「SS51」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SS51 - (2010/11/18 (木) 10:16:54) のソース
投稿日:2010/01/17(日) 10:14:42 <律視点> ふぃー・・さっぶぃ。 あーあ、雨降ってら。 晴れて欲しかったのに、なぁ。 今日は、とっても特別な日。 そりゃあもう、クリスマスや正月やバレンタインなんて目じゃないくらい。 …そして私の誕生日よりも。 あ、私の誕生日と同じくらいにしとこ、怒られそうだから。 『律の誕生日のほうが、[[もっと]]特別だ!』って必死に言う姿が浮かんで、思わずニヤける。 …おっと、急がないと。 1月15日、それは。 言わずと知れた、澪の誕生日。 そんで私は、プレゼントだけ持って澪んちに行くトコ。 勿論そのまま泊まるんだけど、着替えは一切持たない。 澪の服はちょっと大きいんだけどな。 でも、澪の匂いがするんだ。したら、借りた方が良いに決まってるじゃん? 誰に問うでもなくそう思って、一人頷く。・・変人だな、これ。 そろそろ、澪んちに着く。 傘を持ち直して、ふと空を見上げると。 雨が、雪に変わっていた。 これはこれで、特別な日っぽくていいかもな! <澪視点> 「雨、か」 自分の部屋で、窓から外を見ながらポツリとつぶやく。 …そろそろ来るかな。 車とかに、水掛けられてなきゃいいけど。 それでなくても、あいつ傘さすの、下手だからなぁ。 着替え持ってないだろうし、タオルと着替え、用意した方がいいかな。 でも家近いし、流石に大丈夫かな。 …なんて、考えるのは待ち人のことばっかり。 でも、どうしようもない。 気になって気になって、しょうがないんだから。 今日は、私の誕生日。 1歳年をとったからといって、何がどうなるわけでもないし。 プレゼント欲しさに、大喜びする歳でもない。 でも。朝起きて一番に両親から『[[おめでとう]]』と言われて、とても嬉しかった。 勿論唯やムギ、梓からは時間ぴったりにメールで来てたから、正確に言うと一番じゃないんだけど。 そして、そういうことが好きそうなあいつは。 私にはメールしてこない。・・そして、そのかわりに本人が言いにくるんだ。 曰く『だって、澪には直接言いたいじゃんか!』らしい。 言われたときのことを思い出すと、自然と頬が緩んでしまう。 はやく、来ないかな。 そう思っていたら。 雨が、雪に変わっていた。 あいつのために、部屋あっためとこ。 おわる。 #comment