キリエ
時輪石が
壊者の成れの果てであるという仮説を立てた
テルミヌスが
龍の聖櫃・ヒロイの
反応弾爆心地跡で見つけることに成功した至上至高の時輪石。
現在は首都キョウフの地下、三〇〇メートルの深みにある広大な地底湖に安置されている。
横幅が二メートル、縦は三メートルを超える棺を思わせる石の中央に埋め込まれているのは、瞳を閉じて仄かな憂いを帯びる表情を浮かべ胸前で腕と指を交差している二〇歳前後の女性。
テルミヌスが
ダクシャや
ヴィヴァスなどの強敵と相対するために手に入れた切り札。
彼によると現存する最古の壊者で、単体のまま
劫波をも凌駕する正真正銘の英霊だという。
テルミヌスは彼女のことを
龍の聖櫃の古い言葉で「救世主」という意味がある“キリエ”と名付けた。
彼女が世界の謎と、始まりの正体を知る唯一の人だとテルミヌスは確信している。
歴史好きのテルミヌスは機器を使った解析ではなく、会話によるコミュニケーションを取ろうとしており、実際時折反応しているようにも見えている。
テルミヌスは自分が
新世代になれないのは
双星顕在両性具有による心の質のズレがあるためでは無いかと考えており、その翻訳機能をキリエに期待している。
輪廻の聖賢
テルミヌスはキリエの存在から
時輪石が壊者の成れ果てだと核心していたが、実際のところ正確性には欠けていた。キリエが最古の壊者の一人というのは事実なのだろうが、テルミヌスと相性が良かった壊者の社会がキリエ達時輪石というだけで、彼女らはあくまで壊者の進化形態の一つ。
テルミヌスは新ためて彼女達
不死者の上位存在を「
聖賢人」と名付け、その中でもキリエとその眷属──すなわち時輪石は
「輪廻の聖賢」と定義した。
別の自分に生まれ変わりやり直したいという祈り。無限の可能性を掴もうとする想いは人の業そのものである。
それゆえにテルミヌスは輪廻こそが壊者の最大勢力なのだと見ている。
石の姿はおそらく羽化を待つ段階。つまり
輪廻転生前の状態であり、未だ変換の真っ最中。テルミヌスは数人と対話を成功させたものの他はまだ休眠中で、ただ夢に相当する波を電力利用されるに留まる。
キリエの眷属
時間停止を成す誰か
テルミヌスの周囲に浮かぶ拳ほどの大きさの二個の時輪石と、
サーヴィーが持つ一つの時輪石。
石から放出する電磁波を浴びせることで対象の時間を停止させる力を持っている。これに対抗できるのは同じく聖賢とその加護を受けているものだけであり、例えそうであっても時間の速度を遅滞させる。ただし停止の届く範囲もそこまで広くはない。
またキリエの加護を受けている者なら対象外となる。しかし加護を受けていると敵味方関係なく不死者の常識的な理(
アヴァターラの効果など)は通じなくなる。
時を操る異能の元となった人物はおそらくキリエとは恋人関係であり、時が止まって欲しいと思うほどに彼女を愛していたのだろう。
備考
キリエとはギリシア語の神の名前をラテン語で表したもので「主よ」を意味している。
関連項目
- 時系列的には最初のはずなのに、まるで神座世界の登場人物が壊者になったような錯覚を感じる。 -- 名無しさん (2023-05-12 21:23:27)
- これサハスラーラじゃないだろうな・・・ -- 名無しさん (2023-06-14 03:39:36)
- 神座世界自体がループ構造でマリィと蓮の成れの果てとかじゃないだろうな。 -- 名無しさん (2023-12-16 17:17:17)
- 時間停止の誰かがサーヴィーの武器として共に居るってことは蓮…というかロートスにもサーヴィーの影響があったりするんだろうか -- 名無しさん (2024-01-17 12:40:10)
- よく見るとだいぶ大きい。マリィ以上リザ未満くらいありそう -- 名無しさん (2024-01-29 22:53:25)
- マリィはマリアのなまり、キリエは言うまでもなく、凄く十字教です -- 名無しさん (2024-09-04 03:49:30)
- 異世界規模のテラフォーミングだったりしてな、別宇宙のオメガポイントが滅ぶ自分の宇宙を再現しようとしてるとか… -- 名無しさん (2025-04-23 20:38:59)
- 元になった時輪石が三つだから、蓮は創造を三つ発現出来たり、ロートス→蓮→夜刀(もしくは真流出)みたいに三段階進化した、とか適当言ってみる。 -- 名無しさん (2025-04-25 13:20:13)
最終更新:2025年04月25日 13:20