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短編71 - (2010/11/19 (金) 12:44:16) のソース

投稿日:2010/01/05(火) 05:53:49

電気の消えた部屋、ベッドに横たわる私と君。
直接肌に感じる、君の息遣い。
優美に整った君の顔を間近で見ている 寝顔でもその美しさは色褪せない
今君はどんな夢を見ているの?君の夢に私は顔を出しているのかな

何で君が目の前にいるのに、私はこんなに寂しいの?

こんなに気持ちよさそうに、幸せそうに寝ている君を、
実質独り占めしているのに。何で満たされないのかな?
ああ。やっぱり駄目だ…涙はうまく操れない

私は君をいつも見ている
けど、君はたまに上の空。[[もっと]]……みてほしい
別の人、物のことなんか考えないで 私のことだけ考えて……


「りつぅ……」
そんな歪んだ愛を頭の中に張り巡らせているとき、
小さい口から発せられる私の名前
……そうなんだ……ごめんね。君は夢の中でも私を見ていてくれてるんだね
君といるとついわがままになってしまう……全部君のせい
君の全てが愛しくて、だから自分と君しかいない世界を望んでしまう
君が悪いんだよ?全部…全部…全部…
「澪……ずっと……そばにいて……」
暖かい君の体温を感じながら、腫れた目を拭い、
その目を閉じる
きっと私は君の夢を見る。
今日も、明日も、ずっと先まで……




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