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短編69 - (2011/12/21 (水) 00:01:46) のソース
投稿日:2009/12/28(月) 09:19:01 私はベッドに寝転がり、澪はその横に腰をおろす。 これが、私たちの定位置。 いつもこうして、私は漫画、澪は雑誌を読む。 「ね、律。・・これ、みて!」 雑誌を指差し、こちらを向く澪。 音楽雑誌を読んでる時の澪は、何時もより子供っぽくて。 生き生きとしたと言うか、無邪気な目をする。 その目を見るのが、私は大好きで。 だから、いくら楽しみにしていた漫画の新刊を読んでいようとも、ついつい反応してしまう。 「お、なんかいいのあったか?」 何時もならポテチ食べながらベッドに寝転がってたら、怒られるんだけど。 雑誌に夢中の澪はそんなこと、気にもとめていない。 「これ!良いと思わないか?」 若干興奮気味の澪はやっぱりかわいくて。 あーもー、顔がニヤけるの、抑えらんない。 「あ・・漫画、読んでたんだっけ。ごめん、邪魔しちゃった」 ちょっと正気に戻ったらしい澪が、しゅんとしながら謝ってくる。 澪が邪魔なんてこと、あるわけないってのに。・・わかってないなぁ。 どんな白熱したシーンだろうと、澪のあの目にゃ勝てないと思う。 「別にへーきだぞ。・・・それよりも、さ」 「なんだ?」 首をかしげて聞いてくる姿は、なんていうか、ヤバイ、うん。 あー、抱きしめたい。・・いや、我慢我慢。 「それ。明日、見に行こうぜ」 衝動をセーブして、お出かけの提案。 澪は、一瞬ポカンとした顔をした。 …そして。 「うん!」 キラキラとした、私の大好きな目で、頷いた。 そんな澪が、かわいくてかわいくて。 結局、衝動を抑えることが、出来なかった。 おわる。 - ああ、本当に好きなんだなぁってのが凄く伝わってきます。 -- 名無しさん (2011-12-21 00:01:46) #comment