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短編32 - (2010/12/01 (水) 20:55:47) のソース
//>>270 投稿日:2009/12/04(金) 03:18:20 授業中私が真剣にノートをとっていると後ろの席からバカがちょっかいを出してくる。 何でこいつが後ろの席なんだ? どうせなら隣が良かったのに。 「真面目に勉強しろ」 あまりにもしつこいので少し後ろを向いて小声で注意をする。 「だって暇なんだもーん」 「ちゃんとノートとらないとテストの時勉強見てやらないぞ」 「えー」 「えーじゃない。ったく」 こいつに注意をしても無駄だと思い前をむき直す。 すると今度は私の髪の毛を横へ掻き分け、背中に指を這わせ何かを書いてくる。 背中に書かれる文字を頭の中で形にしていく。 す・・・・き。 カァーっと全身が熱くなるのを感じる。 あぁ、全く授業に集中できなくなったじゃないか。 後ろを振り返り、少し睨んでやるが、律はニコニコと無邪気に笑っているだけだった。 不覚にも可愛いと思ってしまった。 律が隣の席じゃなくて律の前の席でも良かったかも。 でも、素直に認めるのは何だかイヤだから小さく言っておいた。 「バカ律・・・」 #comment