターとウェーブシェイパーを柔軟に組み合わせ、ルーティングやジョイントコントロールによる複雑な動きや表現が可能な「パフォーマンス向け・高機能」デバイスです。
Filter+は、シンプルな1フィルター＋1シェイパー構成で、手軽にサウンドキャラクターや色付けを行う「汎用カラーリング」デバイスです。

Gridモジュールベース: どちらもBitwigの「The Grid」のフィルターおよびウェーブシェイパーモジュールを利用しており、これらをプロジェクト内のどこでも直接使えるようにしたオーディオFXデバイスです。
フィルターとウェーブシェイパーの組み合わせ: 両デバイスとも、10種類のフィルターと14種類のウェーブシェイパーから選択して組み合わせることができます。
モジュールのスワップ・バイパス: フィルターやシェイパーは自由に交換・バイパスが可能です。
FX Gridパッチへの変換: 右クリックでFX Gridパッチに変換でき、さらに詳細な編集やモジュレーションが可能です。
プリセット付属: すぐに使える多彩なプリセットが付属しています。
ポリフォニック対応: どちらもボイススタッキングやポリフォニックエフェクトに対応し、各ボイスごとに異なる処理やモジュレーションが可能です。

項目	Sweep	Filter+
フィルタースロット数	2つ（A/B、独立して設定・モジュレーション可能）	1つ（単一のフィルター）
ウェーブシェイパースロット	1つ（フィルターの間または並列で配置可能）	1つ（フィルターの前または後に配置）
ルーティング/ブレンド	ルーティングノブで直列・並列・ミックスなど複数の信号経路をスムーズにブレンド可能	シンプルな直列または並列のルーティング（ブレンド機能なし）
ジョイント周波数コントロール	2つのフィルターのカットオフを同時に動かす「Joint Frequency Control」搭載	なし
周波数コントロールの反転	Invertオプションで2つのフィルターのカットオフ方向を逆にできる	なし
用途イメージ	パフォーマンスや複雑なフィルタースイープ、ステレオコントロールに最適	シンプルなカラーリングやサウンドキャラクター付与に最適
バリエーション数	約1,400通りの組み合わせ（フィルター2つ×シェイパー×ルーティング）	約140通りの組み合わせ（フィルター×シェイパー）
インターフェース	2フィルター＋1シェイパー＋ルーティングノブ＋ジョイントコントロール	1フィルター＋1シェイパー＋シンプルなコントロール