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短編51 - (2010/12/01 (水) 22:15:03) のソース

//>>707 投稿日:2009/12/12(土) 14:36:01

「ごちそーさま!」
「ごちそうさまでした」

あー食った食った!

「さっすが澪。・・わし好みの味付けを、熟知しておるのう」
「どこのお爺さんだ」
「律じーさんだ!」
「はいはい、律じいさん。お皿片付けるぞー」

おっとっと、澪が洗い物しに行っちゃう前に、ね。

「澪。デザート、ちょーだい」
「え?・・なんもないぞ」
「食べ物じゃなくていいよ、甘いものなら」

澪は首を傾げてる。
んー、伝わんないかな〜。
どんなお菓子より甘いもの、なんだけど。

「だーからっ、澪から、ちゅー」
「なっ、なっ・・ちゅ、ちゅーって、おま」

動揺しすぎですわよ、澪ちゅわん。
さっき、してあげたでしょーが。

「さ、ほーら。はっやく、はっやく!」
「ちょ、待てって」

…やっぱり澪には、まだキビシーか。
むぅ、わかっちゃいたけど、なーんか切ない。

「・・じゃあ、いいもん」
「え。ちょっと、り、律」

ふーんだ、拗ねてやるっ。
澪に背を向けて拗ねポーズ。
そりゃあ澪には、ハードル高いかもだけどさ。
二人っきりなんだから、いーじゃんかって思ったりするわけで。

「り、りりり、律!」
「なん・・・っ」

振り向いたら、目の前に澪がいて。
どんなお菓子より甘いデザートを、くれた。

おわる。


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