あざ笑う闇 ◆LuuKRM2PEg




 仮面ライダーアクセルに変身した石堀光彦西条凪の身体を抱えながら、木々の間を進んでいた。
 凪の身体と大量の支給品は別に重くなどない。今の肉体は軟弱な人間のものとはいえ、ダークザギにとっては塵程度の重量すら感じなかった。
 撤退の途中で保護した二人の男──涼村暁黒岩省吾──は問題なく後ろについてきている。暁は体力を消耗しているようなので、念の為に水を与えたが一刻も早く休ませなければならないようだ。
 それに落ち着いて凪を休ませる場所だって必要になる。だから来た道を引き返してマップの中央にある冴島邸を目指していた。

(冴島邸……そういえば、参加者の中に冴島鋼牙とかいう奴がいたな。建物の関係者……それともただの偶然か?)

 そこまで重要ではないとはいえほんの少しだけ気になってしまう。
 名簿に書かれていた冴島鋼牙という男に接触すれば疑問が解明されるだろうが、拘った所で意味などない。それに顔も知らない相手のことばかり考えても、出会えなければどうしようもなかった。
 だから、この疑問は保留とする。今はそれ以上に解決しなければならない問題があるからだ。

「ち、ちくしょう……またこんな森の中を歩かなきゃいけないのかよ!」
「なら、貴様だけでここに休んでいろ!」
「そんなこと、できるわけねえだろ!」
「それなら黙っているんだな……知っているか! マラソンの起源とは紀元前450年……9月12日までに遡る! ミルティアデスという名のアナテイの名将が、奇策でペルシャの大群を撃退したマラトンの戦いからと言われている! その勝利を……!」
「知るか! マラソンなんかどうだっていいだろ!」

 思案するアクセルの後ろでは暁と黒岩がくだらない言い争いをしている。
 この光景を見るに、どうやら二人はかなり仲が悪いようだ。本人達の問題だから別にどうでもいいが、こんな時に喧嘩をされてはたまったものではない。
 おまけに二人はかなり大声で怒鳴りあっている。それを聞きつけて殺し合いに乗った奴らがやってきては、凪に火の粉が降りかかる可能性だってあった。
 ただの弱者ならばまだいいが、溝呂木眞也やキバのような奴らだったら面倒が増える。
 真紅の仮面の下で溜息を吐きながら石堀は、足を止めて振り向いた。

「あんたら、こんな時に喧嘩はやめたらどうだ? 今はそんな状況じゃないだろ」

 騒動が治まるのを祈りながら進言するが、当事者の一人である暁は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

「なあ石堀、やっぱりこんな胡散臭い奴を仲間にするのはよそうぜ? こいつはな……」
「涼村、あんたが黒岩を嫌っているのに理由があるのはわかる。だがな、俺はあんたのわがままばかり聞いていられないからな……この状況では協力者だからな」
「だけどよ……」
「話があるなら冴島邸で聞く。あんただって早く休みたいだろ? だから今は口論をせずに歩くことだけを考えてくれ」

 アクセルはそう平然と言い放って、暁の文句を強制的に遮る。
 暁の口が止まった瞬間、今度は黒岩が誇らしげに鼻を鳴らしてきた。

「やれやれ……全く、貴様がもう少し我慢をすればいいだけの話だろう。これに懲りたら、少しは我侭を控えることだな」
「黒岩、あんたもあんただ。涼村にも問題はあるが、だからといって煽るような言い方はやめてくれ」
「むっ……」
「それにあんたらが下手に騒ぐと、その声で他の危険人物を呼び寄せるかもしれない。こんな場所では、不意打ちを仕掛けてくる奴らなんて数え切れないくらいにいる……だから、気をつけて欲しい」

 そう言うと、意図を察してくれたのか黒岩も頷いた後に黙り込む。
 それを見届けたアクセルは再び足を進めると、暁と黒岩も歩き出した。
 やや面倒なこの男達も凪を守る為に上手く使わなければならない。ここまで生き残っているからにはそれなりの実力者だろうから、邪魔者を消すのに役立つかもしれなかった。
 問題は凪がこの男達を信頼するかどうかだ。彼女の過激な性格を考えるに、二人が少しでも不安要素だと判断したら即刻で切り捨てるだろう。それならそれで構わないが、他の参加者に凪を不審だと思わせるのは避けなければならない。
 彼女もナイトレイダーの副隊長だし短絡的な行動はそんなに取らないだろう。それでも、念には念を入れる必要があった。
 まずは暁と黒岩のことを凪にどう説明するか……その方法を考え始めた瞬間、遠くより二つの足音が近づいてくるのをアクセルは気付く。
 その距離はすぐそばだ。

(まさか、二人の喧嘩を聞き付けたのか? もしも危険人物だったらまずい……凪はまだ気絶している。数はこちらの方が多いが、守り切れるか……?)

 近づいている奴らが溝呂木のような凄まじい力を持っていたら、凪が殺されてしまう恐れがある。
 実力がわからない暁と黒岩がいたとしても切り抜けられるかどうかは微妙だ。二人を囮にして凪と共に逃がす方法もあるだろうが、それでは不審を抱かれてしまう危険がある。
 対策を考えていると、木々の間から二人組の男が現れた。漆黒のコートを纏った若者と、仕立てのいいビジネススーツを着ている20代と思われる男だ。

「だ、誰だ!?」
「待つんだ! 私達は敵ではない」

 後ろに立つ暁が狼狽したような声で喚いた瞬間、スーツの男が制止を促すように手を翳してくる。
 その様子と声の調子から考えるに、どうやら危険人物ではないようだった。現に同行者と思われる若者からも、敵意は全く感じられない。
 何にせよ無駄な戦闘はしなくても済んだので、思わず仮面の下で石堀光彦笑みを浮かべた。




 ナケワメーケという謎の怪物と共に去った相羽シンヤを見送ってから、結城丈二涼邑零と共に北西の村を目指していた。
 しかし今は島の中央にある冴島邸へ戻り、道中で出会った石堀光彦達のグループと情報交換をしている。森の中でも話し合いは可能だがそれでは危険人物に襲撃される危険がある上に、何よりも西条凪という女性もきちんと休ませなければならなかった。
 零にとって家族の仇である男の自宅に戻るのは悪いとは思うが、こればかりは仕方がない。彼は微かに表情を顰めたが、幸いにも何とか了承してくれた。

「そうか、あなたが一文字と出会ったとは……情報をくれて感謝する」
「いや、礼を言われることなどしていない。あんたは一文字と同じ仮面ライダーだから、充分に信用できる……俺は一文字を囮にしてしまったのだから」
「だとしても、その状況では仕方がない。石堀が気を落とす必要なんてない……そうしなければ、彼らを守れなかっただから」

 そして今、リビングに備え付けられたテーブルを境に結城は石堀と向き合う形で座っている。
 石堀達はここに来るまで、仮面ライダー二号こと一文字隼人と行動を共にしていたらしい。しかしその最中、暗黒騎士キバという奴に変身した男に襲撃されて、一文字と別れてしまったようだ。
 尤も、結城はそれを責めるつもりは全くない。仮面ライダーであるからには、時として己の身を犠牲にしてでも人類を守らなければならないのだから。その意志を汲み取ってくれた石堀には、むしろ感謝をしなければならない。
 その上、彼はTLTという組織やウルトラマンという存在についても教えてくれた。全ては無理だったが、一文字の仲間という理由だけで守秘義務を破っている。
 そんな石堀の思いは、絶対に答えなければならなかった。

「それにしても、まさかあの少女が我々と似たような戦士だったとは……驚いたよ」
東せつな、だっけか? あんたが街で出会ったプリキュアは」
「ええ……話によるとこの場には8人いる。だが、来海えりかは既に放送で呼ばれてしまった……せめて、彼女達は無事でいてくれることを、信じるしかない」

 そして情報交換の際に、石堀は花咲つぼみ桃園ラブという少女と出会ったことを話している。
 彼女達はプリキュアという異世界に存在する戦士で、仮面ライダーのように人々を守って戦ってきたそうだ。しかも仮面ライダーと違って、変身する前は普通の女子中学生らしい。
 そして市街地で出会った東せつなという少女もプリキュアの一人で、つぼみによるとラブの友達のようだ。こんな殺し合いに放り込まれているからにはただの子どもとは考え難かったが、戦士の一人である事は予想を遥かに超えていて、結城も驚いてしまう。

(そんな少女達も誰かの為に戦っていると言うのに、私はまだ何もできていない……情けないな)

 こんな様では先輩ライダーの一文字、それに後輩の沖一也村雨良に会わせる顔はない。
 大人である自分自身が積極的に行動しなければならないのに、犠牲を防ぐことはできていなかった。それを嘆く暇があるのなら動くべきだが、やはり後ろめたさを感じてしまう。
 だからせめて結城はプリキュア達の無事を祈った。せつなも相羽タカヤ泉京水と一緒にいるとはいえ、やはり心配であることに変わりはない。

(君達、どうか無事でいてくれ……未来は君達のような未来ある子ども達が作っていかなければいけないのだから)

 しかしその祈りが東せつなという少女に届くことはもうない。
 何故なら、彼女はタカヤと敵対しているテッカマンランスの手に掛かり、既にその命を奪われてしまったのだから。
 そんな救いのない事実が主催者によって知らされる時間が迫る中、結城は石堀に尋ねる。

「それで、一文字と沖は確か18時に市街地で落ち合う予定となっているのだったか?」
「ああ。つぼみちゃんやラブちゃんもきっと来てくれるはずだ。あんたもその頃に来れば、仲間と再会できるはずだ」
「わかった……私達もできる限り、事情が片付き次第そちらに戻ろう」

 一文字は村から南、一也は東から進んで仲間を探しながら市街地に向かっているようだ。しかし落ち合うのは18時からのようなので、すぐに後戻りする必要もない。
 何にせよ、このまま村に向かっていたら無駄足に終わるかもしれなかった。あそこには、一文字によって倒された三影英介の遺体しか残っていないようだから。

「ところで、あの黒岩省吾という男は本当に人間じゃないのか? 涼村暁はダークザイドという怪物だと言っていたが……」
「俺は彼が変身する場面を見ていないが、少なくともただの人間じゃないだろうな。俺や副隊長、それに孤門のような例外はあるが、こんな所に呼ばれてるからには可能性は否定できない」
「そうか……」

 石堀と共に行動していた黒岩省吾という男は、泉京水や大道克己のように人間ではないらしい。
 涼村暁は黒岩のことをダークザイドという闇の生物だと言っていた。
 奴らは人間を襲っているらしく、それを倒す為にシャンゼリオンという戦士に暁は変身して戦っているようだ。
 だが、黒岩はそれを否定している。人間ではないことは肯定しているが、それでも殺し合いに乗るつもりはないようだった。彼の言葉は信じるに値するのかどうか、今のままでは判断が付けられない。
 デストロンやBADANには巧みな話術で人間を騙す怪人が数多くいたので、簡単に信用などしては痛い目を見る。無論、黒岩を敵だと思いたくはないが、それでも暁が嘘を言っているとも思えなかった。

(どうやら、黒岩省吾に関しても警戒が必要のようだな……せめて、嘘でなければいいが……)

 甘い考えだと知りつつも、結城丈二は祈ってしまう。
 黒岩省吾の言葉が真実であり、無駄な争いが生まれないことを。




「それにしても涼村暁か、こんな所で名字が似ている男と出会うなんてな」
「ああ……偶然って本当にあるんだな!」
「全くだよ」

 涼邑零は涼村暁という男を前にして、素直にそう言葉を漏らす。
 漢字は少しだけ違うものの同じ「すずむら」という名字は、零に微かながら興味を持たせていた。
 見た所は普通の男だが、どことなく戦士の雰囲気が感じられる。魔戒騎士として多くの戦いを乗り越えてきた零は見抜いていた。
 暁のようなフランクな性格は嫌いではない。あの冴島鋼牙のような愛想のない男よりは余程好感を持てた。
 もしも一緒にいれたら楽しいのかもしれないが、今はそれどころではない。

「で、黒岩省吾……聞いた話によると、あんたはダークザイドって化け物らしいな。人間の命を奪い取ろうとする、ね」

 零は暁の隣で豪華な雰囲気を醸し出す椅子に座っている黒岩省吾という男に、やや鋭い目線を向ける。
 ここにいる者達で情報交換をした際、暁はやや紳士のように見えるこの男がダークザイドという怪物だと言った。暁曰く、ダークザイドとはラームと呼ばれる人間のエネルギーを奪うらしい。
 言うなれば、ホラーと似たような存在のようだ。
 そんな危険な相手を前に零が警戒を露わにする中、黒岩は口を開く。

「……確かに俺は人間ではないが、無益に命を奪うことを望まない。ましてや、人間の命を奪う怪物などではない」
「へえ」
「君達から見れば、俺は確かに怪物だ。しかし、俺は君達人間と共に生きたいと考えている。何故なら、人間社会には素晴らしい物が数え切れない程にあるのだからな……それを生み出す人間を裏切るなど、愚か者のやることだ!」
「確かにそうだな……だけど、悪いが俺はあんたの話を完全には信用できない。今の言葉だって、そもそもただの演技である可能性だって充分にあるからな」

 強い熱が秘められた真摯な表情で黒岩は語るが、それでも零は全く気を許していない。
 彼の態度にほとんどの人間が騙されるだろう。しかし、狡猾なホラーを何度も見てきた零は黒岩の言葉が嘘であると感じていた。

「そうだそうだ! こんな野郎を仲間にするのは間違いだ! だから、こんな奴はとっとと……!」
「俺もそうしたいけど、そんなことをしたら結城さんがうるさいからね……それに、もしかしたら本当っていう可能性もあるしな」

 暁の言葉を遮る様に零は意見を述べたが、そこには建前が混ざっていた。
 黒岩が本当のことを言っているとは零は微塵にも思っていない。もしも結城や石堀がいなければ、人間の命を吸い取る怪物なんて今頃とっくにこの手で斬っていたはずだった。
 それでも今は、余計な面倒を起こさない為にも剣を納めている。ここで下手に結城を刺激して同盟を決裂するようなことになり、消耗をするなど得策ではなかった。

「そうか……すまないな、涼邑君」
「礼を言うのは勝手だ。だけど、もしも涼村暁が言うようにあんたが人を襲うような奴だったら……その時は、わかってるよな?」
「当然だろう。あのような人道に外れた主催者達に従って人殺しをするなど、できる訳があるか」
「そうしてくれるなら、俺も助かるよ」

 零が軽く答えた頃、部屋のドアがゆっくりと開く。
 振り向くと、結城丈二と石堀光彦が順番に部屋に入り、そして石堀の上官である西条凪という女が最後に現れた。

「へえ、あんたも目が覚めたのか……いがいとイケてるな、西条さん」
「こんな時にふざけないで、涼邑零」
「はいはい」

 凪の瞳は鋭利な刃物のような輝きを放っている。
 どうやら、彼女はややきつい性格のようだと零は思った。この状況では正解なのかもしれないが、あまり仲良くなれそうにない。
 あの東せつなという少女のようにもう少し穏やかならまだ話しやすいが、贅沢を言っても仕方がなかった。

「結城さん、もう話し合いは終わったのかな?」
「ああ……一文字や沖と出会える可能性が増えたのは、私としても喜ばしいことだ」
「それじゃあ、そろそろ行こうか? やっぱりここは居心地が良くないし」

 石堀達の為に戻ったが、本当ならば家族の仇である男の家などにはいたくなかった。
 それにこうしている間にもあの冴島鋼牙は今も何処かでのうのうと生きている。零にはそれが何よりも許せなかった。
 他の参加者によって無様に殺されるのも面白いだろうが、できるならこの手で決着を付けたい。だから、早く移動したかった。

「そうだな……いつまでもここにいるわけにはいかないからな。石堀、私達は先に行く。どうか、無事でいてくれ」
「ああ。あんたらこそ、生きてまた会えることを祈っているよ」

 石堀がそう答えた後、結城は黒岩に振り向く。

「それと、黒岩省吾」
「何か?」
「例え君が人間でなかろうと、私はできる限り君を信じるつもりだ……しかし、涼邑零に言った言葉を裏切るのであれば、私は君を許したりしない。これだけは忘れないでくれ」
「その言葉……しっかりと胸に叩きこんでおこう」
「すまないな」

 そう返事を残した結城は、部屋の外に向かって歩いていく。
 そんな彼を零も追おうとしたが、その前に暁に振り向いた。彼とはもう少し話をしたかったが、そんな時間などない。

「それじゃあ涼村暁、俺はこの辺で行く。お互い、生きていられるといいな」
「男と約束するのは趣味じゃねえけど……まあ、また会おうぜ!」
「全くだな」

 朗らかな笑みを浮かべる暁に軽く言い残して、零もまた部屋から出る。
 暁と別れるのはほんの少しだけ惜しいが、今はやるべきことを果たさなければならなかった。
 ロビーの扉を通って結城の元に辿り着く。そして、鋼牙を探す為に足を進めた。

「涼村、少しいいか」

 日の光が差し込む森を歩む中、結城が訪ねてくる。

「結城さん、どうかしたのかな?」
「君は本当に知らないのか? 一文字が戦った暗黒騎士キバという奴を」

 それは石堀達を守っていた一文字隼人という男が戦った、漆黒の騎士のことだ。
 どうやらこの会場には鋼牙以外にももう一人、魔戒騎士がいるらしい。石堀が言うには、奴は計り知れない実力を持つ化け物のようだ。
 恐らく、奴もまた魔戒騎士の名を汚すような愚か者だろう。見つけたならば、この手で倒さなければならない。
 そんな相手と戦いに向かった桃園ラブという少女が気がかりだが、今は無事を祈るしかなかった。

「……いや、俺はそんな奴知らないよ」
「そうか……そういう危険人物がいるのならば、てっきり知れ渡っているかと思ったが……」
「それは、俺が世間知らずといいたいのかな?」
「そうじゃない。ただ、奇妙に思っただけだ……聞いてみると、君達が所属する組織の情報網はかなり広そうだ。それなのに、人を傷付けかねない魔戒騎士の情報を伝えないのは変じゃないのか?」
「むっ……」

 零はほんの少しだけ表情を顰める。
 実際、結城が言うように番犬所の情報網は計り知れない。己の使命を忘れて人斬りに走るような騎士など、すぐに番犬所が制裁を下すはずだ。
 例えその管轄にいなくとも、すぐにホラー喰いの魔戒騎士のように噂となるはず。

「……情報を意図的に隠したと?」
「いや、私にはまだ何とも言えない……君の世界について直接見たわけではないからな。ただ、警戒をする必要があるとだけ言っておこう」
「そうかい。忠告、感謝するよ」

 そう言い残して零は思考を切り替えた。
 実際、今ここで真相を考えても何にもならない。石堀達との件で時間を使ってしまった以上、その分だけ急がなければならなかった。
 暗黒騎士キバとやらについては鋼牙のついでに倒せばいい。石堀が言うにはキバはかなりの化け物らしいが、負けるつもりはなかった。
 未知の魔戒騎士に対する敵意を燃やすが、零は知らない。
 その暗黒騎士キバこそが零が追い求めている本当の敵であることを。もしも全ての真実を知ったとき、涼邑零は何を思うか。


【1日目/昼】
【E-5 森/冴島邸】


【結城丈二@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:健康
[装備]:ライダーマンヘルメット、カセットアーム
[道具]:支給品一式、カセットアーム用アタッチメント六本(パワーアーム、マシンガンアーム、ロープアーム、オペレーションアーム、ドリルアーム、ネットアーム) 、パンスト太郎の首輪
[思考]
基本:この殺し合いを止め、加頭を倒す。
1:殺し合いに乗っていない者を保護する
2:零と共に移動する。
3:一文字、沖、村雨と合流する。その為に18時には市街地へ戻る。
4:加頭についての情報を集める
5:首輪を解除する手掛かりを探す。
  その為に、異世界の技術を持つ技術者と時間操作の術を持つ人物に接触したい。
6:タカヤや石堀たちとはまた合流したい。
7:また、特殊能力を持たない民間人がソウルメタルを持てるか確認したい。
[備考]
※参戦時期は12巻~13巻の間、風見の救援に高地へ向かっている最中になります。
※この殺し合いには、バダンが絡んでいる可能性もあると見ています。
※加頭の発言から、この会場には「時間を止める能力者」をはじめとする、人知を超えた能力の持ち主が複数人いると考えています。
※NEVER、砂漠の使徒、テッカマン、外道衆は、何らかの称号・部隊名だと推測しています。
※ソウルジェムは、ライダーでいうベルトの様なものではないかと推測しています。
※首輪を解除するには、オペレーションアームだけでは不十分と判断しています。
 何か他の道具か、または条件かを揃える事で、解体が可能になると考えています。
※NEVERやテッカマンの情報を得ました。また、それによって時間軸、世界観の違いに気づいています。
※零の狙う仇が冴島鋼牙である事を知りました。
 彼が復讐心に捉われる様ならばそれを力ずくでも止めるつもりです。
 ただし、鋼牙を討つ事そのものに関しては全否定をしておらず、もし彼が倒すべき悪であったならば倒すべきだと考えています。
※首輪には確実に良世界の技術が使われている・首輪からは盗聴が行われていると判断しています。
※零から魔戒騎士についての説明を詳しく受けました。
※首輪を解除した場合、ソウルメタルが操れないなどのデメリットが生じると思っています。
※彼にとっての現在のソウルメタルの重さは、「普通の剣よりやや重い」です。感情の一時的な高ぶりなどでは、もっと軽く扱えるかもしれません。




【涼邑零@牙狼─GARO─】
[状態]:健康
[装備]:魔戒剣、魔導火のライター
[道具]:支給品一式、スーパーヒーローセット(ヒーローマニュアル、30話での暁の服装セット)@超光戦士シャンゼリオン、薄皮太夫の三味線@侍戦隊シンケンジャー
[思考]
基本:加頭を倒して殺し合いを止める。
0:××××に向かう(後続の書き手に任せます。どこかの施設です)
1:牙狼を見つけ出し、この手で仇をとる。
2:結城と共に鋼牙を探す。
3:殺し合いに乗っている者は倒し、そうじゃない者は保護する。
4:会場内にあるだろう、ホラーに関係する何かを見つけ出す。
5:結城に対する更なる信頼感。
6:また、特殊能力を持たない民間人がソウルメタルを持てるか確認したい。
7:暗黒騎士キバという奴をいつか倒す。
8:涼村暁とはまた会ってみたい。
[備考]
※参戦時期は一期十八話、三神官より鋼牙が仇であると教えられた直後になります。
 その為、鋼牙が恋人と師の仇であると誤認しています。
※魔導輪シルヴァは没収されています。
 他の参加者の支給品になっているか、加頭が所持していると思われます。
※シルヴァが没収されたことから、ホラーに関係する何かが会場内にはあり、加頭はそれを隠したいのではないかと推察しています。
 実際にそうなのかどうかは、現時点では不明です。
※NEVER、仮面ライダーの情報を得ました。また、それによって時間軸、世界観の違いに気づいています。
 仮面ライダーに関しては、結城からさらに詳しく説明を受けました。
※もしも結城が自分の復讐を邪魔するつもりならば、容赦はしないつもりでいます。
※首輪には確実に異世界の技術が使われている・首輪からは盗聴が行われていると判断しています。
※首輪を解除した場合、(常人が)ソウルメタルが操れないなどのデメリットが生じると思っています。
 また、結城がソウルメタルを操れた理由はもしかすれば彼自身の精神力が強いからとも考えています。
※実際は、ソウルメタルは誰でも持つことができるように制限されています。
 ただし、重量自体は通常の剣より重く、魔戒騎士や強靭な精神の持主でなければ、扱い辛いものになります。




「つまり……俺とこの黒岩って野郎は、未来で会っている可能性があるのか?」
「そういうことになるな。尤も、黒岩が見てきたのはあんたとよく似た同姓同名の他人かもしれない……そして、涼村が会うのはここにいる黒岩とよく似た『黒岩省吾』という名の別人という可能性がある。これは突拍子もない推測だけどな」

 呆けたように口を開ける涼村暁に石堀光彦は冷静に返答する。
 結城丈二と涼邑零が去った後、休憩を兼ねた情報整理を改めて行っていた。気絶していた凪には詳しいところまでは話せていないので、今後の行動方針を決めるついでに伝える必要があった。
 そして今、結城が話した参加者達は別々の時間から集められているという説を、石堀はここにいる者達にも話していた。
 だとすると、ここにいる暁と黒岩省吾は同じ世界に生まれながらも別々の時間から集められているかもしれない。
 どちらかが嘘を吐いているようにも思えない。それならば、暁は黒岩のことを全く知らない時間から連れて来られたと考える方が自然だった。

「じゃあ、俺はこんな訳のわからない奴と出会うのかよ……何だか、明日を迎えるのが嫌になってきたぞ……」
「なら、一人で行動すればいいだろう」
「そんなことできるか! むしろ、てめえが一人でいればいいだろ! この嘘吐き野郎!」
「貴様にだけは言われる筋合いはない!」
「待ちなさい!」

 睨み合いながら言葉をぶつけ合う暁と黒岩の間に割り込むように、凪は叫ぶ。
 その姿はまるで手のかかる子どもを叱ろうとする母親のようだった。

「こんな時に揉めるのはやめなさい、状況がわからないの!?」
「だって、こいつが……」
「黒岩省吾が人間ではないって話は聞いたわ……私だって、正直信用できない。それでも今は協力者なのだから、無駄に戦うのは止めなさい」

 凪の言葉に石堀は思わず目を見開く。
 いつの間に彼女はこんなに丸くなったのだろうか。こういう状況ならば不安要素になりかねない黒岩など即刻射殺するはず。例え殺さないにしても、集団から追い出すかもしれなかった。
 しかし今の彼女はそれをしないということは、何かがあったとしか考えられない。現に目が覚めてから事情を説明してからも暗黒騎士キバの元に飛び出して行ったりせず、状況の説明を求めていた。
 もしかしたら、違う時間から連れて来られたのかもしれない。いつも見てきている凪より、少々丸くなっている印象があるのだから。
 尤も、ビーストのような人類に害を成す存在への憎悪という根っ子の部分は変わっていないようだが。

「それと黒岩省吾……あなたがもし少しでも不振な動きを見せたら、私はあなたを敵と認識するわ。例えどんな信念を持っていようとも」
「……肝に銘じておこう」

 凪の鋭い眼光を前に黒岩は頷く。
 その瞳には獲物を狙う猛獣のような殺気が宿っていて、今にも襲い掛かりそうな雰囲気を醸し出している。
 殺し合いという異様な状況下に置かれているのもあるだろうが、いつも以上に闇が宿っているようだった。

(流石は凪だな。この状況下にいても尚、闇を強める……それでこそ俺が選んだ女だ)

 油断はできないが、どうやらこの殺し合いは凪を強化させるきっかけとしては上出来かもしれない。それはウルトラマンの光も同じで、もしかしたら凪に継承される頃には予想される以上の力を得ている可能性もあった。
 今は凪の生存を最優先に考えて、孤門一輝姫矢准を探さなければならないだろうが。

(そして、ボトムにブラックホールか……まさか平行宇宙にはそんな連中がいるとはな)

 そして石堀の興味を引く存在がもう一つある。
 花咲つぼみとの情報交換の際に知ったボトムという名の深海の闇。
 黒岩省吾が出会った桃園ラブという少女が戦ったと言われるブラックホールという名の闇。
 どうやらこの殺し合いの裏にはそういう連中がいる可能性があるようだ。聞いていると、そういう奴らならば異世界や時間、更には異なる宇宙すらも手を伸ばせるかもしれなかった。

(だとしたら、不完全とはいえ俺を拉致できる輩がこの殺し合いに関わっている……やれやれ、事態は思った以上に深刻なようだな)

 ほんの少しだけ驚愕はしたが、微塵の恐怖も抱かない。神に等しい存在であるダークザギは、むしろ畏怖を齎す側だった。
 とはいえ、現状ではそんなことに力を入れる余裕などない。本来の計画通りに事を進める為にも、まずは脱出の糸口を探らなければならなかった。
 一文字隼人や沖一也、更に結城丈二達や花咲つぼみとは18時に市街地で落ち合うことになっている。そこに集まった者達を、どう利用するかが鍵になるかもしれない。
 とはいえ、主催者達も恐らくその事態を見通して市街地全域を禁止エリアにする可能性もあるだろうから、その時の事も考えなければならなかった。
 だが、それよりも今は……

「ほら見ろ! やっぱりてめえみたいな怪人は信頼されてねえじゃねえか!」
「それは貴様も同じじゃないのか!? もしもこれ以上足を引っ張るようなことをするなら、どうなるのか覚悟を決めておいた方がいいぞ!」
「いい加減にしなさい!」

 子どもみたいな口喧嘩を続ける涼村暁と黒岩省吾や、そんな二人に対して苛立ちを露わにする西条凪をどう落ち着かせるべきか。
 このままだと凪は絶対に二人とは別行動を取るはず。それはそれで構わないが、利用できる可能性がある男達を切り離すのは惜しいかもしれない。
 ここは静観するか、それともどうにか同行させられるように場を宥めるか……それが石堀光彦にとって現状の課題だった。




 西条凪は強い苛立ちを覚えていた。
 仮面ライダーアクセルに変身して一文字隼人と共に暗黒騎士キバと戦っていたはずなのに、無様な敗北を喫してしまう。その上、石堀光彦に抱えられて撤退させざるを得ないような状況を作ってしまった。
 しかも聞いた話によると桃園ラブという少女が一人で一文字を助けに向かったらしい。
 せっかく力を手に入れたのに、これではただ集団の足を引っ張っているだけだ。全体の規律を乱しかねない五代雄介達と別行動を取ったのに、何の意味もなかった。

(これじゃあ、彼らのことを笑えないわね……石堀隊員と合流した意味だってないわ)

 このままでは誰と出会っても役立たずのままだと、凪は思わず自嘲する。
 溝呂木眞也や暗黒騎士キバどころか、誰にも勝てる訳がなかった。加頭順やサラマンダーの元に辿り着けるなんて夢のまた夢だ。
 ましてや元の世界でビースト達を殲滅させることだって、できるわけがない。

(……いいえ、弱気になっても意味はないわ。今は目の前の男達をどうにかしないと。溝呂木眞也や美樹さやか、それに暗黒騎士キバもこの手で必ず殺す……今はその為に力を蓄えるべきだわ)

 しかし凪はその思考を振り切って、涼村暁と黒岩省吾をどうするべきかを考える。
 黒岩という男は人間ではないようだが、それでも五代雄介や美樹さやかと同じ対応を取るつもりだった。協力するなら良し、裏切るのであれば惨殺するだけ。
 また、不穏になるようであれば別れることも辞さない。涼村暁にも言えるが、これまでと同じだった。


 西条凪は知らない。
 信頼を寄せている部下がビーストの親玉である全ての元凶であり、母の仇でもあることを。
 また凪が力を振るう度に、その影は笑みを浮かべていることも知らない。
 この殺し合いの中で西条凪が全ての真実を知る時が来るのかどうかは、まだ誰にもわからなかった。




(くそっ……やはり簡単に誤魔化せる奴らではなかったか)

 黒岩省吾もまた考えていた。
 結城丈二や涼邑零と遭遇してから、涼村暁は余計なことをペラペラと喋っていた。ダークザイドのこと、更に黒岩はダークザイドであると。
 下手に否定をするとかえって疑心を抱かれるので、集まった者達には『人間ではない』ということだけは肯定した。そして、殺し合いに乗るつもりも微塵もないとも言っている。
 そのおかげか、その場しのぎにしかなっていないにしても、敵と認識されることはなかったが、今後はどうなるのかわからない。
 現に西条凪からは警戒心をまるで隠す気配が感じられなかった。彼女のような人間から敵と思われては問答無用で殺害されてしまう恐れがある。

(だが、どんな壁が待ち構えていようとも関係ない……そして、ここにいるシャンゼリオンが違う時間から連れて来られたとしても、必ず決着を付ける。覚悟しておくんだな)

 揺ぎ無い野望を胸に抱き続ける黒岩省吾は、誰にも伝わらない形で宣戦布告をした。


【1日目/昼】
【E-5/冴島邸】



【石堀光彦@ウルトラマンネクサス】
[状態]:健康
[装備]:Kar98k(korrosion弾7/8)@仮面ライダーSPIRITS、アクセルドライバー@仮面ライダーW、ガイアメモリ(アクセル、トライアル)@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式、メモレイサー@ウルトラマンネクサス、110のシャンプー@らんま1/2
[思考]
基本:今は「石堀光彦」として行動する
0:今はこの場をどうするか……
1:周囲を利用し、加頭を倒し元の世界に戻る
2:今、凪に死なれると計画が狂う……
3:凪と暁と黒岩と共に森を通って市街地に向かう
4:孤門、姫矢、つぼみの仲間を捜す。
5:都合の悪い記憶はメモレイサーで消去する
6:加頭の「願いを叶える」という言葉が信用できるとわかった場合は……
[備考]
※参戦時期は姫矢編の後半ごろ。
※今の彼にダークザギへの変身能力があるかは不明です(原作ではネクサスの光を変換する必要があります)。
※ハトプリ勢、およびフレプリ勢についてプリキュア関連の秘密も含めて聞きました
※良牙が発した気柱を目撃しています。
※つぼみからプリキュア、砂漠の使徒、サラマンダー男爵について聞きました
※殺し合いの技術提供にTLTが関わっている可能性を考えています


【西条凪@ウルトラマンネクサス】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)、苛立ち
[装備]:コルトパイソン+執行実包(2/6)
[道具]:支給品一式、ガイアメモリ説明書、.357マグナム弾(執行実包×18、神経断裂弾@仮面ライダークウガ×8)、照井竜のランダム支給品1~3個、相羽ミユキのランダム支給品1~3個、テッククリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード
[思考]
基本:人に害を成す人外の存在を全滅させる。
1:涼村暁と黒岩省吾をどうするべきか。
2:状況に応じて、仮面ライダーアクセルに変身して戦う。
3:孤門と合流する。
4:相手が人間であろうと向かってくる相手には容赦しない。
5:五代雄介、黒岩省吾の事を危険な存在と判断したら殺す。
6:溝呂木眞也と美樹さやか、そして暗黒騎士キバもこの手でいつか殺す。
[備考]
※参戦時期はEpisode.31の後で、Episode.32の前
※さやかは完全に死んでいて、助けることはできないと思っています
※まどか、マミは溝呂木に殺害された可能性があると思っています



【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、スカルメモリ&ロストドライバー@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式(ペットボトル一本消費)、首輪(ほむら)
[思考]
基本:願いを叶えるために優勝する………………(?)
1:石堀、黒岩と行動し、黒岩が変な事をしないよう見張る。
2:何故黒岩が自分のことを知っているのか疑問。
3:可愛い女の子を見つけたらまずはナンパ。
4:ラブちゃん、大丈夫なのか……?
[備考]
※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。
 つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)
※ほむら経由で魔法少女の事についてある程度聞きました。但し、まどかの名前等知り合いの事については全く聞いていません。
※黒岩とは未来で出会う可能性があると石堀より聞きました。



【黒岩省吾@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:健康
[装備]:デリンジャー(2/2)
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考]
基本:周囲を利用して加頭を倒す
1:あくまで東京都知事として紳士的に行動する
2:涼村暁との決着をつける ……つもり、なのだが……
3:人間でもダークザイドでもない存在を警戒
4:元の世界に帰って地盤を固めたら、ラビリンスやブラックホールの力を手に入れる
5:井坂とティアナが何を考えていようとも、最終的には自分が勝つ。
6:桃園ラブに関しては、再び自分の前に現れるのならまた利用する。
7:涼村暁が石堀光彦や西条凪に妙なことを口走らないよう、警戒する。
[備考]
※参戦時期は東京都知事になってから東京国皇帝となるまでのどこか。
※NEVER、砂漠の使徒、テッカマンはダークザイドと同等又はそれ以上の生命力の持主と推測しています。(ラブ達の戦いを見て確信を深めました)
※ラブからプリキュアやラビリンス、ブラックホール、魔法少女や魔女などについて話を聞きました 。
※暁は何らかの理由で頭が完全におかしくなったのだと思っています。
※暁は違う時間から連れて来られたことを知りました。



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最終更新:2013年03月15日 00:36