種類 |
揚陸艇 |
原開発国 |
アメリカ合衆国 |
配備期間 |
1986年~現在 |
製造業者 |
テキストロン・マリン&ランド |
エイボンデール |
全長 |
26.4m |
全幅 |
14.3m |
主兵装 |
機関銃用架台 |
2基 |
M2 12.7mm重機関銃 |
Mk.19 40mm自動擲弾銃 |
M60 7.62mm汎用機関銃 |
GAU-13 30mm ガトリング砲 ※試験時に搭載 |
エンジン |
ハネウェルTF-40 ガスタービン |
4基 |
搭載容量 |
標準:60米トン(54t) 速度を落とした場合:75米トン(68t) |
行動距離 |
いずれも積載時 200海里/40ノット(370km/75km/h) 300海里/35ノット(550km/65km/h) |
速度 |
最大積載時40+ノット(46+mph; 74km/h) |
最大速度70+ノット |
海上自衛隊公式動画
概要
最初に書いておくが、エアクッション艇1号型とLCACは同じものである。
違う名前がついてる以外は特に差はないので気にしないでほしい。海自のHPにはLCACとだけあるけど。
まぁ気を取り直してだ。
正式名称はLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇。
本項は分類上は航空機でホバークラフトと言うものなんだが、馴染みがないだろうからまずこちらから語ろう。
日本語にすると空気浮揚艇になる。
浮き上がって航行するから水の抵抗なんざ関係ない。
よって高速航行が可能であり、陸上にも上がれる。平坦な場所限定だが。
生みの親はイギリス人、例によって英国面を強く受けてる。
原理としては吹き込み口以外穴が空いてて風船みたいに浮き上がってるわけではなく、そのあちこちの穴が十分に小さいから、吹き込み口から十分に空気送り込んどけば、狭い穴から逃げられなくて風船内部にとどまり、膨らみ続ける。
吹き込み口以外の穴と言うのは地面との隙間にあって、コレで浮いてる。
逃げ口狭いもんだから圧縮されて空気がクッションになる。だからエアクッション艇。
船底が単なる平滑な板だと大した高さまで浮かばないもんだからホバークラフトはスカートを履いてて、スカートを膨らませて空気を抱え込むことで地面との距離を確保している。
あとヘリコプターと同一視されることもあるもんだけど 原理はぜんぜん違うので。
コレは長いから置いときます。
まぁお手軽に試したいならCDと風船用意すれば良い。吹き込み口をCDの穴にセットするの。
これを平らなところに置くと、風船から吹き出す空気でCDが浮き上がる。押すと摩擦抵抗がないから滑っていく。
昔は百均なんかで実験キット売ってたんだけど今もあるかは知りません。
まず我が国は四方を海に囲まれてても7,000ぐらいという凄まじい数の島々からなる国であります。
万が一にも離島に敵が進攻した場合、陸上自衛隊の精鋭が揃う西部普通科連隊が中心となって行う。今年解体予定。
解体するのかよと思うだろうが、この部隊ベースに水陸機動団が新たに編成されるのでこのへんは安心して欲しい。
例によってレンジャーの資格持ちだらけな部隊である。
で、この奪還作戦の勝敗に直結するのが補給の確保である。
海上自衛隊の
おおすみ型輸送艦に搭載されたホーバークラフト方のエアクッション艇、通称LCAC……エルキャックである。
これは最高時速約90kmの高速で海上を移動。
90式戦車を始め約50tの物資を海岸に送り届けることが出来る。
ちなみに大戦時に使ってた大発動艇は時速13キロぐらいね。
流石にコレ無しで離島での作戦遂行は無理でしょう。これなら世界の海岸線の70%に上陸できる。
ちなみに上陸用舟艇だと15%。
珊瑚とかあると上陸用舟艇は引っかかるけどこっちは関係ない。浮いてるのだもの。
これがおおすみ型に2艇ずつ搭載。計6艇保有。予備があるかは確認できず。
ちなみにこれ、護衛艦やら潜水艦やらと同じで艦と同じ扱い。
おおすみ型は海上自衛隊最大の輸送艦で、大型車両65台か
90式戦車18両を輸送できますが、港湾施設のない場所だと着岸無理。
日本国召喚の世界だと尚更である。
コレに対してLCACはホバークラフトと同じ原理で大量の空気を界面に噴出させながら浮上するため、海上だけではなく砂浜などに乗り上げて陸地を進むことも出来る。
約50tという搭載能力なら中型トラック4両もしくは大型トラック2両を運べる他、陸上自衛隊の戦車の中では一番重い90式戦車も輸送できる。
人員であれば、陸上自衛隊のうち一個中隊……普通科ね。これに相当する約200人を一度に運ぶことも出来て、高速でピストン輸送を行うことで大量の人員や物資が短時間で陸揚げされる。
もしも敵が離島に侵攻した場合、西部普通科連隊や水陸機動団が先に上陸して沿岸部を制圧後、LCACが大量の人員や物資を運び込んで、その後の作戦遂行につなげていくことになる。
LCACを運用しているのは、平成16年4月に設立されて海上自衛隊呉基地……広島県ね。ここに拠点を置く第一エアクッション艇隊になる。
同隊は約60人の隊員からなり、1隻のLCACは専門の教育課程を経た5人のクルーが運行。
船長に相当するのがクラフトマスターであり、期間部を担うエンジニア。航行に関わるナビゲーターがコレを補佐して、後デッキエンジニアとロードマスターも加わり輸送作業全体を支えております。
ちなみにこれ、アメリカと日本と韓国でのみ運用。高いのよ……韓国のはライセンス生産だから若干仕様が違うけど。
ただおおすみ型は水陸両用車運ぶのに取られかねないから、強襲揚陸艦は別に必要だろうと筆者は思ってる。
あと固定翼機の近接航空支援も必要でしょうね……F-35Bはどうなるのやら。
ちなみにこの手の一番でかいのはロシアが持ってるZubrである。
旧ソ連が一番なんじゃないだろうか。あそこは火砲やらロケット弾やらで重武装です。ヘリコプター支援で良いじゃないと思わんでもないんだが時代が時代である。
創造主であるイギリスも海兵隊が採用してるけどあっちのは車両輸送能力がなかったりして普通のホバークラフトと変わらない。
……さて、弱点も書いておこうか。流石に良いことばかりではない。
まず被弾に弱い。そら船底ゴムだしねしょうがない。だから先陣切るわけにも行かない。水陸機動団云々の件が必要なのはわかりますね?
あとうるさい。徹底的にやかましい。 隠密はまず無理。
あと荒波に弱い。2m以上の荒波だと最高速度は制限され燃費も悪くなる。 行けないことはないんだが。
あと平坦でも上り坂は難しい。
更に摩擦がなさすぎて旋回しづらい。ブレーキも効かん。
コストも高いし、整備性も悪かったりする。
何より法律により水陸両用の特性を発揮しにくいのよこれ。
日本を含めた多くの国では陸の乗り物と水上の乗り物では適用される法律からして違うため、水陸両用の特性を発揮しにくい。
これだからお役所というものは……しょうがないのはわかるけどさ
……ただ浮いてるもんだから機雷とか魚雷とか、陸上移動時も地雷なんかにも引っかかりづらいのよ?
全く引っかからないというわけでもないが。
実際、コレの登場でかなり立体的な作戦の立案が出来るようになりまして。
一応、強襲揚陸艦があるべきなんだが、コレだけに頼らねばならないというのもきついところである。
だからこその強襲揚陸艦なんだが……
まぁ一応おおすみ型と
ひゅうが型護衛艦を一緒に運用すれば、強襲揚陸作戦は可能と見られている。
配備はまだだろうか。アジアには名前自体が喧嘩売ってる独島型しかない。
作中での活躍
おおすみ型が登場するシーンで登場。基本あちらは本頁のがないと揚陸できないので名前が無くとも活躍しているものと思って良い。
なお、フェン王国民からは、「船が陸地に上がってきててすごい」「
ミリシアル帝国以上なのでは」という内容の感想が飛び出している。
コミカライズ版でもフェン王国への輸送として登場。
フェン王国民がどたまげる横でフェン王国兵が規制線を張っており、やんわりだが上陸の様子を口止めしていた。
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最終更新:2022年10月08日 10:43