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短編105 - (2010/11/19 (金) 12:55:31) のソース
投稿日:2010/06/11(金) 04:23:15 澪を慕う人はたくさんいる。ファンクラブもできたり、 校外にも学園祭の演奏を見て、その姿にほれ込んだ人だっている。 今、澪の声は多くの人が求めるものとなった。 だけど、そんなことは関係なくて・・・ 事実、今その澪の声が放たれる唇を、私の唇で占拠しているわけだ 「・・・んっ・・・はぁっ」 「りつ・・・今日はあまえんぼだな」 私の首に手を回しながら、潤んだ眼差しで強がりを吐く こんな表情、きっと私しか知らないもの・・・ 私しか知っちゃいけない表情 この柔肌も、吐息も、表情も すべて私のもの。 「みーお、今日は・・・どうしたい?」 「んー・・・痛くなければ、なんでも・・・」 澪だってそう。澪も、私のことが好きで好きで仕方ない。 だから、そんな澪を私が独占することは自明の理 そう思うことが、私の中で、私を支えていた。 今だって、澪に拒まれたらどうしよう・・・どうこの場を収めよう どう自分の欲求を抑えよう。そんなことばかり考えていた ホントは怖くて、澪に良く思われたくて だけど欲求はその制止を振り切って、言うことをきかなくって 「・・・澪っ・・・好きっ」 「私もっ・・・だ、ぞ・・・」 汗と吐息が、私の思考を妨げる。 恋とか、愛とか・・・そんな言葉でさえ軽く思えるほど、澪がすき。 全部なんていわない、この万分の一だけでもいい お願いだから・・・私の想いを・・・受け入れてください 好き。 #comment