太陽神の使い

たいようしんのつかい

この世界で一万数千年前、神話の時代に魔王軍を撃退した謎の一団
かつて魔王ノスグーラ率いる軍がロデニウス大陸に侵攻した際、各種族は種族間連合と呼ばれる連合軍を組織し魔王軍に対抗するが、敗退を繰り返しエルフの聖地「神森」まで追い詰められた。人類の未来を危うんだエルフの神は創造主である太陽神に祈りを捧げ、太陽神は願いを聞き入れて自らの使者をこの世界に降臨させたとされる。

魔王軍撃退後に元いた世界に帰ったとされるが、その際、彼らの操る空飛ぶ船の1隻が故障、それを遺棄した。この船は現存し、神森の奥深くで保管されている。
神話とはいえ史実に基づいており、「魔王軍」および「太陽神の使い」の実在は確認されている。更にノスグーラは自衛隊の兵器を見て「太陽神の使い」と誤認し、「神森」に保管されていた空飛ぶ船を見た日本の調査団は、一目でその正体に気付いている。

エスペラント王国には彼らが使用したとされる『鋼鉄の神船』の魔写が現存しており、それを見た日本からの来賓とは仰天した。
自衛隊のヘリコプターに描かれた日の丸マークから、エルフたちが「太陽神の使いが再び降臨した」と勘違いしたり、10式戦車を見たノスグーラが上記のリアクションに至ったりしたことから、日本とはかなり重要な繋がりがあると考えられた。


その正体は、正真正銘かつての日本軍。大日本帝国海軍東遣艦隊及び陸軍第〇軍である。
シャマシュこと天照大神のお告げを受けて第一次世界大戦直後から極秘裏に編成された。艦は計画倒れ等を装ってひっそりと建造され、兵も士官もこのために用意された特別な人材であり、極めて周到に準備されている。なおシャマシュのお告げだと最新武装の陸海混成部隊を要望されていたが、第一次世界大戦から着手されたのと、さすがに用途不明の艦隊に最新鋭の兵器を配備するのには、反発も強かったらしく*1紀伊型以外の艦は旧式であり、航空機も当時の新型である零戦三二型、二二型や彗星などは配備されていない。

昭和18年3月29日、勅令に従い太平洋上に出向いたところ洋上に巨大な次元の渦が現れ、これに突入しロデニウス大陸の北東に再出現した。水平線の曲がり具合や偵察機の報告からここが異世界だと認識した一行は、「異界方面艦隊」及び「異界方面軍」と名を改め現地民と接触を図る。
それから2年間にわたり「遠い将来、子孫らに多大なる恵みもたらされん」との言葉を信じて、またこの世界の住人を救うため、魔王の率いる軍勢と戦った。魔王たちをグラメウス大陸に退けた後に世界の扉を建設した後に昭和20年8月15日の地球に帰還した。帰還後は既に終戦していたため装備は全て秘密裏に解体され、記録も破棄されたので転移時の日本政府には異世界の情報を一切伝わっていなかった。なお兵士は全員通常の退役扱いになり、平穏な余生を過ごし一部が家族などに異世界での出来事を語り継いでいた。

主な構成員


すなわち、上記の[[エルフ]]たちの反応は、勘違いではなかった。当の日本人が知らなかっただけで、[[自衛隊]]は正真正銘、再臨した[[太陽神]]の使いだったことになる。

トーパ王国モア鬼人族バハーラエスペラント王国の国民など、「日本こそが[[太陽神]]の使いの国である」らしいことに、気付いている者もいる。

なお書籍版外伝において、彼ら異世界に派遣された者たちのことが、日本においても「完全に忘れ去られたわけではなく、ごく一部では語り継がれている」ことが明らかになった(外伝Ⅰ197ページ)。
また戦車は九七式中戦車九五式軽戦車とされているが、コミカライズ版5巻では砲塔の構造から三式中戦車もしくは四式中戦車と思しき車輌が紛れ込んでいる。

関連項目
作中用語日本

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過去のコメント
  • 召喚された彼らは、全滅寸前とはいえ無関係な人々を助けたと思います。 -- 名無しさん (2017-12-18 04:41:26)
  • 太陽神は、アマテラスさまか・・・ - 名無しさん (2018-07-23 01:31:03)
  • …何気に日本神道の神と新世界の神は被ってるのね… - ドリフ提督 (2018-08-22 11:34:16)
  • そう言えば、ノスグーラの配下でまともな知性のある者は、生き残っているのだろうか? 1匹でも生き残っていて、そいつが「復活した魔帝に、太陽神の使いのことを伝えた」場合、面白いことになる。 - 名無しさん (2018-08-26 12:29:20)
  • よくよく考えたら、この時の旧日本軍の生き残りが、再び転移して、この新世界を覚えていないはずはないと思うのだが・・・せいぜい60年ぐらいしか経っていないのだし。 - 名無しさん (2018-09-29 12:47:30)
    • そんな単純な計算違いをしないでもらいたい。外伝で元の世界に戻った時点で終戦直後だった。作中の現時点は2018年末か2019年始めだから、ほぼ全員死んでいるはずだし、最も若い者が生きていたとしても、百歳近いはず。何か書き残した者はいるだろうが、簡単には解らないようにした可能性が高いし。 - 名無しさん (2018-09-29 13:21:03)
  • 異世界でメートル法がまかり通っているのは彼らの置き土産かな? - 名無しさん (2018-10-18 00:55:05)
    • いや、もし彼らが置き土産を残してたなら、間違いなく「尺貫法」だろう - 名無しさん (2022-01-13 14:13:21)
  • 今日NHKの将棋中継見てて「騎兵や飛竜が現役の世界なら、将棋は爆発的に広まりそうだよな」と、思ったが、よく考えりゃ絶対にこいつらが持ち込んでるパターンだよな。駒の文字はさすがに読めないと思うんで異世界語に書き替えられるか、チェスの駒みたいに彫刻に変わってたりするかもしれんが。 - ハインフェッツ (2018-11-18 22:35:35)
    • 下手に下ネタ関係が広まっていたら、どうなるかな? いや、戦場なら猥談程度は、大目に見られるでしょう? - 名無しさん (2019-05-18 19:26:06)
      • 某南国のチチバンドですね。分かります。 - 名無しさん (2021-01-14 16:58:58)
  • 経緯が経緯なので編成がイレギュラーなのは分かるが、イレギュラー過ぎんか。何で副師団長じゃなくて師団参謀長が分割部隊の司令官やっとるん? - 名無しさん (2019-09-06 01:20:50)
  • 外伝の特典でクワト・イネ駐在大使の田中の大祖父が参加していて、田中本人もその事を事実として確信した様な記述がされている。 - 名無しさん (2020-02-01 10:25:32)
    • 高松宮ブログ閉鎖されたからもう読む手段無いな。特典入手した人は貴重だ。 - 名無しさん (2021-06-20 14:44:53)
  • 時空間どうなっとんねん!(単純計算で異世界は地球の百数十分の一の長さだが、ムー大陸の転移もその年代らしくおかしい) - 帝国陸海軍会 (2024-07-16 16:00:28)

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〔最終更新日:2023年08月23日〕

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最終更新:2023年08月23日 22:15

*1 高松良次のブログより