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短編158 - (2010/11/19 (金) 13:12:15) のソース
投稿日:2010/11/08(月) 23:17:52 「今日はどっちにする?」 部屋でくつろいでいたらいきなり律が聞いてきた。 どっちにする?とはいわゆるひとつのまああれなわけで… 「私だな。やっぱり律の方が可愛いし」 律はボーイッシュと思われがちだが可愛いところも多い。 「えー。澪の方が可愛いだろ。なんてったって乙女な歌詞書くし。」 なんか失礼なこと言われた気もするがこの手の論争が不毛であることは もう随分前にお互い気付いてる 「この話題は止めよう。収集がつかない」 律もわかっててくれてすぐに会話を軌道修正してくれる。 「じゃあゲームで決めようぜ!」 「どんなゲームするんだ?」 「お互いに愛を囁きあって先に照れたら負けゲ~ム」 こんなこと言い出すあたりやっぱり律はかわいいと思う。でも、 「いいぞ。先攻は私な」 昔の私ならいざ知らず今の私はそうそう照れたりしないぞ。 「よし、いいぞ澪。きなさい。」 余裕ぶっちゃって…実は律もけっこうな照れ屋だって知ってるんだからな。 「律…愛してる」キリッ 「うん。知ってる。」 あれ?さすがになんのひねりもなさすぎたか… 「よーし、次は私だな。……澪、ずっと君を守らせてくれ」 「ぷっ!なんだそれ。顔はかっこいいけど台詞くさすぎ!」 こういう台詞が出るんだからやっぱり律は乙女だよなあ 「じゃあ私の番だな。…律、頬を赤くして照れてる君も見てみたい」 「お、[[冬の日]]ネタか~。いつまでもその歌詞で私が照れると思ったら 大間違いだぞ~。なんなら前髪下ろした姿見せようか?」 くっ!鉄板ネタのハズだったのに…使いすぎたか。 「澪…私、澪のベース好きだよ。ずっと澪の後ろでドラム叩いていたい。」 「りっ律…わっ私、って!危ない危ない。」 「ちぇ~もう少しだったのに」 危なかった。今のはかっこよかった。律はいつもかっこいいけど。 「私を音楽の道に導いてくれてありがとう」 「私は澪がいつも隣にいてくれるからなんでもできるんだ」 「ずっと助けてくれてありがとう。これからは私が律を守っていきたい。」 「澪、小さいころからずっと好きでした。私と結婚して下さい。」 …決着がつきそうもないな。ドサクサに紛れてプロポーズされた気もするし。 くさい台詞が多くて恥ずかしくもなってきたし、そろそろ我慢の限界だし、 ガチで決めに行こう。 「ふーなかなか決着つかな「律」 「ん?」 「…律が悪いんだからな…」 「え?み…」 律のカチューシャを外し、耳元で愛してると囁きそっとくちづける。 律の顔が真っ赤に染まる。 「こ、こんなの汚いぞ澪////」 「触れちゃいけないなんてルールは聞いてないな」 そのままそっと律を押し倒す。 「そっか。なら私の負けだな。好きにしていいぞ澪」 最後まで強がってかっこつけて。そんな律もかわいいよ。 じゃあ、お言葉に甘えて好きにさせていただきます。 #comment