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短編149 - (2010/11/19 (金) 13:09:46) のソース
投稿日:2010/10/08(金) 03:05:57 ああ、無気力。何もする気が起きない 嫌なことがあったわけでもないのに、胸の奥は正体のつかめないモヤモヤで満ちている 今日が休みでよかった・・・平日だったら学校まるまるサボってるところ とはいえ貴重な休日にこうしてボケッと寝てるなんてのもどうなんだろうな 喉渇いた・・・そうだ。 昨日買ったペットボトルのお茶が余ってるはず、そう思ってカバンを漁る 完全に温くなった四角柱を掴んで持ち上げるとアラびっくり、まだ未開封じゃないか なんで買うだけ買って飲まなかったのか・・・そんな自問自答を繰り広げお茶を一口 そのあとはまた天井とにらめっこ。あー、なんだろう。なにかしたいのになにもしたくない 少し目をつぶる・・・するとなんかグニャグニャした空間にいるような感覚に陥り、 気分が悪くなってきたので目を開き寝返りを打つ 「あ、起きた。」 うわっびっくりした。え?なんでいるんだよお前 「ぐっすり寝てたなー。お疲れかい?」 疲れ・・・か、その可能性も捨てきれない。学校に部活に・・・それだけじゃん。 違う違うそうじゃない、なんでお前がここに、いつからここにいるんだって 「どっから入った・・・」 「ん。普通にドアから。そしたらまだグッスリだったもんで」 あ、さっきのグニャグニャ・・・あれ夢だったのかな。気の利かない夢だこと でもそのおかげでさっさと目が覚めて、こいつに対面できた・・・って考え方もある。 「一時間くらいは寝てたな」 えっ、そんな寝てたのか。ずいぶん待たせちゃったな そっちが勝手に来たから待たせたもなにもないけど、相手してやらないとこの犬は寂しがるし 頑張って起き上がるが、くそっ!体が重い・・・! 頭をカクカク揺らしていると、律が私を寝かせ布団を被せてくる 「だめだめー。すっげー辛そうじゃん、私のこと気にしなくていいから寝てろって」 うーむ、そうは言っても律をほっとくのはやっぱり申し訳ない というよりなんか落ち着かない。部屋を勝手に漁られるかもしれない、下着が二、三枚無くなってるかもしれない 覚えのないホラーDVDが机の中に入ってるかもしれない。ダメだ、こいつをほっといちゃだめ。 というわけで、私の睡眠と律の拘束を同時にこなせるちょっとした強行手段に乗り出す。 といってもそれは、律をベッドに引きずり込んで抱きしめながら眠るだけの簡単なお仕事です。 案の定、ちょっと引っ張るとそいつは簡単に潜り込んできて、私の胸元近くに顔を寄せこちらを見上げてくる。 「りつ、寝るまでそばにいてな。」 「うん。ってか起きるまでいる!」 そうかそれはありがたい・・・じゃあおやすみ #comment