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短編78 - (2012/04/30 (月) 08:40:08) のソース
投稿日:2010/01/28(木) 01:15:28 「律が好きなんだ」 「私も好きだぞー」 「そうゆう好きじゃなくて、その、恋愛対象として・・・」 澪が本気で言ってるのはわかってた。 幼なじみなんだ。顔を見ればすぐにわかる。 「え?なに、言ってんの?」 「だから、好きだって。付き合ってほしいって言ってんの」 「も、もう、冗談はやめろよー」 「冗談でこんな事言うわけないだろ」 「はいはい、澪が私を好きなのはよーくわかっ」 「・・・」 バシンッ 殴られた。あたりまえだよな。本気の相手にあんな事言って。 澪、泣いてたな。 ほんとはすごく嬉しかった。私もずっと澪の事好きだったから。 ただ、突然過ぎたんだ。心の準備ができてなかった。 澪は勇気を出したんだよな。あの恥ずかしがり屋の澪が告白してくれたんだもん。 「私はどれだけヘタレなんだ」 自嘲気味に笑った。 叩かれた頬がじんじんと痛み出した。その痛みに何かが吹っ切れた気がした。 私は立ち上がって窓を開けた。 下校時間で帰って行く人達の中綺麗な黒髪を靡かせ、かけてく澪を見つけた。 「み~お~!!きけー!」 ピクリと立ち止まった澪を見て一気にまくしたてた。 「ほんとはさっきのすっげー嬉しかった。私もお前が好きだー!!大好きだー」 あれ?反応ないな。 もう一回叫ぼうとした時ポケットの携帯が震えた。 「バカ律!!!」 「ちゃんと聞こえた?」 「・・・・」 「澪?」 澪はくるりとこちらに振り返り、 「聞こえたよ・・・もう一回、言って」 可愛い彼女のリクエスト。 私は大きく息を吸い込むとさっきより大きな声で最愛の人に愛の言葉を叫んだ。 - りっちゃんかっこいい! -- 名無しさん (2012-04-30 08:40:08) #comment