C-2

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C-2 - (2020/03/02 (月) 21:33:03) の編集履歴(バックアップ)


しーつー、しーに

日本国航空自衛隊の戦術輸送機。実在する。

※出典:航空自衛隊ホームページ(http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-2/index.html

諸元
乗員 2~5名+110名
全長 43.9m
全高 14.2m
翼幅 44.4m
貨物室 L15.7m×W4m×H4m、ランプ長5.5m
空虚重量 60.8t
積載量 32t(2.5G)、36t(2.25G)
最大離陸重量 141t
動力 GE・アビテーション CF6-80C2K1F
ターボファンエンジン
2基
推力 22,680kg (50,000lb)×2
性能
最大速度 M0.82(917km/h)
巡航速度 M0.8(890km/h)
航続距離 9,800km/0t
7,600km/20t
5,700km/30t
4,500km/36t
実用上昇限度 12,200m
最短離着陸滑走距離 500m
装備
固定武装 なし
アビオニクス 航法・気象レーダー
ミサイル警報装置
レーダー警報受信機

概要


C-2は、防衛省技術研究本部と川崎重工によって開発された双発輸送機である。
海上自衛隊のP-3Cの後継機である次期哨戒機(P-X)(後のP-1)との同時開発という世界的に見ても珍しい開発体制の元で開発された。
美保基地の第403飛行隊における愛称は、「ブルーホエール」(シロナガスクジラ)。

開発


C-2は国産輸送機「C-1」の後継機であり、次期輸送機(C-X)開発計画によって開発された。

C-1輸送機 ※出典:航空自衛隊ホームページ (http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-1/index.html

開発は2000年より開始され、2007年7月に試作1号機が完成、2010年1月に初飛行している。
開発においては、機体の強度不足が何度か問題になっている。
特に、試作1号機は初飛行直前にアメリカ製のリベットに起因する強度不足が明らかになり、リベットの交換と補強工事が必要になったため、計画より遅れて初飛行が実施されている。
その後も、地上での機内気圧上昇試験中に貨物扉が破損したため、2014年11月から胴体を補強が施された量産機と同型の胴体に交換している。

これらのトラブルもあって、配備開始は当初の計画より3年遅れ、2017年3月に開発が終了、第403飛行隊への配備が開始されている。

先述した通り、P-1と同時開発された関係で、風防、主翼外翼(全体の3分の1)、水平尾翼、補助動力装置(APU)、コクピットの統合表示装置(MFDS)等、機体重量に対して約15%、搭載システム品目数に対して約75%の部品が共通化されており、開発費を250億円程度削減できたとされている。
開発総額は約2,610億円。

特徴


機体全体の構成は先代のC-1を踏襲しており、太めの胴体に高翼式の主翼を組み合わせ、主翼下にエンジンポットを配し、機尾にT字型尾翼を設置している。
機体形状は類似しているものの、全長、全幅共に約1.5倍に大型化、機体重量に至っては2.5倍に増加している。
大きく異なっているのが貨物扉の形式で、C-1の観音開き式からC-130Hと同じ方式のものに変更されている。

操縦システムにはF-2以降に開発された国産機と同様、デジタルフライバイワイヤが採用されている。
操縦席は計器盤に多数のMFDSを配したグラスコクピットとなっており、更に同時開発のP-1やボーイング787と同様ヘッドアップディスプレイ(HUD)を設けている。

エンジンは民間で多数使用され、空自でもE-767KC-767で使用しているCF6ターボファンエンジンを採用している。
海外での整備や将来の輸出において有利との判断から採用されたと考えられるが、調達数が少ないことが影響して、最近は調達価格高騰の一因になっており、令和2年度概算要求ではCF6エンジンの一括調達による予算低減が試みられている。

大容量の貨物室を備え、大出力のCF6エンジンを採用した事により、C-1はおろかC-130Hでも輸送不可能で、海上輸送せざるを得なかった16式機動戦闘車UH-60JAの様な大型重量物を空輸する事が可能になり、水陸機動団の様な即応対応部隊の迅速な展開を可能にしている。
また、巡航速度が民間旅客機と同水準まで向上したことにより、燃費の良い高度に設定されている民間航空路の利用が可能になり、より遠隔地まで大量の物資を短時間で輸送することが可能になっている。
どれほどかと言うと、巡航速度はC-1やC-130Hの約1.5倍で、最大搭載量に当たる36t搭載時の航続距離は、C-130Hの5t搭載時の航続距離より500km長く、C-1の最大積載量8t搭載時の航続距離の3倍にあたる4,500kmにも及ぶ。

大型化したにもかかわらず、スラストリバーサー付きの大出力エンジンのおかげで、C-1と大差ない距離での離着陸が可能だが、不整地への着陸能力は有していない。

またC-1では未装備だった自己防御システムとして、機首の左右横側面と機体後部にミサイル警報装置(MWS)レーダー警報受信機(RWR)を備え、これらのセンサーと連動したチャフ·フレアディスペンサーを搭載している。

長距離飛行に備えて、操縦席後部に仮眠用2段ベッド、冷蔵庫や電子レンジを有するギャレー、更に民間旅客機と同型のラバトリー(トイレ)が2カ所用意されている。
本格的なラバトリーの設置は空自輸送機ではC-2が初めてで、民間人の便乗時や避難民の空輸時にも役立つと考えられる。

派生型


YS-11EBの後継として、電子測定(ELINT)型の「RC-2」の開発が進められており、2018年2月8日にC-2試作2号機を改修したRC-2試作1号機が初飛行している。

2019年1月にP-1と共に電子攻撃機型を開発し、2027年度の導入を計画していると報道され、令和2年度概算要求において「スタンド・オフ電子戦機」の開発予算が計上されている。
EC-1及びUP-3Dの後継機と考えられる。


※出典:航空自衛隊ホームページ(http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-2/index.html


作中での活躍


外伝:忘れられた世界及びその改訂書籍版である「新世界異譚II 孤独の戦士たち」に登場。
飛行中に大規模太陽風による磁気嵐に見舞われ、高度を下げたところでバードストライクによってエンジンが故障し、機体は煙を上げながらエスペラント王国南部へ墜落する事となる……。
但し、飛行していた理由は、忘れられた世界では陸上自衛隊の訓練のため、孤独の戦士たちではグラメウス大陸先遣調査隊派遣のためと大きく異なる。

これは活躍と呼んでいいのだろうか……
強いて挙げるとするなら、墜落しながらも主人公である岡 真司を生き長らえさせたことだろうか。
機長と副機長の卓越な手腕もさる事ながら、計器故障・エンジン大破という状態にも関わらず最後まで操縦系統を生かし、墜落の瞬間までもがき続けた点は立派。
また、大量に搭載されていた武器弾薬や偵察用オートバイは、誤作動や不良を起こさない程度には保持されており、魔獣退治に問題なく使用できたのも大きい。
因みに、孤独の戦士たちでは不整地離着陸対応改修キットが開発されており、運用試験を兼ねて納入されたばかりの量産初号機に組み込まれている。

C-2は現状最有力な大型輸送機であり、グラ・バルカス帝国によるムー侵攻に際しては、C-130Hと共にムー西部のエヌビア基地に派遣され、様々な物資の輸送にあたっている。
実戦においても、第二次バルクルス基地攻撃時に、5機が第1空挺団の空挺輸送のために出撃。空挺部隊の先陣として、その機能をいかんなく発揮した。

現状数少ない機体生産設備を有する機種であることや、現実でも各種派生型の研究が行われている事から、輸送にとどまらない多方面での活躍の機会が期待される。

なお、本機は初飛行からも間もない最新鋭機であるが、作中ではこれと別に新型輸送機の開発が決定している。話の流れから推測するに、おそらくC-2よりも大型の戦略輸送機と思われる。

随時加筆願います。

関連項目
兵器自衛隊

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  • ★墜落したのはカルアミーク王国ではなくてエスペラント王国。なお爆発炎上しなかったので墜落ではなく不時着に近い。 - 名無しさん 2018-02-18 20:40:32
  • 墜落した場所はエスペラントじゃなかったか? - 名無しさん 2018-02-18 20:43:08
  • C‐1とC‐130より積載量は上だがまだ低倍率生産中でC-2ベースで電子戦機やり輸出用モデル製作中・・(最初の顧客がUAEになるかもしれない) - HG.85手榴弾 2018-02-18 21:28:53
    • ライバル(A400M【アトラス】)が今アレなので粘って商戦に勝てば行けるはず・・・頑張れ川重!!(EC-1の代わりに作ってるけどどうなるんだろうな・・・試験飛行してるのは見たが・・) - SIG 516 2018-02-18 21:39:29
  • •地図を見ると北海道とグラメウス大陸の距離は、満載時の航続距離4500キロを超えてるような感じ。どれだけ迷走飛行してたの。エンジントラブルがなくても燃料切れで墜落してるだろ、これ。 - 名無しさん 2018-02-19 03:39:44
    • 有視界飛行していれば、太陽の位置から北へ向かっていることくらいはわかるだろが。 - 名無しさん 2018-02-19 03:44:26
  • 岡を生き残らせたから、ある意味活躍(?)は出来たと思う。 - 名無しさん (2018-04-15 21:23:56)
  • そういや岡以外の墜落機の乗組員たちは日本転移後初の殉職者って事になるんだろうか - 名無しさん (2018-04-15 23:25:08)
  • バルクルス戦にてグラ・カバル皇太子の目の前で空挺降下を行った模様 - 名無しさん (2019-03-24 18:25:22)
  • C-130を見て、呼ばれる化け物じみた大きさで度肝を抜かれたムーの軍人達はより巨大なC-2を見て驚愕どころか魂を抜かれた状態になったんじゃないかと思う - 名無しさん (2019-04-01 00:42:04)
  • 作中では新型輸送機までの繋ぎで大量生産されてそう - 名無しさん (2019-05-29 16:54:02)
  • 墜落後の描写を見ると、爆発炎上していなかったみたい。墜落直前に燃料放出していたのだろうか。 - 名無しさん (2020-03-03 19:54:16)
    • もしくはバードストライク時に燃料漏れでも起こしたか - 名無しさん (2020-03-03 20:30:44)
  • なんで陸自がC-2持ってるんですか? - 名無しさん (2020-12-07 17:55:20)
    • 誤字だからさ - 名無しさん (2020-12-07 18:49:39)
  • もう767も787も買えないのだから、これからC2ベースとMRJベースが日本国の空を飛びまわるのだろうな。 - 大艦巨砲 (2021-05-25 21:21:13)
  • 737の部品は日本が作りまくってるから、コピー量産できたりして。 - 名無しさん (2021-09-03 09:51:02)
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〔最終更新日:2023年04月30日〕