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短編120 - (2012/02/08 (水) 12:16:27) のソース

投稿日:2010/07/14(水) 08:19:16 

「律、特訓しよう!」
いきなり澪から飛び出す提案。急にそんなこと言われて何の特訓かも分からない・・・
と、普通なら思うところだけど
私には、これがなんとなくわかるんだな
「マラソン大会……か?」
「そう!よくわかったな……」
なんだかんだ長い付き合いだし、二学期入って何の特訓するかとなったらマラソン大会しかないからね
「でも澪、別に足遅くないし、一位目指したいって柄でもないじゃん?」
「そうだけど……ゆ、油断したら最下位になって……学校新聞で大々的に……」
心配性というか、なんとも豊かな想像力をお持ちで……
学校新聞でそんな陰湿なことするはずないし、もしなったとしても私が許さないからな。即刻リコールだ
これは別に理由がありそうだな……それはズバリ
「……ダイエットか?」
澪が口を止め、真顔になり固まる……図星らしいな。こりゃ殴られるか?
「律に[[隠し事]]はできないな……正解だよ!……誰にも言うなよ……?」
わかってますわよぉ澪ちゅわん。しかしそんなに気にする体型にも見えないよなあ……
私にしたらむしろ嫌みだ……
「しょーがないなあ。」
そうはいいつつ、澪がこういうことを私に相談してくれるというのは内心嬉しいもので……
日取りを決めてから、帰り道で別れた後……少し胸が躍るような気持ちだった

そして練習当日。夏でありながらも爽やかな涼しさを感じさせる、午前6時
ジャージ姿でやる気満々な澪が公園に現れた
「おはよっ!珍しいな、律のが早い!」
「休日の朝はなんか目が覚めちゃうんだよね」
「ああ、あるある……じゃ、始めるか!」
雑談は軽く済ませ、特訓の始まり……とは言っても特別なことをするわけでもなく、
軽く準備運動をしてのちょっとしたジョギング。
普段あまりすることじゃないから、これでも結構新鮮かもしれないな
澪とおしゃべりしながら、ゆったり夏の風を感じ・・・とここで、私は横をふと見て驚愕する

「揺れとる」
「え?」
口を付いて出てきた言葉に自分で驚く。でも仕方がない・・・
澪の胸部にたわわに実った二つの果実、それが元気に小刻みに震えているのだから
同性とはいえ、こんな刺激的なものを見せられてはまともな精神状態など保てない

まず顔が熱くなるのを感じ、息があがりはじめ・・・コースもぶれてきた
「お、おい律?大丈夫か」
横から澪が心配のまなざしを向けてくれているのにも関わらず、私が目を背けるのは
豊満なそれのせい・・・私って結構スケベなのかな・・・?

見かねた澪が手を引き、公園の木陰にあるベンチで休むことにした
「もう、飛ばしすぎたんじゃないか?」
「あ~・・・そうかもなぁ」
澪のほうが飛ばしすぎだろ!とはいえ本人は無意識なんだもんなぁ。
今だって、澪にしたら単なる介抱のつもりだろうけど、ねっころがる私に膝枕してくれてる
これって結構意識しちゃうよ・・・澪の太もも、きもちい
しかしだ、よくよく考えればマラソンするのは一般の公道なんだよなぁ・・・
つまり一般の老若男女の目に、あの澪の胸が・・・考えただけでも身震いしてしまう
これがつまり、父親の心境のようなものだろうか
「澪・・・」
「ん?なんだ律」
「無意識は・・・罪だよ」
夏の暑さ、木陰の涼しさ、澪のやさしさの中で、私に発することのできる言葉はそれだけだった
「はぁ・・・?ふふ、へんな律」
少し笑いながら私のおでこを撫でる手は、少しヒンヤリとして
だけど暖かかった



- アニメでは揺れていたっけ?  -- アクティブ  (2012-02-08 12:16:27)
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