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短編113 - (2010/11/19 (金) 12:58:15) のソース
投稿日:2010/06/28(月) 06:58:08 あつい、あつい、あつい。 あまりの暑さに目を覚ます。 とはいえ、眠いものは眠いから目は閉じたまま。 とりあえず、今何時だ。枕元にあるはずの携帯に手を伸ばそうとした、が。 ……手が動かん。何故。 仕方がなく目を開けると、澪がいた。 「……こりゃあ、暑いわけだ」 キャミソール姿で私にピッタリとくっつく澪の肌にも、汗が浮かんでいる。 ……お前も暑いだろうに。 寝るときは確か、こんなにくっついてなかったはずだ、うん。 大体澪からくっついてくること自体、そうないからな。 ……あぁそう思ったら、これも案外悪くない。 「暑いけど。……まぁ、いいか」 することもないから、目の前でぐっすり眠る澪を眺める。 あどけない表情だけど、汗の影響かなんともエロい。 ……な、なんかドキドキしてきたぞ。いやいや、落ち着け私。 考えを紛らわすように少し身体をずらし、澪を抱きしめる。 澪の匂い、体温、感触を全身で感じる。…………やばい、逆効果だった。 「んぅ……りつぅ」 「お、起きたか?」 「……」 「…………寝言かよ」 ああ、もう仕方ないなあ。 澪が起きるか、私の我慢が持たなくなるまで。……このままでいてやるよ。 でも、私は忍耐強い方じゃあない。出来る限り、早く頼む。 おわる。 #comment