あらすじ

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あらすじ - (2019/09/30 (月) 21:44:21) の編集履歴(バックアップ)


日本国召喚の世界

突然、すべての通信が途絶し、人工衛星の信号すら探知不能となった日本は、異常事態の原因を探るべく迅速に調査を開始する。事態把握のために哨戒機を四方に飛ばした結果、あらゆる状況から日本が国家ごと別の惑星に転移した事を知る。
資源、食料、日本は一国ではまかなえず生きていくことが出来ない。この転移危機を打開すべく日本国政府は、調査中に南西1000km先の大地で発見した文明とその主催者であると思しき民族と交渉を持つため、一縷の望みをかけ、海上自衛隊護衛艦いずもに外交官を搭乗させ、彼の地へ派遣した。

一方、ロデニウス大陸北部に位置する豊穣の国クワ・トイネ公国は混乱の極みにあった。正体不明の銀色の大飛竜が王都上空を堂々と侵犯した事件のあと、所属不明の巨大船が北方海洋上に出現したのだ。
公国海軍第2艦隊所属の軍船ピーマ船長ミドリは、山または城塞ほどある巨体に圧倒されつつも、決死の覚悟でこれを臨検する。ここにおいて日本国と新世界人最初の接触がなされ、紆余曲折を経て日本クワ・トイネ公国は国交を樹立。同時に日本は、地下資源豊かなクイラ王国との接触を成功させ、転移危機は一応の収束を迎えたかに見えた。

だか平和もつかの間、大陸西部の覇権国家ロウリア王国が大陸統一と亜人駆逐を掲げ、クワ・トイネ公国へ侵攻を開始する。

名もなき新世界――、そこは文明力が序列に直結し、日々幾多の国家が興り、滅亡する。力ある国は力なき国を望むままに跳梁する。世界的な協定や組織が存在せず、地球の国際常識がまったく通用しない弱肉強食の世界であった!

憲法を遵守し、国内に数万の餓死者を出すか――、憲法を拡大解釈し、クワ・トイネと日本国民を救うのか――。
この物語は、国家の姿を借りた巨大な暴力の荒波に立ち向かう日本国と、意図し、または期せずして日本と関わることとなった新世界諸国の、また神話に語られる1万年以上もの太古よりつづく因縁の、大いなる物語である。


!以下ネタバレ注意!















「導かれし太陽」編

クワ・トイネ公国クイラ王国との国交を樹立し、両国との平和と友好を深めつつあった日本。しかしロデニウス大陸統一と亜人駆逐の野望に燃えるロウリア王国が侵攻を開始し、再び危機が訪れる。
日本国政府は憲法遵守の理想か、国民と"友人"を救うかの二者択一を迫られる。
一度は憲法遵守の道を選ぶも、クワ・トイネ公国国境の町ギムで起きた戦闘と、それに続く平民大虐殺を知った日本は、"友"を救うべく自衛隊派遣を決意する。
この戦後初の大規模な軍事行動は、日本が新たに生きてゆく新世界の秩序を揺らす端緒となることを知ることもなく――。


































「滅びゆく栄光」編

ロウリア王国を打ち倒し、クワ・トイネ公国クイラ王国、そして自国民を救った日本
過酷なこの世界で、新たな友を得るべくフェン王国と接触中、『列強』たるパーパルディア皇国ワイバーンロードが、フェン王国を"懲罰"すべく襲来する。
己を守るためこれを撃墜した日本は、しかしこの事件により、パーパルディア皇国の怒りを買ってしまう。
皇国と平和のうちに国交を樹立しようとする日本の努力もむなしく、日本を辺境の弱小蛮族とさげすみ、力こそが全てであり、その行使こそが慈悲であるとする皇国は、日本国外交官の前で、邦人観光客を虐殺し、その様子を世界に向けて発信する暴挙を行う。悲嘆と憤怒に包まれる日本。そしてパーパルディアの一方的な正義による本格的な侵略が始まる。
日本は国民を守り抜けるのか?





































「崩れる均衡」編

列強レイフォルをわずか5日で滅ぼした謎の新興国、グラ・バルカス帝国。突如轟いたその名に全世界が注目した。

その一方で、より強力な列強パーパルディア皇国を打ち負かし、こちらも全世界から注目を浴びる日本。ついに先進11ヵ国会議から呼び声がかかる。どの参加国も「護衛」と称し最新鋭の艦隊を送り込んでくる中、日本は海上保安庁所属、巡視船「しきしま」だけを護衛につける。それが悲劇を引き起こすとは露知らず、外交にいそしむ日本国使節団。彼らにグラ・バルカスの野望が迫る…



































日本国召喚外伝 新世界異譚 魔王降臨

日本国が新世界に召喚される遥か以前の時代――
光翼人の圧政とラヴァーナル帝国の転移から100年、突如として現れた魔王ノスグーラと、彼の者が率いる異形の軍勢により、全ての種族は危機的状況にあった。それまでの互いの争いを乗り越え『種族間連合』を以て対するも、魔王軍の力の前に撤退に次ぐ撤退を余儀なくされ、今や僅かに残った人類は、その全てをロデニウス大陸の神森に集結させ、最後の抵抗を行っていた。
全種族の命運はいまや風前の灯火であり、今際の時が間近に迫りつつあったそのとき、エルフの大老らの呼びかけに、大いなる神が応え、救いの手を――、太陽神の使いの軍勢を遣わした。


































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外伝:竜の伝説

日本の北東へ3000km、衛星写真には興味深いものが写っていた。火山のカルデラのようにリング状の山脈、高さは約1500m。リングの中にも海、そして全周断崖絶壁の島…その島には3つの国があった。政府は彼らと国交を結ぼうとするが、当然船舶でも航空機でも接触できない。頭を悩ませた外務省は、ワイバーンと竜騎士の借用を決めた。
第二の人生を歩み始めていた竜騎士ムーラは、政府の依頼により再び相棒の背に跨ることとなる。
カルアミーク王国を目指し、彼は外交官と共に竜母から飛び立って行った。まもなく、壮大な伝説と勘違いの幕が開く。



































閑話:忘れられた世界

はるか昔、人類の領域に攻め込み、太陽神の使いによって追い返された魔王。彼らの再来を恐れた人類は魔王討伐軍を組織する。「一年経っても戻らなければ大規模な援軍を送る」と約束を取り付け、故郷を発った討伐軍。彼らはあまりの敵の多さに身動きが取れず、天然の要塞に立てこもる。…そのまま幾年と過ぎたが、ついに援軍は現れなかった。彼らは「故郷は滅ぼされた」と考えるようになり、天然の要塞に「人類最後の砦」、エスペラント王国を築き、今日までその命をつないできた。
しかし、ごく最近になって魔物が突然大量発生をはじめ、王国は再び危機を迎えつつあった。

北海道のさらに北、訓練のため新型輸送機「C-2」は雷雨の中を往く。突如襲い掛かる強烈な磁気嵐。計器類は狂い、有視界飛行を余儀なくされる。続いて起こる唐突なバードストライク。不運に不運が重なり、墜ちる先は…
乗っていた陸上自衛隊隊員、岡 真司が目を覚ましたのは、エスペラント王国のベッドの上だった。















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過去のコメント
  • パーパルディアは中世ではなく近世では? -- 名無しさん (2017-12-31 22:58:01)
    • テクノロジーレベルで言えば、近世ですね。 - 名無しさん (2018-05-03 21:08:07)
  • 閑話:忘れられた世界。本編では一度も言及されていないけど、いったいいつの時点の出来事なんだろう? - 名無しさん (2018-03-20 11:02:28)
    • おそらく対グラ・バルカス戦中かその直後。 - 名無しさん (2018-05-03 21:35:55)
  • 更新の記述を見る限りではグ帝戦よりも前みたいだね - 名無しさん (2018-07-07 20:09:45)
  • もしもこの作品がアニメ化されるなら、どのアニメ会社がいいですかね?A1?それともサテライト?他にありますか? - 笠三和大 (2019-03-03 22:10:46)
  • 劇中でも令和に変わるのかね - 名無しさん (2019-05-01 00:21:38)
    • 今回はかなり特殊な状況なので、たぶん劇中では平成が続くのではないでしょうか - 名無しさん (2019-09-22 14:53:03)
  • 外伝Ⅱを追加しました - 名無しさん (2020-03-21 02:30:45)
  • 「新世界大戦編」と「激動のムー大陸編」を追記しました - 名無しさん (2020-03-22 19:33:20)
  • 「竜の伝説」書籍化して欲しい - 名無しさん (2021-04-28 10:47:03)

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〔最終更新日:2021年05月07日〕