「SS17」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SS17 - (2010/12/01 (水) 21:35:34) のソース
//>>467 投稿日:2009/12/08(火) 03:11:57 夜、急に澪に会いたい衝動に駆られた。 ちょっと前まで会ってたろ、と自分でツッコミ。 あぁ、意識しだしたらソワソワしてきた。 澪。まだ、寝てないよな。 声だけでも聞けば、収まるかな。 うん。よっしゃ、電話してみよ。 『なんだ?』 「やぁマイハニー」 お互いの電話番号なんてとっくに登録済みだから「もしもし」なんてなし。 『・・・切るぞ』 「ちょ!待った待った!」 澪のことだから、ほんとに切りはしないとおもうけど。 『で。どうかしたのか?』 「ん、特に何もないんだけどな!」 『なんだそれ』 「い、いやぁ。そ、その。あ、会いたいなぁって」 『・・・』 受話器の向こうからため息をつく音がした。 うぅ、やっぱムリかな。夜遅いし。 「や、でも声聞いたら、さ!もう、大丈・・」 『わかった。大人しく待ってろよ』 「あ、おい!澪」 電話、切れちった。 マジでか。こーしちゃ居られん、外で待機だ! 慌てて上着をひっつかみ外にでる。 うっわ、さっびー!お、息真っ白だ。 「律!」 「おー」 「大人しく待ってろっていったろ?」 んなこと言われても、大人しくできるわけがない。 澪は走ってきたようで息が上がってる。へへっ、急いでくれたのかな。 「いやー流石に夜遅いから危ないかなって」 「そりゃ、お前もだ。ばかりつ」 ばかってそりゃないよ、みおしゃん。 あからさまにしょんぼりしてみせたら、頭をぽんぽんと軽く叩かれる 「ほら、いくぞ」 「あ、おう!」 部屋でのんびりする。外と違って中はほんとにあったかいなぁ。 なんてボケっとしながら考える。 あ、そういえば。 「澪」 「んー?」 「なんでさっき頭ぽんぽんってしたんだ?」 「なんか、犬みたいだったから」 なんだそれ、納得いかねー。 思っていたことが顔に出てたのか、澪はくすりと笑って更に続けた 「だって、私が律に声かけた途端、すっごい嬉しそうな顔してた」 「なっ!えっと、んなことないやい!」 「え、嬉しくなかった?」 こんにゃろー、こっちが強く言ってこれないとわかってて。 でも。嬉しかったのは、確かだから。 「嬉しかったに、決まってんだろ!」 そういって澪に飛びついてやった。 おわる。 #comment