はちじゅうよんみりめーとるむはんどうほう
日本国陸上自衛隊が運用している無反動砲。実在する。
種別 |
無反動砲 |
作動形式 |
クルップ式 |
口径 |
84mm |
重量 |
14.2kg(M2)、8.5kg(M3) |
初速 |
225–255m/s |
有効射程 |
砲弾に依存。700m(HEAT弾)、1,000m(HE弾) |
砲弾 |
榴弾、HEAT弾、煙幕弾、照明弾 |
概要
スウェーデンで開発された無反動砲で、愛称はカールグスタフ。陸上自衛隊の部隊では「ハチヨン」の通称が用いられる。
時代と共に改良されており、大きく分けるとM1~M4の4種類が存在する。
陸上自衛隊では1978年度からM2の導入を開始、1984年度からは豊和工業によるM2のライセンス生産も行われている。また2012年度から2017年度にかけてM3が「84mm無反動砲(B)」の名称で調達されている。
当初はM20スーパーバズーカの後継対戦車火器として配備されたが、防御力が向上した新型戦車に対しては通用しにくくなったことから、新たに開発された軽MATこと
01式軽対戦車誘導弾に後を譲り、退役する予定だった。
しかし、軽MATが装甲車両に対する高い誘導性能と貫通力を持つ反面、誘導方式の関係で陣地等へ誘導しづらく柔軟性に欠けることから、対人用の大威力榴弾、照明弾、発煙弾等が使える84mm無反動砲の柔軟性が再評価され、軽MATと並行配備する方針に変更されている。
運用
基本的に砲手と装填手の2名で運用される。
発射反動を相殺するため、後方に高温のガスを噴射することから閉鎖空間では使用できない。
「無反動」という形容詞がついているが、「一般的な火砲」と比較してのことであり、射手は大きな発射衝撃を受ける。
聴覚保護のため使用中は耳栓をしている場合が多く、射手と装填手はボディタッチで意思疎通を行うことが多いようだ。
小ネタ
対艦運用実績
1982年フォークランド紛争において、イギリス海兵隊がアルゼンチン海軍のコルベット「ゲリコ」を本砲で攻撃し、損害を与えている。
作中での活躍
「辺境の魔王」にて登場。
城島分隊に配備された本砲が
ブルーオーガに対して対戦車榴弾を発射し、目標を撃破している。
なお、
百田が城島に指示するとき、Web版では『カールグスタフ』と呼んでいたが、書籍版では『ハチヨン』に改められている。
なお、コミカライズ版では傾斜の高い屋根の上から発射したため、珍妙な姿勢での発射となってしまっている。
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過去のコメント
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〔最終更新日:2023年03月18日〕
最終更新:2023年03月18日 22:12